看護師採用の面接で聞きたい質問例

看護師の採用面接では、応募者の技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力やチームワーク、対応力などの人間性も重要です。以下の質問例は、これらの要素を総合的に評価するためのものです。各質問の背景や求める回答のポイントもあわせて解説します。
自己紹介してもらう
「簡単に自己紹介してもらえますか?」
上記の質問はあまりに基本的とはいえ、応募者を簡潔に理解するには手っ取り早いものです。内容はもちろん伝え方も含めてその回答からは、応募者の自己認識やコミュニケーション能力、プロフェッショナルとしての姿勢を感じ取ることができるでしょう。
志望動機について質問する
「看護師になりたい理由は何ですか?」
上記も基本的な質問です。だからこそ不可欠といってもよいでしょう。応募者の動機や価値観から情熱や使命感を測ると同時に、看護師として長く働く意欲があるかどうかを判断する手がかりにもなります。
強み(ケイパビリティ)について質問する
「看護師としての専門分野や得意とする領域は何ですか?」
看護師と一口にいっても業務領域は決して限られたものではなく専門分野は人によってさまざまです。その前提を踏まえた上記の質問によって、応募者の強みとその背景を知ることができます。加えて、施設のニーズと合致するかどうかの確認も可能です。
チームワークについて質問する
「チームでの仕事において、これまでの自分の役割や貢献について教えてください。」
看護師の仕事は、多くの場合、チームワークが必要です。上記の質問は言葉そのままに、応募者がチーム内でどのような役割を果たしてきたか、またそのなかでどのように貢献してきたかを知るためのものです。回答からは、応募者の協調性やリーダーシップ、コミュニケーション能力を評価することができます。
将来のビジョンについて質問する
「この先どのような看護師になりたいですか?」
これは、応募者の将来のビジョンや目標を知るための質問です。キャリアプランとともに成長意欲も垣間見えることでしょう。さらには施設の方針と合致しているかどうかも確認できます。
自院の特色について質問する
「当院の理念や方針についてどう思われますか?」
上記の質問は、応募者が施設の理念や方針をどれだけ理解しているか、またそれに対してどのような意見や感想を持っているかを知るためのものです。回答からは、応募者の価値観や施設への適合性を評価することができます。
退職理由や求める環境について質問する
「前職の退職理由ならびに次の職場に求めているものは何ですか?」
上記は、応募者が前職を辞めた背景と新しい職場に対して何を期待をしているか知るための質問です。これによって施設の風土、文化、職場環境に対する相性を測ることができます。
要望について質問する
「勤務する時間帯や待遇面など譲れない条件はありますか?」
看護師の仕事の特性上、どうしても勤務時間は不規則になりがちです。そのため、夜勤の可否、それに紐づく待遇面での要望を事前に確認しておかなければ、採用できたところでミスマッチが起きかねません。したがって上記は、トラブルを回避すべく確実に聞いてほしい質問だといえます。
過去の体験について質問する
「これまで働いてきたなかで最も困難なことは何でしたか、そしてどのように対応しましたか?」
応募者が過去にどのような状況に直面し、それをどのように乗り越えたかを知ることで、(応募者の)問題解決能力や判断力、さらにはストレス耐性を評価することができます。仕事においてはどうしても困難はつきもの。それゆえ上記の質問は必須といっても過言ではありません。そのうえで、具体的なケースや対応の内容をしっかりと聞き、彼・彼女らの役割や考え方を理解することが重要です。
患者との具体的なエピソードは特に大事!
「患者様とのやり取りで印象深いエピソードはありますか?」
看護師の業務は、技術的なスキルだけでなく、患者との信頼関係の構築や心のケアも求められます。具体的なエピソードを通じて、その回答からは応募者のコミュニケーション能力や対応力を測ることができるでしょう。当然、人間性やプロフェッショナルとしての資質もそこには含まれます。
入社時期について質問する
「採用が決まった場合はいつから働けますか?」
上記の質問は、応募者の就業開始のタイミングを把握するためのものです。看護師の採用は、病院や施設の運営スケジュールに大きく影響します。回答によっては、人員配置や研修日程の調整を図る必要が出てくるでしょう。
看護師の採用面接時にチェックすべきポイント

前述した質問の意図のなかには、いくつか見定めたい要素が含まれていたかと思います。本章ではあらためてそれらにフォーカスし、整理。看護師に限らずですが、やはり採用面接においては態度やマナー、身だしなみ……等々も大事です。以下、業務のなかでも必須のこれらについて取り上げます。
時間管理能力
遅刻や早退はとりわけ医療・看護の現場では業務に大きな支障をきたす可能性があります。予定していた面接開始時間に対して事前の連絡もなしに遅れるといったルーズな応募者には、当然理由にもよりますが、たとえ採用を前向きに考える場合でも注意、警戒が必要です。
身だしなみ
看護師は患者やその家族と直接対面する機会が多いため、清潔感が非常に重要です。面接時の服装や髪型、全体的な印象から、その点をチェックしてください。特に、髪の毛や爪の長さなど、衛生面でも大事です。身だしなみはプロフェッショナルとしての姿勢や患者への配慮を示すものだということをあらためて認識、そして重視しましょう。
言葉遣いと対話スキル
礼儀正しい言葉遣いや、相手の話をしっかりと聞く態度は、患者との信頼関係を築くうえで欠かせません。ゆえに面接の際は、応募者のそれらをしっかりとチェックしてください。たとえば、不自然な敬語、質問に対して的外れな答えの場合は要注意です。つまるところコミュニケーション能力を含めた対話スキルを問うことになります。
一般常識や基本的マナー
看護師は患者やその家族、ほかのスタッフと関わるなか、円滑なコミュニケーションは大切です。しかしながら、マナー然り一般常識が欠けている場合、なかなか話が噛み合わなかったり、うまく広げられなかったりするかもしれません。裏を返せば、それらに敏感な方は看護師の仕事に向いているともいえそうです。したがって、世の中の動きなどにはしっかりアンテナを立て、柔軟に話題を振りまける人材を見つけられるとよいでしょう。
トラブル対応スキル
看護師の現場では、急なクレーム、機器のトラブルなど突発的な問題や困難な状況に直面することが考えられます。具体的なケーススタディや過去の経験をもとに、応募者が冷静に状況を判断し、適切な対応をとれる人物か否かはやはり、選考ポイントに置きたいところです。
看護師の採用面接で気を付けたいこと

応募者に事前の準備が必要なように、面接する側も当然、用意周到であることが求められます。病院・施設と応募者の相性や価値観の一致を見極める重要な場です。面接担当者は、ただ質問するだけでなく、伝えるべきことはくまなく話すようにしましょう。他方、あまり踏み込みすぎてもいけません。そうした絶妙な塩梅を知るためにも、以下の注意点を頭に入れておくことが大事です。
採用したい人物像を明確にする
採用面接に際しては、あらかじめ求める人物像を明確にしておきましょう。的を絞って話ができれば、効率よく場は回るはずです。
▶関連記事:求める人材を獲得するには?原稿の書き方など企業向けに解説
自院の魅力をきちんと伝える
欲しい人材と巡り会えたとしても面接を通じて応募者側から選ばれなければ意味がありません。極端な話、ただただ時間を失うだけです。そうならないよう自院の魅力や特色はしっかり伝えましょう。応募者の志望度も測りきれないなかでいかに興味を持ってもらうかが肝要です。たとえば、研修や福利厚生、チームの雰囲気、自院ならではのユニークな取り組み、制度……等々、競合と差別化できる要素は積極的にアピールすることをおすすめします。
デリケートな質問は避ける
当然のことながら、応募者のプライバシーや人権を侵害するような真似をしてはいけません。家族構成や宗教、健康状態など、デリケートなトピックに関する質問は避けるべきです。これらは、ただ不適切なだけでなく、法的な問題を引き起こす可能性もあります。
看護師を効率よく採用するには?

というわけで、拙稿にて看護師の採用面接時に使えるいくつかのノウハウをお伝えしてきました。具体的にピックアップした質問例、応募者を見るポイント、そのほか注意事項など、いずれも参考になるものと思われます。面接を実施する際はどうぞお役立てください。
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