【後編】派遣社員の就業前後のギャップ"仕事内容の難易度が適当"-6.6pt

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調査概要

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  • 調査主体:ディップ株式会社
  • 調査手法:インターネット調査(GMOリサーチモニター利用)
  • 調査実施時期:2019年12月20日(金)~2019年12月27日(金)
  • 対象者条件:47都道府県内で派遣社員として就業している18~69歳の男女
  • 有効回収数:3,509サンプル
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派遣社員の就業前後のギャップに関する調査概要のグラフ

本レポートについて

派遣就業者の就業意向を高めるためのヒントとして、前編「派遣社員の途中退職を防ぐために気をつけるポイント」に続き、
後編「更新タイミングでの仕事紹介、登録で留まっている既登録者に就業してもらうポイント」をお届けします。

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【前編】派遣会社に対する満足度は約46%!満足と感じるポイント1位「派遣会社と派遣先企業との良好な関係性」

【サマリ】

派遣社員の仕事探しの方法

登録者へのアプローチ

求人サイト・アプリでのアプローチ

差別化できるポイント

さいごに

ダウンロードデータでは、記事内で取り上げたデータについて現在の職種別にご覧いただけます。
また、詳細ダウンロード限定で「電話連絡の不満な点」「メール連絡の不満な点」「タイトルに入れてほしい情報」もご覧いただけます。
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派遣社員の仕事探しの方法

まずは、派遣社員の方が今後仕事探しをする際の方法・ツールを見ていきましょう。
Q.今後、仕事探しをする際の方法・ツールとして、あてはまるものをすべて選択してください。 また、そのなかで最も優先するものをひとつ選択してください。 n=3,509
仕事探しの方法の割合のグラフ 性別・年代別に見る仕事探しの方法の割合のグラフ

全体では1位「既に登録している派遣会社からの求人紹介」(32.0%)、2位「インターネットの求人サイト・アプリ」(25.1%)という結果となり、上位2つで約6割を占めました。
これを性別・年代別に見ると、女性よりも男性の方が、また、男女共に若年層の方が「インターネットの求人サイト・アプリ」を選ぶ割合が高くなっていることがわかります。

次項からは、上位2つ「既に登録している派遣会社からの求人紹介」「インターネットの求人サイト・アプリ」における有効なアプローチについて探っていきます。

登録者へのアプローチ

「現在就業中」「就業中ではないが登録済み」の派遣会社からの求人紹介希望

Q.派遣会社からの求人紹介について、 「現在就業している派遣会社」「現在就業していないが登録済み派遣会社」それぞれについて希望頻度を教えてください。 n=3,509
派遣登録者の仕事紹介の希望のグラフ

「現在就業中」「就業中ではないが登録済み」の派遣会社、両方の求人紹介を希望している人が7割以上いることが明らかになりました。
また、「現在就業中」と「就業中ではないが登録済み」の派遣会社から、それぞれ同等程度のアプローチを希望している人が最も多く、5割以上がいることがわかりました。

では、どれくらいの頻度での紹介を希望しているのでしょうか。

求人紹介の希望頻度・タイミング

Q.「現在就業している派遣会社」「現在就業していないが登録済み派遣会社」からの求人紹介について、希望頻度をそれぞれ教えてください。 n=3,509

派遣登録者の仕事紹介の頻度とタイミング希望のグラフ

求人紹介の希望頻度・タイミングは、”定期的に希望””期間満了前に希望”ともに3~4割強と同水準となり、
わずかではあるものの「現在就業中」の派遣会社からは”期間満了前に希望”、「就業中ではないが登録済み」の派遣会社からは”定期的に希望”の割合が高い傾向があります。

登録時、就業時などに“希望の頻度・タイミング”を把握しておくことや、希望の頻度・タイミングでの紹介ではない場合の説明をしておくことで、
「現在就業中」の派遣会社は、期間満了前の途中退職希望の早期発見、途中退職者の同派遣会社内での就業に、「就業中ではないが登録済」は、新たな就業につなげられる可能性が広がりそうです。

次項で、この希望頻度を選んだ理由を見ていきます。

前の設問で希望頻度を選んだ理由

Q.派遣会社からの求人紹介について、前問で希望頻度を選んだ理由を教えてください。(複数回答)  n=2,861(求人紹介を希望しないn=621、その他n=27を除く)


派遣登録者の仕事紹介の頻度とタイミング希望の理由のグラフ

現在、就業している派遣会社から多くの仕事紹介を希望する方の8割以上は”就業の楽さ”、登録済の派遣会社から同等以上の仕事紹介を希望する方は6割弱は”幅広い仕事”を求めていることがわかりました。
就業していない派遣会社は”就業の楽さ”を少しでもかなえるために、就業までのフロー・時間を明確にすることや、就業中ということを配慮したフローにすることで、就業意向を高められるかもしれません。
また、「より幅広い仕事から選びたい」という希望にこたえるためには、求人紹介を適切な頻度・タイミングで行うのはもちろん、さらに幅広い仕事を紹介できるよう新規求人の獲得が有効になる可能性があります。

次項からは、求人サイト・アプリでのアプローチを見ていきます。

ダウンロード資料(P.3~P.5)では詳細ダウンロード限定で「電話連絡の不満な点」「メール連絡の不満な点」「タイトルに入れてほしい情報(開封にかかわる情報)」をご覧いただけます。
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希望条件以外の求人紹介

Q.派遣会社からの求人紹介について、登録した希望条件以外にも案内してほしいですか。 あてはまるものをひとつ選択してください。  n=3,509

派遣登録者が希望条件以外の求人紹介を希望する割合のグラフ

「希望条件以外の求人も紹介してほしい」という回答が7割を超えました。
前出の「希望頻度・タイミングの理由」では”より幅広い仕事から選びたい”という点でもわかるとおり、いかに様々な仕事から選ぼうとしているかが見受けられます。

”希望に条件ではないが合っている求人の紹介”の場合には、どのような経歴・職歴に合っているのか、過去にどのような方が活躍しているのか、などいかに合っているかを伝えることが必要でしょう。

求人サイト・アプリでのアプローチ

応募において絶対に譲れない条件

Q.希望を満たされていなければ「応募の検討もしない条件」項目を第1位から3位まで選択してください。 n=3,509

派遣会社が応募において絶対に譲れない条件のグラフ

「給与額」「勤務地」「仕事内容」については、5割前後が絶対に譲れない条件として挙げました。

就業前後でのギャップ

Q.現在の仕事・就業先において、「就業前の期待や印象」と「就業後の実態」をそれぞれ教えてください。 (複数回答) n=3,509


派遣社員が就業前後でギャップを感じた事のグラフ

就業前後でのギャップを見てみると、前出でも譲れない条件として挙げられた「仕事内容」「給与」についてがマイナスになっています。
特に「仕事の難易度が適当」 ー6.6ポイントと、就業前後で最もマイナスのギャップが生じていることがわかりました。

「応募において絶対に譲れない条件」「就業前後でのギャップ」の上位に挙がった「給与」「仕事内容」については最も変更がしづらい項目のひとつです。
次項では、変更しづらいものの少しでも応募意向を高めるためのヒントを探っていきます。

「仕事内容」「給与」「応募資格」の表記で、あると応募しやすい情報

Q.求人情報に掲載されている「仕事内容」「給与」「応募資格」の表記で、あると応募しやすい情報を選択してください。 n=3,509

派遣社員が「仕事内容」「給与」「応募資格」の表記で、あると応募しやすい情報のグラフ

「応募において絶対に譲れない条件」や「就業前後でのギャップ」の上位に挙がった項目の多くは変更しづらいものかもしれませんが、募集時の詳細な情報発信で応募意向を高めることはできます。
就業後の途中退職を防ぐためにも、より多くの情報をわかりやすく訴求することが重要になるでしょう。

上位5位以降の項目はダウンロード資料(P.11)よりご覧いただけます。
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差別化できるポイント

ここでは、派遣先企業、派遣会社それぞれに関して、写真や動画による情報発信と応募意向の関係を見ていきます。

写真や動画を見ることができる場合の応募意向

Q.応募の際に、以下の情報を写真や動画で見ることができる場合の応募意向を教えてください。 n=3,509

派遣社員が応募前に写真や動画を見たい割合のグラフ

「派遣先の職場の内観」を写真や動画で見ることができるとが応募意向が高まると回答した人は65.5%。その他の項目でも高い結果となりました。
一方、それよりも低い割合ではありますが、派遣会社の情報も写真や動画で見ることができると応募意向が高まるとの回答が得られています。
差別化のポイントとして、このようなアプローチも検討してみると良いでしょう。

派遣会社の営業担当者・登録担当者の情報のうち、あると応募意向が高まる項目

Q.派遣会社の営業担当者・登録担当者の情報のうち、あると応募意向が高まる項目としてあてはまるものをすべて選択してください。 また、そのなかで最もあてはまるものをひとつ選択してください。  n=1,457(営業担当者・登録担当者の情報を写真や動画で見ることができると応募意向が「とても高まる」「やや高まる」と回答した人に限る)

派遣社員が知りたい派遣会社の社員の情報のグラフ

「担当している派遣社員の方へのフォローで気をつけていること」がトップでした。

求職者が求める情報を的確人発信することができれば、応募意向の向上にもつながるかもしれません。
今後の参考にしてみてください。

【筆者のコメント】

「登録者へのアプローチ」から、派遣社員は幅広い仕事から仕事選びを希望していることがわかりました。
4月から導入される同一労働同一賃金により”交通費支給”の求人が増えることが予想されるなか、ここでは”交通費支給”と通勤時間の許容の関係、”交通費支給”の額による許容の範囲の変化などを取り上げます。

交通費の支給による通勤時間の許容

Q.交通費の支給に応じた「許容する通勤時間」についてうかがいます。 以下の支給額の場合、許容できる通勤時間の上限について教えてください。
※電車やバスなど乗り物の乗車時間ではなく、家を出てから会社に到着するまでの時間をお答えください。 n=2,001(交通費の支給は、通勤時間の許容にそもそも関わらないと回答したn=955を除く)

交通費支給があることでの通勤時間の許容拡大のグラフ

調査概要

  • 調査主体:ディップ株式会社
  • 調査手法:インターネット調査(GMOリサーチモニター利用)
  • 調査実施時期:2019年9月6日(金)~2019年9月11日(水)
  • 対象者条件:47都道府県内で派遣社員として就業している18~69歳の男女
  • 有効回収数:2,956サンプル

交通費により、通勤の許容範囲が広がる67.7%と、同一労働同一賃金への対応により交通費支給の派遣求人が増えると、就業検討されるエリアの幅が広がることが予想されます。
本記事でも取り上げてきたように、派遣社員は幅広い仕事から選びたいという希望が高く、「全額支給」により、3割以上が通勤時間60分以上を許容などエリアも含めた通勤範囲の許容が広がることで、これまで通勤していなかったエリアからの就業も増えるのではないでしょうか。

さいごに

派遣就業者の就業意向を高めるため、前編「派遣社員の途中退職を防ぐために気をつけるポイント」、後編「更新タイミングでの仕事紹介、登録で留まっている既登録者に就業してもらうポイント」の2編でお届けしました。
後編では、派遣社員の仕事探しの方法・ツールの上位「既に登録している派遣会社からの求人紹介」「インターネットの求人サイト・アプリ」における効果的なアプローチを探ってきました。

登録者へのアプローチ
・「現在就業中」「就業中ではないが登録済み」どちらの派遣会社からも仕事紹介はしてほしい
・「定期的にほしい」「期間満了前にほしい」の希望頻度・タイミングはそれぞれ
・仕事紹介は幅広くしてほしい

求人サイト・アプリでのアプローチ
・「給与額」「勤務地」「仕事内容」については譲れない(応募の検討すらしない)
・就業前後でのギャップを軽減するためにも、より具体的な情報発信が必要

派遣社員の方の就業につなげるためには、アプローチの希望やその理由を知ることはもちろん、
アプローチ方法の再考、希望をかなえるための情報収集や訴求が必要になります。
差別化しづらい派遣求人だからこそ、派遣先企業の協力が必要なことも多くありますが応募・就業につながるアプローチが効果的でしょう。

執筆者:ディップ総合研究所 ディップレポート編集室 川上由加里

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