やんちゃだった10代、さまざまなバイトに明け暮れる中、自分の隠れた才能を知る建築業のバイトに出会って…。ポジティブで新しい体験を楽しめるユージから、元気をもらえる爆笑バイトエピソード!
1987年生まれ。「所さんの目がテン!(日本テレビ)」、「アッコにおまかせ(TBS)」、「あさイチ(NHK)」などバラエティ番組を中心に活動中。幼い頃から趣味だったイラストを活かして、アーティストのCDジャケットをデザインするなと活動の幅を広けている。
いかにも“アメリカ”~なバイト
ご近所の庭の芝刈り!
アメリカのおばあちゃんちに滞在したときには、バイトと呼んでいいのかわからないけど、隣近所のおじいさんやおばあさんたちに頼まれて、芝刈りの手伝いをしてたことがありました。
5ドルももらえないくらいでやってたんですけど、あの人たちは僕に芝を刈ってくれって言いながらも、暇だからしゃべりたいだけなんですよ。芝を刈らせておきながら自分たちはコーヒーかなんか持ってわざわざ庭に椅子を出してきて、ずっとしゃべりかけてくる。早く刈って終わらせて帰りたいのに(笑)。まあそれも結構楽しかったんですけどね。そのうち芝刈りがなくても安否確認みたいに遊びに行って話し相手になって、介護のお兄さんみたいに(笑)。
今僕は家庭菜園やってるんですけど、その芝刈りの時に「申し訳ないけどついでに野菜に水もあげてくれない?」って世話をしてるうちにちょっと楽しくなってきて。次第に「あのおばさん、ちゃんと水あげてるのかな?」って心配になって、こっそりのぞきに行ったら野菜がすごくでかくなってる。そういうのを見てうれしい気持ちになったりして、野菜育てるのが好きになったかもしれないですね。
自分に合ったバイトが見つかる!
特徴から仕事を探す言葉の通じないタイ人とルームシェア体験。
彼とは今でも仲よし!
20歳の時にはタイ料理屋でバイトしてました。今の仕事をやりながら、お金がなくてバイトもしてて。オーナーが僕のお母さんの友達で、新店舗をオープンするからユージくん手伝ってよって言われて、内装の塗装から全部を手伝ったんです。
これはほんとに大変でした。一番思い出深いバイトかもしれないですね。従業員が僕とタイ人のシェフ一人だけなんです。料理以外は全部僕一人で。2階建ての店を、下にお客さんが来たらダーッと走っていって、今度は上から「すいませーん」って呼ばれて、行ったり来たりもう大変。そしてタイ人のシェフがまたタイ語しかしゃべれない! 本場のシェフを引き抜いて日本に連れてきたので、お客さんのオーダーを伝えるのにも一苦労。メニューは指させばいいんですけど、「これはあまり辛くないようにしてください」「○○は少なめにして」とか言われても、英語も全くわからない彼に何て言えばいいんだ?みたいな。
麻布十番の狭いワンルームに、言葉の通じない彼と二人でルームシェアして、一緒に仕事場まで自転車で行って、夜中の12時に終わってまた二人で帰って。ずーっと一緒でした。
そのタイ人のシェフがまだ働いているんで、今でも会いに店に行ったりします。彼は相変わらず日本語はできてなくて、「ユージしゃーん」みたいな話し方されます(笑)。
自分に合ったバイトが見つかる!
特徴から仕事を探す嫌なことでもやってみると
自分でも知らなかった隠れた才能を発見できる!
いろいろバイトをしてきて、よかったことしかないですね。しなきゃよかったということは1つもないです。もちろん嫌な経験は何度かは訪れるけど、それを乗り越えたときはさらに楽しくなれますから。実際乗り越えられちゃってますし。 好きなことだけやるのは簡単なんですけど、それだけだとなかなか前に進まなかったりする。嫌なことをやっていくと、実はそれが好きなことだったと気づくこともあるんで、嫌なことはラッキーと思うようにしたほうがいいかもしれない。あーめんどくせえな、とかも思うけど、そのあとには絶対いいことがあるんで。そう信じてやっていると、結果的に気付いたら自分は前に進んでいる。 足場組みも、やりたいなんて思ったこともなくて、最初は親方に教えてもらってやってたんですけど、「次はこれが必要だな」と思ったら案の定必要で、自分でもできるなと。そして人に指示もできるようになって、自分はこういうセンスがあったんだなと。やってみないとわかんないですよね。 募集する側には怒られちゃうかもしれないけど、バイトだからどうしても嫌になったらやめて、いろいろ経験することが最後に自分の力になると思う。1つのことを長くやるのももちろん大事なんだけど、いろいろやってみるというのもバイトならではなので。いろんな経験を積むことですね。