介護の仕事の満足度は4割未満!給与改善と人間関係がポイント

 公開

調査概要

閉じる

  • 調査主体:ディップ株式会社
  • 調査手法:インターネット調査(インテージモニター利用)
  • 調査実施時期:2020年11月5日(木)~2020年11月11日(水)
  • 対象者条件:47都道府県内在住の18~69歳の男女の介護・ヘルパー、介護助手就業者
  • 有効回収数:1,227サンプル
詳細を見る
介護で働く人の就業実態調査の調査概要-年齢と居住地のグラフ 介護で働く人の就業実態調査の調査概要-雇用形態とサービス種別と職種のグラフ

本レポートについて

2020年11月の有効求人倍率(季節調整値)は1.06倍※1と、10月に続き前月を上回りました。しかし、2014年3月以降のどの月と比べても低水準です。一方、介護サービスの職業の有効求人倍率(パートタイム含む常用)は3.88倍※1(同)高い水準で深刻な人手不足が続いており、2021年4月より他業種から介護職へ就業する人に対する新たな支援制度も始まります。
本レポートでは、介護サービスで就業している人の「不満な点」や「就業前後で感じるギャップ」に続き、介護サービスの仕事に対する満足度を上げるポイントについて明らかにしていきます。

※1 厚生労働省 一般職業紹介状況(令和2年11月分)

介護の有効求人倍率のグラフ

関連記事

介護で働く人の3割が「業務量増」、不満1位は「見合わない給与」

【サマリ】

介護の仕事の離職

介護の仕事の満足度

介護の仕事の離職

まずは、現在、介護の仕事をしている人の「現在の離職意向」と「これまでの離職意向」を見ていきましょう。

介護の仕事をしていて離職を考えたことがある人は8割弱

介護で働く人の離職意向のグラフ

1度は離職を考えたことがある人は8割弱もいることがわかりました。 また、内訳を見ると、現在考えている人は2割弱ですが、過去に考えたことがあるものの離職しなかった人が6割強にのぼることから、今後再び離職意向が高まる可能性もあるのではないでしょうか。

次項からは、過去に離職を考えていた人が思いとどまった理由から、満足度を上げるポイントを探っていきましょう。

離職を思いとどまった理由「上司・同僚などの職場の人間関係」

介護を離職せずに継続した理由のグラフ

最も多く挙がった理由は「求職活動がめんどうだったから」(47.3%)、加えて「他の仕事が見つからなかったから」(28.7%)にも一定数の回答があり、離職を考えたものの、仕方なく継続している人が多数いることがわかります。
それ以外の理由では、「上司・同僚などの職場の人間関係が良好だったから」(32.6%)が多く挙げられています。就業条件というハード面だけでなく、働きやすさを最も左右する1つである人間関係はどのような仕事においても重要と言えますが、介護の仕事をしている人にとってはより重視していることなのかもしれません。
また、「上司・同僚などの引き留めにあったから」(16.4%)にも一定数の回答があります。就業者の気持ちの変化に留意するとともに、相談しやすい職場環境や、相談を受けられるような仕組み作りなどが必要でしょう。

介護で働く人が希望する人間関係のグラフ

人間関係に関わるすべての項目について、「どちらとも言えない」という回答が最多となっています。
一方で、AかBのいずれかを選択している割合は各項目で同程度です。
就業の定着につなげるためには、ミスマッチを防ぐ人材募集が1つのポイントです。そのような観点で職場環境を伝えていくことも必要かもしれません。

介護の仕事の満足度

ここからは、介護の仕事に対する「満足度」を見ていきましょう。

介護の仕事に対する満足度は4割未満

介護で働く人の満足度のグラフ

現在、介護の仕事をしている人の「満足度」は4割未満にとどまっています。
では、どのようなことに不満を持っているのでしょうか。

不満1位「見合わない給与」、解消することで8割が就業意向が高まる

介護の仕事の不満のグラフ

「不満に感じていること」として挙げられたのは、「仕事内容・業務量に応じた十分な給与ではないこと」(41.4%)が最も多く、次いで「適正な評価・昇給制度がないこと」(31.0%)、「十分な福利厚生・手当がないこと」(26.2%)と、給与や待遇に関連する内容が続いています。
また、離職を考えていた人が思いとどまった理由の上位に挙げた「上司・同僚などの職場の人間関係」も、2割強が不満に感じていることとして挙げています。

では、これらの不満が解消されることで就業意向は高められるのでしょうか。

介護の不満が解消することで就業意向が高くなる項目のグラフ

「不満に感じていること」の上位に挙げられた4項目は、それぞれ6割弱~8割強の人が、それらが解消されることで就業意向が高くなると回答しています。 どの程度の給与が必要だと感じているのかは、現在の給与と本来必要と感じる給与をご覧ください。

参考

令和元年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)によると、
全職種の1カ月分の賃金は平均30万7,700円※2に対し、介護系職種※3は平均24万800円~27万5200円※2(同)
介護系職種は、平均と比較し1~2割低いという状況です。
※2 厚生労働省 令和元年賃金構造基本統計調査
※3 介護系職種とは、職種区分「介護支援専門員(ケアマネージャー)」「ホームヘルパー」「福祉施設介護員」を指します。

さいごに

本レポートでは、介護サービスで就業している人の「不満な点」や「就業前後で感じるギャップ」に続き、介護サービスの仕事に対する満足度を上げるポイントについて明らかにしました。

・ 介護の仕事の離職を考えたことがある人は8割弱
 内訳としては、現在考えている人は2割弱、過去に考えたことがあるものの離職しなかった人が6割強
・ 離職を考えていた人が思いとどまった理由「上司・同僚などの職場の人間関係」がポイント
  最も多く挙がった理由は「求職活動がめんどうだったから」
(47.3%)、加えて「他の仕事が見つからなかったから」(28.7%)などで、仕方なく継続している人が多数存在
  それ以外の理由では、「上司・同僚などの職場の人間関係が良好だったから」(32.6%)が多い
・ 介護の仕事に対する満足度は4割未満
・ 不満1位の「見合わない給与」を解消することで8割が就業意向が高まる

給与改善や人間関係を良好に図ることなど、満足度を上げるポイントを押さえることが、就業意向や定着率の向上につながる近道になるでしょう。


執筆者:ディップ総合研究所 ディップレポート編集室 川上由加里

この記事をPDFでダウンロード

無料会員にぜひご登録ください

会員の方限定で、新着情報メルマガを配信中です。
その他、平均時給・記事詳細データのダウンロードも可能になります。
無料会員登録はコチラから

関連記事

介護で働く人の3割が「業務量増」、不満1位は「見合わない給与」

新型コロナウイルスによる求職者の心境の変化(アンケート調査)

アルバイト・パート

アルバイト就業者の3割強が正社員を希望、10~30代男性は6割!未経験にチャレンジ派、経験を活かす派は二極化
「2020年」これまでの求人募集が変わる! 求職者が応募したくなる採用のヒント~アルバイト・パート7,000人アンケート調査~

派遣社員

派遣社員の3割が待遇の改善を実感、5割が正社員を希望、4割が新型コロナウイルスにより正規雇用化への希望強くなる
派遣社員はここを見ている!仕事探しでゆずれないポイントまとめ~派遣社員4,000人アンケート調査~

この記事がお役に立ちましたら、
いいね!・ シェアをお願いします

いますぐ無料で会員登録

会員限定で、新着情報メルマガをお届けします。
平均時給・記事詳細データのダウンロードもできます!

人気記事
編集部おすすめ