繁忙期・閑散期のギャップをスポットで調整
スポットバイトル導入前はどのような課題をお持ちでしたか?
五十嵐製箱株式会社 製造部 部長 川上美次様(以下・川上様):弊社は繁忙期と閑散期のギャップがかなり大きく、それに合わせた稼働人数の調整に課題がありました。現在ある程度1日の稼働人数を固定しているのですが、閑散期は作業量に対して人員が余剰になる非効率な状況が続いていました。
スポットバイトル導入にいたった経緯を教えてください。
川上様:現状を改善するにあたり、繁忙期に人手が不足した時だけ柔軟に人員を調整できる体制を目指していました。以前dipの営業担当さんからご提案いただいた「スポットバイトル」が頭の片隅にあったため、これを機に導入を決意いたしました。
派遣サービスの穴をスポットで埋める

スポットバイトルの活用について教えてください。
五十嵐製箱株式会社 製造部 生産管理課 主事部員 大久保未佳様(以下・大久保様):ギフトボックスに商品を梱包する作業と、製品の販促物を飾る什器の組み立て作業を募集したのですが、求人掲載からほぼ10分以内にすべてマッチングするスピード感に驚かされました。
終業後にその日の作業の進行状況を踏まえて翌日必要な人員を募集していたため、17時〜18時ごろの掲載が功を奏したのかもしれません。その他、従業員が病欠で翌日も来ない可能性がある際に急遽お願いするケースもありました。当日の朝募集を出して、その日の午後からという場合でもすぐに埋まったので非常に助かりましたね。
川上様:弊社では一部派遣サービスも利用しています。毎週木曜日に「来週はこれくらいの人数をください」と会社にお願いするのですが、どうしても当日の欠員が出てしまうケースが多くあります。どの程度の欠員が出るのかを想定できているので、当日の朝派遣の人数が不足していた場合は、スポットバイトルを利用して午後から来ていただいていました。
昨今はどこも人手不足で派遣の奪い合いなのですよね。我々も派遣会社と長い付き合いではあるものの、確実にとはいかないのが現状です。スポットバイトルを導入した2月ごろはちょうど学生さんが春休みで比較的集まりやすい時期でしたが、そこから少しずれてしまうと厳しい状況です。
大久保様:派遣会社も人がいないので一部スポットサービスを利用していました。しかし、間接的にスポットで来るワーカーさんのキャンセル率がかなり高く、弊社からスポットバイトルを介して直接お願いした方が確実に来ていただけるので安全だなと感じました。
導入に際して工夫されたことはありますか?
川上様:導入して間もないころに突発的なキャンセルが数件発生したのですが、当初は我々も操作に慣れておらず、応募があった際に「よろしくね」という返信をしていなかったんです。マッチング後に必要最低限の文言が自動返信される機能はあるのですが、さらに丁寧な対応をすることで防止できるのではないかと考え、以降は勤務当日の案内を画像付きで送るようにしました。その効果もあってか現在は当日キャンセルも減ったように感じます。
個別対応で親交を深めリピーターを獲得

スポットバイトルの採用事例を教えてください
大久保様:繁忙期の2月〜3月で26人ほど採用をしましたが、低評価をつけた方はほとんどいませんでした。当日ワーカーさんと対面して少し会話をすると、かなり遠方から来ていただいている方もいらっしゃって驚きました。
川上様:派遣会社の場合は、当日5~6名でお見えになった派遣さんをまとめて現場指導をするので一人ひとりと会話をすることはないんです。一方スポットバイトルの場合は少人数ずつの対応でコミュニケーションが取りやすく、作業スキルや人柄も確認できるため、積極的にリピート採用を行うことができました。実際に何度かリピートした方がいらっしゃって作業効率が上がりました。
導入前後でスポットワークに対する印象の変化はありましたか?
大久保様:どのような方が応募してくるのか未知数なので多少の不安はありましたが、実際に勤務していただいた方々は想定以上に作業品質が高く、安心感がありました。
川上様:ワーカーさんにお願いする仕事の中に手先を使うシビアな作業があり、当日ご対応いただけるのかがものすごく不安でしたね。ところが、蓋を開けてみたらそれに適合できる人がほとんどで、導入前とは印象が180度変わりました。募集要項に細かい作業がありますと具体的に記載することで、応募の段階で向いていないと判断してくださった方もいたのではないかと思います。
繁忙期での積極活用を目指す

今後どのようにスポットバイトルを活用したいですか。
川上様:現在は閑散期ですがこれからまた忙しくなることが想定されるので、スポットバイトルを積極的に活用したいと考えています。コスト面についても、スポットバイトルは派遣サービスに比べてデメリットになる要素が少ないので、今後も継続して利用していきたいですね。

取材協力:五十嵐製箱株式会社
ダンボールパッケージと紙製販促ディスプレイを中心としたトータルソリューション企業。販売什器や外装箱、化粧箱の製作から、商品梱包・発送まで事業内容は多岐にわたります。