新卒の求人募集・求人広告を掲載するときのポイント

新卒の求人募集・求人広告を掲載するときのポイント

新卒ターゲット

新卒採用で求人広告を掲載したものの、学生からの応募が思うように集まらず、効果的なアプローチに悩んでいる採用担当者様も多いのではないでしょうか。

新卒採用における求人広告は、企業の第一印象を求職者に伝える重要なツールです。特に、新卒者は初めての就職活動であり、企業選びに慎重になる傾向があります。そのため、求人広告では「自分がこの会社で働く姿をイメージできるかどうか」がカギとなります。

そこで本ページでは、就職活動中の学生が重視する条件を踏まえつつ、新卒採用における求人募集のコツについて分かりやすく解説します。さらに、新卒採用に成功した事例もご紹介していますので、求人広告の掲載を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

新卒募集の求人広告掲載で参考にしたいポイント

新卒採用の求人広告を効果的に掲載するためには、学生が重視する給与や条件を明確にし、相場を把握した上で適切な情報を提示することが重要です。

特に、新卒者が気になる初任給や待遇に関する情報はもちろん、学歴や産業別の平均データを参考にすることで、より現実的で魅力的な条件を提示できます。

また、新卒採用ではインターンシップが重要な役割を果たすため、その内容や実施時期、広告の掲載期間についても計画的に進める必要があります。掲載期間は学生の就職活動スケジュールに合わせ、タイミングを見極めて設定することが効果的です。

学生にとって魅力的で分かりやすい情報を提供することが、新卒採用を成功させる一歩となるでしょう。

募集内容の参考にしたい新卒初任給の平均

新卒初任給の平均額は業界や企業の規模によって異なりますが、給与は就職活動においてとても重要な判断基準です。また、学歴別に見ても初任給には違いがあるため、各データを参考にしながら、自社の条件を明確にしつつ、競争力を持たせることが重要となります。

学歴別全体で見る新卒初任給

東京労働局「令和6年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果」によると、学歴別平均初任給は以下の通りです(※)。

初任給(円)大学卒短大卒専修卒高校卒
令和6年3月卒業216,500202,400201,000189,200
前年比+2.4%+1.2%+1.5%+4.1%

令和6年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果

学歴別に見る新卒初任給のデータから、全体的に初任給が上昇傾向にあることがわかり、特に「高校卒」の伸び率が他の学歴と比べて高いことが特徴的です。求人広告を作成する際には、こうした新卒初任給の動向を参考にしながら、給与設定を行うことで競争力を高めることができるでしょう。特に、ターゲットとする学歴層に合わせた適切な条件提示が重要です。

産業別で見る新卒初任給

令和6年の調査によると、新卒初任給は産業によっても顕著な差が見られました。

大学卒では、「建設業」が227,500円と最も高く、「宿泊業・飲食サービス業が205,700円と最も低い水準となっています(※)。このことから、大学卒には専門性が求められる職種や業界で高い初任給が提示される傾向があり、特に建設業や管理職などではその専門性が給与に反映されていると考えられます。

また、短大卒で最も高い初任給は、最も高いのは「金融業・保険業」の220,000円(前年比2.0%増加)で、職業別では「管理的職業従事者」が230,000円(前年同)とトップでした。大学卒に比べて給与水準がやや低いものの、金融業や管理職など専門性が評価される分野では高い初任給を得られる可能性があるでしょう。

専修卒は、短大卒と給与差はそこまで見られないものの、専門学校で得たスキルが評価される金融業などでは高い給与を得られる可能性も期待できます。

高校卒では、「教育・学習支援業」が219,000円と突出しており、「金融業・保険業」は178,000円と低い傾向にありました。

学歴により初任給に差が生じる背景には、各産業で求められる専門性や資格の有無が影響していると考えられます。

高校卒向けには、スキルアップやキャリア形成を支援する制度をアピールすることが効果的でしょう。

令和6年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果

新卒者が仕事を探す際に重視する条件

若者の働く目的や仕事選びの志向を見ると、「楽しい生活を送りたい」「社会のために役立ちたい」「自分の能力や個性を活かしたい」「面白い仕事がしたい」といった価値観が重視されています(※)。

特に、2000年代以降、「経済的豊かさ」よりも「楽しい生活」を求める意識が高まり、仕事内容や勤務形態が重要視される傾向が顕著です。また、「自分の能力・個性を活かせるから」という会社選択理由が最も高い割合を占めており、若者は仕事を通じて自己実現や社会貢献を目指す姿勢を持っています。一方で、「一企業キャリア」を望む割合が増加していることから、長期雇用の安定性も重要な要素となっていると言えます。これらの志向は令和以降も続いていると考えられ、求人広告では給与面だけでなく、仕事内容の魅力や働き方の柔軟性、長期的なキャリア形成の支援を訴求することが効果的だと考えられます。

平成25年版 厚生労働白書

インターンシップ求人の掲載期間

インターンシップの求人掲載期間は、実施時期や学生の行動パターンを考慮して設定することが重要です。一般的に、夏開催のインターンシップは4月から募集を開始し、冬開催の場合は9月頃から募集を始める企業が多いとされています。

長期インターンは通年募集が可能であり、学生が学業やアルバイトと両立しながら参加できる柔軟なスケジュールが求められます。特に夏休みや冬休みなどの長期休暇期間中は学生の参加意欲が高まるため、この時期に合わせた開催が効果的です。

一方、短期インターンは複数回開催やオンライン形式を採用することで、学生がスケジュール調整しやすくなり、応募者数の増加が期待できます。掲載期間を適切に設定し、早めに情報公開することで、多くの学生にアプローチできる可能性が高まるでしょう。

新卒ならではの募集方法

新卒採用では、学生特有のニーズや行動パターンを理解し、それに応じたアプローチを取ることが重要です。初めての就職活動に臨む新卒者にとっては、企業の情報が具体的かつ分かりやすく伝えられることが安心感につながります。

ここでは、新卒者に響く求人原稿の作成方法や、職場の魅力を伝えるための動画活用法、さらに効果的な媒体選びについて解説します。

新卒者のニーズに応えた求人原稿を作成する

新卒者向けの求人原稿では、学生が企業で働くイメージを具体的に持てるような情報を盛り込むことが重要です。

例えば、初任給や昇給制度、福利厚生などを具体的に記載することはもちろんのこと、職場での1日のスケジュールや、実際に新卒社員が活躍しているエピソードを紹介すると効果的です。これにより、自分がその企業で働く姿をリアルに想像しやすくなるでしょう。

また、企業独自の取り組みや文化を伝えることで、他社との差別化を図ることも大切です。

例えば、社員同士の交流イベントや、新入社員向けの研修プログラムなどを具体的に示すことで、学生にとって魅力的な職場環境であることをアピールできます。

このように、新卒者が求める情報を工夫して盛り込むことで、ニーズに応えた求人原稿を作成することが可能です。

新卒者が安心できるように職場の様子を動画でも表現する

先述したように新卒者が応募を検討する際、働く環境や雰囲気を理解することは重要な要素となります。そのため、職場のリアルな様子を伝えるには、動画を活用する方法が効果的です。

動画を活用し、職場の実際の様子や作業現場の撮影、社員のインタビューを取り入れることで、視覚的に企業の働き方や価値観を伝えることができます。

例えば、オフィスや作業風景、社員同士のコミュニケーション、成長支援の一例を動画で紹介することで、学生に親近感や安心感を与えることができます。

このように、求人原稿と動画を組み合わせることで、文字だけでは伝えきれない企業の魅力をより効果的にアピールできるため、応募意欲の向上につながるでしょう。

新卒応募の実績がある媒体を活用する

新卒採用においては、応募実績の高い媒体を活用することで、採用活動の効率が向上します。

就職サイトやSNS、インターンシップサイトなど、学生が普段利用しているプラットフォームに求人情報を掲載することで、効率的に多くの学生にアプローチすることが可能です。特に、過去に応募実績がある媒体は信頼性が高く、企業の知名度や魅力を広めるのに役立ちます。

また、学生が自分に合った企業を見つけやすくなるため、企業側も志望度が高く適性のある応募者を効率的に確保できるようになります。
こうした実績ある媒体を活用しつつ、多角的なアプローチを取り入れることが採用成功のカギとなるでしょう。

新卒での成功例

新卒採用におけるポイントを踏まえ実践することで、採用を成功させている企業は数多くあります。

ここからは「バイトルNEXT」や「コボット」のサービスを導入し、実際に採用課題を解決した成功事例をご紹介いたします。

株式会社長谷川ビルディング

関連記事:このままではオープンできない!飲食店初挑戦の顧客の危機を救う

株式会社長谷川ビルディングは、2023年5月に「さかい珈琲 武蔵小山店」のフランチャイズオーナーとして飲食事業に初挑戦しました。

しかし、オープニングスタッフの採用で内定辞退が発生し、店舗オープンを延期せざるを得ないという大きな課題に直面します。

この状況を打開するため、「バイトルNEXT」を活用して社員を採用。さらに、「バイトル」や「バイトルPRO」を併用することでアルバイトの充足も図り、無事に店舗オープンを成功させました。

特に「バイトルNEXT」では、新卒者が「未経験から成長できる職場」を求めて応募し、同社のコンセプトとマッチした人材を確保することができました。

この成功の背景には、求人原稿作成時に「一緒に成長していく」というメッセージを強調し、企業の理念や魅力を明確に伝えた点があります。

また、「面接コボットforアルバイト」を活用した効率的な面接設定も、応募者対応の負担軽減につながりました。

新規事業への挑戦と新卒採用の両立を実現した同社の事例は、新しい分野での採用活動における柔軟な対応と戦略の重要性を示していると言えるでしょう。

株式会社マルハン

関連記事:「バイトル」で若年層の獲得に成功!現場スタッフの手作り動画が大当たり

株式会社マルハンは、全国300店舗以上を展開する中で、新卒を含む若年層の採用強化に取り組みました。特に、入社式や研修が重なる繁忙期においても採用活動を滞らせない体制づくりが課題でした。

そこで同社は「バイトル」を活用。若年層向けの動画コンテンツやプロモーションを通じて応募数を大幅に増加させ、2021年度には、約3,600件の応募を獲得し、他媒体を大きく上回る成果を上げました。

また、動画制作や「バイ撮る選手権」などを通じて職場の魅力を発信し、パチンコホールへのポジティブなイメージ形成にも成功しました。

さらに、繁忙期でも採用活動が円滑に進むよう、バイトル担当者との連携を強化。この結果、応募者対応の負担軽減とゼロ応募店舗の減少を実現しました。

この事例は、新卒採用を成功させるためには、効率的な体制構築とターゲット層への適切なアプローチが重要であることを示していると言えるでしょう。

株式会社トミダ

関連記事:採用ページコボットの活用で、 年間477件の応募を獲得!

愛知県内で12店舗の食品スーパー「ナフコトミダ」を展開する株式会社トミダは、生鮮食品特化型スーパーとして地域密着型経営を行っています。

同社では、毎月安定した人材確保が必要という課題に対し、「採用ページコボット」と「バイトル」を使い分けた戦略的かつ効果的な採用活動を展開しています。

特筆すべきは、「採用ページコボット」を通じて1年間で477件もの応募を獲得した点です。

特に、新卒者や若年層にもアピールするため、社員が武将隊として登場するユニークな演出やチャレンジ精神あふれる企業文化を前面に押し出した求人ページが好評でした。

この工夫によって、「遊び心がありそう」といったポジティブな印象から応募者数が増加しています。

また、新店舗オープニング時には「バイトル」を活用して短期間で50名以上の応募を集めるなど、媒体ごとの特性を活かした柔軟な対応も特徴です。

この取り組みは、新卒採用だけでなく通年採用体制の重要性と、それを支えるクリエイティブなアプローチの有効性を示していると言えます。

各企業が直面した課題や対策は、それぞれ異なる環境下でも応用可能な示唆に富んだ内容です。
これらの取り組みを柔軟に取り入れることで競争力を高め、多様な人材を効率的かつ効果的に採用していきましょう。

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