応募~就業までの離脱の解消(求職者への仕事紹介で留意すべきポイント)

まずは、派遣就業を検討する際、「仕事選びにおいて譲れない条件」のランキングを見てみましょう。
 

仕事選びにおいて譲れない条件

Q.「長期派遣(3カ月以上)」就業する際の譲れない条件として、あてはまるもの(1~3位)をそれぞれ
  選択してください。 n=1,041


「給与」「勤務地」については、譲れない条件として1位に挙げている求職者が約3割、さらに8割近くが1~3位いずれかにあてはまると回答しています。 それでは、1位選択で選ばれた上位3つの条件「給与」「勤務地」「職種」に対する求職者の許容と希望を明らかにします。


給与の許容と希望

Q.「“希望する”時給」と「“最低限許容できる”時給」を教えてください。 n=3,193

 

「“希望する”時給」と「“最低限許容できる”時給」


「“希望する”時給」と「“最低限許容できる”時給」の差異

約8割が「“希望する”時給」よりも低い時給でも許容していることがわかりました。給与以外の条件との兼ね合いもあり、許容できる時給の幅が存在しているようです。


通勤時間の許容と希望

Q.「“希望する”通勤時間」と「希望ではなく“最低限許容できる”通勤時間」を教えてください。 n=3,193


通勤時間は「15分未満」が13.9%、「30分未満」が46.2%と、30分以内を希望する回答が6割を超えています。しかし、許容について見ると、「45分未満」はおよそ5ポイント、「1時間未満」はおよそ20ポイントも割合が増えています。


職種の許容と希望

Q.「“希望する”職種」と「希望ではなく“最低限許容できる”職種」を教えてください。 n=3,193


「最も希望する職種」と「許容できる職種」にある一定の傾向が見られました。
たとえば、「軽作業」を最も希望する求職者の50%以上が「工場・製造」も許容しており、「工場・製造」「物流・配送・ドライバー」「清掃」を最も希望する求職者の約6~7割が「軽作業」も許容しています。
求職者は「最も希望する職種」だけでなく、複数の職種を視野に入れて検討している可能性が高いということが言えるでしょう。

次項では、応募後の離脱理由として上位には挙がらなかったものの、派遣会社にとって改善余地がある「担当者の態度」に注目します。


不満に感じる担当者の態度

Q.派遣会社の担当者の対応のなかで不満に感じた経験として、あてはまるものをすべて
  選択してください。 (複数回答可) n=1,100



1位「派遣会社都合の仕事を紹介される」(52.4%)、2位「就業先のリアル(仕事のキツイところ)をごまかしている、把握していない」(37.5%)は共に、希望に応えようとしていないと感じられている可能性があります。また、3位の「一方的な話が多く、経験やスキル、その他希望を聞いてくれない」(19.4%)も合わせると、登録時のヒアリング不足が要因の1つと考えられそうです。


就業後、満了前に退職した人の割合

ここまでは、「登録離脱の実態」「就業前離脱の実態」について、実態を明らかにしてきました。さいごに、「派遣就業後の実態」について明らかにしていきます。

Q.派遣就業した際に、満了前に退職をした経験として、あてはまるものを1つ選択してください。 n=899

派遣就業後、「満了前に退職をしたことがある」割合は4割を超えています。
以下、退職の時期や理由を見ていきます。


就業後、満了前に退職したタイミング

Q.満了前に退職した仕事の「本来の派遣予定期間」と「実際の就業期間」について、あてはまるものを1つ
  選択してください。 n=393


就業後「1カ月未満」での退職が、派遣予定期間「3カ月~6カ月未満」では約5割、派遣予定期間「6カ月~1年未満」「1年以上」でも1割を超えました。


就業後、満了前に退職した理由

Q.期間満了前に退職した理由として、あてはまるものをすべて教えてください。 (複数回答可)  n=393


早期退職の理由の1位は「人間関係や雰囲気が良くなかった・自分に合わなかった」(43.8%)、2位は「就業前に思っていた条件や仕事内容と異なっていた」(32.8%)でした。
満了前の退職を防ぐには、仕事紹介時に就業後のギャップが起きないようにケアするとともに、就業後間もないタイミングで、より丁寧なフォローをするなどの工夫が必要と言えます。
また、就業中の不満などをキャッチすれば、「就業中に次の職場を紹介する」などの対応も可能になります。


さいごに

今回の調査では、後編「登録・稼働離脱の実態・不満」として、求職者が派遣求人へ応募後、就業までに「どのくらい離脱しているのか」「どのタイミングで離脱しているのか」「なぜ離脱しているのか」ということを明らかにしました。
「応募後、登録までに離脱したことがある」人は62.0%、「登録後、就業前に離脱したことがある」人は78.7%と、派遣求人に応募した求職者の多くは就業までに離脱の経験をしています。
「応募~登録までの不満・離脱理由」の1位「応募した仕事と別の仕事を紹介された」、「登録~就業までの不満・離脱理由」の1位は「派遣会社から希望する仕事の紹介がなかった」。
これらを鑑みるに、求職者の希望や許容を把握するためのヒアリングをしっかりすることで、ギャップを軽減することが大事と思われます。
また、希望や許容を把握することと併せて、登録時の対応にも注意が必要でしょう。

前編では「派遣の許容と派遣に対する意識」を明らかにしました。
前編「派遣で働くことを許容する求職者51.9%! 3,500人アンケート調査~派遣就業意向に影響する11項目を明らかに~」 はこちらから ▼


執筆者:ディップ総合研究所 ディップレポート編集室 川上由加里

会員限定特典の詳細データ版では、本レポート内容をさらに年代別に分析、公開しています。
自社で活躍されているスタッフの傾向をより詳しくご覧になりたい方は、
ぜひ下記「PDFダウンロードはこちらから」、または「詳細データダウンロード」ボタンよりダウンロードのうえご活用ください。
PDFダウンロードはこちらから ▼  

この記事がお役に立ちましたら、
いいね!・ シェアをお願いします

記事内で扱ったデータの
詳細版がダウンロードできます!

記事内で扱ったデータから
さらに詳細なデータがダウンロードできます!

詳細データダウンロード
会員限定
いますぐ無料で会員登録

会員限定で、新着情報メルマガをお届けします。
平均時給・記事詳細データのダウンロードもできます!

人気記事
編集部おすすめ