リファラル採用とコネ(縁故)採用は、どちらも自社メンバーのネットワークを通じて人材を迎え入れる方法です。とはいえ、その意味合いや活用の仕方は異なります。本記事では、それぞれの定義やメリット・デメリットを整理しつつ、共通点や違い、効果的な活用の仕方まで解説します。採用活動するうえで、参考になれば幸いです。

リファラル採用とコネ(縁故)採用について違い、活用方法など解説

  • 2025.08.25
  • 2025.08.25

リファラル採用とコネ(縁故)採用は、どちらも自社メンバーのネットワークを通じて人材を迎え入れる方法です。とはいえ、その意味合いや活用の仕方は異なります。本記事では、それぞれの定義やメリット・デメリットを整理しつつ、共通点や違い、効果的な活用の仕方まで解説します。採用活動するうえで、参考になれば幸いです。

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リファラル採用とコネ(縁故)採用それぞれの定義

人脈をミニチュアで表現

リファラル採用とコネ(縁故)採用は、いずれも社内の人脈を生かす手法のためつい混同されがちです。まずはそれぞれがどのように定義されるのかを明確に把握しましょう。以下、メリットやデメリットも併せてお伝えします。

リファラル採用とは?

リファラル採用とは、自社で働く社員や関係者が知人・友人を紹介し、その人材を通常の選考プロセスを経て採用する仕組みを指します。単なる人脈頼みではなく、紹介を“きっかけ”として候補者にアプローチする点が特徴です。

▶関連記事:リファラル採用とは?報酬の決め方や違法性、トラブル回避策など解説

リファラル採用のメリット

リファラル採用には、いくつものメリットが考えられます。まず挙げられるのは、自社にフィットする人材と出会いやすい点です。紹介を担うのは現場を知る社員であり、会社の価値観や雰囲気を理解したうえで「この人なら合う」と判断して推薦するため、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。加えて、候補者にとっても知人を通じてリアルな情報を得てから応募できるため、入社後のギャップを感じにくく、定着率の向上にもつながります。

次に、採用コストを抑えられる点も大きなメリットです。求人広告の出稿や人材紹介会社にかかる費用は決して馬鹿になりません。かつ効果も確約できるものでないため、必要以上に依存するのはリスキーな側面もあります。他方、リファラル採用は社員のネットワークを活用することで、転職市場には出ていない潜在的な優秀人材にアプローチできる期待も持てます。 さらに、紹介によって報酬が与えられる場合には、社員一人ひとりが当事者意識で採用を考えてくれるようになるでしょう。帰属意識も高まる好循環が生まれる点もまたメリットの一つといえそうです。

リファラル採用のデメリット

一方でリファラル採用、注意すべきデメリットも存在します。あくまで目的は自社にとって必要な人材であるにもかかわらず、社員の主観や都合で紹介されるケースも少なくありません。スキルや職務適性を十分に判断せず推薦されたせいで、残念ながら採用に至らないことも多々見受けられます。仮に採用が実現しなかったなら、紹介した側、された側の関係性にも、しこりを残すかもしれません。もしくは採用に至ったとしても、入社後に期待どおりの活躍が見られなければ、両者気まずいでしょう。紹介した社員は大なり小なり責任を覚え、紹介された本人も「知人の顔を立てなければ」とプレッシャーを感じることは往々にして焦りを生みかねません。そうやって気詰まりな職場を作ってしまうわけです。

コネ(縁故)採用とは?

コネ(縁故)採用とは、一般的に役職者の家族や親族、取引先との関係が深い方などを自社に招き入れるケースを指します。人脈を介して行われる点ではリファラル採用と似ていますが、プロセスもさることながら人間関係が強く影響している点が特徴です。

コネ(縁故)採用のメリット

コネ(縁故)採用の場合、ある程度相手の人となりやスキルの高さがわかっているため、雇う側も安心でしょう。経営陣のコネクションであればその辺り、見極めた前提で話がついていることも少なくないはずです。実際、コネ入社の彼・彼女らがその期待に応えられるよう即戦力として活躍されているケースも珍しくありません。求人広告やエージェントを介す必要もなくコストをかけず優秀な人材を招き入れられるのであればそれ以上にありがたいことはないでしょう。

コネ(縁故)採用のデメリット

コネ(縁故)採用で懸念されるのはやはり、不公平だと感じる既存従業員が一定数出てくることでしょう。どうしても“コネ入社”をネガティブに捉える向きはあります。実際、コネ(縁故)採用で出世される方もいるなかで面白くないと感じるメンバーもいるはずです。その不満や不信感は職場の士気低下につながります。場合によっては、優秀な人材が離れてしまうリスクも伴います。 また、会社のトップが引き連れてきた方であれば、たとえパフォーマンスや勤務態度に問題があっても周囲はなかなか提言が難しいかもしれません。そうしたしがらみが、健全な組織体系(各々が描く組織としての理想の在り方)を阻害してしまうことは、多少なりとも考えられます。

リファラル採用とコネ(縁故)採用の共通点

リファラル採用とコネ(縁故)採用は、いずれもすでに構築されていた人と人とのつながりがきっかけです。また、紹介者への報酬やそれなりの好条件で迎え入れることがトレードオフになるケースも考えられますが、求人広告はたまた人材エージェントを介さずに人員を確保できること、すなわち基本的にコストは抑えられる点も共通するメリットだといえます。他方、必ずしも期待と現実は合致しないネガティブな側面も無視できません。たとえば、入社の経緯や立場の差に違和感を覚える方も少なからず出てくることが懸念されます。仮に業績が低下することがあれば、そうした採用のスタンスに冷ややかな視線が向けられる可能性も否めません。連鎖的に社内の雰囲気、各人のモチベーションが悪化することも想像できるでしょう。つまり、リファラル採用もコネ(縁故)採用も、人脈を生かせる反面、正直、それが仇となるリスクも伴っているわけです。

リファラル採用とコネ(縁故)採用の違い

続いて両者の違いについてあらためて整理しましょう。リファラル採用の場合、社員が知人や友人を紹介した後の流れは基本、通常の採用プロセスと変わりません。書類選考や面接などを通じて、企業が定めた基準に沿って評価が行われ、最終的に合否が決まります。紹介の時点で無条件に採用が決まるわけではなく、あくまできっかけに過ぎないといったところでしょう。

これに対しコネ(縁故)採用は、関係性そのものがいわば採用理由になりがちなため、方針が決定した時点で双方の同意があればそのままジョインされることがほとんどです。経営層の知人や親族、取引先からの紹介といったケースが当てはまるため、まさにコネあってのものだといえます。

もっとも、いずれの手法にも明確なメリットとデメリットが存在するのは既述のとおり。リファラル採用は、社員のお墨付きもあり情報交換がすでに行われたうえで紹介されることもあれば、社員の主観で推薦されスキルや適性が十分でないケースもしばしば見受けられます。採用に至らない、入社後にミスマッチが発覚するといった場合も少なくないため、紹介する側、される側の関係にも影響を与えかねなません。

一方でコネ(縁故)採用は、経営層や取引先の信頼関係が背景にあるため、即戦力人材があらかじめ厳選されることが大半です。しかしながら「コネ入社」と見る向きからすると不透明な部分が不信感につながることも。そのため、リファラル採用とはまた違う人間関係の問題、すなわち上層部と社員のあいだに軋轢が生じやすいといえそうです。 そのほか報酬の有無や入社条件の差なども両者の違いに挙げられるでしょう。

リファラル採用とコネ(縁故)採用それぞれの活用方法

ここまで定義や違いを整理してきましたが、実際に企業が採用手法として向き合う際には「どう活用するか」が問われます。制度として仕組み化するのか、あるいは状況に応じて柔軟に取り入れるのか。手法そのものの特徴を理解しているだけでは不十分で、実際の運用に落とし込む工夫が必要です。本章では、それぞれの採用を効果的に行うためのポイントに触れていきます。

リファラル採用を効果的に行うには?

リファラル採用を機能させるには、まず制度設計の透明性が欠かせません。紹介がきっかけであっても最終判断は通常の選考に基づくことを明示し、社員にも候補者にも公平さを理解してもらう必要があります。そのうえで、紹介した社員に対して適切なインセンティブを設けることで、(紹介の)動機を高めやすくなるでしょう。なお、報酬の有無や内容は企業の規模や風土に合わせて設定するのが現実的です。

そのうえで、社員が紹介しやすい環境づくりも重要です。募集ポジションや求めるスキルを具体的に共有し、紹介された候補者が安心して応募できるようフォロー体制を整えると、彼・彼女らの入社意欲にもつなげられます。さらに、採用に至らなかった場合でも、紹介した社員、候補者への感謝や評価をしっかりと伝えることが、制度を継続的に活性化させるうえで大切です。

コネ(縁故)採用を効果的に行うには?

コネ(縁故)採用を取り入れる場合、まず大切なのは社内への説明責任です。経営層や取引先の関係者を迎え入れるにあたって、どのような背景や期待をもって採用したのかをきちんと共有しなければ、不公平感を招きやすくなります。採用理由を明確にし、あくまで組織にとって必要な人材であることを示すことが欠かせません。

また、受け入れ後のフォローも重要です。縁故を背景に入社した方は周囲から特別視される傾向にあります。だからこそ、謂れもない不信感を拭えるよう彼・彼女らに対する役割や評価体系は明確に定めておきましょう。仮に業務への貢献、活躍ぶりが顕著であれば、それはコネ(縁故)採用を実施する際の大きな説得力になり得ます。

リファラル採用やコネ(縁故)採用に固執せず人材獲得は柔軟に!

リファラル採用やコネ(縁故)採用は、人脈を通じて候補者と接点を持てる手法として、大なり小なり成果が見込めます。しかし、これらはあくまで採用チャネルの一部に過ぎません。人脈に依拠しすぎれば、母集団が限られることや、社内で不満の声が噴出するリスクも懸念されます。したがって、自社に必要な人材を安定的に確保するにはやはり、王道の求人広告への掲載や人材紹介なども視野に入れた方がよいでしょう。大事なのは柔軟さです。昨今は売り手市場と呼ばれて長いですが、臨機応変な姿勢こそが人材獲得の肝になると考えます。


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