「製造業」就業者の実態! 約6割が1年未満で退職! 理由は「雇用が安定していない」「仕事のやりがいがない」

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調査概要

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  • 調査主体:ディップ株式会社
  • 調査手法:インターネット調査(外部調査機関)
  • 調査実施時期:2019年4月2日(火)~2019年4月4日(木)
  • 対象者条件:47都道府県在住者
  • 有効回収数:3,101サンプル
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今回の調査対象者の年齢と製造の経験があるかのグラフ

調査背景

現在、日本の就業者のうち9.7%を占める製造業。人手不足が取り沙汰されていますが、製造業も例外ではありません。
就業経験がある人から見た、製造業への魅力はどのようなものなのか、懸念されているのはどのようなことなのか。
就業経験がない人から見た、製造業への印象はどのようなものなのか、どうすれば就業意向が高まるのか。
様々な立場から見た就業実態を明らかにするとともに、現在就業中の方の育成・定着、今後の企業と求職者のより良いマッチング創出のヒントを探ります。

※参考元: 厚生労働省 一般職業紹介状況(職業安定業務統計) / 一般職業紹介状況 / 平成31年2月分

 

本レポートについて

本レポートでは、製造業の就業実態を、
「現在、就業している」人の製造業を選んだ理由や継続する理由、「過去、就業していた」人の辞めた理由、
「これまで製造業で就業したことがない」求職者の製造業への印象を、アンケートを通して明らかにしていきます。
第1部では製造業のなかでも就業者の多い「自動車他、半導体、家電」製造の就業の実態について、
第2部では「これまで製造業で就業したことがない」求職者の製造業への就業意欲を高めるヒントを、第3部では「食品、飲料」製造の就業の実態をお届けします。

【サマリ】

現在、製造業で就業している人の実態

過去、製造業で就業していた人の実態

さいごに

現在、製造業で就業している人の実態

調査対象者の属性

調査対象者の年齢と業種

就業してからの継続期間と今後の継続意向

Q.現在の仕事(製造職)の継続意向を教えてください。 n=151

現在の仕事(製造職)の継続意向のグラフ(全体、就業期間別)
「継続したい」「どちらかというと継続したい」という回答が54.9%と過半数を超えました。
しかし、就業期間によって傾向に差が出ており、勤務開始から「3カ月未満」の就業者では、「継続したい」「どちらかというと継続したい」は44.0%にとどまり、反対に「継続したくない」「どちらかというと継続したくない」という回答は32.0%と最も高い水準になりました。

次項では、継続したい理由と継続したいとは思わない(辞めたい)理由を見ていきます。

継続したい理由

Q.現在の仕事(製造職)を継続したい理由としてあてはまる項目を1~5位でそれぞれ選択してください。 n=125
現在の仕事(製造職)を継続したい理由
勤務年数別のBEST5

継続したいとは思わない(辞めたい)理由

Q.現在の仕事(製造職)を継続したいとは思わない(辞めたい)理由としてあてはまる項目を1~5位でそれぞれ選択してください。 n=68

現在の仕事(製造職)を継続したいとは思わない(辞めたい)理由

勤務年数別のBEST5


「給与(収入)」については、継続したい理由(4位)と継続したいとは思わない(辞めたい)理由(2位)にそれぞれ挙がりましたが、それに勤務期間を重ねてみると、「継続したい理由」として挙げているのは勤務期間が比較的短い就業者、「継続したいとは思わない(辞めたい)理由」として挙げているのは勤務期間が長い就業者という傾向が出ました。
また、就業期間5年以上の就業者は6割近くがが「昇給や評価が適当でない、もしくは制度が整っていない」という点を継続したいとは思わない(辞めたい)理由として挙げており、給与の不満と相通ずるものがありそうです。

次項では、過去、製造業で就業していた人の実態を明らかにしていきます。

過去、製造業で就業していた人の実態

調査対象者の属性

調査対象者の属性のグラフ(年齢、業種)

辞めるまでの期間

Q. 過去に製造職をご経験の方は、退職までの勤務期間を教えてください。 n=82 過去に製造職を経験した人のうち、退職までの勤務期間のグラフ

約6割が1年未満で退職している結果となりました。さらに、3割以上が3カ月未満で退職しています。
次項からは退職理由と対策について取り上げます。

辞めた理由

Q. 過去に製造職を退職した理由としてあてはまる項目を1~5位でそれぞれ選択してください。 n=82
過去に製造職を退職した理由

退職した理由の1位は「雇用が安定していない」(34.1%)でした。2位「仕事のやりがいがない」、4位「給与(収入)が仕事内容の割に不十分である」は、現在就業者の「継続したいとは思わない(辞めたい)理由」でも上位で挙げられた項目です。次項では、定着のヒントを探るため現在就業者の「継続したいとは思わない(辞めたい)理由」、退職者の「退職した理由」でそれぞれ1位に挙げられた項目について、要因と希望を明らかにしました。

就業者の定着率を高める対策

「現在就業者の「継続したいとは思わない(辞めたい)理由」1位の「仕事のやりがいがない」と感じる要因と、退職者の「退職した理由」1位の「雇用が安定していない」について製造経験者の希望の雇用形態を見ていきます。 「やりがいがない」と感じる要因と希望の雇用形態のグラフ

従業員の育成・定着のために自社での業務状況と照らし合わせてご覧ください。業務内容の変更や幅を広げること、募集する雇用形態変更の難易度は高いと思われますが、その他の項目含め検討できる点はありそうです。

転居は許容できる? 製造業就業の経験者に聞いた!  勤務先の希望

転居をともなう募集も多い製造業。圧倒的に自宅から通勤できる勤務先を希望する人が多いなか、転居をともなう場合に、就業意向が上がる項目を明らかにします。

Q.勤務先の希望を教えてください。 n=233

勤務先の希望のグラフ

製造業就業の経験者に聞いた! 転居ありでも就業意向が高まる項目

Q.転居をともなう勤務先の場合、以下の企業の対応があることでの就業意向を教えてください。 n=233

転居を伴う勤務先の場合における、各条件の就業意向のグラフ

約85%の製造経験者が転居をともなう勤務先は希望しないという結果が出ました。しかし、転居をともなう勤務先の場合でも企業の対応によっては就業意向が高まることがわかりました。
「月々の家賃手当がある」「入社祝い金がある」の2つの項目については、「この対応がないと就業しない」「就業意向がとても高まる」合わせて50%以上と就業意向に強く関わっています。企業側の対応の工夫がマッチング率を上げるポイントになりそうです。

さいごに

製造業を継続したくない理由は、1位「仕事のやりがいがない」、2位「給与(収入)が仕事内容の割に不十分である」、3位「昇給や評価が適当でない、もしくは制度が整っていない」などが挙げられましたが、勤務期間により傾向に違いがみられました。退職を防ぐためには、環境や制度の見直しだけでなく、勤務期間に応じたフォローが必要になるでしょう。
「現在、就業している人」と「過去、就業していた人」の実態を知ることで、自社の社員の育成・定着や今後の採用のヒントにしてください。
第2弾では「製造業で就業したことがない人」の実態を探っていきます。

執筆者:ディップ総合研究所 ディップレポート編集室 川上由加里

 

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