いかなる媒体でも、求人広告を出す際はキャッチコピーが重要です。自社の魅力を一言で的確にアピールすることは、応募者数の増加につながります。本記事では、求人キャッチコピーの役割や意義を伝えたうえで、面白いと思えるフレーズの具体例もご紹介。さらには、作り方や注意点まで取り上げます。ぜひ、ご参照ください。

求人キャッチコピーを考える!応募を集める面白い採用フレーズとは?

  • 2023.12.19
  • 2024.07.16

いかなる媒体でも、求人広告を出す際はキャッチコピーが重要です。自社の魅力を一言で的確にアピールすることは、応募者数の増加につながります。本記事では、求人キャッチコピーの役割や意義を伝えたうえで、面白いと思えるフレーズの具体例もご紹介。さらには、作り方や注意点まで取り上げます。ぜひ、ご参照ください。

求人におけるキャッチコピーの役割と重要性

繰り返しますが、企業の採用活動において求人キャッチコピーは非常に大事です。いわば求人広告の顔といってもよいかもしれません。求職者の目を引き、興味、行動喚起を促す魔法のフレーズ。以下、そんなキャッチコピーの基本定義、求人広告での役割、その重要性をお伝えします。

キャッチコピーとは?

キャッチコピーとは、商品やサービス、企業の魅力を短いセンテンスで表現したものです。文字どおり“キャッチ”するための“コピー”であり、その言葉によって人々の注意を引き、記憶に残るよう意匠が凝らされます。

採用にあたっても同様です。企業が求める人物像、働く環境などを端的に伝えることで、求職者が応募を決断する一助になり得ます。そのため、魅力的なキャッチコピーは求人広告にとって必要不可欠です。

求人キャッチコピーが果たす役割

求人キャッチコピーが果たす役割は大きく分けて二つあります。一つは、求職者の目を引くことです。採用市場は競争が激しく、多くの企業がさまざまな方法でアピールしています。そのなかで自社の求人広告を印象付けるには、一目でその魅力が伝わるキャッチコピーが必要です。そしてもう一つ。それは、企業の価値観や方針を明確に示すことです。キャッチコピーを通じて自社の理念やビジョンを伝えることができれば、共感した求職者からの応募が期待できます。

キャッチコピーが求人で重要な理由

前項で述べたとおり、キャッチコピーがその役割を果たせば、応募獲得の期待が持てます。それは、数多の求人情報のなかから求職者の目に留まることを意味するからです。また、働く環境に加え企業の価値観や特性をうまく表象したキャッチコピーは、ミスマッチ防止にもつながります。求職者がその企業に興味を持つに至った惹句と職場のリアルに齟齬がなければ、少なからず採用後の定着が見込めるはずです。このように、自社に合う応募者を引き寄せられる可能性を考えると、キャッチコピーが重要であることは容易にうなずけます。

面白い求人キャッチコピーの例

キャッチコピーを書き留めているノート

示唆に富み面白く、なおかつその企業の魅力を的確に伝えることができるキャッチコピーは、少なからず求職者の目、そして心に刺さるものです。したがって、世の中の企業がどういった表現で打ち出しているのかは、他社分析の観点でも実に有意義だと考えます。

以下、主な業種タイプ別の典型例、そして当社の求人キャッチコピーを紹介します。

IT企業の求人キャッチコピー

時代を刷新し牽引するイメージを持たれやすいIT企業では、いわばその責務を洒脱に、あるいは業務に絡めて表現するのが主流なのではないかと考えます。たとえば、次のとおりです。

デザイン会社の求人キャッチコピー

デザインという仕事が持つ影響力を示し、その主役があなただと強調することで、応募者自身のモチベーションの高まりが期待できるでしょう。たとえば、創造する力が未来の一部を形成していくといったメッセージはビジョンの明示としても機能します。また、“色”や“彩”などの表象的な言葉を織り交ぜることも効果的です。

飲食業界の求人キャッチコピー

飲食業界で働くことの価値、その素晴らしさを比喩など用いて伝えるのがよいでしょう。これによって、求職者にとっては自己効力感が喚起され、応募への意欲が引き立ちます。作るものは料理だけとは限らないことを婉曲的に表現するとまた面白さも膨らむはずです。というわけで、このようなコピーはいかがでしょう。

花屋の求人キャッチコピー

成長できる職場であるというメッセージを伝え、自己実現への期待感を喚起させることは求人キャッチコピーのまさに本懐です。それをユーモラスにどう表現するか。時に哲学的なアプローチがあっても面白いかもしれません。下記の例では、人生が華やぐターニングポイントを開花宣言と重ねたり、花を“生ける”ことで生きていく(働いていく)覚悟を仄めかしたり、と滋味深いフレーズへと昇華させています。

スタートアップ企業の求人キャッチコピー

スタートアップ企業から連想される“挑戦”や“冒険心”を共感と実現への期待につなげるべく、普遍的かつウィットに富んだ表現が求められます。あるいは力強いメッセージでもよいでしょう。一緒に新しいビジネスを構築していくには、夢を追い求める屈託のなさが必要だという思いをストレートに言葉に乗せてください。

追記すると、企業によっては労働環境が整っているとは言い難い職場もあるはずです。が、それさえも文言一つで武器に、ややもすれば自虐的でもまさしく“面白い!”と評判を呼ぶケースもあります。たとえば某企業では「ようこそブラックな企業へ。」と、実に痛快なコピーを掲げています。かえってこれが興味を抱かせているのです。この不思議な現象こそがユニークそのもの。とりわけ成長意欲の高い方々には深く刺さる求人キャッチコピーだと考えます。

ディップ株式会社(dip)の場合

なお、当社ディップ株式会社(dip)の求人キャッチコピーは、「私の仕事が社会を変える」です。そう、あくまで求職者が主体。これを見た人たちが自分事として捉えることを自然と促進しています。また、それに続く言葉にも短いながら(むしろ短いゆえに)レトリックが垣間見えるはずです。人手不足に悩むあらゆる企業に対する支援やさまざまな働き方が受け入れられる社会づくりに貢献していくスタンスのもと、社会を改善する存在となる意思を端的に“社会を変える”と表現しています。

応募者を惹きつける求人キャッチコピーとは?

キャッチコピーを作成するのに必要なコピーライティングの力

キャッチコピーを作るときには、何を意識すればよいのでしょうか?外注予算の削減も含めて採用の成功につなげるには、あらかじめ用意するものや取り組むにあたっての手順を把握しておくことが必要です。そうしたコツやセオリーをうまく適用させることで、応募者を惹きつける求人キャッチコピーができあがります。以下、具体的にお伝えします。

求人キャッチコピーを編み出すコツ

作成に取り掛かる前に、まず整理しておきたいのが、ターゲットと自社の特性です。これらの要素はキャッチコピーに限らず、求人広告を作り上げるうえで欠かせません。採用したい人物のスキルや移住地、年齢といった属性やライフステージなどによって、表現すべきことは異なります。加えて、自社がそれに応えられるかどうかを判断することも必要です。求める人材を獲得するには、想定ターゲットと自社の強みがマッチするよう訴求内容を考えていかなければなりません。志向一つをとっても安定なのか、成長なのかで打ち出す文言は変わってくるはずです。

上記を踏まえて有効な手法には何があるか、下記にて列挙します。

期待できるメリットを示す

仕事の面白さや働きやすさ、待遇面など求職者が気にすることは、何が期待できるかです。そのため、入社するメリットをダイレクトに伝えるのも、応募者を集めるには理に適っています。逆にいうと、文才や詩的感覚にすぐれていなくとも、受け手の目線で欲しい言葉を見つけられれば、ポジティブな印象を植え付けることは可能です。

安心要素を数字で裏付ける

定着率や月の平均残業時間などを打ち出す際、具体的な数字が使われることで、求職者にとってその企業に対する解像度は高まります。言い換えるなら、それらは安心感を与えるものです。

なるべく平易な言葉を使う

業界や社内の専門用語を使ってしまうと、求職者に訴求したい魅力が伝わらなくなってしまいます。なるべく平易な言葉で紡ぐことがキャッチコピーの真髄です。求人においても然り。とはいえ、表現が陳腐になるのは避けたいところ。求職者が一目で理解する言葉選びと柔軟な遊び心を意識しましょう。

業界によって変わる効果的な打ち出し

キャッチコピー作成の際、業界の特徴を加味することも大事です。たとえば、IT業界の場合、革新性や創造性、スピード感が強調される傾向にあります。一方、製造業や工業系の企業では、品質へのこだわりや安定性、伝統を重視する方針を示す言葉が一般的です。アルバイトを雇うことが多い飲食業界に関しては、時給の高さや福利厚生についてアピールできれば他社との差別化が図れるかもしれません。もしくは働きやすさ、人間関係といった風土について、やりがいを持たせられるように伝えられると、魅力的な求人キャッチコピーになるでしょう。介護や保育業界も同様です。重労働、低賃金などの不安要素を払拭するためにも、安心材料を前面に出し、希望に満ちたメッセージを届けましょう。


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求人キャッチコピー作成時の留意事項

求人キャッチコピーの注意点

キャッチコピー作成には、単に企業の魅力を伝えるだけでなく、求職者への配慮や誠実さも求められます。そのためには、以下の3点に注意することが必要です。

これらは、単に目を引くフレーズを作るだけでなく、応募者との信頼関係を築くための基本原則です。以下、各留意事項について説明します。

過激な表現の回避

インパクトが重要だと思うあまり、行き過ぎた言葉を使ってしまうと、自社の信頼を失いかねません。つまり、過激な表現によって採用活動だけでなく、企業全体の評価にも影響が及ぶわけです。また、誇張された部分は、実際に働き始めた際に現場とのギャップへとつながる可能性があります。そうなると短期離職のケースも増えるはずです。企業ブランドと長期的な人材確保のため、求人キャッチコピーは、あくまで真摯かつ誠実なものであるよう、しっかり線引きを行いましょう。

オリジナリティの追求

過激な言い回しはよくない一方で、ありふれたフレーズや表現に落ち着いてしまうのも考えものです。自社の求人広告が他社のそれに埋もれてしまえば、求職者の視線や心に留まることなく応募にもつながりません。そこで大事なのがオリジナリティの追求です。独自の取り組みや文化などがあれば、積極的に打ち出しましょう。表現のスタイルも、そこかしこで汎用されているテンプレートさながらの陳腐な体裁から少しずらすだけでも印象は変わります。そうやって、求職者の記憶に残るキャッチコピーを作り出していきましょう。

適度なハードルの条件設定

求職者を引きつけるために条件のハードルを下げるようなキャッチコピーにしたせいで、応募者の数こそ増加したものの、求める人材にほど遠い方々を集めてしまうケースがあります。たとえ幅広い求職者にリーチしても、スキルセットや経験を持たない応募者ばかりでは、いざ採用するとなると少なからずリスクは拭えません。巷でよく見る“未経験者歓迎!などの惹句も、入社後の成長や活躍まで視野に入れたうえで使用するか判断したいところです。

求人キャッチコピーに注力して採用成功につなげよう!

求人キャッチコピーを示唆

人手不足に悩む企業が増え続ける昨今、採用が激化していく流れは当然だといえます。今日、ただなんとはなしに求人広告を出したところで、箸にも棒にもかからないといったケースは決して珍しくありません。仮に応募があったとしても、企業側の要件を満たし、なおかつ風土に対しても一定、理解される方にお目にかかるのはなかなか困難です。だからこそ、重要なのがキャッチコピーだと考えます。求める人材の獲得につなげることは、いまや多くの雇用主、人事担当者が腐心している、いうなれば命題です。にもかかわらず求職者の目に留まる、あるいは心を射抜く求人は、案外たった一言で決まることがあります。接点機会の創出は刹那が勝負。求人キャッチコピーの奥義は瞬発力です。試行錯誤していくなかでその影響度の高さは如実に感じられます。

さあ、魅力的なフレーズで求職者を自社の求人情報へといざないましょう!

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