【派遣求職者編】オンライン面談・職場見学の許容は7割以上

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調査概要

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  • 調査手法:インターネット調査(楽天インサイトモニター利用)
  • 調査対象:47都道府県に在住し、過去3年以内に派遣での就業経験がある15~69歳の男女
  • 調査実施時期:2020年2月18日(火)~2020年2月20日(木)
  • 有効回収数:5,600サンプル

調査背景

求職者の仕事選びが進むなか、派遣企業では来社が難しい求職者にも対応できるように、オンライン登録・電話面談等のツール利用など、求職者ファーストの取り組みが進んできています。
今回は、そのようなツールを利用した対応を行うことで、採用にどのような効果があるのか、ならびに求職者や派遣先企業のニーズに応えるためのポイントについて明らかにします。

本レポートについて

派遣社員のオンライン面談や動画見学の許容に関する調査の調査概要のグラフ

登録時のツール利用に対する求職者の意向

登録時のツール利用意向

まずは、①登録、②面談・仕事紹介、③職場見学の3つのフェーズのうち、①登録のフェーズにおいて、求職者はどの程度ツール利用を許容しているのか、実際に利用したことがある割合と比較しながらみていきます。


派遣社員の登録時のオンライン面談の許容割合のグラフ

派遣求職者の84.9%が今後、登録時にツールを利用してもよいと思っていることがわかりました。
一方、実際に利用したことがある求職者は38.3%とまだまだ多くないことがわかります。
ツール利用が可能なことを周知する、求職者が活用できるよう様々な工夫をするなど、多くの求職者に使ってもらえるようになれば、導入企業はより効果的にツールを活用できるようになるでしょう。

では、求職者は登録時のツール利用のどんなところに良さを感じているのか、また期待しているのか、ツール経験者の声、ツール未経験者の声、それぞれを見ていきます。

登録時のツール利用に感じるメリット

派遣社員の登録時のオンライン面談に対するメリットのグラフ

経験者・未経験者ともに、1位・2位は「交通費がかからない」「登録場所に行くまでに時間がかからない」でした。
別の調査(派遣記事前編)では、応募から登録までの不満・離脱理由として、「登録場所が行きにくかった」28.6%、「交通費が出なかった」28.5%という結果も出ています。
ツールを利用することで、上記のような応募者の離脱を防ぐことができるかもしれません。

また、経験者からは「通常の登録より日程調整に時間がかからなかった」という声、未経験者からは「履歴書や職歴書の作成などに時間がかからなさそう」という声が上位にあがってきました。
以下、この2点について、求職者が通常の登録に対して不満に思っていることと、ツール利用における不満点の解決策を詳しく見ていきます。

通常時の日程調整への不満と解消策

派遣社員の登録時の日程調整への不満と解消法のグラフ


来社して行う登録における日程調整で不満に思うことは、1位「登録日を別の日程に変更・キャンセルしづらい」、2位「日程調整中の応募先企業からの回答が遅い」でした。
別調査(登録時にツールを利用する際に企業に対応してほしいことについての調査)では、1位に「日時や時間を自由に選べる仕組みにしてほしい」52.6%という結果も出ています。
時間の融通を利かせやすいというツールの利点を活用することで、日程変更がしにくい・登録日時を求職者が提示できない、という不満を減らすことができるかもしれません。

また、別調査(日程調整における希望に関する調査)では、登録する日は応募後1時間以内に決めたい、という求職者が43.4%を占めました。登録ツールを既に利用している企業からは「ツールの機能である自動返信メールを利用したことで稼働率が上がった」という声も聞かれます(詳細はこちら)。ツール内の適切な機能利用もポイントの1つになりそうです。

 

通常時の履歴書作成への不満と解消策

派遣社員の履歴書作成への不満と解消法のグラフ

履歴書作成に関する不満、1位は「履歴書の作成に時間がかかる」2位「証明写真を撮るのが面倒」という結果でした。履歴書に書くべき必須項目は、ツールの利用にかかわらず検討が必要かもしれません。
一方、3位「履歴書を郵送したり持参したりするのが面倒」や4位「(手書きの場合)履歴書を購入するのが面倒」といった不満に対しては、WEB登録やオンライン登録などを利用することで軽減が見込めそうです。
紙での対応をしている派遣会社はぜひ、参考にしてください。

面談・仕事紹介時のツール利用に対する求職者の意向

面談・仕事紹介時のツール利用意向

ここからは、②面談・仕事紹介フェーズでのツールの利用について明らかにしていきます。

面談・仕事紹介時のツール利用意向のグラフ 面談・仕事紹介時のツール許容について利用機会別に見ると、「初めて利用する派遣会社(初回)」77.6%、「初めて利用する派遣会社(2回目以降)」85.8%、「過去に利用したことのある派遣会社」85.6%でした。
面談や仕事紹介が初めてではない際に、ツール利用の許容度が高くなっています。求職者の状態に合わせたツール利用の提案をすることも効果的だと想定できます。

一方、ツールの利用経験を見てみると、やはり登録時同様、経験者は34.1%にとどまりました。
より有用なツール活用を進めるために、求職者はツール利用のどこに期待し、どんな対応をしてほしいと思っているのか、詳しく見ていきます。

面談・仕事紹介時のツール利用に感じるメリット

登録時のツール利用のメリットと同様、ツール経験者とツール未経験者、それぞれの声から探っていきます。

面談・仕事紹介時のツール利用に感じるメリット まず、ツール経験者の回答では、登録時のツール利用と同様、交通費や時間の削減や日程調整の楽さが上位となりました。一方、①登録フェーズとは違う傾向がみられたのは4位「通常より緊張せずに仕事紹介をしてもらえた」という回答です。
また、ツール未経験者がツール利用を良いと思う理由としては、「自分の都合の良い時に面談・仕事紹介を受けられるから」が1位になりました。

求職者が自分の都合の良いとき、緊張せずに面談・仕事紹介を受けられれば、求職者の仕事選びがしやすい環境を作ることができ、マッチングにもつながるという点が、面談・仕事紹介にツールを導入するメリットかもしれません。

<タイミング別>希望するツール

ここからは、②面談・仕事紹介フェーズでのツールの利用について明らかにしていきます。

派遣会社に行かずに面談・仕事紹介を受ける場合の希望する方法

求職者が希望するツールとしては、「初めて利用する派遣会社(初回)」「初めて利用する派遣会社(2回目以降)」「過去に利用したことのある派遣会社」のどの時点でも1位はメールやショートメールになりました。

一方、初めて利用する派遣会社での初回の面談・仕事紹介時には、電話やオンライン通話を希望する人の割合が、初回以外の場合より高いことから、最初は担当者の声や顔の見える状態で行いたい、と考えている求職者が一定数いることも想定できます。
タイミングに合わせて使うツールを選べるようにすることで、より求職者の意向に近づけるかもしれません。

面談・仕事紹介時、派遣会社に対応してほしいこと

面談・仕事紹介時、派遣会社に対応してほしいこと

ツールを使った面談・仕事紹介時に派遣会社に対応してほしいことの1位は、「日時や時間を自由に選べるようにしてほしい」でした。日程の選びやすさは、求職者にとって、登録、面談・仕事紹介のどちらのフェーズでも重要視される項目のようです。
また、ツールを導入している派遣会社が実際に対応していることと比較すると、相違があった項目は「面談・仕事紹介時に使う資料などを事前に送っている」でした。

担当者が同じことで求職者に安心してもらう、面談で聞く内容や紹介できる仕事一覧などを共有しておく、といった細やかな対応もツール利用時に気を付けるべきポイントかもしれません。

職場見学時のツール利用に対する求職者の意向

ここからは、③職場見学フェーズでのツールの利用について明らかにしていきますが、まずはその前に、派遣求職者の職場見学の経験と意向について見ていきましょう。

職場見学の経験と今後の希望

職場見学の経験と今後の希望のグラフ

求職者のうち、職場見学をしたことがある人は54.3%、職場見学をしたことがない人は45.7%に対し、全体の73.8%が「今後、職場見学をしたい」と回答しました。職場見学をしてから働きたいと思っているものの実際にはできていない、という求職者が一定数いそうです。
では、職場見学がツールになった場合はどうなのでしょうか。「職場見学経験がある人」「経験はないが、今後は職場見学したい人」それぞれについて求職者の意向を見ていきます。

職場見学時のツールの利用意向

職場見学時のツールの利用意向のグラフ

職場見学経験のある人の許容は75.6%、職場見学したことがない人では75.0%がツールでもよいので職場見学をしたいと回答しました。
派遣会社を対象に行った遠隔ツールに関するアンケートを見てみると、登録、面談・仕事紹介フェーズのツール利用企業に比べ、職場見学フェーズのツール利用企業では、ツール利用者の稼働率が上がった、という結果が出ています。
これまで職場見学をしたことがなかった人たちが安心して働けるよう、まずはツールでの職場見学導入を検討してもよいかもしれません。

 

職場見学時に派遣企業に対応してほしいこと

職場見学時に派遣企業に対応してほしいことのグラフ

ツールを使った職場見学時に派遣会社に対応してほしいこととしては、登録時や面談・仕事紹介時に引き続き「日時選択の自由」や「事前の流れの周知」が上位の項目となりました。
また、派遣会社の取り組みと比較してみると、重きを置いている事柄で双方に大きな乖離があったのは、求職者の回答5位・企業の回答10位の「派遣会社に行かなくてもよいようにする」という点です。
オンラインなどの場合は難しいと思いますが、動画などのツールを利用する際は、求職者が自宅などでも見られるよう工夫があるとより良いかもしれません。

職場見学時に感じるツール利用の不安点

登録や面談・仕事紹介と比べ、来社を希望する人も多かった③職場見学フェーズでは、ツール利用について感じる不安点も見ていきます。

職場見学時に感じるツール利用の不安点のグラフ 職場見学をツールで行う・代替することの不安点として、直接会って自分の目で職場環境や働く人をみられないこと、が上位になりました。
オンラインで見学をする、もしくは動画などで見学の代替をする際は、求職者の不安が少しでも軽くなるよう、上記を意識した工夫や派遣先との交渉も必要かもしれません。
職場見学でのツール利用については、派遣先企業の意向も調査していますのでぜひこちら(企業編)も併せてご覧ください。最後に、求職者が知りたいと思っている派遣先企業の情報について見ていきます。

求職者の望む内容

オンラインや動画で確認したい内容のグラフ

求職者が動画で見て職場見学をする際に、映してほしいものとしては、「同じ仕事をしている人の1日の業務内容」が1位になりました。また、「職場環境」が2位、「一緒に働く同僚の様子」が3位となり、性別では女性の方が男性より全体的に10ポイント程度意向が強い傾向も見られました。
派遣先企業を動画で撮影するのは難しいこととは思いますが、可能であれば職場を映すだけでなく、1日の業務の流れや実際に働く施設などがイメージしやすい映像にできないか、ぜひ工夫してみてください。

さいごに

求職者編では、①登録、②面談・仕事紹介、③職場見学のどのフェーズにおいても求職者のツール許容は7割を超えているのに対し、実際にツール利用をしたことのある求職者は少なく、派遣企業は、ツール利用が可能なことを周知し、求職者が活用できるよう様々な工夫をすることで、よりツールを効果的に活用できるようになることが見えてきました。

<各フェーズにおいて求職者ニーズをつかむポイント>
①登録
登録日までの日程調整は、自動返信メールなどの機能を使って、応募から1時間以内に、また、ツールの利点を活かし、WEB履歴書の項目検討などをすることで離脱を減らす効果が見込めます。
②面談・仕事紹介
ツールの特色として、求職者の緊張を解くメリットを持ち合わせています。併せて、同じ担当者が面談をする、仕事紹介前に一覧を事前に共有しておくなどの細かな対応もマッチングのポイントです。
③職場見学
職場見学を行いたいという求職者のニーズに合わせ、ツールでの見学をまずは検討してみてはいかがでしょうか。導入時には、自宅でも動画などを見られる仕組みにする点がポイントです。

ぜひ、派遣会社編と併せて、今後の導入および活用方法を検討するための参考にしてください。

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