【2020年/検索Volに見る仕事探しの傾向】大学生×バイト 前年比190%超

 公開

調査概要

調査概要

閉じる

  • 調査主体:ディップ株式会社
  • データ取得サイト:Google社「Googleトレンド」
  • 抽出時期:2019年:2019年2月3日~2020年1月4日、2020年:2020年2月2日~2021年1月2日
    ※GoogleトレンドではGoogle検索のサンプルのみが使用されています
  • 調査実施時期:2021年1月4日(月) 10:45~11:15
    ※GoogleトレンドではGoogle検索のサンプルのみが使用されています

【参考】新規求人が増えるも、充足率の上昇は変わらず。企業の要求、求職者の希望にミスマッチ

2020年11月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.02ポイント上昇の1.06倍※1と、10月に続き前月を上回りました。四半期別に推移で見ると、7~9月は1.05倍※1となりました。2019年10~12月期をピークに低下しており、前年の同時期比で0.54ポイント低下となっています。
リーマンショック前の2007年、回復後2013~2014年などと近い数字ではあるものの、景気回復次第、かつ、リーマンショックの際も半年~1年後が低下のピークのため、今後も精察する必要があります。
また、新規求人に対する充足率は2015年以降10%台で推移してきており、2020年も大きな変化は見られません。
ちなみに、2009年、2010年は30%前後となっていました。
新規求人が増えるなかで、充足率の上昇は然程大きくなく、企業側の要求が高くなっていること、求職者の希望に沿っていないことなどが考えられます。

※1 厚生労働省 一般職業紹介状況(職業安定業務統計) / 一般職業紹介状況 / ~令和2年9月」

2020年の有効求人倍率、新規求人に対する就業率、充足率のグラフ

本レポートについて

本レポートでは、このような状況下での「仕事探し」を探るために、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)(以下、新型コロナウイルス)により求職・採用活動にまつわる検索ワードがどのように変化しているかを調査しました。
第1回調査(6月29日~7月2日)第2回調査(9月4日)第3回調査(11月2日取得)に続き、第4回調査は仕事探しの「軸」となるワード‟アルバイト”(調査の際は‟バイト”にて調査)について、業種・職種別、属性別に分析しています。

【サマリ】

参考:有効求人倍率、新規求人に対する就業率/充足率

仕事探しの「軸」となる検索ワード

バイト掛け合わせの検索ワード

検索データに見られる需要変化

まとめ

仕事探しの「軸」となる検索ワード

緊急事態宣言解除以降は上昇、10月には「派遣」を除く全てのワードで2月比(制限拡大する前)80~100%程度まで回復

5月を境に上昇に転じ、14日の39県への緊急事態宣言解除以降、25日の全国への緊急事態宣言解除以降にさらに上昇。
7月に入り再度低下するも8月中旬以降に上昇、10月時点では60~100%程度に回復している。
8月中旬の一時的な下降は例年と同じ動向、9月下旬の下降は例年よりもやや大きくなった(バイト下図:週ごとの指数推移_前年との比較を参照)

週次で見る求人、バイト、パート、派遣、転職のワードのGoogle検索ボリュームのグラフ

前年同月比、全てのワードで5月に最大の落ち込み、12月は70~100%とワードによる傾向

緊急事態宣言が発令された4月以降、全てのキーワードで大きく低下し、5月に最大の落ち込みになったが、6月以降は上昇傾向。
「求人」ワードは8月以降、前年同月比ほぼ同等になるも、「バイト」「派遣」「転職」ワードは11~12月やや下降傾向。

月次で見る求人、バイト、パート、派遣、転職のワードのGoogle検索ボリュームのグラフ

8月中旬以降は前年と同様の傾向で推移するも、11月に再度下回る水準に

例年であれば、ゴールデンウィーク明けに大きく上昇するが緩やかな回復。5~7月は前年と比較し、70~80%とやや低い水準で推移した。
その後、8月中旬以降は多少の差異を除き、概ね前年と同等の水準での推移。 しかし、11月以降再度前年と比較し、やや下回る水準となった。

前年比で見るバイトのワードのGoogle検索ボリュームのグラフ

次項からは、「バイト」との掛け合わせワードについて分析していきます。

バイト掛け合わせの検索ワード

職種別:「デリバリー」12月に再度急上昇、前年対比300%

「デリバリー」4月急上昇、その後も前年比プラスで推移


4月、多くの業種・職種が下降に転じるなか、外出自粛による巣ごもり需要がある業種・職種、エッセンシャルワーカーと言われる業種・職種は上昇。
その後、4月ほどではないものの高い水準を推移し、8月再度急上昇。11~12月はさらに上昇し、300%近くになった。

「家庭教師」「コールセンター」6月までは前年比割れするも、8月には前年比超


「家庭教師」は8月の夏休みの期間変更などもあり、一時落ち込むもその後上昇し、12月は175%。
「コールセンター」はコロナウイルス関連の問い合わせ対応などもあり、8月以降前年を上回る水準で推移。

「カフェ」「ガールズバー」「引っ越し」8月を起点に大きく変動


「カフェ」は8月をピークに下降し、12月には前年を下回る。
「ガールズバー」は4月に大幅に低下し、6月以降も低水準のまま推移。しかし、8月を境に回復、11月以降は前年比超。
「引っ越し」は6月に一時回復するも、7~9月は前年を大きく下回る。10~11月は上昇し、12月に再度下降。

「イベント」11カ月連続、前年比マイナス


4月大幅に低下した業種・職種のなかでも、6月以降やや上昇するも低水準。12月は前年比41%。

バイトワードの職種別のGoogle検索ボリュームのグラフ

エリア別:10月に回復するも、11~12月に再度下降傾向になるエリアが多数

緊急事態宣言時、前年と比較し大幅に下回る。4~5月前年比30%未満のエリアも

「札幌」「沖縄」を除くエリアで4~5月が前年比最も低い水準となった。いずれも30%未満~60%強。
一方、「札幌」で前年比最も低い水準となったのは6月、「沖縄」では7月。
例年であれば、各エリア観光で盛り上がる時期の影響が大きいことが想定される。

10月に回復するも、11~12月に再度下降傾向になるエリアが多数。

10月に前年を上回る、もしくは前年を上回らないものの最も高い水準になったエリアが多かった。
しかし、11~12月には再度前年を下回るエリアが多くなった。

バイトワードのエリア別のGoogle検索ボリュームのグラフ

属性別:緊急事態宣言解除以降も「主婦」掛け合わせは回復が遅い

宣言解除後、「バイト」掛け合わせワードの多くが上昇傾向だったが、属性別で見ると未だ差異がある。
「主婦」掛け合わせは、2月2日を100とした指数と比較すると最大で30%未満まで落ち込み、回復も遅い。
一方、「大学生」掛け合わせは、緊急事態宣言解除以降は2月(制限拡大する前)を常に上回っている。

週次で見るバイトワードと高校生、大学生、主婦ワード掛け合わせのGoogle検索ボリュームのグラフ

週ごとに見ると、「高校生」8月以降は同傾向かつ同程度、「大学生」緊急事態宣言解除以降は常に上回る

一方、「主婦」ワードは3月以降、前年と比較し常に下回る水準で推移している。

月ごとに見ると、「大学生」は6月以降前年を常に上回り、12月は190%超

「高校生」ワードは4~8月前年を下回っていたが9月に回復。「大学生」ワードは緊急事態宣言解除以降の回復により、6~12月前年と比較し常に上回る水準、12月は190%。
一方、「主婦」ワードは12月は90%超まで回復するも、4月以降常に下回る水準で推移。

月次で見るバイトワードと高校生、大学生、主婦ワード掛け合わせのGoogle検索ボリュームのグラフ

検索データに見られる需要変化

「オンライン バイト」「在宅 バイト」など働き方ワードが前年比で大きく上昇

新型コロナウイルスの影響が最も出ていたと考えられる4月に、「オンライン バイト」「在宅 バイト」など働き方ワードが前年比で大きく上昇、その後も前年を上回る水準で推移。12月に再度上昇。
「短期 バイト」「単発 バイト」「日雇い バイト」は4~5月以降、前年を下回る。

新型コロナウイルス流行によるGoogle検索ボリュームの変化のグラフ-働き方・働く期間

「オンライン 面接」をはじめ、オンライン・Web面接関連ワードは常に高水準で推移

「オンライン 面接」をはじめ、オンライン・Web面接関連ワードが4月に前年比で大きく上昇、その後もほぼ前年を上回る水準で推移。
12月に再度上昇したワードも見受けられた。

新型コロナウイルス流行によるGoogle検索ボリュームの変化のグラフ-オンライン面接

「バイト 辞めたい」「転職 タイミング」など12月に再度上昇、求職活動につながる動き

「アルバイト 休業補償」「給付 金 バイト」など、雇用に関する補償ワードは、4~5月前年を大きく上昇し最大10000%を超える数字になった。
「求人 倍率」は4月以降、11月を除く全ての月で前年を上回っており、雇用への関心が高かったことがうかがえる。
「バイト 辞めたい」「仕事 休みたい」という仕事へのネガティブなワードと同時に、「バイト 急募」「転職 タイミング」という仕事探しワードは、前年を下回る水準で推移していたが、12月に再度上昇。求職活動につながる動きが見える。

新型コロナウイルス流行によるGoogle検索ボリュームの変化のグラフ-雇用関連

「デリバリー」と同様、Uber Eats関連ワードは年間を通して前年を上回る水準

前出「職種×バイト」ワードで、前年と比較し最も高い水準となった「デリバリー」と同様、年間を通して前年を上回る水準で推移。
「ウーバーイーツ エリア」は、配達の対象エリアの検索はもちろん、効率的に働くことが出来るエリアの検索も想定される。
また、「ウーバーイーツ 登録」「ウーバーイーツ バイト」は11~12月も再度上昇するなど高い水準で推移した。

新型コロナウイルス流行によるGoogle検索ボリュームの変化のグラフ-ウーバーイーツ

まとめ

求職・採用活動にまつわる検索ワードは、
新型コロナウイルスによる報道が増え始めた2月に一部影響が出始め、緊急事態宣言が発令された4月以降に影響は大きくなりました。
その後、緊急事態宣言が解除された5月以降に例年と同様の傾向になるワードが多く見受けられましたが、影響が継続されているワードもあります。

本レポートで明らかになったこと
=================================
仕事探しの「軸」となるワードについては、
緊急事態宣言解除以降は上昇、10月には「派遣」を除く全てのワードで2月比(制限拡大する前)80~100%程度まで回復。

「バイト」ワードについては、
・業種・職種別
「デリバリー」4月急上昇、その後も前年比プラスで推移
「家庭教師」「コールセンター」6月までは前年比割れするも、8月には前年比超
「カフェ」は8月をピークに下降し、12月には前年を下回る。
「ガールズバー」は4月大幅に低下し、6月以降も低水準のまま推移。しかし、8月を境に回復、11月以降は前年比超。
「引っ越し」は6月に一時回復するも、7~9月は前年を大きく下回る。10~11月は上昇し、12月に再度下降。
「イベント」11カ月連続、前年比マイナス。
・エリア別
「札幌」「沖縄」を除くエリアで4~5月が前年比最も低い水準となった。
いずれも30%未満~60%強。
10月に回復するも、11~12月に再度下降傾向になるエリアが多数。
・属性別では、
大学生、高校生、主婦の順に回復。
「大学生」は6月以降前年を常に上回り、12月は190%超。
=================================

1月に入り、2回目の緊急事態宣言が発令され、求職・採用活動にまつわる検索ワードにも影響してきています。
今後、緊急事態宣言の解除、もしくは延長による影響が出てくることが予想されます。


執筆者:ディップ総合研究所 ディップレポート編集室 川上由加里
 

この記事をPDFでダウンロード

無料会員にぜひご登録ください

会員の方限定で、新着情報メルマガを配信中です。
その他、平均時給・記事詳細データのダウンロードも可能になります。
無料会員登録はコチラから

関連記事

第1回調査

【6月/検索Vol.に見る仕事探しの傾向】緊急事態宣言解除以降に「仕事探し」ワードは上昇、“デリバリー”は昨対比200%超

第2回調査

【8月/検索Vol.に見る仕事探しの傾向】緊急事態宣言解除以降7月に再度減少するも8月には昨年比同等程度に、‟デリバリー”は8月も昨対比200%超

第3回調査

【10月/検索Vol.に見る仕事探しの傾向】オンライン・Web面接関連大きく上昇! ‟デリバリー バイト”9カ月連続昨年対比超

新型コロナウイルスによる求職者の心境の変化(アンケート調査)

アルバイト・パート

半数以上が新型コロナウイルスの影響を実感 Wワーク増やす人も
アルバイト就業者の3割強が正社員を希望、10~30代男性は6割!未経験にチャレンジ派、経験を活かす派は二極化
「2020年」これまでの求人募集が変わる! 求職者が応募したくなる採用のヒント~アルバイト・パート7,000人アンケート調査~

派遣社員

派遣社員の3割が待遇の改善を実感、5割が正社員を希望、4割が新型コロナウイルスにより正規雇用化への希望強くなる
派遣社員はここを見ている!仕事探しでゆずれないポイントまとめ~派遣社員4,000人アンケート調査~

この記事がお役に立ちましたら、
いいね!・ シェアをお願いします

いますぐ無料で会員登録

会員限定で、新着情報メルマガをお届けします。
平均時給・記事詳細データのダウンロードもできます!

人気記事
編集部おすすめ