DX化に備えた取り組みを開始!アルバイトの6割は職業転換を許容、譲れない条件は?

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調査概要

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  • 調査手法:インターネット調査(GMOリサーチ「JAPAN CLOUD PANEL」利用)
  • 調査実施時期:2021年4月28日(水)~2021年5月5日(水)
  • 対象者条件:47都道府県内在住の15~69歳の男女のアルバイト・パート、正社員、契約社員、派遣社員の就業者
  • 有効回収数:11,896サンプル(アルバイト・パート4,726サンプル、正社員4,766サンプル、契約社員1,193サンプル、派遣社員1,211サンプル)
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DX化による仕事への影響、不安の調査概要のグラフ

DX化による仕事への影響、不安の調査概要のグラフ(アルバイト・パート)のグラフ

本レポートについて

本レポートでは、就業している1万人に対し、DX化が進むことによる仕事への影響、就業への不安を調査した「DX化による就業影響1万人調査!3割が仕事は減ると予想、資格取得のため「支援制度を利用したい」」に続き、アルバイト・パートの職業転換をする場合の譲れない条件や希望条件の詳細を探っていきます。

仕事が失われた場合の職業転換と条件や待遇の許容

まずは、DX化が進むことによる仕事への影響、就業への不安を調査した「DX化による就業影響1万人調査!3割が仕事は減ると予想、資格取得のため「支援制度を利用したい」」で明らかにした、DX化が進んで仕事が失われた場合、職業転換をする人の割合をあらためて見てみましょう。

DX化が進んで仕事が失われた場合、「職業転換を許容」約6割

DX化による職業転換の許容割合のグラフ

「積極的に職業転換を希望する」(17.9%)、「仕方なく職業転換を許容する」(40.8%)と、約6割の人が許容すると回答しています。
少なくない割合の人が職業の転換を許容していますが、仕事をするうえで譲れない条件はあるでしょう。

仕事が失われる可能性に備えた取り組みについても明らかになっています。あらためて見てみましょう。
参考:DX化による就業影響1万人調査!3割が仕事は減ると予想、資格取得のため「支援制度を利用したい」

仕事が失われる可能性に備えた取り組みをしている、これから取り組む予定27.9%

DX化による仕事が失われる可能性に備えた取り組みのグラフ

仕事が失われる可能性に備え、「何かしら取り組んだこと、取り組む予定がある」という回答は27.9%と、多くはないものの、既に取り組みをしている人や始めようとしている人がいます。内容としては、副業、Wワークの開始が最も多く、次いで資格の取得となっています。
人手不足が続く職種は専門的な資格や経験が必要なものも多く、職業転換だけでなく、資格の取得の取り組みはそうした職種の課題解決にもつながるかもしれません。

別記事でも企業や日本全体で職業転換を促すようなサポートの必要性を述べましたが、資格を取得するための支援制度もその1つになるでしょう。

ある程度、職業転換を許容していることがわかりましたが、次項からは、仕事をするうえで譲れない条件について明らかにしていきます。

業界、職種の変更は8割が許容。一方、通勤時間・勤務地、給与、休暇は譲れない

職業転換の際の条件や待遇の許容のグラフ

DX化が進んで仕事が失われ職業転換をする場合、業界や職種が変わることについては8割の人が許容しています。一方、「通勤時間が長くなること、勤務地が遠くなること」「給与が下がること」については4割以上が許容、「休暇が減ること」「勤務日数、勤務時間が増えること」については5割前後の許容に留まっています。

ここでは通常の仕事探しにおける優先順位を見ていきます。

仕事選びの優先順位も給与、勤務地が上位

仕事選びの優先順位のグラフ

前述で「給与が下がること」「通勤時間が長くなること、勤務地が遠くなること」が譲れない条件として挙げられましたが、通常の仕事探しにおいても1位「給与」、2位「勤務地」がアルバイト・パートにとって譲れない条件であることが裏付けられています。

通勤時間の許容と勤務地の希望条件

ここからは、DX化が進んで仕事が失われ職業転換をする場合、許容できない変化「通勤時間が長くなること、勤務地が遠くなること」「給与が下がること」についてもう少し詳しく見ていきます。まずは、「通勤時間が長くなること、勤務地が遠くなること」について。許容できる通勤時間はどのくらいなのでしょうか。

通勤時間の許容は30分未満が5割超

通勤時間の許容のグラフ

通勤時間の許容は30分未満が5割を超えており、内訳は20~30分未満を許容としている人が約3割、10~20分未満を許容としている人が約2割、10分未満を許容としている人も一定数います。正社員、契約社員、派遣社員はいずれも、30分未満を許容としているのは2~3割という結果になっており、それらに比べ、アルバイト・パートは通勤時間を重視していると言えるでしょう。
では、通勤時間以外にどのような条件が挙げられているのでしょうか。

勤務地の希望は「駅から近い」「乗り換えが少ない」、南関東以外は「車・バイク通勤ができる」

希望する勤務地の条件のグラフ

1位「駅から近い」(39.9%)、2位「乗り換えが少ない」(32.6%)は、南関東で非常に重視しているポイントです。加えて南関東では、「徒歩・自転車で通える」44.8%と、徒歩・自転車圏内の勤務地、通勤するのであれば駅近、少ない乗り換えの勤務地、いずれかもしくは両方を重視しているのでしょう。反対に南関東以外は、「駅から近い」「乗り換えが少ない」を希望している割合は少なく、「車・バイク通勤ができる」を希望している割合が多く、北関東、北陸・甲信越では6割を超えました。

これらの条件にあてはまる場合は、求人での訴求をあらためて見直してみてください。
(訴求例)
駅から近い …〇〇駅××出口から徒歩3分 → 駅名だけでなく最寄りの出口などを記すとより距離感が伝わります
乗り換えが少ない …〇〇線からの場合××駅乗り換えが便利 → 具体的な乗り換え駅の例を出すことで自身の通勤をイメージできます
車・バイク通勤ができる …車・バイク通勤可(申告制)、敷地内に駐車場あり → 駐車場や駐輪場の情報もあると親切です

希望する時給や給与の基準・条件

次に、「給与が下がること」について。実際にどの程度の時給を希望しているのでしょうか。

現在は時給1,200円未満が8割

現在の時給と希望する時給のグラフ 現在の時給と希望する時給のグラフ(居住地別)

現在の時給は1,200円未満が8割と大多数を占めています。しかし、希望している時給は1,200円未満が4割と最多になっている一方で、1,200~1,250円をはじめ、現在その金額の時給をもらっている人の割合より、その金額の時給を希望する人の割合が大きく上回っています。地域によって最低賃金も異なるため、詳しくは居住地別のデータをご覧ください。

現実と希望のギャップ「現在よりも高い時給を希望」約5割

現在の時給と希望する時給のギャップ

「現在よりも高い時給を希望する」「現在と同等程度の時給を希望する」いずれも5割前後という結果が出ています。半数以上は現在と同じくらいの時給の仕事を検討するようです。

9割弱が仕事探しのとき同等以上でのみ検討

希望ではなく、検討する基準はどうでしょうか。

検討できる給与の基準のグラフ
検討できる給与の基準のグラフ(現在の時給別)

現在の仕事の時給と比べたときに検討する基準は、“現在よりも時給が高い場合”5割超、“同等以上”9割弱という結果です。「現在よりも時給がとても高い場合」は2割弱に留まりましたが多少高くなることは条件になりそうです。一方で“現在よりも時給が低い場合”も1割以上います。
“現在の時給と希望する時給のギャップ”の結果も踏まえると、より仕事探しをイメージして検討する基準を問うた方が現在よりも高い希望が出ています。現在よりも時給が低い場合も検討すると回答した人たちは、現職からの転職を強く望んでいるのかもしれません。

では、時給以外にどのような条件を見ているのでしょうか。

希望する給与の条件は「賞与あり」が約4割

現在の時給と希望する時給のギャップ

「給与に関して重視することはない」という回答が4割を超え、金額以外で重視するポイントはそれほど高いわけではないようです。
希望する給与の条件として、最も多く挙がったのは「賞与あり」でした。 また、別調査で就業意向が高まる項目をフリー回答で求めたところ、「勤務を何回かしたら、少しでもボーナスがあるとたくさん仕事をしたいと思える(20代・男性)」「働きに応じてボーナスがもらえる(30代・女性)」などの声がありました。定期的な賞与だけでなく、就業実績にしたがって短期間でも少額の賞与を支給することは就業者の満足度が上がる対応として検討の余地があるのではないでしょうか。
その他、DX化が進んで仕事が失われ職業転換をする場合、許容できない変化の上位ではなかった項目についても詳細をご覧いただけます。

その他の希望する条件

休暇・シフトの希望条件は「土・日・祝日休み」を抑え、「有給休暇が取得しやすい」が1位で45.4%

休暇・シフトの希望条件のグラフ

仕事内容は「簡単なこと」「やりがい、人からの感謝」を重視

仕事内容の希望条件のグラフ

さいごに

本レポートでは、就業している1万人に対し、DX化が進むことによる仕事への影響、就業への不安を調査した「DX化による就業影響1万人調査!3割が仕事は減ると予想、資格取得のため「支援制度を利用したい」」に続き、アルバイト・パートが職業転換をする場合の譲れない条件や希望条件について明らかにしました。

DX化が進んで仕事が失われた場合、「職業転換を許容」約6割と、一定の割合が回答しましたが、譲れない条件はいくつか挙げられています。特に、「通勤時間が長くなること、勤務地が遠くなること」「給与が下がること」については、許容できないという回答が多く、アルバイト・パートにとって仕事探しの重要なポイントです。

仕事探しの重要なポイントの詳細は、
「通勤時間が長くなること、勤務地が遠くなること」については、実際にどの程度の通勤時間を許容しているのか、その他希望する勤務地の条件にはどのようなものが挙げられるのか。
「給与が下がること」については、希望する時給、仕事探しの際に検討できる基準となる時給、その他希望する給与の条件にはどのようなものが挙げられるのか。
などを明らかにしています。

アルバイト・パートの職業転換は、人手不足が続く職種の課題解消にもつながる可能性があります。
就業者の希望や許容を把握し、異なる職種からの職業転換を受け入れる際のヒントにしてください。

続いて、“DX化が進むことによる仕事への影響、就業への不安”と“職業転換をする場合の譲れない条件や希望条件”について、正社員、契約社員、派遣社員それぞれの雇用形態別にレポートしていきます。


執筆者:ディップ総合研究所 ディップレポート編集室 川上由加里

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