警備員の採用面接で聞いておきたい質問
警備員の採用面接では、冒頭でもお伝えしたように、基本一人で業務を任せることになります。そのため、「責任感」「体力」「忍耐力」「トラブル対応力」「コミュニケーション能力」といったポイントの見極めは特に重要です。これらをうまく探るには、何を聞くかが問われます。本章では具体的に質問例をピックアップ。それぞれの要点とセットで解説します。
責任感を探る質問
警備の仕事は、淡々とした印象をもたれやすい側面があります。ゆえに飽きを感じる向きもあるかもしれません。が、だからこそ真面目に着実に遂行する責任感を持った人材が貴重です。そしてこれを見極めるには、応募者が地道な業務や目立たない役割にどう向き合ってきたかを掘り下げるのが効果的だと考えます。
ここで確認したいのは、応募者が任されたプロジェクトに対してどう進めたか、あるいはやり切った理由を具体的に説明できるかです。背景も説明しないまま単に「頑張りました」では、評価することは難しいでしょう。
ここで確認したいのは、応募者が仕事を個人で任されたときに内発的な動機を持っているかどうかです。面接官は答えそのものよりも、応募者がどういった意識で仕事に向き合っているかに耳を傾けた方がよいでしょう。
体力を探る質問
警備員の仕事は、長時間の立ち仕事や屋外での勤務など体力的な負担が避けられません。採用段階で体力の有無を見誤ると、早期離職につながるリスクもあります。かといって単に「体力はありますか?」と聞くだけでは不十分です。これまでの勤務経験や生活習慣からうまく探ってください。
ここで確認したいのは、「乗り切れたか否か」ではなく、そのとき応募者が取った具体的な工夫や判断です。たとえば「こまめに水分補給をした」「前日に睡眠を確保するよう努めた」「仲間と交代で負担を分け合った」など、現実的な対応策を語れるかどうか。単なる根性論にとどまる答えなら再現性が低く、長期的な勤務継続につながりにくいかもしれません。
ここで確認したいのは、文字どおり環境に適応できるタイプかどうかです。仮に「服装や装備で工夫した」「体調を崩さないよう勤務後の休養を徹底した」など予防行動が出てくれば安心材料と捉えてもよいでしょう。もちろん、「我慢した」「気合で乗り切った」といった答えもそれはそれで頼もしいといえます。自己管理できる人材か、とにかくタフか。選定基準にもよりますが、任せられる要素を拾う意識で聞く質問です。
忍耐力を探る質問
警備の仕事は、突発的な出来事に備えながらも長時間の待機や単調な巡回が続くなど、忍耐を求められる場面は少なくありません。それゆえ、地味な業務でも集中を切らさずに取り組める人材を見極めたいところです。そうやって質問を通じて信頼に値するかどうかを判断していきます。
ここで確認したいのは、(この質問に限らないこととはいえ)応募者の回答が警備員の仕事においても適用できるかどうかです。たとえ一見、警備員とは無縁の世界であっても、乗り越えるのに共通のマインドが必要であれば、十分評価に値します。
ここで確認したいのは、経験してきた困難をしっかりと糧にして忍耐力に昇華できているかです。おそらく苦い経験を血肉にしてきた人材ほど具体的なエピソードとセットで回答してくれると考えます。警備員の仕事にも生かせる一種の成長譚が聞けたなら、それは大いに期待できる価値ある経験です。
トラブル対応力を探る質問
警備員は、想定外の出来事にも冷静かつ的確に対応していかなければなりません。そのため、面接では応募者がちょっとやそっとのことで動揺しないことを探れる質問が効果的です。
ここで確認したいのは、応募者が自分の中にある行動手順を言葉にできるかどうかです。普段から優先順位を一つずつ整理していれば、面接の場でこうした質問を受けても、多少の緊張はあってもすんなりと回答できると思われます。
ここで確認したいのは、警備の現場でも似たような状況になった際、うまく収めることができそうか否かです。ロジカルで弁が立つからと言って相手の感情を煽る真似をしたならトラブルを拡大させるリスクが出てきます。かといって謝り続けても解決しないでしょう。もちろん、絶対的な正解はありません。ただ経験談など裏付けがあれば説得力は増します。つまり、応募者の回答から安心感や期待感を拾えることが大事です。それは大なり小なり見極める材料になり得ます。
コミュニケーション能力を探る質問
警備員は、利用者や来訪者とのやり取りのなかで信頼を得ながら現場を守る必要があります。そのため、面接では応募者が状況に応じて適切に伝えたり、相手の意図を汲み取ったりできるかを探れる質問が効果的です。
ここで確認したいのは、応募者が相手の立場を踏まえてコミュニケーションを取れるかです。警備員は単に案内をするだけではなく、不安や戸惑いを抱えている人を安心させる役割も担います。回答のなかに具体的な行動や気配りが感じられれば、現場でも柔軟に対応できる人材と判断できるかもしれません。
ここで確認したいのは、表面的な回答か現場を想定しているかどうかです。リアルな対応シーンを描写することは、言語化スキルにとどまらず想像力も要します。すなわち、思いやりです。コミュニケーションは一方通行になってはいけません。だからこそ、相手不在の回答になっていないかは見極めたいポイントです。
警備員の採用面接で求職者によく聞かれること
警備員の採用面接で応募者から寄せられる質問には一定の傾向があります。とくに多いのは、実際に働く場所やシフトの仕組み、残業や休日出勤の有無といった働き方に直結するものです。また、給与や手当といった待遇面、さらには研修制度や資格取得支援といった成長機会に関する質問もしばしば見受けられます。応募者からするといずれも安心して働けるかどうかを判断するための材料です。面接担当者としては丁寧に答えられるよう準備しておくことが欠かせません。
配属先や勤務場所
応募者は「どこで働くのか」に強い関心を持ちます。回答の際は、勤務地や施設の種類、通勤手段などをできるだけ具体的に伝えることが大切です。ただし、希望を必ずしも通せるわけではない場合は、その調整の仕組みや考え方を正直に説明することが信頼につながります。
勤務時間やシフトの仕組み
日勤・夜勤の有無やローテーションについて、運用ルールは正確にはっきりと伝えましょう。ここを曖昧に説明すると、不安を招き選考辞退にもつながりかねません。
残業や休日出勤の有無
警備職は勤務体系が基本、シフト制であるため残業や休日出勤の発生状況を気にする応募者も少なくありません。回答する際は「繁忙期にどの程度発生するか」「代休や手当はどう処理しているか」など、なるべく具体的に伝えましょう。変に曖昧に濁すと不信感を持たれるだけです。
給与や手当の内容
基本給だけでなく、深夜手当や資格手当、交通費など細かい部分ももれなく伝えられるようにしましょう。支給条件など透明性の有無が応募者の印象に大きく左右します。
研修や資格取得支援
未経験者や経験の浅い応募者は、現場に入る前に不安を覚えるものです。ゆえに研修体制について聞いてこられる方も多いでしょう。仮に質問があった際は、「入社時に○日間の研修がある」「資格取得の際は受験料○○円を補助」といった具合に、ミスマッチを生まないためにも数値ははっきりと伝えるのが望ましいと考えます。
警備員の採用におすすめのサービス
警備員の採用では、面接の工夫だけでなく、募集から日程調整までを効率よく進める仕組み構築も欠かせません。とくに人材不足が続く警備業界では、経験豊富な人材にいかに早く出会い、スムーズに選考を進められるかが成否を分けます。そこで活用したいのが、求人媒体や採用支援の各種サービスです。本章では、経験者の採用に強い『バイトルPRO』や、応募から面接までの流れを自動化できる『面接コボット』を取り上げ、それぞれの特徴と導入メリットをご紹介します。
経験豊富な警備員を採用するなら『バイトルPRO』
『バイトルPRO』は、経験や資格を生かした仕事に特化した求人サイトです。そのため、即戦力人材が集まりやすい傾向にあります。警備員募集の際も、実務経験豊富な方と出会える期待が持てるはずです。
取材・撮影のうえ、多くの実績から培ってきたノウハウ満載の原稿作成に加え、写真や、職場の温度感を伝えられる動画も追加費用なしで掲載できます。また、掲載中の効果改善も実施できるよう、原稿修正も無料で対応。成果報酬型の料金体系を選べる点もメリットです。採用コストを抑えながら警備員経験者を効率よく確保しましょう。
面接日程調整に便利な『面接コボット』
『面接コボット』は、チャットボットによる事前の条件確認や面接日時の設定など、応募者対応を自動化できるオールインワン採用管理システムです。応募から面接までの流れをスムーズにし、対応漏れや対応遅れによる選考辞退を防ぎます。警備員の募集もタイムリーな案内が大事です。他社に流れないよう安心の面接コボットのご利用を検討ください。 なお、求人媒体とも連携可能です。応募者情報を自動で取り込み、一元管理します。そのほか、リマインド通知、Web面接機能、スケジュール管理……等々、機能満載。総じて採用業務の効率化と負担軽減、さらには採用単価の削減に期待が持てます。
警備員採用の肝!面接官は聞かれることも想定しよう

警備員の採用面接は、応募者を見極める場であると同時に、企業側の姿勢を伝える場でもあります。責任感や判断力などを探る質問で適性を見極めつつ、同時に応募者からの質問にも誠実に答えることが大切です。勤務地や勤務体系、待遇に関する答えが曖昧では、不信感を招き、辞退や早期離職につながりかねません。だからこそ、面接官は聞くこと・聞かれること、どちらも想定し、現場に即した回答を準備しておくことが大事だと考えます。双方向のやり取りを通じて信頼関係を築ければ、長く任せられる人材を確保することにもつながるはずです。
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