楽しい面接とは?

楽しい面接とは何か。まず挙げるなら、自然と笑みがこぼれ、お互いの素が見える瞬間を指すのではないでしょうか。そこには、面接官と応募者の間に確かな信頼関係が築かれているように思います。とはいえ、開始わずか数分でそういった雰囲気を作るのは難しいかもしれません。しかしながら時折、応募者が気を許したかのように屈託のない表情で、自らをさらけ出している面接は見られます。
また、形式的にならない面接も“楽しい”の部類に含まれるでしょう。何より、会話のテンポにそれは表れるように思います。双方ともに相手の言葉に対してリズムよく反応するため、小気味いい磁場が生まれるわけです。駆け引きがあるのかないのか。本音ベースでの対話が高揚感を作っているように見て取れます。 さらには、話題が広がっていく様子にも“楽しい”が感じられます。面接官と応募者に思わぬ共通点が発覚して盛り上がったなんてこともよく聞く話です。楽しい面接を象徴する典型例といえるでしょう。
楽しい雰囲気で面接を行うことで期待できるメリット
冒頭でもお伝えしたように、楽しい雰囲気のなかで面接を行うことはメリットがつきものです。たとえば、応募者が変に構えず、背伸びせず、等身大の姿を見せてくれることがあります。そうやって気を許してもらえているのは、好印象を与えているからかもしれません。その結果、「ここで働きたい」とエンゲージメントが高まることも考えられます。たとえ縁が無くとも「あそこは良い会社だったよ」とポジティブなイメージを拡散してくれる期待も持てるでしょう。
以下、こうしたメリットについてくわしく掘り下げます。
本来の人柄や能力が見えやすくなる
楽しい面接は、応募者に心の余裕を与えます。和やかな雰囲気ではリラックスした心理状態のなか、応募者は意気揚々と面接に臨むことができるはずです。他方、楽しくない面接は時に委縮を強いることも出てきます。本来の人柄や能力を引き出すのにどちらが適しているかは一目瞭然でしょう。
社風の良さが伝えやすくなる
面接での楽しい雰囲気、フレンドリーな対応がそのままポジティブな印象として企業に対して抱かれることも少なくないでしょう。実際に企業が大切にしている価値観やビジョンがチームワーク、コミュニケーション、人間関係といったことに重きを置いているようなら、社風の良さとして説得力も増すはずです。
応募者の本音を引き出しやすくなる
通常、面接の場は応募者にとって緊張や警戒心を伴いやすく、どうしても「良く見せよう」「失敗しないようにしよう」といった意識が働きます。しかし、面接官が柔らかい表情やフレンドリーな言葉づかいで接し、雑談を交えながら会話を進めることで、そうした意識は徐々に和らいでいくのも確かです。このように安心して話せる状態が作られると、応募者は用意された回答ではなく、自分の価値観や本音、過去の経験などを自然と口にしやすくなります。結果、表面的なやり取りに終始せず、思考のクセ、実際の行動傾向など、選考の判断に必要なその人のコアな中身が見えてくるわけです。
志望度が上がる
面接は、応募者にとって企業のリアルな一面を知る数少ない機会です。その場で「話しやすい」「緊張しすぎずに自分を出せた」「面接官の人柄がよかった」と感じれば、職場全体の雰囲気も良いのではと想像しやすくなります。特に、人間関係や働きやすさを重視する応募者にとって、こうした印象は志望度を左右する大きな要素でしょう。加えて、選考辞退を食い止める対策にもなり得ます。
企業イメージが上がる
たとえ採用に至らなかった場合でも、面接を楽しい雰囲気で行ったことが応募者にポジティブな印象を植え付けたなら、その内容が拡散され、いつの間にかパブリックイメージへと昇華されるケースも考えられます。楽しい面接はもはや、SNS時代における採用戦略の一つです。企業ブランドを形成する一つの接点になり得る意味でも、マーケティング施策の一環と捉えることができます。
楽しい雰囲気で面接を行うことで懸念されるデメリット
ポジティブな雰囲気に包まれる楽しい面接には、前述のとおり複数のメリットがもたらされますが、同時にデメリットも存在します。ざっと挙げると次のとおりです。
- 応募者を十分に深掘りできずに終わる
- 不採用時に不信感を持たれる
- メリハリがない環境だと思われる
- 楽な職場だと思われる
応募者を十分に深掘りできずに終わる
フランクで和やかな雰囲気に面接官も流されてしまうことがあります。雑談をメインにした結果、本当に聞くべき内容に焦点を当てられないケースもしばしば。したがって、応募者の実際のスキルや適性を掘り下げて理解することを疎かにしない意識が必要です。
不採用時に不信感を持たれる
面接の場に対する印象が良かっただけに仮に不採用となった場合、応募者が不信感を抱くケースがあります。楽しく、双方が意気投合した雰囲気を手応えありと読み間違える方は案外多くいらっしゃるものです。そして、うまくいったと思わせてしまうことで逆恨みされるリスクまでもが、楽しい面接には潜んでいます。
メリハリがない環境だと思われる
楽しいと感じる反面、この職場は大丈夫なのかと疑心暗鬼にさせるリスクも無視できません。メリハリがない職場だと思われてしまっては逆効果です。真面目な方ほど敬遠される可能性があります。
楽な職場だと思われる
前項同様、楽な職場と思われるのも厄介です。楽しい面接は、真面目な人に敬遠されるだけでなく、逆に不真面目人を寄せ付けるリスクもはらんでいます。特に即戦力を求めているのであれば、入社早々、大事な仕事を任せる旨をしっかり伝えておかなければ、スロースタートでも大丈夫と高を括る方が出てくるかもしれません。
楽しい面接を採用成功につなげるコツ
メリット・デメリットを踏まえて、採用成功につなげるにはどうすればよいのでしょう。コツはいくつかあります。ざっと挙げると次のとおりです。
- 聞くべき質問はきちんと用意しておく
- 人材要件がブレないようにチェックする
- 礼儀やマナー、誠意に欠けた言動に注意する
- 応募者の知りたい情報や重視するポイントを見落とさない
以下、それぞれ補足します。
聞くべき質問はきちんと用意しておく
楽しさを重視した結果、面接の目的を見失ってはいけません。必要な質問は残さず聞けるよう、あらかじめ用意しておきましょう。もちろん、面接の流れ・進み方に合わせて臨機応変に質問することも大切ですが、必須の質問を組み入れたシナリオを事前に想定しておいた方が安心です。
人材要件がブレないようにチェックする
面接が弾むとつい、当初の人材要件を見極める進行から脱線される(あるいはそこにたどり着かない)ケースがあります。また、求める基準も、明るい方、ユニークな方を前にすると変わってしまう可能性も否めません。柔軟な採用という点においてはむしろ好ましいことかもしれませんが、譲れない部分はしっかりと線引きすることが大切です。面接中は、一呼吸入れるなりして、逐一、ブレがないかを確かめるようにしましょう。
礼儀やマナー、誠意に欠けた言動に注意する
楽しい面接にも礼儀ありです。明るく社交的な応募者であっても、マナー、誠意に欠けた言動には注意しましょう。これは、応募者側だけでなく、面接官自身にも当てはまることです。
面接官の態度は、企業への印象に直結します。昨今の採用は、選んでいるようで選ばれている時代です。応募者にだらしないと思われれば、辞退を招く羽目にもなるでしょう。逆に、楽しくそして誠実な印象を与えることができれば、興味・関心をより強く持ってもらうかもしれません。
応募者の知りたい情報や重視するポイントを見落とさない
楽しい雰囲気であっても応募者に対する選考の目を曇らせてはいけません。彼・彼女たちが知りたいことは何か。逆質問でも拾えるかもしれませんが、面接する側から引き出せるよう、一挙手一投足に注視し、そこで感づいたことを掘り下げていく意識が肝要です。
羽目を外さない楽しい面接で成果を上げよう!
面接が楽しい時間として記憶されることは、応募者にとっても企業にとってもプラスに働きます。ただし、その楽しさが一人歩きしてしまえば、本質を見失いかねません。重要なのは、場の雰囲気に流されず、見極めるべきことはしっかりと拾っていく姿勢です。和やかさと緊張感、そのどちらも持ち合わせた面接こそが、良縁を生む土壌となり得ます。魅力的な人材を迎えるためにも、“楽しい”を演出する目的をはき違えないこと。それが、採用活動で目指す成果につながる面接だと考えます。
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