まずは基本概要を理解!登録制バイトとは?

登録制バイトとは、求職者が人材派遣会社に登録し、紹介される短期・単発の仕事に従事する働き方を指します。冒頭で述べたとおり、企業側からすると効率的な採用が期待できます。一方で労働者派遣法の規定に違反しないよう気を付けることも必要です。本章ではまず、基本的な仕組み、そして法規に抵触しない条件について説明します。
登録制バイトの仕組みについて
登録制バイトは、短期・単発で人材を雇うのに適したシステムです。その仕組みは実にシンプル。求職者が自社の求人情報が掲載されている派遣会社に登録し、そこで応募のやり取りができるというものです。企業側は、派遣会社を通じて登録者リストから人材を確保していきます。特に繁忙期や急な人手不足の際に役立つといえるでしょう。
登録制バイトが法規に抵触しない条件
ただ漠然と登録制バイトを活用した場合、ともすれば労働者派遣法の規定に引っ掛かる恐れがあります。とりわけ気を付けたいのは、労働者派遣法第三十五条の四に当たる「日雇い派遣」です。そう、雇用期間が30日以内の労働者派遣は原則として禁止されています。ただし、法規に抵触しない条件として下記については認められています。
- 60歳以上の者
- 昼間学生(定時制・通信制を除く)
- 副業として従事する者(本業の年収が500万円以上)
- 主たる生計者でない者(世帯年収が500万円以上)
そのほか労働者派遣法第四十四条や四十五条で規定されているように、労働基準法や労働安全衛生法などが派遣先に適用されることも知っておくべきでしょう(就業環境、安全衛生に関する責任は、派遣先に課されています)。
似て非なるもの!?登録制バイトと派遣の違い

登録制バイトと派遣は一見似ているように見えますが、雇用形態や仕事内容の傾向には明らかに違いがあるのも確かです。以下、これらの観点で両者を比較します。
雇用形態
登録制バイトは主に短期・単発の仕事が中心です。そのため、業務ごとに契約を結ぶケースも多く見られます。他方、派遣は継続的に契約を結ぶことが一般的なため、働いてもらう期間がまるで変ってきます。
仕事内容の傾向
登録制バイトは、比較的シンプルなサポート業務が多い傾向にあります。たとえば、イベントのスタッフ、倉庫内での軽作業、飲食店のホール補助などが挙げられるでしょう。これらは、未経験者であっても取り組みやすい点が特徴的です。一方、派遣の場合、事務職、販売など登録制バイトで見られる仕事もありつつ、スキルや経験が必要な業務を任せるケースも目立ちます。
登録制バイトはスキマバイトともまた違う!?

単発での働き方がほとんどいうことであればスキマバイトも同様です。が、登録制バイトはそれともまた異なります。特に選考プロセスの有無やシフトの考え方で比較するとわかりやすいでしょう。以下、それぞれ簡単に説明します。
選考プロセスの有無
登録制バイトでは、履歴書の提出や簡単な面談が行われる場合があります。つまり選考が発生するわけです。対してスキマバイトは、ほとんどの場合、応募が来れば即採用に至ります。
シフトに対する概念
登録制バイトは、原則、シフトに基づきます。その日限りのお仕事や、給与も日払いや週払いのケースこそありますが、事前に勤務スケジュールを調整して働いてもらうのが一般的です。一方、スキマバイトは場当たり的な働き方が主流です。求人が出たタイミングでその日または短期間だけ働くものであるため、シフトの捉え方が登録制バイトとは少なからず異なります。
登録制バイトを活用することで期待できるメリット

登録制バイトの活用が当たり前に浸透している背景には当然、メリットがあるからだといえます。具体的に挙げるならば次のとおりです。
- 業務に慣れたスタッフを雇える
- 採用コストを調整できる
- 繁忙期に人員を確保できる
以下、それぞれ簡単に説明します。
業務に慣れたスタッフを雇える
登録者リストから業務経験のあるスタッフを選べれば、作業手順を一から教える手間が省けるため、すぐさま戦力として活躍してもらえる期待が持てます。これは仮に特定のスキルや知識が必要な業務であればなおさらありがたいでしょう。当然、現場全体の負担軽減や作業効率の向上にもつながります。
採用コストを調整できる
登録制バイトの活用によって必要に応じて人を雇用できるため、通常の採用活動に伴うコストを削減できます。もちろん、働きぶりや効果を見て判断することが大事ですが、調整次第で人件費を抑えつつ効率的に業務を回せるのであれば、それはやはりメリットです。
繁忙期に人員を確保できる
繁忙期はかき入れ時である一方で人手不足に陥りやすい側面もあります。それゆえ限定的だからこそ人員を確保しやすい登録制バイトの活用は、一つの対応策になり得るでしょう。来る繁忙期に心強いタレントプールだと考えます。
登録制バイトを活用することで懸念されるデメリット

登録制バイトの活用には前述したメリットがある一方でデメリットも無視できません。具体的には次のとおりです。
- 人員確保が一時的
- 管理工数が嵩む
- 業務に対する責任感が希薄
以下、それぞれ簡単に説明します。
人員確保が一時的
登録制バイトの活用は、必要なタイミングで人員を確保できる反面、契約が業務単位で終了するため、安定した人材の継続的な確保が難しい実状があります。できれば長く働いてほしいと考える雇用主の方も少なくないなか、人員計画が立てづらい点はやはり懸念材料です。
管理工数が嵩む
登録制バイトで短期的に多くの人材を採用した場合、その分、管理も煩雑化していくことが考えられます。シフトの調整、出勤確認、連絡、業務内容の説明、トラブル対応……等々、あらゆる作業が重くのしかかれば、それを手伝ってくれる人材をまた新たに雇う必要すら出てくるかもしれません。なんとも皮肉な話です。
急なキャンセルや代替人員の手配が必要な場合もあるでしょう。そうやって負担が負担を呼び管理コストが嵩むことは往々にしてあります。
業務に対する責任感が希薄
登録制バイトの場合、働く方々とはその場限りでお別れすることも少なくありません。それゆえ業務に対して責任感を持たずに働く向きが一定数出てくるのは致し方ないでしょう。企業への帰属意識や自身の仕事が全体の成果に与える影響について考えてもらうことなど、まずないと思ってよいかもしれません。その結果、業務のクオリティにばらつきが出たり、トラブル時の対応に消極的であったりすることが懸念されます。
登録制バイトを受け入れるまでの流れ

登録制バイトを受け入れる流れはざっと次のとおりです。
- 登録者リストから人材を選定する
- 勤務可能日やシフトを確認する
- 業務内容や注意事項を共有する
- 出勤の最終確認を行う
各ステップについて、以下簡単に説明します。
登録者リストから人材を選定する
まずは過去の勤務経験やスキルなどを基に人材を探すところから始めます。登録者のプロフィールは区々です。すぐにでも人が欲しい場合もあるでしょうが、当然ながらなるべく慎重に精査しておいた方が、後々厄介なことにならずに済むと思われます。
勤務可能日やシフトを確認する
人材の目途がついたなら、候補者の勤務可能日やシフトの確認もきちんと行いましょう。経験・スキルにだけに気を取られると落とし穴です。肝心の希望勤務日時と合わないことになりかねません。いうまでもなく、他のスタッフも含めてスケジュール調整を図る必要があります。
業務内容や注意事項を共有する
働いてもらう日時も決まれば、いよいよ登録者に対して、具体的な業務内容を伝えます。ここを疎かにしてしまうと、混乱を招くので注意が必要です。作業手順や職場のルールなどは事前にマニュアル化しておけるとよいでしょう。
出勤の最終確認を行う
可能であれば、いざ出勤日を迎えるにあたっては予定変更がないかどうかをあらためて確認しておくと安心です。双方の認識違いや無断欠勤など、決して珍しくありません。また、最終確認の際には、集合時間、場所、持ち物などの詳細も再度伝えられると望ましいと考えます。
登録制バイトの活用と併せて検討したいスキマバイトの募集

登録制バイトは、短期的な人員確保に便利ですが、必ずしもすべての場面に最適とは限りません。特に、急な欠員に対してスムーズに人を用意してもらえるかといったら難しいケースも往々にしてあります。そこで併せて活用したいのがスキマバイトの募集です。事前の受け入れ準備を念入りに行えない点が懸念材料とはいえ、特化したサービスではすぐに求人を掲載でき、タイムリーにマッチングを図れます。“今すぐ人が欲しい”企業や店舗があるように、“今すぐ働きたい”方々は、思いのほか多いため、両者のニーズに合致した採用ができるわけです。
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登録制バイトをうまく活用すれば、効率よく人材を確保できる!

登録制バイトは、労働者だけでなく雇う側からしても便利なシステムです。繁忙期や突発的な業務の際に重宝する企業が多いのもうなずけます。一方で、人員確保が一時的である点や管理の手間といった課題もあるのも確かです。タイムリーに人が来るとも限りません。したがって、こうした懸念事項も踏まえて拙稿でお伝えしてきた要点をしっかりおさえることが求められます。 人手不足の回避・解消に登録制バイトは心強い選択肢です。ぜひ、自社のニーズに合わせてうまく活用してみてください。
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