「年末年始」の仕事で「働きたい」前年比+4.1ポイント 就業意向にコロナの影響あり6割強

調査概要

●調査主体:ディップ株式会社
●調査手法:インターネット調査(バイトル会員)
●調査実施時期:2020年11月16日(月)~2020年11月22日(日)
●対象者条件:47都道府県在住の15~69歳の男女
●有効回収数:7,499サンプル

2020年の年末年始の就業調査概要(性別・年代/居住地)  

本レポートについて

今もなお、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)(以下、新型コロナウイルス)の収束は先が見えず、年末年始の過ごし方だけでなく、求職者の仕事探しにも影響が及ぶことが想定されます。
本レポートでは、期間限定で働く「年末年始」の仕事について、「就業意向とその理由」「希望する条件」「探すタイミング」の 大きく3つのカテゴリに分け、求職者のニーズを調査・分析しています。

 
【index】
 

今年の「年末年始」の仕事について

就業意向

まず、どのくらいの方が今年の年末年始に働きたいと思っているのかを、属性・経験別に見ていきましょう。
2020年の年末年始の就業意向のグラフ 今年の年末年始に、期間限定で働きたいと思っている人の割合は、「とても働きたい」「やや働きたい」を合わせて4割を超えました。
昨年(2019年)の調査結果と比較すると、「とても働きたい」+1.8ポイント、「やや働きたい」+2.3ポイントと、「働きたい」と回答した人は4.1ポイント増加しています。

属性別に見ると、「会社員」「フリーター」「高校生・高専」「大学・大学院生/短大生/専門学生」の方々については、「とても働きたい」「やや働きたい」を合わせて4割超と他属性よりも+10~13ポイントとなっています。
また、昨年と比較すると、高校生と大学生の「働きたい」割合が7ポイント以上アップしており、就業意向が高まっていることが明らかになりました。

上記の就業意向は、「年末年始」の仕事の就業経験の有無により差があるのでしょうか。
就業経験別に見てみましょう。


2020年の年末年始の就業意向(就業経験別)のデータ

直近3年の間に、「年末年始」の仕事で「働いたことがある」「働いたことがない」の就業経験別に見てみると
働いたことがある人たちの5割以上が、また「年末年始」の仕事で「働きたい」と回答しており、「働いたことがない」人たちでも4割近くが「働きたい」と回答しました。

昨年と比較すると、どちらも「働きたい」割合が4~6ポイントアップしており、今年の年末年始の仕事への就業意向が高まっていると言えそうです。

 

新型コロナウイルスによる就業意向への影響

次に、前出の就業意向に新型コロナウイルスの流行が影響しているのかを見ていきます。 2020年の年末年始の就業意向(新型コロナウイルスの影響度合い)のデータ
前出の就業意向に対し、新型コロナウイルスの流行が影響しているかどうかを伺ったところ、
「とても影響している」「やや影響している」を合わせ、6割以上が「影響している」ということがわかりました。

就業意向別に見てみると、「働きたい」「働きたくない」共に同程度の割合となりました。
「働きたい」人は新型コロナウイルスの流行で帰省や遠方への旅行ができない、あるいは賞与カットや収入減など収入面での不安が影響しているのかもしれません。

 

 

【Pick Up】

「年末年始」の仕事で働きたい人の
「クリスマス」や「バレンタイン」における就業意向

ここで、今年の年末年始の仕事で「働きたい」人の、クリスマスやバレンタインの時期の就業意向も見てみましょう。

2020年の「年末年始」の仕事で働きたい人の、「クリスマス」や「バレンタイン」の就業意向のデータ

今年の年末年始の仕事で「働きたい」人たちは、7割以上という高い割合で「クリスマス」や「バレンタイン」の時期も、催事・イベントに関連した期間限定の仕事をしたいと考えていることがわかりました。



 

「年末年始」の仕事で働きたい理由

2020年の「年末年始」の仕事で働きたい理由のデータ 2020年の「年末年始」の仕事で働きたい理由のフリーコメント

今年、年末年始の仕事で働きたい理由は1位「空いている時間を有効に活用したいから」56.3%、2位「時給・日給が高いから」55.0%、3位「すぐにお金が欲しいから」54.0%という結果になりました。
昨年の調査結果では、1位「空いている時間を有効に活用したいから」、2位「短期間で効率的に稼げるから」、3位「時給・日給が高いから」でしたが、今年はTOP3に「すぐにお金が欲しいから」がランクインしています。属性問わず全体的に高くなっており、新型コロナウイルスによる影響も考えられます。

 

「年末年始」の仕事で働きたい職種

2020年の「年末年始」の仕事で働きたい職種のデータ

年末年始の仕事で働きたい「職種」は、すべての属性で「福袋の袋詰め、販売」が最も人気となりました。
職種別に見ると、「福袋の袋詰め、販売」や「食品製造」は主婦(夫)に人気があり、「イベントスタッフ」「巫女」「塾合宿」は高校生や大学生などの学生に人気があるようです。

 

「年末年始」の仕事で働きたくない理由

2020年の「年末年始」の仕事で働きたくない理由のデータ 2020年の「年末年始」の仕事で働きたくない理由のフリーコメント

期間限定の仕事に就業したくない理由は、1位「興味がある仕事内容・職種がなさそう」43.8%、2位「主の仕事が休みになる予定はないから」41.8%、3位「初対面の人との人間関係を気にする必要がありそう」33.6%となり、給与や稼ぎ方などのお金に関する理由以外が上位に挙がりました。

上位3つの対応方法として、「興味がある仕事内容・職種がなさそう」に関しては、仕事内容を詳しく記載したり、写真などで就業イメージをより湧かせるといった工夫で興味を引くことができるかもしれません。
「初対面の人との人間関係を気にする必要がありそう」に関しては、作業の進め方(1人で作業を進める/複数人で進める)や職場の雰囲気などについて記載したり、4位の「思い立ってすぐに働けなさそう」については、面接時の履歴書不要や、最短の就業日(即日勤務OKなど)や、シフトについて詳細に記載することで不安を払拭することができるかもしれません。
募集ターゲットが懸念しているポイントについて見直すことで応募の質の向上が期待できるかもしれません。

「年末年始」の仕事に就業する際に希望する条件

ここからは、「年末年始」の仕事に就業する際に希望する「就業期間」「シフト」や、「就業意向が高まる条件」について見ていきます。

 

就業期間の希望

2020年の「年末年始」の仕事で希望する就業期間のデータ

「年末年始」の仕事に就業する際の就業期間について、「希望する期間がある」75.9%、「特にこだわりはない」24.1%という結果になりました。
希望する就業期間で最も多いのは、「2~3日間」20.1%で、次いで「7日間」18.0%、21日間以上では3%程度となっています。

属性別に見ると、会社員は「2~3日間」を最も希望していますが、主婦(夫)と学生、フリーターはそれよりもやや長く、「7日間」の希望が多いことがわかりました。
属性により、休みになるタイミングや使える時間に差があるため、就業したい期間に差が出るのかもしれません。

次に、求職者の希望する「シフト」について見ていきます。

 

「年末年始」の仕事に就業する際のシフトの希望

2020年の「年末年始」の仕事で就業する際に希望する、シフトの希望データ

「1週間あたりの勤務日数」と「1日あたりの勤務時間」の組み合わせで最も希望が多いのは、「1週間のうち3~4日×4~7時間勤務」23.0%となりました。
属性別に見ると、主婦(夫)は、4時間未満の短時間勤務で、週3~4日の勤務を希望する傾向が見られます。
それに対し、会社員は希望する勤務日数が週1~2日と少ないものの、1日あたりの勤務時間はやや長めの4~7時間もしくは8時間以上を希望していることがわかります。

 

就業意向が高まる条件

どんな条件があると就業意向が高まるのでしょうか。

2020年の「年末年始」の仕事で就業意向が高まる条件のデータ

「年末年始」の仕事をするうえで就業意向が高まる条件は、1位「出勤日が自由に選べる」67.3%、2位「通常の時給・日給よりも高い」65.0%、3位「履歴書が不要」57.3%となりました。 これらのTOP3は約6~7割の人が希望しており、募集の際にはこれらの条件を満たしておいた方がよさそうです。

1位の「出勤日が自由に選べる」については、前出の「働きたい理由」の1位となって、空き時間を有効活用したいという心理がうかがえます。
募集企業側の求める働き方と、求職者側の就業希望のミスマッチをできるだけ少なくするために、募集している日にちや時間帯、もしくはシフトに関して詳細に記載したり、面接前にヒアリングしておくとよいでしょう。

3位の履歴書に関しては、なかなか不要にしづらい場合もあると思いますが、履歴書の代わりとなるような用紙を用意し、面接日当日に記入してもらうようにしたり、証明写真の後日提出の許容やその場で撮影するなどの方法を検討してみましょう。
4位の「給与の支払いが早い」については、前年に比べて9.3ポイントアップとなりました。就業から給与が支払われるまでのタイミングをより早めたり、募集時に給与の支払いタイミングについて記載することで応募意向を高ることができそうです。


2020年の「年末年始」の仕事で就業意向が高まる条件のフリーコメント

「年末年始」の仕事探し

仕事を探すタイミング

「年末年始」の仕事はいつから探し始めているのでしょうか。探すタイミングについて見ていきましょう。

2020年の「年末年始」の仕事を探すタイミングのデータ

「働く日の2週間前」までが約7割、「働く日の1週間前」までが約5割ということが明らかになりました。
全体では、1位「働く日の1週間前」22.3%、2位「働く日の2週間~1カ月前」22.1%、3位「働く日の1~2週間前」21.8%となりました。

属性別や就業経験別にみて見ると、大学生や年末年始の仕事での就業経験がある方が探し始めるタイミングが早いようです。
経験者は今回も年末年始に働くことを決めていたり、経験から就業までに必要な日数のイメージを持てていることが考えられます。
それに対し、未経験者は就業までのイメージがあまり持てていない可能性が高いため、就業までのフローやスケジュールなどを明確に提示することで 応募から勤務開始までのフローをスムーズに進めることができるかもしれません。

さいごに

今回の調査では、期間限定で働く「年末年始」の仕事について、「就業意向とその理由」「希望する条件」「仕事探し」の大きく3つのカテゴリに分け、求職者のニーズを明らかにしました。

新型コロナウイルスの流行が就業意向に「影響している」と約6割が回答しましたが、「年末年始」の仕事で働きたいと思っている割合は、「とても働きたい」「やや働きたい」を合わせて42.2%で、昨年の調査結果4.1ポイントアップとなりました。
また、「年末年始」の仕事で働きたい理由TOP3には、昨年4位だった「すぐにお金が欲しいから」がランクインしています。
今年は新型コロナウイルスの流行で帰省や遠方への旅行ができないこと、あるいは賞与カットや収入減など収入面での不安が影響しているのかもしれません。

希望する条件では、「就業期間」「1日あたりの就業時間」「シフト」の希望と「就業意向が高まる条件」について見ていきましたが、属性によって特徴が見えました。
「働きたい理由」では「空いている時間を有効活用したい」、「就業意向が高まる条件」では、「出勤日が自由に選べる」がそれぞれ1位だったことから、特に時間や働き方を重要視している求職者が多いと言えます。

年末年始の案件は通常の時期の募集よりも時給や日給が高く、通常よりも応募が集まりやすいケースもあるかもしれませんが、より効率よく適した人材を採用するために、企業側が求めるターゲットと働き方の希望に乖離が生じないようにする工夫が必要です。募集案件の詳細な記載、面接前に求職者と希望のシフトや働き方などの擦り合わせを行うヒアリングなどで、応募の質の向上やミスマッチの防止が期待できるかもしれません。

ぜひ、今回の調査結果から年末年始に働きたいと思っている方のニーズを捉え、訴求内容や条件を検討する際の材料としてお役立ていただけますと幸いです。

執筆者:ディップ総合研究所 ディップレポート編集課 太田瑠美子

 
【参考:時給データ/記事ダウンロード】

■平均時給

「応募の最終きっかけになる条件・特典」で1位「通常の時給・日給よりも高い」となりましたが、参考までに現在の職種別の「平均時給」のデータを紹介します。

バイトル平均時給(2020年10月度)
掲載平均時給(全国):1,218円 先月1,214円に対し100.4% 昨年1,177円に対し103.6%
応募平均時給(全国):1,299円 先月1,285円に対し101.1% 昨年1,308円に対し99.3%

<最新版はこちら>
同ページより都道府県別データもダウンロードしていただけます。
https://www.baitoru.com/dipsouken/jikyu/id=450&date=2020

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