保育士採用の面接では、子どもたちや保護者と信頼関係を築けるかどうかなど、仕事特有の見極めるポイントがあります。もちろん、それには何を質問するかも大事です。本記事では、保育士採用の面接担当者に向けて、聞いておきたい質問を具体的にピックアップ。その意図や拾うべき情報など実践に役立つ内容だと考えます。ぜひ、ご参照ください。

保育士の採用面接で応募者に何を質問する?面接担当者向けに解説

  • 2025.07.30
  • 2025.07.30

保育士採用の面接では、子どもたちや保護者と信頼関係を築けるかどうかなど、仕事特有の見極めるポイントがあります。もちろん、それには何を質問するかも大事です。本記事では、保育士採用の面接担当者に向けて、聞いておきたい質問を具体的にピックアップ。その意図や拾うべき情報など実践に役立つ内容だと考えます。ぜひ、ご参照ください。

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保育士の採用面接で聞いておきたい質問

早速、保育士の採用面接で聞いておきたい質問を列挙します。いずれも基本的なことばかりです。大まかには、自施設に興味を持った背景や理想の保育士像、何が強みで自身が克服したい課題は何か……等々。以下、具体的にお伝えします。

保育士の志望動機

質問例その1
「保育士になりたいと思った理由を教えてください」

職業に保育士を選んだ動機をストレートに聞く質問です。子どもが好きだから、という表面的な理由にとどまらず、きっかけや背景、どれだけの思いをもってこの道を選んだのかを引き出すことで、その人の内面も見えてくるかもしれません。

質問例その2
「保育士を目指すようになったきっかけはありますか?」

よりエピソードベースで答えてもらえるよう促す質問です。自分の幼少期の経験や家族・学校での影響など、志望動機の背景が語られやすくなります。思いつきや消去法ではなく、自発的な意思形成があったかを見極めるうえで有効です。

転職理由(中途採用の場合)

質問例その1
「転職した理由を教えてください」

これまた率直な質問例ですが、答え方は十人十色です。と、ネガティブな場合は不安になることもあるでしょう。それでも本人の価値観や職場に求めるものを把握していくためには必要な質問です。人間関係や待遇だけに言及するか、保育方針や働き方とのズレといった前向きな理由があるか。不満の表現の仕方から協調性や責任感も垣間見えてくるはずです。

質問例その2
「今のタイミングで転職に踏み切った理由はありますか?」

転職理由のなかでも、特に“なぜ今なのか”を聞くことは、計画的に動いているか、それとも場当たり的な判断かを見分ける手がかりになります。環境の変化や自身の将来像をどう捉えているかさえ見えてくるかもしれません。

当園を選ぶ理由

質問例その1
「数あるなかで、当園に応募しようと思った理由を教えてください」

応募者が自園のどこに関心を持っているのかを把握する質問です。保育方針や運営の姿勢、雰囲気などに具体的に言及があれば、情報収集の姿勢や志望度の高さがうかがえます。また、本人が働く場に何を求めているのかが見えるため、自園との価値観の重なりを探るうえでも有効です。

質問例その2
「当園のどこに魅力を感じましたか?」

応募者が当園のどの点に惹かれたのかを具体的に尋ねる質問です。何が魅力に感じられたかによって、園の特色をきちんと受け取っているかを確認できるだけでなく、入職後の期待とのギャップが生じそうかどうかの判断材料にもなり得ます。

前園での経験

質問例その1
「前いた園では、何歳児の保育を担当していましたか?」

子どもの年齢によって保育内容や関わり方は大きく変わるため、実際にどの年齢の保育に携わってきたのかを確認することは重要です。経験の深さや得意な領域を把握できるだけでなく、当園での配属や指導の参考にもなります。

質問例その2
「前の園で、特に力を入れていた取り組みや役割があれば教えてください」

日々の業務のなかで、何に関心を持ち、どのような姿勢で取り組んでいたかが見えてきます。単なる業務経験の確認にとどまらず、主体性や保育への向き合い方を知るうえでも有効です。

保育士としての在り方

質問例その1
「保育士として、どのような存在でありたいと考えていますか?」

応募者が保育士という仕事をどう捉えているかを確認する質問です。単なる業務遂行者ではなく、子どもにとってどう関わる存在を目指しているのか、また同僚や保護者との関係性をどう築いていきたいのか、といった姿勢が見えてきます。本人の中に職業観や理想像があるかどうかを探る意味で有効です。

質問例その2
「日々の保育で、特に大切にしていることは何ですか?」

この質問では、保育において何を優先しているかがわかります。「子どもの話を最後まで聞くようにしている」「朝の受け入れ時は安心できるよう必ず声をかける」など、具体的な言動をあわせて引き出すことができれば、いざ働いてもらう際のイメージも描きやすいでしょう。

保護者対応の考え方

質問例その1
「保護者と接する際に心がけていることはありますか?」

送り迎えの際など、ごく短いやりとりのなかでも保護者の反応や雰囲気をどう受け取っているかを問う質問です。子どもの様子を伝える際の言葉選びや、ちょっとした表情・相槌への気配りなどが挙げられると信頼関係構築に注力されていると捉えてよいかもしれません。些細なやりとりの積み重ねにどれだけ意識を向けているかを見たいところです。

質問例その2
「保護者から相談を受けた際、どのように対応していますか?」

家庭での悩みや子どもの発達に関する不安など、保護者からの相談には慎重な対応が求められます。この質問は汎用的ゆえにありきたりで表面的な回答も多く返ってきがちです。一方で、まず話をどう受け止め、どこまで自分が動き、どの段階で他の職員と共有するかといった細かな流れまでを答えてもらった場合は、信頼に足る情報といえるでしょう。相談に乗る姿勢だけでなく、情報の扱い方や判断の仕方にその人の経験や視野の広さが表れるため、実際の対応例を交えているかどうかは、一つの評価ポイントになるかもしれません。

子どもとの関わり方

質問例その1
「子どもと関わるうえで大切にしていることはありますか?」

この質問では、応募者が子どもとどのように接しているか、その根底にある考え方を探れます。たとえば「まず受け止めることを意識している」「失敗しても見守る姿勢を大切にしている」といった具体的な姿勢が挙がれば、関係づくりの仕方や信頼構築への意識が読み取れるはずです。関わりに正解はないからこそ、その人が何を優先し、どんな意図をもって接しているか言語化することに意味があります。

質問例その2
「子どもが何かをやろうとしてうまくいかない場面では、どのように声をかけていますか?」

子どもとの関わり方をより具体的に引き出すための質問です。たとえば、励ます・見守る・一緒に考えるなど、対応は人それぞれ。ここにもまた絶対的な答えはないにせよ、大なり小なり応募者の矜持が垣間見えるはずです。それが自園の理念や哲学と重なれば、マッチングの期待も高まります。

得手不得手の確認

質問例その1
「保育の仕事に携わるなかでご自身が得意と感じていることがあれば教えてください」

応募者が自分の力を発揮しやすいと感じている領域や場面を把握する質問です。ただ「好きだから得意」と思っている場合もあるため注意が必要です。他方、経験を重ねて身についたことを指していれば、実際の業務との適合性や、周囲との連携の組み立て方も構想を練ることができます。

質問例その2
「逆に、苦手意識を感じていることがあればそれも教えてください」

苦手なことについて尋ねることで、本人の自己理解の深さや仕事への向き合い方が垣間見えます。というのも、たとえ短所であっても、そこから工夫することや人に頼る術を身に付けていたなら、むしろそれは強み、いうなれば怪我の功名です。したがって、苦手なことを把握するだけでなく、どう対処しているかまで引き出す質問も用意しておきましょう。

働き方の希望

質問例その1
「勤務日数や時間について、無理のない範囲やご希望があれば教えてください」

この質問は、単に希望条件を確認するだけでなく、応募者が自身の生活とのバランスをどう考えているかを探る意図があります。「週5日フルタイムで働きたい」「子どもの送迎の関係で朝は9時以降が望ましい」など、現実的な前提をもとに語られる内容からは無理のない働き方のすり合わせが可能です。なお、併せて人物像を見極めたい場合は、条件の伝え方(一方的なそれか、相談ベースか)までチェックするとよいでしょう。

質問例その2
「働くうえで、気がかりなことがあれば遠慮なく教えてください」

この質問は、条件の希望や価値観をストレートに尋ねるのではなく、「不安」や「迷い」といった感情に寄り添うことで、応募者の言葉を引き出しやすくしています。“遠慮なく”と添えることは、まさにその配慮の証です。応募者もこの質問一つで気が楽になるかもしれません。もちろん、面接する側からしても拾える情報が増えることはよいことです。したがって、シンプルながらも双方向性のある問いかけだといえます。

面接選考で有望な保育士を見極めるポイント

保育士として活躍する女性が子どもを抱っこしている様子

保育士の採用面接では、質問に対する回答の内容だけでなく、受け答えの様子や伝え方も評価項目に含めた方がよいでしょう。有望な保育士ほど、そうしたマナーを大事にされています。まさに、彼・彼女たちを見極める重要なポイントです。以下、くわしく説明します。

質問を聞く姿勢

質問を「聞く姿勢」にこそ、その人の本質が表れるといっても過言ではありません。たとえば、質問の意図をきちんと汲み取ろうとする姿勢、相手の目を見て落ち着いて聞こうとする態度、そして自分の言葉を選ぶ前に一呼吸置く間……等々の所作には、保育士として求められる傾聴力や対人感覚がにじみ出ます。また、わからないことをわからないままにせず、確認しようとするかどうかも大切な観点です。子どもや保護者、同僚と向き合う日々のなかで、ただ「受け答えができる」だけでは立ち行かない場面は多々あります。だからこそ面接では、話す内容以上に、話をどう受け取るか・どう構えるかを観察することで、その人の現場でのふるまいが見えてくると考えます。聞く姿勢は、いわばその人の職業的な土台を映す鏡です。

話し方、感情表現

話すときの表情や声のトーンから、子どもたちや保護者に安心感を与えられる人物かどうかを見極めることができます。事実、保育の現場では、表情の豊かさや状況に応じた声の抑揚などが日常的に求められます。そのため、面接の場で過度に硬くなりすぎていたり、表情が乏しかったりする方は、子どもや保護者との関係づくりに苦労しやすいかもしれません。一方で、話しすぎたり感情が先走ったりするタイプも、誤解や摩擦を生みがちです。大切なのは、相手の反応を見ながら話す姿勢と、感情を込めながらも場に合わせた抑制が利いているかどうか。面接という限られた時間のなかでも、その人の声の温度や表情の機微に注目することで、実際の保育の現場でのふるまいをある程度想像することができます。

回答の組み立て

質問に対する応募者の回答は内容以上に「組み立て方」に注目することも大事です。質問に対して一貫性のある答え方ができているか、背景や理由を交えながら自身の考えを伝えようとしているかは、その人の思考の整理力や現場での判断力を測る手がかりになります。たとえば、「子どもが好きです」というシンプルな動機でも、それに続けて「どのような場面でそう感じたのか」「それが保育という仕事にどうつながっているのか」といった展開があるかどうかで、印象は変わります。逆にいうと、話が飛びがちだったり、結論が曖昧だったりする場合は、現場での連携や保護者対応にも不安が残るでしょう。丁寧に言葉を選びながらも筋道立てて話す応募者には、得てして業務全体を見通す力や周囲との意思疎通を大切にする姿勢が表れていることが多い傾向にあります。

保育士の採用におすすめのサービス

忙しい日々のなかで求める人材を採用するには、面接の精度を上げることも大事ですが、それ以前に応募をどう増やすか考えていかなければなりません。特に求人媒体の選定は慎重に行う必要があります。また、せっかく集めた応募者を取りこぼさないよう、つまり辞退されないようタイムリーに案内することも大切です。保育士の採用にしてもこれらは当てはまります。

なお、いずれも特化したサービスをdipは提供しています。一つは保育士も含めて経験者採用に強い『バイトルPRO』。そしてもう一つが面接日程の調整を自動的に行う『面接コボット』です。以下、それぞれ紹介します。

経験十分、スキルや資格保有者の採用なら『バイトルPRO』

「即戦力になる保育士がほしい」「現場経験がある人を採用したい」という悩みは、多くの園長・施設長が抱えていることでしょう。とくに人手不足のなかで、求めるスキルをもつ人材を効率的に探すのは簡単なことではありません。こうした課題を解決する手段としておすすめなのが『バイトルPRO』です。有資格者やプロ志向の人材採用に特化した求人サービスで、保育士資格を持つ実務経験者の採用に役立ちます。具体的な条件に合う人材を効率よく集めることができ、応募管理機能や原稿作成サポートも充実しているため、採用活動をスムーズに進めることができます。

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面接日程調整を効率化するなら『面接コボット』

応募者からの連絡や日程調整に追われて、本来やるべき保育園での仕事に集中できないこともあるかもしれません。とりわけイベントが多い季節や保護者対応に追われる時間帯には、応募者とのやりとりが大きな負担となることもあるでしょう。これを軽減するのに役立つのが『面接コボット』です。面接日の調整を自動化できる機能を備えているため、候補日の提示・確認・確定までをスムーズに進められます。個別にやりとりする手間を削減できるため、採用活動の効率をぐんと高めることが可能です。

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保育士採用の面接で必要な質問はリスト化しておくと安心!

保育士の採用面接は、質問の内容によって得られる情報の質も大きく変わってきます。とはいえ、毎回行き当たりばったりで対応するのも非効率です。質問が偏ってしまう可能性もあります。だからこそ、あらかじめ質問はリスト化し、意図や聞くべきポイントを整理しておくと安心です。どの質問で何を見たいのか、採用側の視点が明確になれば、面接の軸もぶれません。リストは都度見直しながら、より良い面接設計に役立てていきましょう。

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