Google広告は求人でも使われている

Google広告と聞くと、商品やサービスのプロモーションを想像される方も多いでしょう。と、冒頭で述べたとおり、求人・採用活動に使われることも少なくありません。特に、企業が求める人材と求職者のマッチング精度を高めたいと考える場合、Google広告の活用は有効な手段になり得ます。たとえば、特定の職種や勤務地をキーワードに設定し、求職者の検索結果に求人情報を表示させられれば、自然な形で応募を促すことが可能です。また、ターゲティング機能を活用して、性別や年齢、興味関心などの属性を絞り込むことで、採用活動をより効果的に進められます。さらに、広告のクリック率やコンバージョン率といった指標をもとに、出稿内容の改善が容易に行えるため、採用費用の効率化も図れます。うまくいけば、企業はコストを抑えながら、より広範囲にアプローチできるわけです。
求人で使える主なGoogle広告の種類

求人活動におけるGoogle広告の種類は主に次のとおりです。
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- YouTube広告
以下、それぞれの概要を説明します。
リスティング広告
リスティング広告を使うと、求職者が「介護 求人 東京」や「IT 転職」といった特定のキーワードで検索した際に、これらと親和性の高いあらかじめ設定した条件に合致するページを表示させることができます。検索結果の上部にあるスポンサー枠で露出されるため、求人情報が求職者の目に留まりやすくなり、応募へとつながる期待が十分に持てるでしょう。また、クリックなど成果によって課金される仕組みのため、予算の管理もしやすいといえます。さらには、表示するタイミングや場所、デバイスの種類も指定が可能。こうしたターゲットを絞った柔軟なアプローチによって、採用コストの最適化や効率的な求人へとつなげられます。
▶関連記事:求人系キーワードについて採用担当者向けに解説!人気の検索ワードとは?
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、主にテキストや画像、動画を用いてユーザーの閲覧するWebサイトやアプリ上に表示されます。求人においては、求職活動中でないユーザーにもアプローチできる点が特徴です。ユーザーの行動履歴や興味・関心に基づいて表示されることも、機会創出に一役買っているでしょう。うまくいけば、潜在層を手繰り寄せることができます。
YouTube広告
YouTube広告は、動画を用いてユーザーに訴求する媒体です。求人で使うことで、求職者には、企業の雰囲気や職場の魅力をより直感的に伝えられます。文字情報だけではアピールが難しい場合に役立つでしょう。また、ユーザーの興味・関心、年齢、性別、地域といった条件に基づいたターゲティングも可能です。そのため、自社の採用に興味を持ってくれそうな視聴者に対して効率的なリーチが期待できます。さらに、動画の視聴時間や視聴後のアクションなどのデータを分析することで、どのコンテンツが効果的であったかを検証し、広告内容の改善へとつなげられます。
求人でGoogle広告を使うメリット

前述した各タイプの特性をそのままメリットと捉えることもできますが、あらためて有益なポイントをお伝えすると、ずばり次のとおりです。
- 採用ターゲットに絞って配信できる
- 効果検証しやすい
- 臨機応変に費用を掛けられる
以下、それぞれ簡単に説明します。
採用ターゲットに絞って配信できる
Google広告では、採用ターゲットに絞った配信が可能です。具体的に年齢、性別、地域、興味・関心などの条件を設定することで、自社が求める人材に近い求職者に対して効率的にアプローチできます。また、行動やキーワード検索履歴も重要なフックです。転職意欲が高い層、その業種に興味を持っている方などに対して、親和性の高い広告を届けられます。
効果検証しやすい
Google広告では、クリック数や表示回数、応募数などのデータをリアルタイムで確認できます。これにより、広告の効果を細かく分析し、どの施策が成果につながったかを見極めやすくなるでしょう。たとえば、特定のキーワードやターゲティング設定が応募数にどう影響したかを把握することで、無駄な出稿を避け、効果的な調整が可能です。こうしたデータを活用して柔軟に改善を繰り返せるメリットは、結果として採用活動の精度を高められます。
臨機応変に費用を掛けられる
Google広告は、求人の応募状況に応じて費用を調整できます。たとえば、応募が少ないときに予算を増やして出稿を強化したり、成果が見えにくい場合には停止して無駄な出費を抑えたりと、柔軟に運用可能です。同様に、職種や地域ごとに配分を行い、採用活動を効率的に進められます。
求人でGoogle広告を使うデメリット

Google広告を求人で使うことはメリットばかりではありません。下記のデメリットも念頭においたうえで利用するようにしましょう。
- 運用ノウハウが無ければ苦戦必至
- どうしても求人予算は掛かる
- スピード採用が難しい
以下、それぞれ簡単に説明します。
運用ノウハウが無ければ苦戦必至
Google広告はただ使えばよいわけではありません。効果的なキーワード設定やターゲティングの要領を得ていなければ、求める人材には届かないでしょう。さらに、データ分析や改善策の実施を怠ると、広告費が無駄に消費され、結果として費用対効果が著しく悪化してしまいます。このような問題を避けるためにもやはり、運用ノウハウが欠かせません。それ無しでは、苦戦必至です。
どうしても求人予算は掛かる
Google広告を使った求人は、費用が嵩みやすい傾向にあります。特にインプレッションの課金方式では、求職者の目に留まるように露出回数を増やそうと入札価格をつぎ込みがちです。一方で、クリックや採用課金型になると単価が跳ね上がります。これらによって予算が膨らむこともしばしば。したがって、ある程度の費用を見込んでおいた方がよいでしょう。
スピード採用が難しい
Google広告の場合、出してすぐに効果が現れるわけではありません。収集できるデータがある程度蓄積されてからでないと、ターゲティングなどの機能は十分に生かせないものと思われます。そのため、どうしてもスピード重視の場合は、Google広告を使うにせよ、他媒体と併用することを検討した方がよいでしょう。
Google広告で求人を出すまでの流れ

求人で使えるGoogle広告の種類、メリット・デメリットを踏まえて、一般的な流れも確認しておきましょう。各プロセスは次のとおりです。
- 採用 LP の作成
- 出稿する Google 広告の選択
- 広告コンテンツに必要な見出しやテキストの作成
- 広告配信に必要な諸条件の設定
以下、それぞれ簡単に説明します。
採用LPの作成
まずは採用LPを作成しましょう。その際、コンテンツを充実させる必要があります。募集する職種や業務内容、勤務条件を具体的に示すことはもちろん、求職者に自社をよりリアルにイメージしてもらうためには、写真や動画を駆使するといった視覚的な訴求も有効です。そのほか、応募までの導線(応募入力画面に遷移するボタンなど)をわかりやすく設計し、ユーザビリティを高める工夫も欠かせません。
▶関連記事:採用LP(ランディングページ)とは?メリットや事例を交えて解説
出稿するGoogle広告の選択
次に、出稿するGoogle広告を選択します。上述したように、広告の種類は主に「リスティング広告」、「ディスプレイ広告」「YouTube広告」の3つです。求職者が検索する特定のキーワードを狙う場合にはリスティング広告が効果的でしょう。一方で視覚的な訴求を重視するなら、バナーや動画を用いるディスプレイ広告が適しています。さらに、動画を通じて企業の雰囲気を伝えたい場合は、YouTube広告もおすすめです。これらについては、状況に応じて複数を組み合わせてもよいでしょう。
広告コンテンツに必要な見出しやテキストの作成
たとえばリスティング広告では、検索結果に表示される採用LPに対して広告見出しや概要テキストも考えていく必要があります。見出しの方は、広告の主題です。短いフレーズ(30文字以内)で伝えます。求められるのは、思わずクリックしたくなる言い回しです。そして、概要テキストは、見出しで伝えきれない具体的な詳細を補足する役割を担います。ただこちらも、あくまで簡潔に伝えることが肝心です。
広告配信に必要な諸条件の設定
最後は諸条件の設定です。ターゲットや場所、予算などを決めていきます。コンテンツのアップロード及び設定完了後、広告は配信されます。
あくまでここまでが広告を出すまでの流れですが、データ分析を通じて、思ったような成果が得られない場合は、調整の必要もあるでしょう。そうやって効果検証を繰り返しながら広告の最適化を図ることも、疎かにしてはいけない大切なプロセスです。
Google 広告を求人で効果的に運用する方法

Google広告を求人で効果的に運用するには、まず、ターゲットの明確化と適切なキーワード設定が大事です。ターゲットを明確にする際には、求職者の年齢、性別、学歴、職歴などの基本的な属性に加え、転職理由や行動特性も考慮することが求められます。たとえば、同じ20代でも「キャリアチェンジを希望する第二新卒」と「経験を生かしてさらにスキルアップを図る即戦力人材」では、求職活動におけるモチベーションや重視する条件が異なるはずです。そのうえで選ぶキーワードも変わってきます。典型な例では未経験者向けの求人であれば「未経験OK」「研修制度あり」、経験者向けの求人であれば「キャリアアップ」「管理職募集」といった具合です。そこからさらにターゲットの検索意図や潜在ニーズを掘り出せるとなおよいでしょう。
また、適切な予算設定とスケジュール管理も欠かせません。予算を無駄なく使うためには、曜日や時間帯ごとの入札単価を調整し、効果が見込めるタイミングに予算を集中させる必要があります。もちろん、検証は必須。定期的に分析を重ね、精度を高めていきましょう。ここでもキーワードがカギを握ります。CTR(クリック率)、CPC(クリック単価)を踏まえ、適宜、見直しを図ってください。これらを意識することが運用の充実につながります。
▶関連記事:求職者の検索行動と求職者を検索する方法について解説
求職者がGoogle広告ではなく求人サイトに集まる理由

各タイプの特性、メリット・デメリット、運用のコツをおさえることでGoogle広告の成果を挙げられる期待が持てる一方で、どうしても求人サイトの方になびく求職者が一定数いるのも確かです。その理由はずばり次のとおり。
- 求人サイトの方が使い慣れている
- 広告をクリックすることに抵抗がある
以下、それぞれ簡単に説明します。
求人サイトの方が使い慣れている
一部の求職者は従来より求人サイトでの応募が習慣化していることから、Google広告にアクセスしないケースも少なくありません。実際、求人サイトは、検索条件の細かい設定や職種別のカテゴリ分けなどが充実しているため、求職者が自分に合った仕事を効率よく見つけやすいといえます。そのため、仮にGoogle広告を利用するにしても、求人サイトへの掲載も並行して行えるとよいでしょう。
広告をクリックすることに抵抗がある
インターネット広告に対して、懐疑的な向きがあるのは確かです。事実、クリック詐欺や不正広告への警戒心から、広告を避け、直接求人サイトを訪れる求職者は少なくありません。私的な関心ごとをターゲティングの材料にされてしまうことに抵抗がある方もいらっしゃいます。求人サイトに集まりがちなのは、こうした心理的な部分が多分にあるといえるでしょう。
Google広告を求人で使う前に考えたいポイントまとめ

Google広告を使うことは、求人・採用活動において効果が期待できるものです。ただし何も知らずに利用しても、宝の持ち腐れになりかねません。「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「YouTube広告」のうちどれを選ぶかといったところから、ターゲットの明確化、キーワード設定……等々、加えて効果検証まである程度のノウハウを積み上げていく必要があります。オールマイティーな魅力を湛える求人サイトとは特長も含めてまったく別の媒体だと考えた方がよいでしょう。仮に運用するならば、このように視野を広げることは不可欠です。そういった意味でも、あらためて拙稿を参考にしてみてください。
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