2月の求人動向とその背景

2月は例年、アルバイト・パートを探す主婦・主夫や学生、フリーターが多い時期です。たとえば主婦は、年が明け一段落ついたなかで、春以降の働き先を視野に入れているように見受けられます。受験終わりの学生もまた、春休みに向けてバイト探しが活発化。フリーターに関しては、短期バイトから長期バイトまでWワークも検討している向きが一定数いらっしゃいます。
さらには、社員の動きも無視できません。2月は比較的、転職者が増える時期です。中途採用にも力を入れたいなら、ぜひともタイミングを逃さずにアクションを起こしましょう。
一方で、求人掲載数も多くなります。すでに1月からその傾向はありますが、求人募集を加速させる企業は一気に増えてくるはずです。
以下、2月の市況について、求職者も求人も増加するその理由を紐解きます。
求職者が増える理由
比較的時間に余裕ができるという意味でも、求職者にとって2月は貴重な時期です。転職者であれば、3月が年度末の会社も多いことから、現職に区切りをつけるのも丁度よいタイミングなのでしょう。
属性別にみていくと、主婦・主夫の場合、慌ただしい年末年始が過ぎれば一旦落ち着く方も多く、そこでようやくお仕事探しを始める流れはよく見られます。また、配偶者の方が春に転職や異動するなど生活環境に変化があった際、それに合わせることもしばしば。たとえば中途採用での4月入社を目指す夫や妻がいる家庭において、ともにキャリアの見直しを図るケースは決して珍しくありません。
学生に関しては、サクッと稼げる短期バイトや即日勤務OKの仕事が人気の一方で、長く働けて、かつ成長できる場を求める向きがあるのも確かです。そのように春休みをどう有意義に使うかを考えた結果、お仕事探しに精を出す方々が多く出てきます。
フリーターにとっても就職意識が高まる時期です。が、一概に正社員の道を目指す人たちばかりではなく、短期バイトの掛け持ちから長期に絞ったり、あるいはWワークを検討したりと、さまざまな方がいらっしゃいます。
いずれにしても、2月は求職活動に熱が帯びる時期だということがわかります。
▶関連記事:求職者の動きがわかる!学生、フリーター、主婦(夫)のお仕事探し年間動向
求人掲載数が増加する理由
多くの企業が4月に新たな会計年度をスタートさせるため、2月は繁忙期になりやすい時です。新年度の事業目標や戦略の計画、そこから実現に必要な予算そして人員配分の準備が行われます。これにはプロジェクトの立ち上げ、事業の拡大、または既存業務の強化等々含まれますが、場合によってはどうしても新たな人材が必要です。そのため、この時期は多くの企業が求人広告を出すようになります。また、採用予算を消化すべく、あらかじめ採用計画を立てたうえで2月に実行する企業も少なくありません。
さらには、季節要因も大きいといえます。とりわけ小売業やサービス業では、春の新生活シーズンに向けた商品が増える時です。在庫管理など、追加の人手無しでは業務が回らなくなる恐れもあります。はたまた春先4月までいかなくとも、2月、3月もイベントは目白押しです。バレンタインデー、ホワイトデー商戦を勝ち抜くためには、チームワークが大切なのは至極当然。しかしながら、それ以前に協力する仲間が十分に足りていなければ苦戦必至です。飲食業界も同様。卒業・入学の季節は新スタッフの入れ替わりがいかにスムーズに行えるかが問われます。
上記の背景から、雇用形態問わず、2月は求人掲載数が増加する傾向にあるのです。
▶関連記事:求人が多い時期はいつ?パート募集、正社員(中途)採用に適したタイミングも解説
2月の勝者になるために

前述したとおり、2月はアルバイト・パートから正社員転職まで仕事を探す方々が多くなる反面、他社も挙って求人広告を出すようになるため、その競争率いかんでは一概に採用しやすいとも言い難い時期です。特に、優秀な人材を獲得するには争奪戦は必至。それでも人手不足を解消していくには、求職者が増えるこのタイミングを逃さないわけにはいきません。自社をどのように見せればよいのか。求人市況やその特性を理解することはもちろん、適切な採用戦略がやはり成功の鍵を握ると考えます。魅力的な条件、リアルな風景を伝えるなど求職者、応募者に対してアプローチの質を高めることが重要です。加えて、迅速な採用プロセスも必要でしょう。以下、具体的に詳述します。
早めの求人
2月のうちに採用がうまくいくためにはやはり、なるべく早く求人を出すことです。求職者が増えていくなかで、いかに先手を打てるかがまず大事だと考えます。欲しい人材はすでに他社に取られてしまっていたなどという状況にならないよう、そのうえでより多くの人たちと接点を持つためにも、先んじて採用市場に飛び込むことが肝要です。とはいえもう2月。ここからは後に回せば競争が激しくなる一方です。いずれにしても、急ぐに越したことはありません。
求人広告の工夫
採用活動を進めるにあたっては、当然ながら、求人広告にも力を入れる必要があります。作成した原稿がきちんとターゲットに訴求できているか、業務の特徴がわかりやすく説明されているか、勤務体系は明白かあるいは無理はないかなど、細部まで気を配るようにしましょう。
条件などを見て少なからず関心が生まれると、次に企業文化や職場環境を知りたくなるのが求職者の心情です。リアルな雰囲気が伝わるよう工夫してください。写真や動画を駆使するのも一つの手です。また、仕事を通じて得られる成長の機会や福利厚生など自社ならではのメリットも魅力的な求人広告につながります。せっかくの強みです。積極的に打ち出しましょう。
▶関連記事:求人広告の書き方を例・テンプレートを交えて解説。応募を集める求人とは?
応募者の面接率を高めるには?
採用を成功させるために欠かせない一つが、応募者の面接率を上げることです。応募があっても面接に来ない、あるいは辞退される方は一定数いらっしゃいます。この現実に対してどう向き合うかは、採用戦略の核心をなす問題といっても過言ではありません。対策を講じるうえではまず、応募者が面接を前にして何を求め、何に不安を感じているのかを深く理解することが大切です。そしてそれらをいかに書類選考通過の案内時やその後のリマインドの際に伝えられるかが鍵となります。ここでのフィードバックやコミュニケーションは、応募者が感じる不安を減らすことだけでなく、自社に対する信頼を築いてもらうためにも重要です。もちろん、面接日程の調整も気を配って行う必要があります。応募者の都合を最大限に考慮し、面接当日の不参加や辞退を招かないようにしましょう。
▶関連記事:面接日程調整メールの書き方を人事担当者向けに例文交えて解説
柔軟な取り組みとしては、オンライン面接の実施(選択)も有効です。応募者にとって、移動の手間が省けることは、少なからず心理的ハードルを下げるポイントでしょう。そのため、面接率が高まる期待が持てます。
採用後も大事!定着率を高めるには?
入社までこぎ着けたとしても、すぐに辞められてしまっては骨折り損です。採用後も油断せず、定着率の向上を図る必要があります。では、具体的にはどのようなアクションが望ましいのでしょうか。
肝心なのはスタートダッシュです。新人が組織に対する帰属意識を育むうえで欠かせません。初日から彼・彼女らが安心して業務を開始できるように、入念なオンボーディングプログラムを用意するなど計らう必要があります。内容としては、自社や自店舗の文化・価値観の紹介、チームメンバーや上司とのミーティング設定、そのほか具体的な業務指導……等々です。新入社員が自身の役割を理解し、モチベーションを上げて取り組めるよう多角的にサポートしていきましょう。定期的なフィードバック、メンターやコーチの割り当て、業務の適切な負荷管理、加えて、オープンで包括的なコミュニケーションを奨励し、従業員が意見やアイデアを自由に共有できる環境を作り出す努力も大事です。さらには健康面や精神面への目配り、いわゆるウェルビーイングに対しても力を注ぐようにしてください。
もちろん、そもそもミスマッチがないように選考段階から慎重に対応しなければなりません。応募者に過度な期待を持たせることなく、職場の様子や求めるスキル、仕事内容について誠実に情報を提供しましょう。認識の齟齬が生じにくい分、そこで少なからず共感や興味を覚えてもらえたなら、入社してから戸惑わせるようなことはそう多くは出てこないはずです。
そうした一つひとつを大切に確認することが、結果的に入社後、長く働いてもらえるかどうかにつながっていきます。

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2月を制することが人材戦略の肝

2月の採用活動は、求職者が増える時期とあって大きな求人チャンスといえます。と同時に、他社も挙って募集を掛けてくることを考えると、到底うかうかしてはいられません。が、ただ何とはなしに進めるのはよくないでしょう。もちろん、早く手を打つことでリーチする範囲は広がります。しかし、戦略的なアプローチなしでは苦戦することが大いに考えられます。本記事を通じて、あるいは以下に紹介する求人サービスへのお問い合わせから採用の糸口を掴めたなら、ぜひ実行(サービスなら導入)に移してもらえると幸いです。人材獲得、育成の基盤が整うよう、2月の特性を大事に活用してください。
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