あの有名人のアルバイトにまつわるさまざまな話をお送りするこのコーナー。毎回、下積み時代の隠れた努力や、おもしろいエピソードをお届けします。

金子貴俊(かねこたかとし)
1978年1月17日東京都生まれ。映画「ウォーターボーイズ」をはじめ、俳優として数々の映画やドラマに出演。また、優れたトークのセンスでバラエティ番組でも活躍、マルチな才能を発揮している。

―― 今までどんなアルバイトを経験しましたか?

初めてのアルバイトは高校1年生の時でした。まかないで焼肉が食べられるって聞いて、近所の焼肉屋で働いたんです。でも社会の厳しさに直面して、3日で辞めてしまいました。というのも、店内でお客さんを待っている時に何気なく後ろで手を組んでいたら、「どうして後ろで手を組んでいるんだ、前で組まなきゃダメだろう」って怒られて。その焼肉屋は、小さい頃からよくお父さんに連れていってもらっていたお店で、いわば僕は常連だったんです。客として行った時はとても優しかったご主人に、従業員として接したとたん怒られて。これが社会の厳しさというものかと(笑)。
それから、18歳の時にはテレビゲームのデモ画面を作る仕事をしました。店頭で新作ソフトを紹介するために、サンプルとしていくつかの場面を流しているでしょう?あのサンプル用の画面を作るために、ゲームメーカーの会議室のようなところで、ほぼ24時間ひたすらそのゲームをやり続けるんです。時には宣伝になりそうな裏技なんかも実践したりして。部屋にはお菓子やジュースもたっぷり用意されていて、そこで大好きなゲームをひたすらやり続けていられるんです。それでお金がもらえちゃうので、仕事という意識はあまりなかったですね。

―― 一番楽しかったアルバイトは何ですか?

焼肉屋を辞めた後に始めたお弁当のデリバリーですね。これは高校時代ほぼずっとやっていました。一緒に働いていたのがほとんど同級生で、皆で一緒に職場に行って、勤務時間後はそのまま僕の部屋に来て鍋をしたりして。空き時間にトランプをしたり、チラシ配りのために店を出て、皆で買い物したこともありました(笑)。当時は真面目に働いていませんでしたから、アルバイトとしては最低だったと思いますよ。でも、本当に楽しかった。何だか部活みたいなノリでね。いい思い出です。

―― 印象深い出来事はありますか?

弁当のデリバリーをしていた時のことなんですが、すごく雪が降った日がありまして。雪の日のバイクの運転なんて慣れていませんから、思い切り転倒したんです。案の定お弁当の中身を全部ぶちまけました。まだ店を出たばかりでお弁当がいくつもありましたし、もう引き返せなかったので、雪降る道で散らばったおかずをていねいに詰めなおしました。バレたらその時に観念しようって(笑)。でも、奇跡的にクレームは1つもありませんでした。あ、ただ、カレーライスだけはアウトでした。ご飯にしっかりルーが染み渡っていて、これだけは素直に謝りました。

―― 最後にアルバイトを選ぶ時のアドバイスをお願いします。

僕は16歳の時から一人暮らしをしていたので、生活費を稼ぐためにアルバイトをしていました。平日は学校に行って、土・日に集中して働いて、やっぱり時給を基準にアルバイトを選んでいました。でも今思うと、僕は料理が好きなので調理場の仕事もやってみたかったですね。それでプロの技を盗んだりできたらいいじゃないですか。だから、時給ももちろん大切ですが、とりあえずはいろいろな職種を経験してみた方がいいんじゃないかな。それで将来何ができるかを見出せることもあると思いますから。

 
 
 
 

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