今日、多様化する働き方のなかで注目を集めているのがギグワークです。空いた時間にお仕事をしたいというニーズが一定数可視化され、そこに対して求人を出す企業は、年々増えてきています。本記事では、おさえておきたいギグワークの基本知識を網羅的に解説。意味、歴史、種類に加えて、企業にとってのメリット・デメリットについても言及します。いわゆるギグワーカーを採用ターゲットにしたい経営者や人事担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

ギグワークとは?意味や種類、メリット・デメリットなど簡単に解説

  • 2024.07.23
  • 2024.10.15

今日、多様化する働き方のなかで注目を集めているのがギグワークです。空いた時間にお仕事をしたいというニーズが一定数可視化され、そこに対して求人を出す企業は、年々増えてきています。本記事では、おさえておきたいギグワークの基本知識を網羅的に解説。意味、歴史、種類に加えて、企業にとってのメリット・デメリットについても言及します。いわゆるギグワーカーを採用ターゲットにしたい経営者や人事担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

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ギグワークとは

スマートフォンを触る女性

まずは、ギグワークとは何か、キホンのキをじっくり紐解きます。意味や特徴に加え、アルバイトやフリーランスとの違いについても、確実におさえておきましょう。

ギグワークの意味

ギグワークとは、端的に述べるなら、企業と個人が業務委託契約を結び、スポット的に仕事を行う働き方を指します。言葉自体は、「ギグ(gig)」と「ワーク(work)」の組み合わせです。なお、米国議会公共政策研究機関(CRS)では、短期間あるいは特定の目的のために独立した労働者を雇う市場経済をギグエコノミーと定義し、その下で実施される仕事をギグワークと呼んでいます。

ギグワークの特徴

ギグワークの特徴は、なんといっても契約期間が短いことです。前述のとおり、基本、長期雇用ではなくスポット的な業務委託契約を結びます。そのため、プロジェクト単位や短期間の仕事を任せることが一般的です。

また、データ入力や事務作業、デザイン、ライティング、プログラミング……等々、仕事の内容は多岐にわたります。専門スキルを要するものから誰でもできる簡単な作業まで、その幅の広さはまさに特徴的です。加えて、オンライン上で完結する仕事がほとんどである点も無視できません。

総じて、今の時代に合った働き方だといえます。

ギグワーカーとは

「ギグワーカー」とは、文字どおりギグワークで働く人を指す言葉です。彼・彼女らは自身の裁量で働けるため、個人事業主やフリーランスばかりだと思われがちですが、企業に雇用されながら副業として取り組む労働者も、最近は多く見受けられます。

アルバイトとの違い

ギグワーカーは業務委託契約のため、アルバイトのように労働者として雇用されるそれとは異なります。また、特に時給制でもなく、成果報酬で賃金が設定されることも少なくありません。

フリーランスとの違い

ギグワーカーとフリーランスは、個人で仕事を請け負う点では共通していますが、志向、傾向には違いが見られます。フリーランスの場合、比較的長期の取引になることがほとんどです。また、専門分野に特化した方が多く活躍されています。対してギグワーカーは短期案件が中心です。専門性が求められない業務も少なくありません。

そうはいってもやはり、フリーランスでもギグワーク的な働き方は可能です。ギグワーカーはフリーランスの一形態と捉えてもよいかもしれません。

ギグワークと混同しやすい用語

時計と給料でスキマバイトを表現

ギグワークのように短期案件の参加や、オンライン上で完結させる仕事の進め方は、実はあちこちで行われています。つまり、似たような働き方が複数存在しているのです。ゆえに用語として混同しやすい向きもあるでしょう。実際に、スポットワークや単発バイト、クラウドソーシングなどを同義で使われる方も少なくない印象です。というわけで、本章ではこれらについても簡単に説明します。

スポットワークとは何が違う?

スポットワークとは、短期間や単発で行う仕事を指します。ギグワークもスポット的な仕事が中心となるため、両者はほぼ同義と見なされることがほとんどです。が、厳密にはギグワークはスポットワークの一部として扱われます。雇用契約を結ばない“ギグワーク”と、雇用契約を結ぶ(次項で取り上げる)“単発バイト”の両方を内包するのがスポットワークです。そのため、後者を指す場合、雇用型ギグワークとも呼ばれます。

▶関連記事:スポットワークとは?ギグワークとの違いは?メリットや注意点も併せて解説

単発バイトとは何が違う?

単発バイトとは、文字どおり1回限りのアルバイトを指します。日雇い、あるいは短期間だけのお仕事です。ギグワークの場合、そこまでは限定されないのが大方の解釈でしょう。何より業務委託契約である点が、雇用契約を結ぶ単発バイトとは異なります。

クラウドソーシングとは何が違う?

クラウドソーシングとは、インターネット上で不特定多数の人に仕事を発注し、受注者が納品するまでの一連の流れを指します。一見、ギグワークとも重なるように思えますが、あくまでクラウドソーシングは成果報酬です。ギグワークは、時間単位で発注することがほとんどのため、この点において両者には大きな違いがあります。

併せて認識しておきたいレギュラーワークの定義

上記で比較対象に挙げたのは、ギグワークと混同しやすい、つまり似通った働き方についてです。他方、ごく普通の一般的な働き方が「レギュラーワーク」と呼ばれていること、その定義や背景についてもあらためて理解しておく必要があります。

レギュラーワークとは、正社員として長期雇用される働き方を指します。かつてはこのレギュラーワークが働き方の基本とされてきました。会社に所属し、毎日決まった時間に出勤して仕事をこなすのが当たり前だったのです。しかし近年、雇用形態の多様化が進み、フリーランスやギグワーカーなど個人で働く人も増えてきました。とはいえ、まだまだ世の中の主流はレギュラーワークです。ギグワークが注目されているといって安易にそこをターゲットにすると、経営上、ちぐはぐになってしまう可能性も否めません。ギグワークに視線を向けるにしても、レギュラーワークの立ち位置についての目配りは大切です。

ギグワークの歴史

gigを示唆するジャズミュージシャンのベース

ギグワークの概念が生まれたのは、比較的最近だと思われている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実はその起源をたどると、昔からギグワーク的な働き方は存在していたことがわかります。

というわけで本章では、ギグワークの歴史を簡単におさらいします。

ギグワークビジネスの起源

ギグワークビジネスの起源は20世紀初頭の音楽業界に遡ります。当時、ジャズミュージシャンが一度限りの演奏会やショーを「ギグ」と呼んでいたのが、まさにその始まりだといわれています。そこから音楽以外の臨時的な仕事にも使われるようになり、現在につながっています。

ギグワークが普及してきた背景

ギグワークが認知されるようになったのは、おそらく2000年代後半からでしょう。その背景にはやはり、インターネットの普及があります。それこそクラウドソーシングサービスは最たる例です。ライティング業務やデザイン設計など、オンラインのプラットフォーム上で簡単にやりとりできることが、多くのギグワーカーを生み出します。さらにはスマートフォンの普及も大きかったに違いありません。このように便利な世の中が、ギグワークの台頭、浸透を加速させたといえます。

日本企業のギグワーカーを活用する状況

日本でも近年、ギグワーカーを活用する企業が増えています。スピード感を持って事業を進めるには、人材確保は必須です。が、採用難が深刻化する昨今の問題に対して、従来のやり方に固執しては、なかなか状況の好転は望めないでしょう。それゆえギグワーカーをターゲットに採用活動を進めるのは、至って自然な流れだと考えます。また、テレワークが浸透し、時間を有効活用しようとスキマ時間にお仕事を探される方が増えてきているのは企業側も把握しているはずです。そうした世相も考慮して、ギグワーカー獲得に動く企業は、今後も増え続けることでしょう。

主なギグワークの種類

清掃作業をする女性

先述のとおり、ギグワークで依頼される仕事はさまざまです。そのなかから本章では代表的な5つの業務を取り上げます。挙げるのは次のタイプです。

以下、それぞれ詳述します。

事務作業系

ギグワークでお願いする事務作業系の仕事は、主にデータ入力や文字起こし、伝票整理などです。速さと正確さを両方求められるお仕事ですが、短時間でも集中して取り組めるギグワークとの相性はよいと考えます。

クリエイティブ系

ライティング、デザイン、動画制作といったクリエイティブ系は、ギグワークの定番といってもよいかもしれません。特に多いのがWebメディアの記事制作です。デザインや動画制作といったスキルと比べて比較的ハードルが低いと思われがちなのでしょう。実際、ライター案件の応募は多い傾向にあります。ただし、品質に対しては注意が必要です。報酬条件・採用要件にもよりますが、ライターとは名ばかりで、驚くほど低品質の納品物もざらにあります。

専門資格系

社会保険労務士、弁護士、公認会計士など、資格が必要な仕事をお願いするケースも、ギグワークではよく見られます。これらは現実的に、採用予算の都合なども含めてレギュラーワークでの採用はなかなか難しい職種がほとんどです。が、ひとまず短期的にお仕事を任せられるため、重用される企業も少なくありません。

配送系

近年、労働者からのニーズが高まっているのが、配送系のギグワークです。Uberなどの宅配サービスやフードデリバリーの配達員として、彼・彼女らは個人で配送業務を請け負います。人手不足を一時的にしのぐのにはもってこい、つまり、ギグワークとの相性はばっちりです。一方で、スポット的にお願いするとなるとその分、配達中の事故やトラブルのリスクは高まるかもしれません。

代行系

家事代行や庭木の手入れ、ペットの世話、エアコン清掃、防虫作業……等々、代行系のギグワークは幅広く存在します。日常に即しているからこそ、主婦・主夫の方をターゲットに募集を行うのもよいでしょう。あるいは普段の職場とは関係がない資格を、ここぞとばかりに生かしてもらうために、うまく求人で訴求することも有効です。

企業がギグワークを導入するメリット

人員確保を表現

多くの企業がギグワークの求人を増やしている理由には、当然、相応の見返りがあるからだといえます。そのようなギグワークを導入することで得られるメリットは、次のとおりです。

以下、それぞれ詳述します。

労働力の確保

一時的に人が足りなくなることは往々にしてあります。急な欠員補充など、一刻も早く労働力を確保しなければならない事態は、いつでも起こり得ることです。ゆえにギグワークで募集を行うのは理に適っているといえるでしょう。また、分野によっては普段フリーランスで働く専門スキルを持った方との出会いを広げるチャンスにもなります。そのほか、繁忙期や業務量の変動に応じて人員を柔軟に調整する際にもギグワークは有効です。

雇用リスクの軽減

ギグワーカーとは業務委託契約を結ぶため、社会保険料の負担や解雇トラブルといった雇用リスクは軽減されます。これは企業規模が小さいところだと特にありがたいメリットでしょう。ただし、最低賃金の遵守や労働時間の管理などギグワークでも変わらず義務事項です。ご認識もあるかもしれません。責任を負うべき部分はしっかり把握しておきましょう。

コスト削減

ギグワークの導入で、人件費を削減できます。正社員を雇用する場合と比べると、給与だけでなく社会保険料や福利厚生費なども関わってくるため、その差は大きな額です。また、オンライン上でやり取りを完結できる特性上、オフィススペースや什器備品などもわざわざ用意する必要はありません。コストを抑えて一時的に人(あわよくばスキルが高い人材)を雇えるのであれば、まさに費用対効果の観点で大きなメリットだと考えます。

ギグワークの導入で懸念されるデメリット

セキュリティリスクを表現

ギグワークの導入は、メリットだけが付いてくるわけではありません。当然、デメリットも考えられます。たとえば、次のとおりです。

以下、それぞれ詳述します。

人事業務の煩雑化

ギグワーカーに対する勤怠管理や業績評価は、通常の人事業務とは異なります。そのため、人事業務が煩雑化するかもしれません。場合によっては、専用システムを導入する必要もあるでしょう。

セキュリティリスク

ギグワーカーに対しては社内教育などに時間を取るのが困難です。そのため、情報漏洩などのセキュリティリスクが高まることも懸念されます。仮に機密情報を扱う業務をギグワーカーに依頼する場合は、くれぐれも慎重な対応が必要です。秘密保持契約を結ぶことはもちろん、社内システムへのアクセス制限など徹底した管理が求められます。

企業文化への影響

ギグワーカーを増やし過ぎると、彼・彼女ら中心に動くことも多くなるため、企業文化にさえ影響を及ぼす可能性が出てきます。長年、レギュラーワークに慣れ親しんできた先輩社員のモチベーション低下や戸惑いにもつながるかもしれません。組織デザインや職務分掌を見直しつつ、コミュニケーションのあり方にも気を配る必要がありそうです。

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ギグワーカーの主婦

インターネットの普及により、オンライン上でも仕事を受発注できる環境が整い、ギグワークは広く認知されるようになりました。いまやギグワークを主な収入源としている方も珍しくありません。だからこそ、労働力の確保やコスト削減といったメリットを享受すべく、多くの企業は今、採用活動あるいは求人の出し方を抜本的に見直していくフェーズにきているのかもしれません。が、短絡的に動いてしまうと、拙稿でピックアップしたデメリットとぶつかることも考えられます。したがって、状況に応じて戦略的に進めることが大切です。

いずれにしても、ギグワークは人材活用の選択肢を広げるのに有効な手段の一つだと考えます。求人市況や競合他社の動向にも目配りしつつ、自社にとって最適な利用法を確立できれば、採用効率は飛躍的に向上することでしょう。


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