中途採用には、転職者そして彼・彼女らをターゲットにした求人が多い時期を把握することが大切です。本記事では、中途採用の主な流れから、求人市況、転職者動向、戦略的な進め方に至るまで網羅的に解説。中途採用の求人が多い時期を知るだけでなく、その傾向をどう採用に生かしていくかのヒントも得られる内容になっているはずです。ぜひ、くまなくチェックしてみてください。

中途採用の求人が多い時期はいつ?市況傾向とあわせて採用戦略も解説

  • 2024.07.10
  • 2024.12.24

中途採用には、転職者そして彼・彼女らをターゲットにした求人が多い時期を把握することが大切です。本記事では、中途採用の主な流れから、求人市況、転職者動向、戦略的な進め方に至るまで網羅的に解説。中途採用の求人が多い時期を知るだけでなく、その傾向をどう採用に生かしていくかのヒントも得られる内容になっているはずです。ぜひ、くまなくチェックしてみてください。

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中途採用の主な流れ

中途採用のメンバー

まずは前提知識として、中途採用はどのように進めるものかを説明します。一般的な流れは次のとおりです。

以下、それぞれ詳述していきます。

採用計画の策定

まずはどのような人材が必要か、いつまでに完了させたいかといった採用計画を策定します。現在の組織体制や業務量、今後の事業展開などを総合的に考慮し、採用の目的・目標もあわせて明確にしておきましょう。期間は一概にいえるものではなくあくまで目安ですが、1〜2週間程度で決められるとよいかもしれません。

求人サイトへの掲載

採用計画が固まったら、募集要項を媒体に掲載します。昨今は、求人サイトが主流です。自社の採用ニーズに合ったものを選べるよう慎重に吟味しましょう。また、求人情報の内容にも気を配る必要があります。採用ターゲットに訴求するには、ただ何とはなしに情報を載せるだけでは効果が出にくいでしょう。転職者が何を求めているかをしっかり理解し、それに応えることが大切です。なお、期間は通常2〜4週間程度かかります。

採用選考

応募者に対して採用選考を開始します。一般的には、一次選考(書類選考)、二次選考(面接)、最終選考(役員面接など)の流れです。先に設定した人材要件に合うかどうか照らし合わせるだけで、選考は比較的スムーズに進むことでしょう。なお、応募者数や選考プロセスによって異なりますが、期間はおおむね1〜2ヶ月程度を要します。

内定・入社手続き

最終選考を通過した応募者に内定を出し、入社に向けた手続きを進めます。内定から入社までの期間は、応募者の現在の雇用状況などによって異なりますが、1〜2ヶ月程度が一般的です。

中途採用の求人が活発化しやすい時期

ずらりと並ぶ中途採用の求人担当者

中途採用の求人が活発化しやすい時期は、大きくは2回あると考えています。一つは、4月〜6月です。新年度をスタートさせる企業が多いなか、事業計画の立ち上げに伴う、人材補強が各所で行われる印象を覚えます。そしてもう一つ。同じく新たな半期のはじまりとして9月〜11月も活発化しやすいといえるでしょう。

が、これは当然、業種や企業の事情によって区々です。たとえば、小売業や飲食業では、年末年始あるいは夏休みなどの繁忙期に向けて人材ニーズが高まりやすくなります。ポイントはあくまで長期休暇直前の時期ということ。繁忙期に入ると採用活動は後回しになる企業がほとんどのため、急ぎでこの時期に駆け込む向きが少なからずあるように考えます。アルバイト募集がほとんどですが、このタイミングで経験豊富な方をキャリア採用で獲得する企業が一定数出てくるのも確かです。

中途採用の求人が沈静化しやすい時期

中途採用の求人を出そうか迷っている人事担当者

中途採用の求人が沈静化しやすい時期もまた、大きく2回に分類されます。7月〜8月そして12月~1月です。いずれも前述した活発化しやすい時期が過ぎ、一旦落ち着いたことが理由に挙げられます。また、この時期は忙しくなりやすく、採用に手が回らない企業が多いのも一つ背景にあるといえるでしょう。無論、業種や企業の事情によって異なることも確か。あくまで傾向だと認識してもらえると幸いです。

季節でみる中途採用の求人市況

春採用と入社を表現

求人は基本的に春夏秋冬、季節ごとに市況が変わるものです。以下、それぞれの傾向を解説します。

春採用

春採用は、(多くの企業が新年度開始の時期に当てる)4月に合わせて行われます。具体的には2月から3月にかけて動く企業がほとんどです。転職者も新天地には区切りをつけて身を置きたいと考える方が多い傾向にあるため人は集まりやすく、それを狙って求人に注力する企業も少なくありません。なお、この時期は新卒社員の受け入れ準備もあって、人事担当者は大変でしょう。

夏採用

夏採用は、7月から9月にかけて行われる求人を指します。特に9月を迎えるにあたっては、新たな半期をスタートダッシュで駆け抜けようと、積極的に注力する企業も少なくありません。転職者も夏の賞与支給を待って動く方も一定数いるため、双方のニーズが重なる時期ともいえます。

秋採用

秋採用は、10月から12月にかけて行われる求人を指します。年末の繁忙期に向けて、12月までに人材を確保しておきたいと考える企業は多い印象です。また、11月は多くの企業で来年度の事業計画の策定が本格化するタイミングでもあり、あわせて中途採用に手を掛けるケースもよく見られます。

冬採用

冬採用は主に年末年始~2月の求人を指します。1月は年始の繁忙期と重なるため、採用活動が一時的に停滞しやすいとはいえ、2月にかけて徐々に活発化することが例年の傾向です。なお、3月の春採用と地続きに行う企業も少なくありません。

中途採用の求人に影響する転職者動向

転職とネクタイ

中途採用の求人は、転職者の動向に大きく影響を受けます。というのも、転職者が増加する時期に合わせる企業も多いからです。そのため、有効求人数もそうですが、有効求職者数の推移についても把握しておく必要があります。

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そのうえで、企業はどのように動けばよいのでしょうか。以下、転職活動が活発化する、沈静化するそれぞれの時期に求人を出すメリット・デメリットについて解説します。

転職活動が活発化する時期に中途採用の求人を出すメリット

1月〜3月や7月〜9月は、転職者が増えやすい傾向にあります。市場が潤うため、この時期に中途採用の求人を出すことで、多くの応募が集まる期待が持てます。

転職活動が活発化する時期に中途採用の求人を出すデメリット

転職市場が活況を呈することはありがたいとはいえ、他社との競争が激化する可能性もあります。求職者が増えても求人倍率が高すぎる場合は、期待していた成果を得られないかもしれません。また、新卒社員の受け入れも含めた新年度の準備が忙しくなるため、たとえ応募が多く集まったとしても採用担当者の手が回らなくなり、本当に欲しい人材を取りこぼしてしまう可能性が考えられます。なお、それを回避するためには、応募者対応を自動化できるシステムの導入が有効です。

▶応募取りこぼし防止対策:【公式】面接コボット – 応募者対応の自動化で面接管理が楽に!

転職活動が沈静化する時期に中途採用の求人を出すメリット

転職活動が沈静化する時期に中途採用の求人を出すことにも、実はメリットがあります。というのも、転職を検討される方が減る時期は同時に求人も少なくなりがちです。そのため、競合が少なく、自社の求人が目に留まりやすくなる期待が持てます。また、応募数自体はたとえ少なくても、採用業務の煩わしさが軽減される分、見落とし、取りこぼしも回避しやすくなるでしょう。当然、そのなかには要件に合った欲しい人材がいることも考えられます。

転職活動が沈静化する時期に中途採用の求人を出すデメリット

転職検討者が少なければ、中途採用の求人を出しても応募が集まりにくいことは当然、考えられます。前述したように求人数が少ない分、優位に立てる期待も持てるかもしれませんが、求人倍率でみると実はあまり変わらないことも多く、ただただ人が集まらなかったという残念な結果に堕するだけの恐れもあります。

中途採用の求人を戦略的に進めるには?

2名の中途採用担当者

本章では、ここまでの内容を踏まえて、実際に中途採用の求人を戦略的に進めるにはどうすればよいかについて説明します。やり方は一つに限りません。さまざまなケースを想定し、その分引き出しを持っておけると何かと安心でしょう。具体的には次のとおりです。

以下、それぞれ詳述します。

転職者が増える時期を見越して準備する

転職検討者が動き始める時期をあらかじめ想定し、そこに合わせて求人サイトへの掲載や選考体制を整えておくことも一つの戦略です。他社と競合することも考えられますが、早めに準備ができればその分、先取りのアドバンテージにつながるかもしれません。

データを駆使し自社に合ったタイミングで動く

中途採用の求人を出すタイミングをデータドリブンで導き出すのも一つの手です。過去の傾向を把握できれば、自社にとって最適な時期に求人を出せるでしょう。中途採用の時期をあくまで自社ベースで慎重に見極めることは、まさに戦略的な方法です。

時期を問わず人材獲得に注力する

求める人材と出会うチャンスは早々にないと考えるのであれば、いっそのこと特定の時期に絞らず、継続的に採用活動を行うとよいでしょう。中長期的に自社の魅力を発信し続ければ、採用ブランディングの強化にもつながります。

採用プロセスを見直す

採用のあり方全体を定期的に見直すことも大切です。たとえば、採用基準・条件を調整するのも効果的かもしれません。そのほか、停滞する状況から抜け出せないときには、選考プロセスの短縮化や透明化、求人サービスあるいはプランの変更も視野に入れられるとよいでしょう。

競合他社の動向を追跡する

競合他社の動向を追跡することも、戦略的な採用には不可欠です。求人広告の内容や手法、そして出稿するタイミング。これらに採用成功のヒントが隠れていることは、往々にしてあります。

中途採用の求人が多い時期をどう捉えるべきか?

中途採用で選ばれた優秀な人材のイメージ

というわけで、中途採用の求人が多い時期について解説しました。求人が活発化、加えて沈静化するタイミングまでお伝えしましたが、あくまで一つの傾向です。これを絶対的なものと捉えるのは短絡的かもしれません。また、思考停止したまま「多い」「少ない」どちらか一方にベットして求人を出すのもリスキーだと考えます。重要なのは、自社にとって最適なタイミングがいつかという視点です。それは、おそらく他社の動きとの兼ね合いにもなるでしょう。いずれにしても、闇雲に求人を出しても効果は限定的になるはずです。求人市場の動向は注視しつつも、それをいかに戦略として昇華させるかを大切にしましょう。計画的にアクションを起こせば、たとえ結果が伴わなくとも、ノウハウとして蓄積されます。それだけでも次につながる大きな前進です。

▶関連記事:求人が多い時期はいつ?パート募集、正社員(中途)採用に適したタイミングも解説


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