【後編】アルバイト・パート求職者の声から探る、遠隔面接を効果的に活用するポイントとは?

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調査概要

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  • 調査手法:インターネット調査(外部調査機関)
  • 調査対象:47都道府県に在住し、現在アルバイト・パートの仕事を探している18~69歳の男女
  • 調査実施時期:2019年11月29日(金)~2019年12月6日(金)
  • 有効回収数:30,699サンプル

本レポートについて

求職者の仕事選びの目が厳しくなるなか、求職者に選ばれる企業になるための取り組みは、年々重要性を増してきています。本レポートでは、取り組みの1つとして、引き続き‘‘遠隔面接‘‘に注目します。
導入の検討を進めている企業、既に導入済みの企業は、ぜひ活用度アップの参考にしてください。
・前編(こちら)
「求職者」と「遠隔面接の導入企業」2つの視点から、遠隔面接の有用性やメリットを探りました。
・後編(本レポート)
「求職者の感じている不安点と企業が取り組むべき対応策」を考えることで、効果的・実践的に遠隔面接を利用していくためのポイントを明らかにします。

※本レポートでは前編に続き、遠隔面接を3つの手法に分け、手法ごとの特徴についても見ていきます。 遠隔面接3種類のグラフ

遠隔面接経験の有無と求職者が感じる不安

遠隔面接の利用経験と利用意向

まずは、前編の復習も兼ねて、求職者がどの程度遠隔面接を受け入れているのかを見ていきます。


遠隔面接の利用経験と利用希望のグラフ

「遠隔面接を受けたことがある」と回答した人は7.5%と、未経験者が圧倒的に多い結果となりました。
また、「遠隔面接経験者」と「遠隔面接未経験者」に分けて見てみると、「経験者」の94.4%が再度利用してもよいと感じているのに対し、受けてもよいという「未経験者」は76.8%と、17.6ポイントの開きがありました。
遠隔面接の利用意向自体はどちらも低くないものの、未経験者のなかには、遠隔面接を許容できていない層が一定数いることが想定できます。

そこでここからは、遠隔面接の未経験者に対象を絞り、「遠隔面接許容者(76.8%)」「遠隔面接非許容者(23.2%)」2者の視点も交えながら、求職者の感じている不安点とその解消方法を見ていきます。

遠隔面接について不安に思うこと

遠隔面接について不安に思うことのグラフ

遠隔面接未経験者のうち、遠隔面接を許容する人が不安に思っている点の1位は「会社や同僚の様子を直接自分の目で確かめられなそう」38.3%、2位は「面接担当者の感触やリアクションがつかめなさそう」32.2%でした。また、3位・4位には、プライバシーに関する不安、6位・7位にはツール使用・準備に関する不安も見られました。
直接就業先を見ることができない求職者に対する企業側の工夫が求められるとともに、通常の面接時より声のトーンを上げる・相槌をわかりやすくするなどの細やかな対応も必要になりそうです。

遠隔面接を許容できない理由のグラフ

一方、遠隔面接を許容しない人に遠隔面接を受けたくない理由を聞いたところ、上位の回答はおおよそ類似していたものの、1位は「プライベートな空間が映ったり、音が聞こえてしまいそう」31.5%という結果になりました。
どのような工夫をすれば、求職者はプライバシーが守られていると感じるのかを知っておくことは、非許容者に遠隔面接を許容してもらうためにも有効かもしれません。

以降、不安の上位に挙がった項目のうち、企業において対策が可能であろう3つ「直接様子を確かめられない不安」「プライバシーに関する不安」「ツール使用・事前準備に関する不安」について、さらに深く見ていきます。
その対応策によって、非許容者のうち何割が遠隔面接を許容できるようになるかも、ご覧ください。

遠隔面接経験者が実際に感じたデメリット

ここでは、実際に遠隔面接を経験した人が遠隔面接を経験して感じたデメリットについて、前出の「未経験者の不安」と比較しながら見ていきます。
遠隔面接経験者が実際に感じたデメリットのグラフ 未経験者の不安の上位にあがっていた「プライバシーに関する不安」や「ツール使用・事前準備に関する不安」については、経験者の感じるデメリットとして上位ではなかったものの、特に10~20代の経験者がデメリットに感じていることがわかりました。

一方、経験者と未経験者を比較して傾向に差があったのは、3位「直接会って担当者と話せなかった」や4位「自分を十分にアピールできなかった」でした。そこで、この後は「直接会って担当者と話せなかった」というデメリットを解消するための対応策について見ていきます。
遠隔面接のデメリット解消法のグラフ
求職者が直接会って面接担当者とやり取りができないときに、あると安心する対応として、最も多くの人が「勤務条件を面接前や面接中、詳細に伝えてくれる」ことだと回答しました。
遠隔面接では求職者が直接質問できる機会が少ないため、より丁寧に勤務パターンや選べる勤務時間の範囲などを明示し、遠隔面接当日にその疑問点をすり合わせることは、求職者の安心につながることはもちろん、企業にとっても採用後のミスマッチを減らすことにつながるかもしれません。

ここからは、前出の3つの不安「直接様子を確かめられない不安」「プライバシーに関する不安」「ツール使用・事前準備に関する不安」について、少しでも解消するためにそれぞれの対応策を見ていきます。

求職者の不安を解消するための対応策

「直接様子を確かめられない不安」への対応策

1位は「事前に動画で会社の雰囲気や環境を見ることができる」27.1%、2位は「事前に動画で会社で働く人を見ることができる」25.1%と、動画で事前に情報を確認したいという回答が上位になりました。
また、「会社の雰囲気や環境を見たい」という回答と、「会社で働く人を見たい」という回答がほぼ同じ傾向だったことから、両者には同様のニーズがあることがわかりました。
どちらの情報も事前に求職者が確認することができるように準備をしておくことで、求職者の不安は軽減されるかもしれません。

「プライバシーに関する不安」への対応策

まず、個人情報について、求職者が企業に望む対応を遠隔面接の手法ごとに聞きました。
WEB面接・電話面接・録画面接どれも「普段利用している自分のアカウントを教える必要がない」「外部のアプリやソフトをインストールする必要がない」「自分のアカウントを新しく作る必要がない」という項目がそろって8割適度の希望率でした。
個人情報を気にする求職者向けに、新たなアカウント作成やインストールが不要なツールを導入をすることも対応策となりそうです。

また、「プライベートな空間が映ってしまいそう」という不安について、フリー回答では「面接時の背景や服装を明確に企業から指定してほしい」という希望もありました。
求職者が悩む可能性を考慮して、企業がある程度、WEB面接時や動画の録画時に映してほしいものを明確にしておくことも必要かもしれません。

「ツール使用・事前準備に関する不安」への対応

遠隔面接の不安解消対応策のグラフ_ツール利用と事前準備

前出のPickUpでの、遠隔面接経験者が求めている「直接会って面接担当者と話せないときの対応」の結果と同様、「スキルなど条件がはっきりわかっている」35.8%が、遠隔面接前の事前準備の段階でフォローしてほしい項目の1位になりました。

そのほか、「事前に遠隔面接ツールの使用方法を教えてくれる」「事前に求めている人物像・人柄などがはっきりとわかっている」「面接前の事前連絡なども面接時と同じ担当者とやり取りができる」といったことも、遠隔面接未経験者の不安の解消につながるようです。

スキルや条件・求める人物像を募集時から明確にする、という対応が有益なのは遠隔面接に限りませんが、同時に、事前の準備について聞きやすい状況・体制づくりをすることも遠隔面接の導入に際しては特に効果的な企業の対応かもしれません。

遠隔面接を希望する時間帯

Web面接を希望する時間のグラフ 電話面接を希望する時間のグラフ

WEB面接・電話面接それぞれの希望時間帯はどちらも、午前中が多い結果となりました。また、性別年代別に見てみると、学生層は学校が終わる夕方ごろ、主婦(主夫)層は子供が家にいない日中に希望が集中する傾向も見られました。
企業は属性ごとの傾向も把握し、通常の面接も併せてそれぞれの希望の時間帯での対応を検討してみてもよいかもしれません。属性別の詳細はDL資料をご覧ください。

さいごに

後編「遠隔面接に対する求職者の不安とその対応策」編では、遠隔面接を利用したことのない遠隔面接未経験者の多くが、遠隔面接を許容してはいるものの、「直接様子を確かめられないこと」「プライバシーの保護」「ツール使用・事前準備」など、多岐にわたり不安を抱えていることが明らかになりました。
<求職者の不安を解消するために企業が取れる対応策>
・直接様子を確かめる代わりに、事前に職場や一緒に働く同僚について知る機会を設けること
・新たなアカウント作成やインストールが不要なツールを使うなどプライバシーの保護に気を配ること
・事前にツールの使い方を説明し、求職者が不安に思う時間を減らす配慮をすること
求職者の不安を少しでも解消し、求職者と企業の双方にとって遠隔面接におけるハードルを低くすることができれば、遠隔面接をより効率的に利用できるだけではなく、より求職者に選ばれる企業に近づくことができるかもしれません。
ぜひ、前編「遠隔面接のメリット」編と合わせて、アルバイト・パート採用における遠隔面接の導入、および今後の利用方法を検討するための参考にしてください。


執筆者:ディップ総合研究所 ディップレポート編集室 廣吉夕奈

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