株式会社ケイエムシー様は、大阪・堺を中心に人材派遣・人材紹介を行う会社です。1994年の創業以来、製造系のクライアント中心に企業の成長を支えてきました。ケイエムシー様はdipのサービスを10年以上にわたりご利用いただいています。コロナ禍で面接方法も変化するなか、dipのサービスをどのように活用し、採用につなげているのでしょうか。
- 課題
- 年齢問わず母数を拡大させること
- ケイエムシー様が担当する案件は、一口に「製造系」といっても職種や求められる経験はさまざまです。あらゆるニーズに対応するために、まずは応募者の母数を増やすことが課題となっていました。
- 結果
- dipサービス導入で母数拡大に成功 近年はオンライン面接にも対応
- 認知拡大を続けるdipサービスを利用しはじめたことで幅広い年齢層・さまざまな経験を持つ方からの応募を獲得。一方で採用単価は低くおさえられているといいます。また、コロナ禍で一気に進んだオンライン化には、「HRコボットfor応募対応」でWeb面接環境を整備したことで応募者増加につながりました。

20代から70代まで 幅広い年齢層の獲得と応募単価削減に成功
dipのサービスは10年以上前からご利用とのこと。導入のきっかけを教えてください。
株式会社ケイエムシー 営業推進課 松井亜希様(以下・松井様):私は現在、採用全般を担当しており、広告会社との打ち合わせや各媒体への掲載、面接などをおこなっています。私が採用にかかわるずっと前からバイトルやはたらこねっとを利用しているのですが、クライアントからのあらゆるニーズに対応するため、幅広い人材からの応募を増やすことは常に課題としてありました。当時もまず応募者数の増加を目的として導入されたと聞いています。
バイトルやはたらこねっとの手ごたえはいかがでしょうか。
松井様:20代〜40代をはじめとして、非常に幅広い年齢層からの応募がありますね。また、応募単価については当社のメイン媒体よりも安くおさえることができています。屋外やインターネットでdipの広告をよく見かけるので多くの人に認知されているだけでなく、インターネット検索でも表示されやすいかなと私は感じていますね。
クライアントの求める人材を集めるために、原稿作成や面談で工夫していることはありますか。
松井様:基本はクライアントからいただいた情報を生かして原稿作成をおこなっています。ただ、そのなかでも特に若年層を集めたいときは「20代活躍中」といった言葉を入れるなどしてターゲットの目を引くようなタイトル作りをおこなっています。また、面接では「クライアントの色」を常に念頭に置きながら、応募者とのマッチングを提案することが重要です。時には応募者が希望する案件でなくとも、その人に合っていると感じれば積極的に紹介し、応募者の視野を広げてもらうことも大切ですね。案件が予期せず終了することもありますが、当社経由でできるだけ長く働いていただくためにも丁寧な面接を心がけています。
「HRコボットfor応募対応」導入でオンライン対応 応募数の増加を実感
2020年12月には「HRコボットfor応募対応」も導入とのこと。きっかけを教えてください。
松井様: これまで面接予約は電話のみ、当日の面接は対面で行っていました。しかし、近年はインターネット応募が当たり前になっていたのに加えて、コロナ禍でオンライン面接への対応が必須になってきたという背景があります。応募は1週間で50件ほどありますので、その応募対応や面接予約の連絡もしなくてはなりません。また、ある週に集中して応募が入ることもあるので、業務負荷が大変大きくなる時期もあります。「HRコボットfor応募対応」ではオンライン面接がスムーズにできるような機能が備わっているだけでなく、予約を自動化できる点も魅力に感じ導入を決めました。
「HRコボットfor応募対応」を導入してみて変化はありましたか。
松井様:以前よりも簡単に応募ができるようになったので、全体の応募数は増えました。また、オンライン面接ができるようになった点は、私たちにも応募者にも大きなメリットがありますね。時間やお金の節約になるだけでなく、「できるだけ対面は避けたい」と考えている応募者でも気軽に応募できるきっかけになったと思います。
ただ、これはどの会社さんもそうだと思いますが、簡単に応募できるぶん連絡がつきにくい人が増えたのも事実です。どうすればこのような応募者を面接につなげられるか、という点は今後の課題ですね。

課題は面談率・採用率 チャットボットでデータ活用を加速
dipからの支援で「助かった」と感じる点はありますか。
松井様:やはり原稿のチェックや応募状況があまり良くない原稿のリライトなど、こまめに連絡や修正をいただいて助かっています。また、ミーティングではさまざまな観点からのデータを共有していただいています。たとえば応募者の年齢層が偏っていたとき、「当社だけなのか」と疑問を感じdipさんに相談してデータを見せてもらった際、業界全体として当社と同じような偏りがあるとわかったんです。このように自社だけでなく市場全体に関する情報も提供いただけるので意思決定に大変役立っていますね。 さらには、当社のクライアントの現場見学に来てくれたこともありました。「リアルな情報を原稿に反映させたい」と要望をいただき、真夏のとても暑い時期で、汗だくになりながら見学をしましたね(笑)。デジタル面での心強さを感じる一方で、「足で稼ぐ」といったアナログな面にも力を入れているのだなと感心しましたよ。
今後dipのサービスをどのように利用していこうとお考えですか。
松井様:ちょうど先日「HRコボットfor応募対応」のオプションである「チャットプレミア」を導入したんです。チャットボットで質問できるメッセージや選択肢の自由度が高くなることで応募者の経歴などをより正確に把握できるだけでなく、アンケート機能によって応募者のニーズ調査も可能となります。導入しはじめたばかりなので大きな変化はまだないものの、積極的に利用していくことでデータ活用の新たな展開が見えてくるのではないかと期待しています。また、応募数の増加とともに連絡の取れない人も増えているため、チャットプレミアも活用しながら面接率や採用率の向上を目指したいですね。
最後に、ケイエムシー様の展望を教えてください。
松井様:現在、当社は堺市を拠点としています。このエリアは工業地帯が広がっており、当社の案件も製造系を中心に、地域特性にあわせたものが多くを占めています。堺市以南の海側にも内陸のほうにも工業地帯がありますので、まだまだ開拓の余地があると思っています。今後はエリアも広げながらクライアントのニーズに対応し、より地域に根差した企業として成長していきたいと思っています。