【8月/検索Vol.に見る仕事探しの傾向】緊急事態宣言解除以降7月に再度減少するも8月には昨年比同等程度に

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調査概要

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  • 調査主体:ディップ株式会社
  • データ取得サイト:Google社「Google Trends」
  • 抽出時期:2019年:2月3日~8月31日、2020年:2月2日~8月29日
    ※GoogleトレンドではGoogle検索のサンプルのみが使用されています
  • 調査実施時期:2020年9月4日(金) 17:00~18:00

本レポートについて

本レポートでは、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)(以下、新型コロナウイルス)により求職・採用活動にまつわる検索ワードがどのように変化しているかを調査しました。
第1回調査(6月29日~7月2日)に続き第2回調査は、仕事探しの「軸」となるワード‟アルバイト”(調査の際は‟バイト”にて調査)について、エリア別、業種・職種別、属性別に分析しています。

【サマリ】

仕事探しの「軸」となる検索ワード

バイト掛け合わせの検索ワード

Pick:検索データに見られる需要変化

まとめ

仕事探しの「軸」となる検索ワード

週ごとの指数推移(2020年2月2日を100とした指数)

緊急事態宣言後、最大50%を下回る

4月7日の7都府県への緊急事態宣言以降、全てのキーワードで大きく減少。2月2日を100とした指数と比較すると、最大で50%前後まで落ち込んだ。
特に「転職」ワードは、早い段階で下降し始め、3月中旬で約80%、4月7日時点で70%を下回った。

緊急事態宣言解除以降は上昇傾向、8月に2月比(制限拡大する前)70~90%程度まで回復

5月を境に上昇に転じ、14日の39県への緊急事態宣言解除以降、25日の全国への緊急事態宣言解除以降にさらに上昇。6月時点で70~90%まで回復した。
7月に入り再度下降するも、8月中旬以降に上昇し70~90%程度まで回復した。
8月中旬の一時的な下降は例年と同じ動向である。(※下図:週ごとの指数推移_昨年との比較を参照)

2020年8月の週次で見る仕事、バイト、パート、派遣、転職のワードのGoogle検索ボリュームのグラフ

月ごとの指数推移_昨年との比較 (2019年2月を100とした指数)

昨年同月比、全てのワードで5月に最大の落ち込み、6月以降は上昇傾向

緊急事態宣言の4月以降、全てのキーワードで大きく減少し、5月に最大の落ち込みになった。
6月以降は上昇傾向となり、8月時点では昨年同月比約90%~同等以上の水準まで回復している。

2020年8月の月次で見る仕事、バイト、パート、派遣、転職のワードのGoogle検索ボリュームのグラフ

週ごとの指数推移_昨年との比較(バイト)(2019年2月を100とした指数)

昨年同月比、全てのワードで5月に最大の落ち込み、6月は上昇傾向

緊急事態宣言が発令される4月以前、昨年と同傾向で推移していたが、宣言発令後は大きく下回る水準となった。
例年であれば、ゴールデンウィーク明けに大きく上昇するが緩やかな回復。5~7月は昨年と比較し、やや低い水準で推移した。
しかし、8月以降は昨年と同様の傾向となっている。

2020年8月の前年比で見るバイトのワードのGoogle検索ボリュームのグラフ

次項からは、「バイト」との掛け合わせワードについて調査していきます。

バイト掛け合わせの検索ワード エリア別での比較

週ごとの指数推移(2020年2月2日を100とした指数)

緊急事態宣言以降、各エリア40~50pt前後減少

緊急事態宣言直前の4月5日から約1カ月で各エリア30~50pt減少し、2月2日を100とした指数と比較すると、いずれも40~50%強まで落ち込んだ。

緊急事態宣言解除以降は上昇、7月に入り再度下減少するも上下しながら上昇傾向

8月末時点で、いずれのエリアも80~90%台まで回復している。

2020年8月のバイトワードのエリア別のGoogle検索ボリュームのグラフ

企業の採用活動が見えるワード

週ごとの指数推移(2020年2月2日を100とした指数)

緊急事態宣言以降、最大60%前半まで落ち込む

4月7日の7都府県への緊急事態宣言以降、大きく減少。2月2日を100とした指数と比較すると、最大で60%台まで落ち込んだ。

緊急事態宣言解除以降は上昇傾向、「バイト」ワードは150%超も

5月14日の39県への緊急事態宣言解除以降は上昇、5月25日の全国への緊急事態宣言解除以降はさらに上昇し、6月には150%を超える週もあった。
「バイト」ワードは、6月に150%を超えたあともほぼ2月2日を上回る水準で推移している。

2020年8月の週次で見る求人、バイトワードと募集掛け合わせのGoogle検索ボリュームのグラフ

月ごとの指数推移_昨年との比較 (2019年2月を100とした指数)

6月以降は昨年同月比を上回る

昨年同月比2月に落ち込んだものの、6月以降は昨年と同程度~2割前後上回る水準で推移している。

2020年8月の月次で見る求人、バイトワードと募集掛け合わせのGoogle検索ボリュームのグラフ

バイト掛け合わせの検索ワード 職種別での比較

昨年同月比

「デリバリー」「スーパー」4月急上昇、その後も昨年対比プラスで推移

4月、多くの業種・職種で減少に転じるなか、外出自粛による巣ごもり需要がある業種・職種、エッセンシャルワーカーと言われる業種・職種は上昇。
その後、4月ほどではないものの高い水準を推移し、「デリバリー」については8月再度急上昇し昨年対比200%となった。

「ドラッグストア」「警備員」5月に一時落ち込むも、6月以降上昇し8月は昨年対比大幅プラス

「ドラックストア」は緊急態宣言の発令前がピークだったが、6月以降再度上昇し、8月は昨年対比190%に。
「警備員」は4月に向け上昇、一時落ち込むも6月以降再度上昇し、8月は昨年対比130%を超えている。

「塾講師」「カフェ」「映画館」8月には昨年対比110%以上、「工場」「スポーツジム」昨年対比90~100%(同等程度)まで回復

4月、大幅に減少した業種・職種のなかでも、6月に入ると上昇傾向。
「塾講師」「カフェ」「映画館」昨年対比110%以上まで上昇、「工場」「スポーツジム」などは昨年対比90~100%(同等程度)まで回復している。

「リゾート」「イベント」7カ月連続、昨年対比マイナス

4月大幅に減少した業種・職種のなかでも、6月以降上昇傾向、もしくは横ばいのまま低水準。
その他、引っ越し、ホテル、ガールズバーなども昨年対比90%を未だ下回っている。

2020年8月のバイトワードの職種別のGoogle検索ボリュームのグラフ

昨年同月時期比(一覧)

バイト掛け合わせの検索ワード 属性別での比較

週ごとの指数推移 (2020年2月2日を100とした指数)

緊急事態宣言解除以降も「主婦」掛け合わせは回復が遅い

宣言解除後、「バイト」掛け合わせワードの多くが上昇傾向だったが、属性別で見ると差異がある。
「主婦」掛け合わせは、2月2日を100とした指数と比較すると最大で30%台まで落ち込み、回復も遅く50~70%を推移している。

2020年8月の週次で見るバイトワードと高校生、大学生、主婦ワード掛け合わせのGoogle検索ボリュームのグラフ

週ごと・月ごとの指数推移_昨年との比較(2019年2月を100とした指数)

週ごとに見ると、「高校生」は8月以降同傾向、「大学生」は緊急事態宣言解除以降常に上回る

「高校生」ワードは8月以降、昨年と比較しほぼ同じような動向に、「大学生」ワードは緊急事態宣言解除以降、昨年と比較し常に上回る水準で推移している。
それに対し、「主婦」ワードは3月以降、昨年と比較し常に下回る水準で推移している。

月ごとに見ると、8月は「高校生」「大学生」昨年を上回る

「高校生」ワードは4~7月昨年を下回っていたが8月に回復。「大学生」ワードは緊急事態宣言解除以降の回復により、6~8月昨年と比較し常に上回る水準で推移している。
それに対し、「主婦」ワードは3月以降、昨年と比較し常に下回る水準で推移。特に、例年上昇する5月は大きく返りが生じた。

2020年8月の月次で見るバイトワードと高校生、大学生、主婦ワード掛け合わせのGoogle検索ボリュームのグラフ

検索データに見られる需要変化

「オンライン バイト」「在宅 バイト」など働き方ワードは高水準で推移、「仕事探し」は再上昇

新型コロナウイルスの影響が最も出ていたと考えられる4~5月は、助成金・補償関連のワードが大幅に上昇。6~8月にかけて、昨年よりも高い水準ではあるものの落ち着いてきている。
また、「オンライン バイト」「在宅 バイト」など働き方ワード、Web面接関連ワードは、常に昨年対比で高い水準で推移。
「今できる バイト」「急募 バイト」のような仕事探しワードが4月に上昇、落ち着いていたが8月に再度上昇。その他「履歴書 バイト」などの仕事探しワードも8月に上昇しており、求職活動が増えていることが想定できる。

2020年8月の新型コロナウイルス流行によるGoogle検索ボリュームの変化のグラフ

まとめ

求職・採用活動にまつわる検索ワードは、
新型コロナウイルスによる報道が増え始めた2月に一部影響が出始め、緊急事態宣言が発令された4月以降に影響は大きくなりました。
その後、緊急事態宣言が解除された5月以降に例年と同様の傾向になるワードが多く見受けられましたが、影響が継続されているワードもあります。

本レポートで明らかになったこと
=================================
仕事探しの「軸」となるワードについては、
緊急事態宣言以降、全てのキーワードで大きく減少。
5月を境に上昇に転じ、7月に入り再度下降するも、8月中旬以降に上昇し70~90%程度まで回復した。

「バイト」ワードについて、
エリア別に見ると、
緊急事態宣言解除以降は上昇、7月に入り再度減少するも上下しながら上昇傾向にあり、8月末時点でいずれのエリアも80~90%台まで回復している。
業種・職種別では、
4月、多くの業種・職種で減少で転じるなか、外出自粛による巣ごもり需要がある業種・職種、エッセンシャルワーカーと言われる業種・職種は上昇。
その後、4月ほどではないものの高い水準を推移し、「デリバリー」については8月再度急上昇し昨年対比200%となった。
その他、多くの職種で8月は昨年対比同等以上まで回復しているが、「リゾート」「イベント」「引っ越し」「ホテル」「ガールズバー」など一部7カ月連続、昨年対比マイナスの職種もある。
属性別では、
大学生、高校生、主婦の順に回復しており、昨年と比較しても大学生は上回る水準で推移している。
=================================

第1回調査(6月29日~7月2日)と比較すると、7月に入り感染者数が再度増え始めたこともあり、検索ワードにも影響がでました。
新型コロナウイルスは求職・採用活動にまつわる検索ワードに影響する可能性がもあります。
今後も同調査を行い、レポートしていきます。


執筆者:ディップ総合研究所 ディップレポート編集室 川上由加里

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