半数以上が仕事探しをしていないときも「求人サイトを見る」 スカウトメールの希望は約6割

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調査概要

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  • 調査主体:ディップ株式会社
  • 調査手法:インターネット調査(GMOリサーチ「JAPAN CLOUD PANEL」利用)
  • 調査実施時期:2021年2月3日(水)~2021年2月8日(月)
  • 対象者条件:47都道府県内在住の18~64歳の男女の正社員
  • 有効回収数:4,314サンプル
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正社員の離職・転職意向調査の調査概要のグラフ(性別・年代、居住地)

正社員の離職・転職意向調査の調査概要のグラフ(従業員数、年収)

正社員の離職・転職意向調査の調査概要のグラフ(業種)

正社員の離職・転職意向調査の調査概要のグラフ(職種)

本レポートについて

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)(以下、新型コロナウイルス)の拡大により、雇用に対しても非常に大きな影響が出ているなか、このような環境下における正社員の就業実態や就業に対する不安、仕事の探し方、副業と業務のデジタル化について明らかにしました。
本レポートでは、このような環境下での「正社員の就業実態や就業に対する不安」に続き、「仕事の探し方」を見ていきます。

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副業と業務のデジタル化

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新型コロナウイルス拡大の環境下での仕事の探しへの影響

今後の仕事探しに 「心境の変化あり」4割弱

コロナによる正社員の心境の変化のグラフ

今後の仕事探しに 対して4割弱の人が「心境の変化あり」と回答しています。
現在、離職・転職を考え、仕事探しをしている人はどのくらいいるのでしょうか。

コロナ禍での離職・転職

今後の離職・転職意向は26.7%

コロナ禍で離職・転職したい割合のグラフ

「‟現在”離職・転職を考えている」という回答は16.0%に留まっていますが、「‟いずれ”離職・転職を考えている」という人も10.7%おり、合わせると3割弱となりました。また、4割以上が過去に離職・転職を考えたことがあると回答しており、今後再び離職意向が高まる可能性もあるのではないでしょうか。

就業への不安が強い人ほど離職・転職の意向は高い

就業への不安別に見る離職・転職したい割合のグラフ

「今後の就業への不安」の度合いを0~10点の11段階で回答していただいた結果、「強い不安あり(8~10点)」と回答した人は24.1%でしたが、強い不安がある人ほど、「“現在”離職・転職を考えている」割合が高くなっています。「弱い不安(0~2点)」の人と比較すると、17ポイントも高い結果となりました。

 

29歳以下の4割以上は離職・転職意向あり

年代別に見る離職・転職したい割合と転職回数のグラフ

29歳以下の4割以上は‟現在”あるいは“いずれ”「離職・転職を考えている」と回答しています。
また、これまでの転職回数を見ても、40歳以降はいずれの年代も転職回数が0回の割合が3割程度という結果です。40~49歳、50~59歳の離職・転職意向を持っていることから、今後この世代の離職・転職の割合は多少増えることが予想されます。終身雇用の概念はなくなり、徐々に離職・転職のハードル、意識も変わってきているのでしょう。

1~3年未満のタイミングで1度は離職・転職を考えている

では、離職・転職を考えている人、過去に考えたことがある人は、就業後どのタイミングで考えているのでしょうか。

離職・転職を考えたタイミングのグラフ

就業期間1年以上の人は就業後1~3年未満のタイミングで1度は離職・転職を考えていることがわかりました。続いて、5~10年未満、10~20年未満のタイミングで一定割合離職・転職を考えているようです。では、どのようなことに不満を感じ、満足していることはどのようなことなのでしょうか。

離職・転職を考えていない人も約半数は不満を感じている

正社員が不満に感じていることと離職・転職との相関のグラフ

離職・転職を考えたことのない人も、約半数は不満を感じていることがわかりました。また、過去に離職・転職を考えていた人のうち、‟転職活動をした”人は、‟転職活動をしていない”人と比較しどの項目も不満に感じている割合が高く、特に給与については10ポイント以上高い結果となりました。‟転職活動をした”人については、転職活動をした結果、検討したうえで留まっていることになり、納得できなかった層は離職に至っていることが想定されます。
一方、いずれ離職・転職を考えている人は、他の人と比べ比較的不満の割合は低い状況です。
また、副業・Wワークについては、これまでに離職・転職を考えたことはなく、今後も離職・転職を考えていない人以外はほぼ同等の割合で不満として挙げています。

就業への満足は、過去に転職活動をした人の方が何かしら感じている

正社員が満足に感じていることと離職・転職との相関のグラフ

就業への満足を何かしら感じている割合は、過去に転職活動をした人が最も高くなっています。しかし、最も低い水準となった「“現在”離職・転職を考えている」人であっても75.0%が何かしらに満足しているという結果になりました。「上司・同僚などの職場の人間関係が良好なこと」については、他項目よりも属性ごとの差が少なく、「“現在”離職・転職を考えている」人もこのような点で留まっている可能性があります。しかし、不満に感じていることで最も高い水準となった給与については、やはり他属性と比較して満足度が低いようです。
離職・転職の最も強い要因となる給与については、採用市場に合わせた検討が必要です。併せて、就業者の気持ちの変化に留意するとともに、相談しやすい職場環境や、相談を受けられるような仕組み作りなどが必要でしょう。

仕事の探し方

仕事探しをしていないときも「求人サイトを見る」 5割以上

ここからは、仕事探しにおける「求人サイト」「スカウトメール」という観点で見てみましょう。

正社員が求人サイトを見るタイミングのグラフ

「新たな仕事を始めるとき」45.4%という回答が最多となりましたが、月1回以上定期的に見ている人も約2割、3カ月以上に1度の頻度で定期的に見る人1割強、気になる仕事が目に入れば見る人2割強と、仕事探しをしていないときも求人サイトを見る割合が半数を超えています。現在の就業先にさして不満もなく転職を考えていない場合にも、よりよい仕事に出会えるような求人情報を常に探している人が多いことがうかがえます。

6割割弱スカウトメールを希望、20代、30代の希望が高い

正社員がスカウトを希望する割合と希望タイミングのグラフ
正社員がスカウトを希望する割合のグラフ(年代別)

スカウトメールを希望している割合は6割弱と高い水準です。特に年代別に見ると、20代、30代など、年齢が低いほど希望する割合が高くなっています。
希望する頻度は、「新着求人があれば毎日」という回答は3割強でしたが、「まとめて定期的に」という回答が6割強でそのうち「1週間に1度」が2割強と比較的高頻度での配信を希望している印象です。

では、希望条件に合わない求人のスカウトメールについては、希望しているのでしょうか。

希望条件に合わない求人のスカウトメールも3割弱~4割強が希望、30代が高水準

正社員が希望条件に類似したスカウトを希望する割合と希望タイミングのグラフ

正社員が資格や経験が活かせるスカウトを希望する割合のグラフ(年代別)正社員が就業決定率が高いスカウトを希望する割合のグラフ(年代別)

希望条件に合わない求人のスカウトメールは、先ほどの希望に合った求人と比較すると低い水準となりましたが、いずれも3割弱~4割強が希望する結果となりました。40代以上は、年代が上がるごとに希望割合が低くなる傾向ですが、20代と30代を比較すると30代の希望がやや高い結果となっています。

では、どのようなスカウトメールであれば、仕事探しをしている人の見る意向が高まるのでしょうか。

スカウトメールに「就業条件の充実」は必須、タイトルの工夫も重要

正社員がメールを見たくなる条件のグラフ

スカウトメールに最も求められていることは「就業条件の充実」だということがわかりました。面談などに関する話より前に、実際に募集している内容を詳細に開示することが、検討してもらうきっかけになるでしょう。また、まずメールを開封してもらうためには、タイトルの工夫が重要と言えます。その他、配信対象に合わせた表現を検討してみてください。

具体例

(例)

  • 積極的転職希望ではない方の考えを加味し、メールタイトルで簡単に判断できる内容を提示する
  • 希望条件に合わない求人の場合、スキル・経験、就業決定率などのスカウト理由を提示する
  • 異なる雇用形態の場合、就業までの参考スケジュールを提示する など

さいごに

本レポートでは、このような環境下での「正社員の就業実態や就業に対する不安」に続き、「仕事の探し方」が明らかになりました。

本レポートで明らかになったこと
======================

〇新型コロナウイルス拡大の環境下での仕事の探しへの影響
 今後の仕事探しに 「心境の変化あり」4割弱

〇コロナ禍での離職・転職
 今後の離職・転職意向は26.7%
 PickUp:就業への不安が強い人ほど離職・転職の意向は高い
 PickUp:29歳以下の4割以上は離職・転職意向あり
 1~3年未満のタイミングで1度は離職・転職を考えている
 離職・転職を考えていない人も約半数は不満を感じている
 就業への満足は、過去に転職活動をした人の方が何かしら感じている

〇仕事の探し方
 仕事探しをしていないときも「求人サイトを見る」 5割以上
 6割割弱スカウトメールを希望、20代、30代の希望が高い
 希望条件に合わない求人のスカウトメールも3割弱~4割強が希望、30代が高水準
 スカウトメールに「就業条件の充実」は必須、タイトルの工夫も重要
======================

新型コロナウイルス拡大は、約4割もの正社員の今後の仕事探しに影響を与えたことがわかりました。就業への不安が強い人ほど離職・転職の意向が高く、現在の仕事の離職・転職意向は3割近くという結果です。
また、仕事探しをしていないときも求人サイトを見ていたり、スカウトメールを希望しているなど、常に新たな仕事を視野に入れていることがうかがえます。

次は、このような環境下での正社員の「副業と業務のデジタル化」についてレポートしていきます。


執筆者:ディップ総合研究所 ディップレポート編集室 川上由加里

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