ダイナミックかつ、


繊細さが求められる物流。


品質とスピードの両立が目標です。

豊明物流株式会社 職場風景 豊明物流株式会社 職場風景

榎室 浩典 Hironori Emuro

豊明物流株式会社 物流課 運用管理係 係長

PROFILE

専門学校を卒業後、「研修社員」として入社。関連会社「日本植物運輸株式会社」を経て、2009年より豊明物流株式会社に在籍。市場の物流部門で、全国から入荷した商品の仕分け・検品を行うスタッフのマネジメント業務を担当している。

想像をはるかに超えた規模感に、圧倒されました。

私の実家が農業を営んでいることもあり、豊明市場は身近な存在でした。将来的に家業を継ぐことを考えて、花き産業のことを深く知りたいと入社を決めました。まずはじめに驚いたことは、取り扱う種類の多さです。実家や専門学校で学んでいたため、ある程度の知識はあると思っていたのですが、想像をはるかに超える品目でした。市場では、年間25万アイテム、7,000万鉢が取引されるため、見たこともない植物がずらりと並ぶ光景に圧倒されたことを今でも覚えています。

入社して最初に覚えたことは、入荷されてくる商品の仕分け作業です。ポットに入っている苗もの、観葉植物、一般家庭でそのまま飾れる一般鉢花、胡蝶蘭などの蘭系とジャンルごとに大きく4つに分けます。そこから事前注文品とセリにかける商品でさらに細分化していくんです。この作業の中で仕分けルールや商品名、特徴などを覚えていきました。

豊明物流株式会社 マネジメント風景

求められるのは、品質とスピード、そしてマネジメント力。

豊明物流では、大きく分けて3つの部門があります。入荷から出荷までの物流を担当する「物流部」、お客様のご要望に合わせて切花や鉢物の加工を行い商品に付加価値をつける「加工部」、スーパーマーケット様やホームセンター様への商品配送を行う「配送部」です。現在私は、物流部で入出荷される商品の仕分け作業をするスタッフの管理業務を担当しています。

一口に仕分けと言っても、これが非常に繊細で難しいんです。生きている植物を扱うため、当然触れれば触れるほど花や葉っぱが擦れて傷んでしまいます。花が1輪落ちるだけで商品価値がガクッと下がってしまうため、どれだけ手数や振動を最小限にして仕分け作業を行えるかが非常に大事になってくるんです。また植物によっては、暑さに弱いもの、寒さに弱いものなど特徴もさまざま。だから単純にトラックから運ばれてきたものを順番に対応していればよいという訳ではありません。商品ごとに優先順位をつけて、1番効率的な方法は何かを常に考えながら仕事する必要がある一方で、自分の想定通りに商品の置き場所がピタピタッと決まっていく様子は、まるでパズルゲームをクリアするような達成感があります。

もちろん仕分け作業は、ひとりで行うことはできません。大量の商品が入荷されるため、社員をはじめ、パートスタッフ、派遣会社のスタッフなど多くの方の協力が必要不可欠です。人によって作業の得意・不得意があるため、スタッフ1人ひとりの個性を見ながら配置を変える、伝え方を変えるなどマネジメントも工夫しています。また物流業務という仕事柄、身体をつかう場面も多くあるため、スタッフの働きやすさの改善にも注力しています。具体的には、商品を収納・運搬する際に使用するアルミ台車の幅を半分にしたハーフ台車の導入をはじめました。ハーフ台車へ変えることにより、従来の台車より身体の負担を半分に減らして女性でもムリなく運べるようになりました。このように改善を重ねて、スタッフが年齢を重ねても働き続けられるようにしていきたいんです。ゆくゆくは自動搬送ロボットの実運用も視野に入れています。これからも植物にとっても働く人にとっても、やさしい環境づくりを進めていきたいです。

豊明物流株式会社 仕事風景

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