お客様が来ているのに売ることができない

お店の特徴について教えてください。
虎の門にある「港屋」さんのラー油肉そばに衝撃を受けて、コンサルタント業を営みながら開店準備を進めてきました。今年の7月に、1店舗目としてこのお店をオープンしました。東横線生まれなので馴染みのある東急沿線で場所を探し、少し奥まった立地ですが、売れなさそうな場所で挑戦してみたかったこともありこの場所に開店しました。
スポットバイトル導入前の課題を教えてください。
レギュラー(長期)アルバイトの獲得です。現在、アルバイトは数人いますが、お店に来てくれたお客様をスカウトして働いてもらっています。それでも土日のシフトが埋まらないことがあり、一人で対応していました。お客様をお待たせしてしまい申し訳ないと感じましたし、売ることができない状況なので売上にも影響してしまいます。
スポットバイトル導入により売上が10%アップ

これまでに何回利用されましたか。
5回以上リピートしています。スポット系のサービス自体がとても画期的なシステムだと考えており、コンサルタント時代に自分でこれを発想したかった!と思うほどです(笑)
利用していかがでしたか。
応募がすぐ来るし、マッチングも早いです。初回は直前にキャンセルとなりましたが、それでもすぐに埋まりました。当初は経験者からの応募を想定していましたが、実際には未経験者の方も多い。異なる経験の方が次々に来るのは、スポットならではの特徴だと思います。一人だと売ることができないので「誰かいてくれれば売れる」環境をつくれたことは単純にありがたいです。売上も10%ほど上がりました。
リピートして見えてきた心構えと活用方法

リピートして何か印象の変化はありますか。
リピート利用して分かってきたところですが、ある程度、割り切ることも必要と考えています。教えるのは好きですが、レギュラーのアルバイトと異なりその場限りとなることが多いので。日本の飲食店では労働にホスピタリティなどが含まれますが、それをスポットのワーカーに求めるのは難しいこともあります。
一方で、気持ちのよい挨拶ができる、受け答えがしっかりしているなどは評価に値すると思うので、それに対しては「Good Job ボーナス」でGood評価をしています。
何か工夫されたことはありますか。
カウンター内が狭いのでカウンター内の作業動線を意識しています。すれ違う際にぶつかることがありますが、人によっては不快に感じることもあるので注意を払うようにしています。この店の制服はそば屋としては珍しいスタイルなので好みが分かれますが、ワーカーからは好評で安心しました。
スポットワークを通してレギュラーで働いてみたいと思ってもらいたい

今後どのようにスポットバイトルを活用したいですか。
リピート利用してスポットの特徴も分かってきました。中にはルーズな人もいますが、すぐ応募が来てマッチングも早いので、今後も活用したいと考えています。これを続けていくことで、レギュラーのアルバイトにスカウトできる人も出てくるのではないかと期待しています。
私自身がある経営者に感銘を受けて飲食業界に入ったので、アルバイトの方にも労働してもらうだけでなく経営などの学びを持って帰ってもらえるような関係性を築ければと思います。

取材協力:にく蕎麦 ふう家
駒沢大学駅近くの路地を入った先に、ガラス張りで木目調がきれいなお店があります。山形発祥の肉そばをアレンジした「にく蕎麦」を中心に提供しています。