あの有名人のアルバイトにまつわるさまざまな話をお送りするこのコーナー。毎回、下積み時代の隠れた努力や、おもしろいエピソードをお届けします。
永井 大(ながい まさる)
1978年5月20日新潟県生まれ。鍛え上げられた肉体から、TBS系「筋肉番付」の活躍で脚光を浴び、その後は役者として人気上昇。現在はドラマ、映画、CM、バラエティー、CX系「F1グランプリ」のメインキャスターを務めたりと、各方面で活躍中。2004年10月26日には初のフォトエッセイ集「画竜点睛」を発売。

―― 今までどんなアルバイトを経験しましたか?

最初は高校1年生の時に、ホテルのウエーターのアルバイトをしました。
当時、ちょうど「テレビデオ」が出始めた時で、それが欲しかったというのが一番の理由ですが、「働いてお金を稼ぐ」ということを経験してみたかったのもありますね。
実際に稼いだお金で念願のテレビデオを購入し、当時は空手部に所属していたので、よく空手の試合のビデオを見ていました。
アルバイトをしていたのは夏休みと冬休みだけで、その間はほぼ毎日働いていました。
主にホテルの大広間に料理やドリンクを運ぶ仕事で、体力的にはかなりきついですが、同じ部活の仲間も一緒に働いていたので、すごく楽しみながらやった印象があります。
出された料理をこっそり裏に持っていって、仲間と2人で食べたりしていました。
大広間用で量がすごく多かったので、そうやって少しくらい減らしてもバレないんですよ。
ホテルで出される料理だから、種類も豊富だし味もよくて、本当よく食べたなぁ(笑)。

それから、ビールケースを台車で運ぶ仕事もあったんですが、その仲間と「どちらが一度に多くのビールケースを運べるか」を競っていて、僕が10ケース以上乗せて運んでいた時、ホテルのフロアで思い切りそれを引っくり返しちゃったことがあったんです。
「ガッシャーン!」とすごい音はするわ、フロアはビールまみれだわで、みんなが集まって来てしまって、あれは大失敗でした。
それと、このアルバイトには特典があって、従業員は無料でそのホテルの温泉に入れたんですよ。
それが仕事の後の唯一の楽しみでしたね。なんか高校生なのにおっさんみたいですけど(笑)。

―― その後はどのようなアルバイトをしたのですか?

大学に入って、居酒屋でアルバイトをしました。
調理スタッフでしたが、どうも「中」での仕事が性に合わなくて、3ヵ月くらいで辞めてしまいました。
その後、「今度は接客の仕事がしたいな」と思って、別の居酒屋でホールスタッフのアルバイトを始めたんです。
その店には芸能界を目指している人が多く働いていて、彼らに影響されて僕も芸能界に興味を持つようになったんですよ。

僕はもともと学校の先生になりたかったんです。
だけど、「今のうちに芸能界という世界を覗いておけば、将来生徒達にその時の体験談なんかを話してやったりできるかな」と思って。
だから、本当に「社会勉強」くらいのつもりで、芸能界での仕事を始めました。
仲間達に色々教えてもらって、はじめからきちんとしたプロダクションには所属できないことがわかったので、まずは登録制の事務所でエキストラの仕事をしていました。
しばらくは居酒屋のアルバイトとエキストラを掛け持ちでしたね。
それから1年間のレギュラー番組の仕事をいただけて、「やっぱり俳優一本でやっていこう」と決めたんです。

―― アルバイトをしてよかったと思うことは何ですか?

僕の場合は、アルバイトがまさに「今の仕事を始めるきっかけになった」ということが大きいですが、それだけではなく、色々な人との出会いも大きいですね。
2軒目の居酒屋の店長がすごくいい人で、本当に頼りがいがあって男らしい人だったんです。
彼が従業員みんなで一丸となって、楽しく店を盛り上げていこうってがんばってくれたから、僕はそこで2年間、楽しくアルバイトを続けられました。
今でもよく一緒に酒を飲みに行ったり、仲良くしてもらっています。
僕がアルバイトで重要だと思うものは「一緒に働く仲間」であり、「上に立つ上司」なんです。
だから、皆さんもいい職場を見つけ、素敵な人々に囲まれ、楽しいアルバイト生活を送ってほしいですね。

 
 
 

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