目次
調査概要
- 調査主体:ディップ株式会社
- 調査手法:インターネット調査(GMOリサーチモニター利用)
- 調査実施時期:2020年7月2日(木)~2020年7月10日(金)
- 対象者条件:47都道府県内でアルバイト・パートとして就業している15~69歳の男女
- 有効回収数:SC調査28,701サンプル/本調査7,047サンプル
応募を検討するための大切な要素
ここからは、求職者が仕事探しをする際に譲れない条件を明らかにし、その条件ごとに応募意向を高める秘訣を探っていきます。まずは、求職者が仕事探しをする際に、希望を満たしていなければ‟応募の検討もしない”大切な要素を見てみましょう。
求職者が重視しているのは、「仕事内容」「給与」「勤務地」「勤務時間」「業種・職種」など、企業にとっては変更しづらい項目が上位を占めました。
次項からは、これらの重視している項目において具体的な希望や知りたい情報などを探ることで、応募意向を高めるポイントを明らかにしていきます。
応募意向を高めるためのポイント
1.仕事内容について
《求職者が知りたい仕事内容》
「1日の業務の流れ」「業務に必要なスキル」「仕事の大変なところ」などの情報を求めていることから、就業時のイメージをより詳細に知りたいと思っていることがわかります。
また、詳細を知り不安が解消されることで、6割弱が応募意向が高まると回答しました。
《仕事内容を判断するうえで重視すること》
仕事内容を判断するうえで重視することとして、「仕事の難易度」「体力面」「やりがいがある、人に感謝される」などの項目が挙げられました。
前出の‟記載があれば応募しやすい情報”も同様ですが、受け手により解釈が異なるような表記は避け、詳細な表現をすることが重要と言えます。
求職者の不安を解消することで応募意向を高められるだけでなく、就業後のミスマッチも軽減します。
2.給与関連について
《求職者が知りたい給与関連の情報》
1位「休日出勤・深夜勤務・残業などがあった場合の時給」、2位「手当やボーナス支給がある場合の詳細と金額」は5割近くの求職者が知りたい項目として挙げましたが、この2つに関しては情報不足の求人をよく見かけます。
不安要素があった際も、給与について尋ねることは、やり取りが増えるうえ、心理的負担が大きいものです。不明瞭な表記は避け、求職者の不安を解消することが必要です。
3.勤務地について
《希望する勤務地の条件》
勤務地を判断するうえで重視することとして、「徒歩・自転車で通える」「駅から近い」「乗り換えが少ない」という、通勤に関する項目が上位を占めました。
では、どの程度の通勤時間を許容しているのかを属性別に見ていきます。
《許容できる通勤時間》
属性により多少の差はありますが、5割弱から最大7割強が30分未満の通勤時間を許容できると回答しています。
執筆者:ディップ総合研究所 ディップレポート編集室 川上由加里
引用元:「ディップ総合研究所」https://www.baitoru.com/dipsouken/all/detail/id=422
原稿改善例
画一的な表現ではなく、ターゲットに合わせた求人原稿の書き分けへ
今まで掲載していた求人原稿は、求人票のフォーマットに合わせる形で書いていました。例えば、勤務時間の項目には、“8:00~22:00の間のシフト制”など最低限の情報を記載し、その他の情報は加えないといった書き方です。誰が読んでも認識の齟齬が生じにくい表現であった半面、弊社ならではの“こだわり”や“個性”が伝わりづらいものになっていました。
バイトルの担当者がまず提案してくれたのは、このような表現の見直しです。「8:00~22:00の間のシフト制と書いてしまうと、シフトを選べない印象を持つ人もいるかもしれません。」「朝から夕方は主婦。夕方から夜は学生。フルタイムはフリーター。というように、具体的なターゲットを設定して、年齢や立場に合わせたシフト・魅力で、求人原稿を書き分けましょう。」と提案をしてくれました。
例えば、主婦向けの原稿では、「シフトは9:00~15:00。私は週5日で働いていますが月13~15万円稼げて生活も安定しています!」未経験の学生向けの原稿では「週2日・1日3時間から働けて空き時間をうまく活用でき、充実した日々を送ってます。」と書き分けました。
ターゲットに合わせて求人原稿を書き分けることで、お子さんが幼稚園にいる時間帯に働きたい主婦さん、時短勤務をうまく利用して学校と両立したい学生さん、長時間シフトに積極的に入ってくれるフリーターさんなど、ターゲット通りの方からの応募が増えていきました。
2022.08.01
原稿の書き分けと、応募者対応の効率化で採用難を克服。
原稿の書き分けと、応募者対応の効率化で採用難を克服。各シフトに安定して入れる層からの応募獲得に成功した宇田川株式会社様。バイトルのサービスを利用してどのように採用工数を削減することができたのか、活用事例をご紹介します。 課題 長期で働ける人材からの応募が少なかった。 応募者の母集団を...
(バイトル利用事例より|業種:サービス|職種:ガソリンスタンド)
まとめ
《応募意向を高めるためのポイント》
- 仕事内容について、就業時のイメージをより詳細に知り不安が解消されることで、6割弱が応募意向が高まる
- 仕事内容は「仕事の難易度」「体力面」「やりがい、人に感謝される」を重視、なかでも最も重視は「やりがい、人に感謝される」
- 勤務地は通勤に関することが重視され、許容できる通勤時間はすべての属性で5割弱から最大7割強が30分未満
実際に原稿改善を行ったお客様は、ターゲットに合わせて求人原稿を書き分けることで応募数UPに成功していました。応募数に課題をお持ちであれば、まずはターゲットとしたい求職者に合った原稿内容になっているか確認してみてはいかがでしょうか。
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