株式会社らしんばん

個人SNSからの脱却。社内コミュニケーションの“見える化”で、ハラスメントを徹底抑制。

2025.12.26

株式会社らしんばん

業種
コミックやアニメグッズの買取・販売事業
URL
https://www.lashinbang.com/

株式会社らしんばん様は、コミックやアニメグッズの買取・販売事業を国内外に展開する企業です。 今回は管理部係長の内野さんに、現場が抱えていた個人SNS利用の課題、バイトルトーク導入の背景と効果、そして今後の活用構想について伺いました。

個人SNSを使うしかなかった現場。「便利」の裏側で積み重なっていたリスク

――まず、事業の特徴と、現在力を入れている取り組みについて教えてください。

弊社はアニメグッズの買取・販売を行っています。近年は市場の変化に合わせ、ロゴや店舗デザインを刷新し、「中古店は入りづらい」という印象をなくし、ご家族でも気軽に来店しやすい明るい店舗づくりに取り組んでいます。

――バイトルトーク導入前、店長とアルバイトの連絡はどのように行われていたのでしょうか?

本来は禁止している個人SNSが実質的な連絡手段になっていました。社員同士は社内ツールで連絡できますが、アルバイトとは共通ツールがなく、最終的に個人SNSを“黙認”せざるを得ない状況でした。
業務引き継ぎなどで「明日はここからお願いします」といった連絡には便利ですが、個人アカウントの交換にはリスクが伴います。プライベート連絡や不適切な誘いにつながるケースもあり、見過ごすことのできない課題として積み重なっていました。

ハラスメントを感知できる仕組みが決め手。個人SNS依存からの脱却へ

――バイトルトークを知ったきっかけと、導入の決め手となったポイントを教えてください。

dipの担当者からご紹介いただいたのがきっかけです。個人SNSに代わる安全な連絡手段になるのではと関心を持ちました。
実際、アルバイトが社員から食事に誘われるなど、プライベート連絡にまつわるトラブルが過去に起きており、個人SNSの利用は早急にやめたいと考えていました。
バイトルトークであれば、やりとりが“会社として見える化”され、セクハラやパワハラの兆候も早期に把握できます。この仕組みが、導入を決断した大きな理由となりました。

――バイトルトークを導入する際に、難しかったことや不安に感じたことはありましたか?

弊社に限ったケースなのかもしれませんが、新しいツールを導入する際、誰でも理解できる簡潔なマニュアルを作成しないと想定の斜め上の問題が起きたりするんです。そういった背景からバイトルトークの導入に対しても身構えていたのですが、会社側が手取り足取り面倒を見なくても問題なく機能しているので、システムとして完成されているという印象を受けました。導入後に使いづらいといった声も挙がっていないので、既に当たり前のツールとして馴染んでいるのだと捉えています。

また、バイトルトークではアルバイトと店長が1対1でやりとりをすることが可能ですが、弊社では2人のトークを作らないでくださいというルールを徹底しています。個人間でのやりとりが必要な場合は社員2名とアルバイトの3人でグループを作成するよう定めています。その成果もあり導入後はコンプライアンス問題がしっかりと防がれています。

使って分かった“本名表示”の安心感。社内コミュニケーションの土台が整う

――導入後に気づいた意外なメリットや、想定以上の活用方法があれば教えてください。

本名登録である点が大きな安心につながっています。一般的なSNSは表示名が自由なため、誰だか分からないまま連絡を取らざるを得ないこともありますが、バイトルトークではその心配がありません。
プライベートSNSとは明確に切り分けられるため、従業員の不安も軽減されています。

――店舗や従業員、アルバイトからの具体的な声や感想があれば教えてください。

研修旅行の幹事をしている社員にバイトルトークで他の幹事を集めてグループを作成することは可能かと聞かれました。社内用のコミュニケーションツールは存在しているのですが、社用端末を所持している社員が限られてくるため全員が利用できるわけではないんです。どうしても個人アカウントのSNSを介して連絡を取らなければならないというところで、バイトルトークを利用することになりました。コロナ禍で社員同士のコミュニケーションが希薄になり、関わりのない人も出てきている中で、バイトルトークというフラットにやりとりができる場があるのはメリットに感じています。

――バイトルトークの中で、特に活用している機能や便利だと感じている機能は何ですか?

掲示板機能が好評ですね。
弊社では月に1度、守秘義務や社内規定を確認するという決まりがあるのですが、掲示板機能の既読、未読をチェックできるという部分が役立っています。これによりフェアの開始日など、スタッフに必ず確認してほしい情報を周知させる作業がかなり効率化されました。

バイトルトークとスポットバイトルの連携に期待。“変化する働き方”に柔軟なシフト対応を目指したい

――今後、店舗運営や従業員とのコミュニケーションに関して目指していることや、バイトルトークをどのように活用していきたいかを教えてください。

弊社のシフトは基本的に曜日、時間固定で、月に一度休み希望をヒアリングして確定させるという形式のため、バイトルトークのシフト調整機能は現在使用していないんです。しかし、事業拡大により各店舗で雇うアルバイトの人数や年齢層も変化しており、以前のように1人が週5日8時間働くという体制が難しくなってきているのも課題として挙がっています。また、ダブルワークやスポットワークなど、様々な働き方へのフレキシブルな対応が求められているので、いずれはバイトルトークを利用したシフト調整へ移行することも検討しています。

――バイトルトークに期待する新機能や、今後改善してほしい点があれば教えてください。

バイトルトークとの連携でスポットバイトルが手軽に利用できるようになると嬉しいです。
現在、他社のスポット求人サービスを利用しているのですが、登録から利用までのシステムが少し煩雑で、二の足を踏んでいるのが現状です。
人手が足りない日に店舗から簡単に募集をかけられて、時給などの勤怠管理も全てバイトルトークに集約されて、こちらから手続きをしなくても請求書が提出される……というところまで可能になれば非常に助かります。
バイトルトークは基本無料なので、そこをきっかけにバイトルや、スポットバイトルなど他サービスの導入へ広げていくのがdipさんの狙いであるとお見受けしています。しかし、現在弊社は他社の求人広告をメインで利用しているため、還元が難しい状況にあります。バイトルトークそのものが有料になると困ってしまうので、スポットバイトルなど他サービスとの連携により追加導入の敷居が下がれば他社サービスからの乗り換えにさらなる検討の余地が生まれますね。

取材協力:株式会社らしんばん
フィギュア・アクリルスタンド・ぬいぐるみ・缶バッジ・キーホルダー・DVDなど中古アニメグッズの買取・販売事業を展開。「いつでも、どこでも、売って買えちゃう」をコンセプトに、中古アニメ業界のトレンドを牽引。日本国内だけではなく、台湾、韓国、香港など海外にも出店している。

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