アルバイト・パートの応募後の辞退を防止するためには? 辞退発生箇所と理由を明らかに!~面接率向上編(前編)~

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調査概要

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  • 調査手法: インターネット調査(外部調査機関)
  • 調査対象: 47都道府県在住かつ、1年以内にアルバイト・パートに応募をした経験のある15~69歳の男女
  • 調査実施時期: 2018年9月6日(木)~9月10日(月)
  • 有効回収数: 3,061サンプル

調査背景

当社は求人サイト「バイトル」「はたらこねっと」を運営し、月間1万社以上※の採用支援をしています。
そのなかでも、応募以降の面接や稼働における歩留まりは、各社共通の大きなテーマとなっています。
また、求職者へのインタビューのなかでは「応募後の対応」について採用企業と求職者との間における、大きなギャップも感じてきました。※2018年12月時点

事前調査で「応募後の辞退経験の有無」についてアンケートしたところ、アルバイト・パートの応募者のうち、43.5%※もの人が「応募後、初出社までの間に辞退経験がある」ことが明らかになりました。
※23,429人のうち、10,200人が「辞退経験がある」と回答

本調査では「辞退経験がある」と回答した人のうち、3,061人に対して「辞退した箇所」や「辞退理由」「行動や希望」などを尋ねました。
これらの実態を通じて、採用プロセスの改善に役立てていただくことを目的としています。

【サマリ】

応募後の辞退が発生する箇所

各プロセスにおけるポイント

面接日程調整中の辞退理由・希望

面接日程調整後の辞退理由・希望

まとめ

応募後の辞退が発生する箇所

下記の図は、求職者の応募後のプロセスを「初回コンタクト前」「面接日程調整中」「面接日程調整後」「面接実施中」「面接実施後」の5つのプロセスに分け、それぞれの辞退経験の割合を示したものです。
5つの就業プロセスにおける辞退経験の割合 最も辞退経験の割合が多いのは、「初回コンタクト前」の45.2%でした。そのほかのプロセスについては、「面接日時調整中」が24.5%、「面接日程調整後」が22.5%、「面接実施中」は7.8%、「面接実施後」が33.6%でした。
辞退経験の割合に差はあるものの、全ての箇所で求職者の辞退は起きています。

本レポートでは、前編・後編の2回に分け、各プロセスにおける辞退理由や求職者の行動、希望など、
「応募後の歩留りの実態」についてレポートしていきます。

・面接率向上編(前編) …「初回コンタクト前」~「面接日程調整後」
・就業決定率向上編(後編) …「面接実施中」~「面接実施後」について

関連記事

…「就業決定率向上編」(後編)
「アルバイト・パートの応募後の辞退を防止するためには? 辞退発生箇所と理由を明らかに! ~就業決定率向上編(後編)~」

会員限定

【保存版】「面接率・就業決定率」向上マニュアル
会員限定で「面接率向上編」(前編)と「就業決定率向上編」(後編)にて扱ったデータを横断してご覧いただけます。下記ダウンロードリンクからダウンロードのうえ、ご活用ください。
【保存版】「面接率・就業決定率」向上マニュアル -アルバイト・パート編- ダウンロード▼

各プロセスにおけるポイント

【初回コンタクト前】
応募後はすぐに働き始めたい! やっぱり大事なスピード対応。

・ 企業がすぐに対応できる辞退理由には「応募先から初回の連絡が来るのが遅かったから」が2割強
・ 初回連絡は「応募から1日以内に欲しい」が6割、「半日以内に欲しい」も3割強
・ 応募後「~1週間くらいで働き始めたい」が7割強

【面接日程調整中】
面接日程は早く決めたい!求職者の希望に合わせた柔軟な調整が大切。

・ 企業がすぐに対応できる辞退理由には「面接日時の候補が少なかったから」が2割
・ 面接日の候補は「2つ~3つ欲しい」が7割強
・ 面接実施の希望は「応募から3日以内」が4割

【面接日程調整後】
面接前の急な変更にも対応してほしい!細やかな配慮がキャンセルを防ぐ。

・ 企業がすぐに対応できる辞退理由には「都合が悪くなったが、事前に日時の変更ができなかったから」が2割強
・ 面接場所は「最寄駅からの道のりまで書いて伝えてほしい」が5割

初回コンタクト前の辞退理由・希望

まず初めのプロセス、初回コンタクト前の辞退理由についてです。
「ほかに条件の良い仕事が見つかったから」「連絡が来なかったから」「クチコミやホームページを見て」「初回の連絡が遅かった」といった理由が上位に挙がっています。

採用担当者との初回コンタクト前に、辞退した理由

採用担当者との初回コンタクト前に、辞退した理由

企業がすぐに対応できる辞退理由としては、「応募先から面接設定などの連絡が来なかったから」(29.4%)、「応募先から初回の連絡が来るのが遅かったから」(24.0%)という、初回コンタクトの連絡に関する辞退理由が上位に挙がっています。

続いて、求職者が希望する「初回コンタクトの連絡スピード」と「応募から勤務開始までの期間」についても見ていきます。

「初回コンタクトの連絡スピード」と「応募から勤務開始までの期間」

初回コンタクトの連絡スピードは、60.0%が「1日以内」を希望しています。さらに早い「半日以内」での連絡希望も、36.8%います。

また、76.8%が応募後「~1週間くらい」での就業を希望しています。求職者の「早く連絡が欲しい」という希望の背景の1つには、この「早く働きたい」という希望が影響しているのかもしれません。

他の採用競合企業よりも早く初回コンタクトを取り、選考をスタートさせることが、初回コンタクト前における辞退防止のカギとなりそうです。

求職数・希望連絡手段

求職活動の実態について、「応募数」「連絡方法」という切り口でも見ていきましょう。
まずは「応募数」からです。

いくつの求人に並行して応募するか

40.8%の求職者が「2つ~3つ」の仕事に同時に応募をしています。一定数が複数の仕事に同時に応募をしており、求職者の「ほかに条件の良い仕事が見つかったから」という辞退理由にも影響を与えている可能性があります。
続いて「連絡が来なかった」(29.4%)という辞退理由に関して「連絡方法」の観点で詳しく見ていきます。

採用担当者からの最初の連絡手段として最も希望する方法

求職者が希望する連絡の方法は、単一回答で「メール」が45.2%、「電話」が36.3%と、従来の連絡方法が多く希望されている一方、「LINEなどチャット形式のツール」といった、新しい連絡方法も希望されている結果となりました。
詳細ダウンロードデータでは、本データを属性別、応募方法別に掲載しています。求職者に合わせた連絡方法を検討する際に、ご参考にしてください。

次項から、「面接日程調整中」「面接実施後」の辞退理由と背景についてお伝えしていきます。

面接日程調整中の辞退理由・希望

続いて、面接日程調整をしている間の辞退理由についてです。
ここでも、他プロセスと同様に「ほかに条件の良い仕事が見つかったから」は1位で、そのほか「求人原稿で見たものと違った」「指定された場所が行きにくい・遠い」などが上位に挙がっています。

面接日程調整中に、辞退した理由

面接日を設定するときに候補の日時をいくつくらい提示してほしいかのグラフ

辞退理由の2位から4位までは面接日程を調整する以前に改善が必要であったり、企業側で対応や改善がしにくい辞退理由が続いています。
企業側ですぐに、対応や改善が可能な辞退理由としては、5位に「面接日時の候補が少なかったから」(21.1%)が挙がっています。

そこで、具体的に求職者が希望する「面接日時の候補数」についても尋ねました。

希望する面接日時の候補数

希望する面接日時の候補数

74.1%の求職者が「2~3つ」の候補日時を希望しており、さらに「4つ」の候補日時を希望する人も合わせると、80.6%もの人が2つ以上の候補日を希望していることが分かります。求職者の「希望通りの日程で行えるよう、対応をしてほしい」という希望が強く伺えます。

続いて、面接設定中の求職者の希望を「面接実施のタイミング」という観点でも見ていきましょう。

面接実施のタイミング

応募後、どのくらいの期間内に面接をしてほしいかのグラフ

42.2%の求職者が、「応募から3日以内」での面接を希望しています。
前出で「応募から1週間以内で就業したい求職者が76.8%いる」という事実から求職者の「早く働きたい」という心理をお伝えしましたが、ここでもその心理が働いているかもしれません。
面接日程の調整、就業までの対応を早く行うことが、辞退の防止のポイントになりそうです。

希望する面接の所要時間

面接の日程を調整する際の「希望する面接の所要時間」に関して、属性ごとに傾向の違いがあるかについても見ていきましょう。

面接時間はどれくらいが良いかのグラフ

どの属性においても「15分以内」での面接を希望する人が、40%以上います。たとえば学生層は、短めの面接時間を希望する特徴が顕著に出ています。
面接にかける時間を少なくしたり、求職者の希望に合わせて面接時間を調整するといった対応方法が考えられそうです。

面接日程調整後の辞退理由・希望

続いて、面接日程調整後の辞退理由についてです。
ほかのプロセスでの辞退理由と同様に「ほかに条件の良い仕事が見つかった」「クチコミを見て」が上位に挙がっています。
また「都合が悪くなったが、事前に日時の変更ができなかった」「面接当日、急に都合が悪くなった」なども上位の辞退となっています。

面接日程調整後に辞退した理由

面接日が決まったものの辞退した理由のグラフ

面接日程の調整を終えた後の本プロセスにおいても、3位は「都合が悪くなったが、事前に日時の変更ができなかった」(24.2%)、4位は「面接当日、急に都合が悪くなった」(18.3%)という、日程調整に関する項目が挙がっています。
面接日時の都合が合わなくなることは起こりうるものですが、企業の側でもたとえば、事前に日時変更の連絡先を伝えおいたり、前日に確認の連絡をするといった細かい配慮は可能です。

そのほかには「面接場所を調べてみたら遠かった」(12.9%)「面接場所が分かりづらかった」(8.6%)といった、面接場所に関する辞退理由も挙がっています。
続いては、面接場所に関する連絡についての希望を見ていきます。

面接場所の説明について

面接場所はどのように伝えてもらいたいかのグラフ

面接場所に関して「住所・地図・道のり」という、面接場所にたどりつくための情報のうち、何を伝えてほしいのかを聞いたところ、49.6%の求職者が「面接場所の住所・地図・最寄駅からの道のりを伝えてほしい」と回答している結果となりました。
ここから、求職者は面接場所にたどり着くために十分な情報を必要としていることが分かります。

求職者の不安を払拭するような配慮、たとえば電話連絡や原稿への表記で、目印となるような建物を伝えてあげるなどの対応をするだけでも、当日の辞退防止に効果があるかもしれません。

まとめ

初回コンタクト前・面接日程調整中の求職者対応で、大切なことは「スピード」と「柔軟さ」
今回のアンケート調査で、求職者の就業までの希望期間や希望連絡スピード、面接実施までの希望期間といったデータから、その背景にある「早く働きたい」「早く面接をしたい」というニーズが明らかになりました。
また、辞退理由や希望する面接日時の候補数といったデータから、その背景にある「希望通りの日程で面接をしたい」という求職者の希望も明らかになりました。
「面接日程の調整」という1人ひとりへの対応が必要なプロセスだからこそ、求職者の希望に沿うよう、早く・柔軟に対応することが辞退防止のポイントとなります。

面接日程を調整した後も「細やかな配慮」が大切
面接日程調整後における辞退理由や、希望する面接場所の連絡方法といったデータから、面接に実際に行くまでの間には、求職者にとって分からなかったり、不安となる要素があることが明らかになりました。
一見、詳細な情報でも辞退の理由になるからこそ、不安を解消し、求職者が安心して面接に臨めるように配慮することが、辞退防止に効果があると言えそうです。

本記事の後編にあたる「就業決定率 向上編」は、1月下旬ごろにリリースいたします。

執筆者:ディップ総合研究所 ディップレポート編集室 野嵜愛

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