自動車が「こわい乗り物」になるか、


「たのしい乗り物」になるかは、


わたし次第。

静岡菊川自動車学校 職場風景1 静岡菊川自動車学校 職場風景1

山崎 莉沙 Risa Yamazaki

静岡菊川自動車学校 教習指導員

PROFILE

2015年に事務員として「株式会社榛南自動車学校」に入社。入校生のサポートや事務業務をしながら「教習指導員」資格を取得。2021年に姉妹校「静岡菊川自動車学校」へ異動し、普通自動車の教習を担当している。

事務員から教習指導員へ。チャレンジを支えてくれた周りの存在。

実は高校3年生の頃、自動車免許を取るために通っていたのが、この榛南校なんです。当時とてもたのしい思い出があったので、事務職として自動車学校のお手伝いをするのもいいかなと思い、入社しました。最初は、入校生に渡す書類セットの準備や預かった書類に記入漏れなど不備がないかのチェック等、簡単な仕事からスタート。しばらく事務員として働いていると、上司から「指導員やってみない?」と思わぬお話をいただきました。色んな仕事をやってみたいけど、自分にできるのかな...と不安だったのですが、周りの先輩たちに背中を押されて挑戦してみることに。一発合格は叶いませんでしたが、先輩たちのアドバイスもあり、2回目の挑戦で「教習指導員」の試験に合格することができました。

一般的な自動車学校では、教習指導員が入校生のスケジュール管理まで行うのですが、当校ではその業務を事務職員が対応してくれています。こういったサポートがあるからこそ、私たち教習指導員は、指導に専念できているんです。どういう表現・伝え方だったら伝わるのか、日々試行錯誤を繰り返しています。たとえば、左折する際の「車を寄せる」感覚も、運転する人によって大きく異なりますよね。「あと50cm寄せよう」と数字で伝えても、50cmの感覚だって人それぞれ。だから1人ひとり入校生の技量と性格を見ながら、正しい運転技術が身に付くよう粘り強く伝えていくことが大切なんです。

転職して良かった点は、自動車学校はとてもメリハリのある働き方ができること。事前に1年分の計画勤務表を作るため「ここで連休とろう」とか「旅行にいこう」といったプライベートの予定を前もって決めることができるんです。自動車学校の繁忙期は、学生の卒業シーズンである3月や夏休み期間の8月。反対に、それ以外は落ち着いていることも多いので休みをたくさん取ったりと、時期ごとにオンとオフのメリハリをつけて働けています。

静岡菊川自動車学校 技能教習風景

入校生の卒業後までを想像して、指導することを心掛けています。

自動車学校の役割として、車の危険性や交通安全について指導することはもちろん大切です。でも同時に、教習指導員の教え方によって、入校生の車や運転に対するイメージを"怖いもの" "危険なもの"にしてはいけないとも考えています。「行ったことのない場所にいきたい」「友達や恋人と思い出をつくりたい」「1人であてもなく走りたい」入校生の多くは、きっとそんなカーライフを期待して自動車学校に来ています。だからこそ私たち教習指導員は、試験に合格させればよい、卒業させればよいのではなく、「卒業後に運転したくなるか」までを想像する必要があると思っています。

これは会社としても大切にしている考え方で、従業員全員で研修会をしていても「もっとたのしい教習をしてあげよう」という話が頻繁に出てきます。私自身も仕事ばかりに目がいっていた時期に「そんなに注意ばかりしていたら、これから免許取って運転しようって思わないでしょ?」と先輩から指摘されて、ハッとした経験が何度もありました。

少し大げさかもしれませんが、私たち教習指導員の接し方ひとつで、自動車を「怖い乗り物」にしてしまうのか、「たのしい乗り物」になるのか、卒業後のカーライフに大きく影響を与えてしまうと思うんです。その責任感を忘れずに、生徒たちから「しずきくで免許をとってよかった」と満足してもらえることを目指して、これからも努力を続けていきます。

静岡菊川自動車学校 仕事風景

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