急に予定が空いたときには働きたい7割超 「登録制アルバイト」の就業意向・就業きっかけは?

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調査概要

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アルバイト・パート採用企業

  • 調査主体:ディップ株式会社
  • 調査手法:インターネット調査(楽天インサイトモニター利用)
  • 調査実施時期:2019年12月27日(金)~2020年2月4日(火)
  • 対象者条件:アルバイト・パートを採用している企業の採用担当者(人事/エリアマネージャー・SV職/店長・拠点長・施設長・ホーム長・所長)
  • 有効回収数:1,976サンプル

アルバイト・パート就業者

  • 調査主体:ディップ株式会社
  • 調査手法:インターネット調査(GMOリサーチモニター利用)
  • 調査実施時期:2019年12月26日(木)~2020年1月10日(金)
  • 対象者条件:アルバイト・パートとして就業している、47都道府県内に在住の16~69歳の男女
  • 有効回収数:3,832サンプル
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登録制アルバイトでの就業経験と就業希望に関する調査概要

本レポートについて

複数の店舗を運営する企業では、採用を増やしたい勤務先でなかなか採用できない、採用のばらつきがあるなど、勤務先の採用難易度が異なる課題があります。
そこで、企業側が求める採用を実現するための方法の1つとして導入されている「登録制アルバイト」について、アルバイト・パート就業者の就業実態とアルバイト採用企業の導入実態について明らかにしました。

本レポートでの「登録制アルバイト」とは、
企業・グループで採用を行い、”働く側が希望する店舗、希望する日程・時間で就業”することを指しています。

「登録制アルバイト」就業の実態

「登録制アルバイト」の就業希望

まずは、どれくらいの人が「登録制アルバイト」を希望しているかを見ていきます。

Q. あなたは「登録制アルバイト」で働きたいと思いますか。「登録制アルバイト」就業中の方は、継続して働きたいと思いますか。 n=3,832

登録制アルバイトでの就業経験別に見る就業希望の割合のグラフ

‟現在、登録制アルバイトで就業中の人”は、「(継続して)とても働きたい」29.5%、「(継続して)やや働きたい」36.5%と、合わせて7割弱が就業の継続を希望しています。
また、‟現在、登録制アルバイトで就業中ではない人(アルバイト・パートで就業中)”の人は、「どちらとも言えない」46.2%が最多の一方で、「とても働きたい」10.2%と「やや働きたい」18.9%とをあわせて約3割が希望していることがわかりました。

では、「登録制アルバイト」で就業したことがある人たちはどのようなきっかけで働き始めたのでしょうか。

「登録制アルバイト」の就業きっかけ

登録制アルバイト」で働いた際のきっかけを教えてください。 n=1,812(過去1度も「登録制アルバイト」で就業したことはないn=2,020を除く)

登録制アルバイトで働いたきっかけの割合のグラフ

‟当初からその目的で自ら探した人”が3割強の回答となる一方で、残りの6割弱は、‟たまたま応募をした求人がそうだった”‟面接時に担当者に勧められた”‟友人・知人に勧められた”など、自ら自ら探した以外が6割弱にのぼりました。
制度として導入しておくことで、自ら探した人以外の登録も見込むことができそうです。

次項からは、導入企業が感じる‟導入後の直接的な効果”や‟導入してよかったと感じること・課題と感じること”を見ていきます。

急に予定が空くことがあるか、急に予定が空いた場合働きたいか

Q.現在の仕事が休みの際に、急に予定が空くことがありますか。 n=3,832
Q.また、急に予定が空いた時間に働きたいことがありますか。 n=1,845(前出で「あまりない」「まったくない」と回答した人を除く)

急に空いた時間で働きたい人の割合のグラフ

仕事が休みの際に、急に予定が空くことがあるか、という問いに対して、約半数の48.2%※1が「ある」と回答しました。
そのうち、急に予定が空いた時間に働きたいことがあるか、という問いに対しては、あわせて7割以上※2が働きたいことがあるようです。

※1 「よくある」10.3%、「たまにある」37.9%の足し上げ
※2 「よくある」18.0%、「たまにある」52.1%の足し上げ

単発アルバイトで譲れない条件


Q.単発の仕事を探して検討するときに、以下の条件の優先度を教えてください。 (複数回答)n=2,800

 

単発アルバイトで優先する条件のグラフ

前出の空いた時間に働いことがあるという結果から、関連性の高い単発アルバイトで‟譲れない条件”について明らかにしました。
‟単発アルバイトの就業経験がある人”‟単発アルバイトの就業経験はないが就業意向がある人”合わせて2,800人が譲れない条件として挙げたのは、1位「仕事の内容・職種」、2位「日給」になりました。
勤務場所は変わるものの、仕事内容・職種が変わらない登録制アルバイトのような働き方は、‟単発アルバイトの就業経験がある人”‟単発アルバイトの就業経験はないが就業意向がある人”が応募を検討する際の条件から見ても、ニーズがありそうです。

「登録制アルバイト」導入企業が感じる効果

企業の導入・継続希望

まずは、「登録制アルバイト」導入に対する企業の意向を見ていきましょう。

Q.今後の採用において、「登録制アルバイト」を導入していきたい、または導入を継続していきたいですか。 n=1,976

全体的に見ても、6割以上の企業が「登録制アルバイト」の導入・継続に積極的であることがわかりました。特に、現在導入している企業は9割弱が継続に対積極的です。
また、導入していない企業についても3割弱が導入に積極的なことから、今後導入が進んでいく可能性がありそうです。

次項では、導入企業が感じる‟導入後の直接的な効果”や‟導入してよかったと感じること・課題と感じること”を見ていきます。

導入後の直接的な効果

Q.「通常のアルバイト・パート採用」と「登録制アルバイト」を比較した際の、「登録制アルバイト」導入後の効果を5段階で選択してください。 n=1,210(「登録制アルバイト」を導入している人のみ)

登録制アルバイトを導入した効果のグラフ

「募集時に応募者が集まるのが早くなる」「応募者が増える」については、4割以上が‟とてもあてはまる”‟ややあてはまる”と回答しました。
その他の項目についても3~4割弱は効果が出ていると感じており、一定割合の企業で直接的な効果が実感されているようです。

続いては、直接的な効果以外にはどんな効果があったのかを見ていきます。

 

導入してよかったと感じること・課題と感じること

Q.「登録制アルバイト」を導入して、応募・採用など直接的な効果以外で、‟よかったと感じること”と‟課題と感じること”について、それぞれあてはまるものをすべて選択してください。 (複数回答) n=1,210(「登録制アルバイト」を導入している人のみ)

登録制アルバイトを導入して良かったことと課題のグラフ

「募集時に応募者が集まるのが早くなる」「応募者が増える」については、4割以上が‟とてもあてはまる”‟ややあてはまる”と回答しました。
その他の項目についても3~4割弱は効果が出ていると感じており、一定割合の企業で直接的な効果が実感されているようです。

続いては、直接的な効果以外にはどんな効果があったのかを見ていきます。

一緒に働く既存の従業員の不満

不満が出た割合

Q.「登録制アルバイト」の就業者を受け入れている店舗にて、既存のアルバイト・パート採用の就業者、既存の正社員・契約社員、から不満は出ましたか。 n=1,210(「登録制アルバイト」を導入している人のみ)

登録制アルバイト導入後に既存の従業員から不満が出た割合のグラフ

不満の内容

Q.既存のアルバイト・パート採用の就業者、既存の正社員・契約社員、それぞれから出ている「登録制アルバイト」への不満を教えてください。 n=441(前出の設問で既存のアルバイト・パートもしくは既存の正社員・契約社員から‟かなり不満が出た”‟やや不満が出た”と回答した人)

登録制アルバイト導入後に既存の従業員から出た不満内容のグラフ

「登録制アルバイト」の就業者を受け入れている店舗では、‟既存のアルバイト・パート”‟既存の正社員・契約社員”それぞれから不満が出た経験があるようです。
不満項目としては共に、1位「ルールや決まり事などを認識していない」、2位「仕事内容に慣れていない」と、就業者のスキルに対しての不満が上位に挙がりました。
一方、「同じ業務内容なのに時給が高い/シフトなどの自由度が高い/交通費・通勤手当がある」など、企業が用意した条件への不満もあります。

導入にあたっては、「登録制アルバイト」の就業者に対して配属先の店舗・オフィスでのルールや決まり事を教示するとともに、仕事内容・その他の研修や教育を徹底するなど、事前の準備が重要です。
併せて、配属先の既存の従業員に対しては、「登録制アルバイト」を導入する背景やその役割について、事前の共有を行い、協力をあおぐことで不満を軽減できるかもしれません。
その他、時給、シフト、交通費・手当などの条件については、対応を明確にするだけでなく、同じ業務を行っている従業員への周知を図るなど、配属先の責任者側での考慮が必要でしょう。

さいごに

今回の調査では、登録制アルバイトは、当初から就業意向をもって探している人はそれほどではないものの、きっかけさえあれば、求職者から受け入れられる可能性が高いということが伺えました。
また、導入企業についても、「募集時に応募者が集まるのが早くなる」「応募者が増える」など一定の効果があることがわかりました。
一方で、コミュニティからの孤立や、他スタッフからの偏見などの課題も浮き彫りになっています。

導入時には、導入企業が課題として挙げている点や配属先で挙がっている不満などを踏まえ、事前の準備や配慮を検討することで、企業側が求める採用を実現するための方法の1つになるかもしれません。


執筆者:ディップ総合研究所 ディップレポート編集室 川上由加里

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