1度は辞めたいと思った7割、入社半年以内が4割!相談しているのは約半数

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調査概要

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  • 調査主体:ディップ株式会社
  • 調査手法:インターネット調査(楽天インサイト利用)
  • 調査実施時期:2020年11月25日(水)~2020年12月1日(火)
  • 対象者条件:47都道府県内の18~69歳の男女のうち、学生を除く有期雇用者もしくは無職の求職者
  • 有効回収数:3,002サンプル(有期雇用者:2,800サンプル、無職の求職者:202サンプル)
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本レポートについて

本レポートでは、有期雇用者の離職意向とその理由を明らかにし、定着につながるヒントを探っていきます。
性別・年代別、雇用形態別(契約社員、派遣社員、アルバイト・パート)の傾向も見ていきましょう。

【サマリ】

離職意向とその理由

離職者を生まない人間関係

参考:希望する仕事環境の基準

さいごに

離職意向とその理由

まずは、現在働いている仕事に対する「現在の離職意向」と「これまでの離職意向」を見ていきましょう。

離職意向がある人の割合

離職意向がある人の割合のグラフ

1度は離職を考えたことがある人は7割もいることがわかりました。 また、内訳を見ると、現在考えている人は2割弱ですが、過去に考えたことがあるものの離職しなかった人が5割強にのぼることから、離職意向が今後再燃する可能性もあるのではないでしょうか。

離職したい理由

では、なぜ離職を考えているのでしょうか。現在、離職を考えている人の理由を見ていきましょう。


非正規雇用者離職したい理由1
非正規雇用者離職したい理由2
非正規雇用者離職したい理由3
 

離職したい理由の1位は「上司・同僚などの職場の人間関係が良好ではなかったから」(38.9%)が挙げられました。
次いで、「仕事内容・業務量のわりには不十分な給与だったから」(33.9%)、「評価・昇給が妥当ではなかったから」(30.1%)と続いています。

年代や雇用形態別に全体と比較してみると、次のような傾向が出ています。
<年代別>
・2位「仕事内容・業務量のわりには不十分な給与だったから」については、40代ではより高く、60代では低くなっている
・4位「条件・待遇の改善を図ってくれなかったから」、5位「達成感ややりがいがなかったから」は、60代で高くなっている
<雇用形態別>
・3位「評価・昇給が妥当ではなかったから」は、契約社員ではより高く、派遣社員では低くなっている
・8位「キャリアアップが期待できなかったから」は、契約社員でやや高く、14位「経験やスキルを活かせなかったから」は、派遣社員でやや高くなっている(いずれも+10ポイント以上)

離職を思い留まった人の理由

ここでは、過去に離職を考えていた人が思い留まった理由を見ていきましょう。

2020年の採用人数の変化のグラフ

最も多く挙がった理由は「求職活動がめんどうだったから」(44.9%)、次いで「他の仕事が見つからなかったから」(38.8%)となっており、離職を考えたものの、仕方なく継続している人が多数いることがわかります。
一方、それ以外の理由では、3割前後が「自分のペースで自由な働き方ができたから」「業務時間が適度で、残業時間が少なかったから」と回答しています。前出の現在離職を考えている人の理由1位として挙げられた人間関係は、思い留まった理由としても「上司・同僚などの職場の人間関係が良好だったから」と回答しています。

離職者を生まない人間関係

ここからは、離職を考える理由で挙げられた人間関係について、「相談相手」という観点から見ていきます。

悩みを相談できる相手がいる割合

悩みを相談できる相手がいる割合
性別年代別に見る仕事内容についての相談相手がいる割合のグラフ

性別年代別に見る人間関係についての相談相手がいる割合のグラフ性別年代別に見る退職についての相談相手がいる割合のグラフ

「相談する相手がいる」と回答した割合は、仕事内容については6割強、人間関係、退職については5割強という結果です。
性別・年代別に見ると、どの年代も男性の割合が低い傾向になっています。

では、実際に離職を考えた人は誰に相談をしているのでしょうか。

離職を考えたときに実際に相談した相手

離職を考えたときに実際に相談した相手のグラフ

半数が誰かしらに‟相談をしている”一方で、半数は誰にも‟相談していない、していなかった”ということが明らかになりました。
また、職場関係者への相談は2割に留まっています。前出の職場での相談相手の有無についての設問では半数以上が‟退職”についての相談相手がいると回答したものの、実際にはなかなかできていないようです。
特に男性は、前出の設問同様、相談していない割合が高くなっています。
就業者の変化に留意するとともに、互いに相談しやすい職場環境作り、相談を受けられるような仕組みなどが必要でしょう。
さらに、39歳以下は両親への相談が2~3割という結果であり、採用企業側としては就業者の周囲への配慮も欠かせません。

離職を考えた時期

ここからは、離職を考えた時期について見ていきます。

離職を考えた時期のグラフ

1カ月未満が2割弱、6カ月未満で4割弱と、就業後すぐに離職を考えていることが明らかになりました。
また、「現在、離職を考えている人」「離職を考えたことがあるが離職しなかった人」の時期を比較すると、1年未満では「現在、離職を考えている人」の割合が高く、段階的に実際の離職に至っていることが想定されます。特に、「現在、離職を考えている人」の1割強は就業後1週間未満と回答しています。
また、6カ月未満のタイミングでは男女共に29歳以下が最も高くなっています。(男性:49.9%、女性:45.1%)
派遣社員についても、1年未満のタイミングがすべて高くなっており、特に1週間~1カ月未満、1カ月~4カ月未満は全体と比較し+5.0ポイント以上になっています。

派遣社員が就業後に感じること

離職を考えた時期のグラフ

前出では、派遣社員が他の雇用形態よりも早い段階で離職を考えていることが明らかになりました。
別調査にて、派遣社員が就業後に感じることを調査したところ、引き継ぎや研修内容が「十分と感じた」人は9.2%。
大半の派遣社員が引き継ぎや研修内容に満足できていないようです。
このような結果も、早い段階で離職を考えている背景の1つかもしれません。

【参考】希望する職場環境の基準

離職を考えた時期のグラフ

人間関係に関わるすべての項目について、どちらとも言えないという回答が最多となっています。
一方で、AかBのいずれかを選択している割合は各項目同程度です。
定着につなげるためには、ミスマッチを防ぐ募集が1つのポイントです。このような観点で職場環境を伝えることも必要かもしれません。

さいごに

本レポートでは、有期雇用者の離職意向とその理由が明らかになりました。

明らかになったこと====================
■離職を考えている割合
1度は離職を考えたことがある割合は7割
現在考えている人は2割弱、過去に考えていた人が5割強

■離職を考えている理由
離職したい理由1位「上司・同僚などの職場の人間関係が良好ではなかったから」(38.9%)
次いで、「仕事内容・業務量のわりには不十分な給与だったから」(33.9%)、「評価・昇給が妥当ではなかったから」(30.1%)
<属性別での傾向>
・年代別
2位「仕事内容・業務量のわりには不十分な給与だったから」については、40代ではより高く、60代では低くなっている
4位「条件・待遇の改善を図ってくれなかったから」、5位「達成感ややりがいがなかったから」は、60代で高くなっている
・雇用形態別
3位「評価・昇給が妥当ではなかったから」は、契約社員ではより高く、派遣社員では低くなっている
8位「キャリアアップが期待できなかったから」は、契約社員でやや高く、14位「経験やスキルを活かせなかったから」は、派遣社員でやや高くなっている(いずれも+10ポイント超)
=============================

離職を考えた時期としては、1カ月未満が2割弱、6カ月未満で4割弱と、就業して間もない時期に多いことも明らかになりました。
就業期間に合わせたフォローやサポートがあるとよいでしょう。
また、職場に相談相手がいるという回答が半数を超えている一方で、実際に相談している人は2割と、多くの人が職場関係者への相談には至っていません。
就業者の変化に留意するとともに、相談しやすい職場環境作り、相談を受けられるような仕組みなどが必要でしょう。

続いて、このような環境下での「氷河期世代の『就業実態』と『就業支援に対する希望』」についてリリース予定です。

執筆者:ディップ総合研究所 ディップレポート編集室 川上由加里

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