お話をお聞かせくださったのは、大人の家庭教師事業部の佐藤真理さんです。
佐藤さんが大人のトライさんとキャラがかぶっているような気がするのは、気のせいに違いない。早速、いろいろお聞きしちゃいましょう。おしえてー佐藤さん♪おしえてーアルムのもみの木よー♪

BOMS：学生向けの家庭教師とは別に、『大人の家庭教師』のサービスを始められたきっかけは何だったんでしょうか？

佐藤さん：実は、トライの家庭教師をご利用いただいているご家庭の親御さんから「私も英会話やりたいのよ」「ゴルフのコンペがあるんだけどレッスンしてもらえない？」などの要望をいただくようになったのが大人向け家庭教師の始まりなんです。これを独立したサービスとして2013年の1月にスタートさせたのが『大人の家庭教師』でした。

わかるわ。あれほど嫌だった勉強が、大人になると急に恋しくなるという不思議。この向上心が学生時代の自分にあればねぇ…（遠い目）。

さて、『大人の家庭教師』は「趣味」「スポーツ」「語学」「資格」と大きく4つのジャンルに分かれています。それぞれの人気科目についてお聞きしてみました！

趣味

●料理：一番人気！　女性もいるけど、男性もたくさん。「みじん切りって何ですか？」という初心者から、飲食店のメニュー開発に、というプロまで生徒層の幅広さは随一！　専門学校やクッキングスクールなどで基礎から習ってきた方、いざ厨房へ！

●音楽：なんとギターが大盛況。今40～50代の方の青春時代はまさにバンドブーム。ついつい買っちゃったMYギターがかなりの数、押入れの奥に眠っている模様です。さ、軽音部のみなさん、出番ですよ！　結婚式の余興!?　任せとけ！

●ペン字：オトナだもん。結婚式で書く芳名帳の名前が、ちょっとアレでは困ります。いや、困っている人が多いから人気なのです。小さいころから習わせてもらったお習字が、誰かの役に立つ日が来た！

そのほか、カラオケ、ピアノ、水彩画、やっぱり作法を知っておきたいという茶道なども引き合い多数！

スポーツ

●ゴルフ：シニアの方に、ダントツ人気。ラウンドレッスンの希望あり、ご自宅の練習場（！）でのレッスン希望あり。さすがです。

●テニス：コートがないとレッスンができない！ので仲間で借りたコートでのグループレッスンが人気。青春をテニスに賭けてきた学生さん、よろしく！

●サッカー・フットサル・野球：チームみんなで料金をシェアして先生を呼ぶ、大学などのチームへの派遣など、チームスポーツならではのオーダー多し！　高校生時代はちょっと鳴らしたオレのアドバイス、いいと思います。

●水泳：膝への負担が少ないこともあって、シニアに人気。水泳部のみなさん、プールの監視員だけがバイトじゃないぜ！

語学

ダントツの人気はやはり英語。日常会話からトラベル、就活、ビジネスシーンまでニーズもいろいろ。講師には帰国子女だったり、留学経験のある学生さんのバイトも多いのだ。
その他のメジャー言語ももちろんカバー。ただ、ときどき世の中にあまり教える人がいなさそうなマイナー言語の指導ニーズも。実はスワヒリ語、アラビア語、話せますなんて方はぜひ講師に♪

資格

簿記・宅建・公務員試験・看護師国家試験、そして税理士や公認会計士。人生変えちゃうかもしれない資格の取得は目標が「合格」というわかりやすいものだけに、教える方も気合いが入ります。資格ホルダーのみなさん、後進のご指導を！

ちなみに、トライさんにはかなりニッチな「教えてほしい」ニーズも寄せられているそう。「某コンピューター言語（なんかカタカナのやつ）」とか「釣り」とか。さらに「フランス美術のなんたら時代のなんたら（詳細不明）」とか「オセロ」（！）とか。密かに隠し持っているマニアックな知識でバイトできるチャンス、けっこうありそうです。

BOMS：ところで、センセイをやるにはやっぱりその道のすんごいプロじゃないとダメなんでしょうか…？

佐藤さん：実は『大人の家庭教師』の講師には「プラチナ」・「A」・「B」・「C」の4つのランクがあって、レッスン料金も異なるんです。たとえば、テニスだったらプラチナランクの講師は全日本選手権優勝経験者、または著名人といった方ですが、Cランクだと地区大会出場経験者の方になります。学生さんがアルバイトされているケースもたくさんあって、たとえば、元甲子園球児の方が野球を教えていたりとか。

ちなみに、トライさんではほとんどの講座で全20回のカリキュラムを用意。必要に応じて授業に取り入れることができます。これなら初心者センセイでもかなり安心。

BOMS：じゃ、ワタシでもジャーナリストを目指す方の家庭教師になれちゃったりするとか！（誰がジャーナリストですか）

佐藤さん：えーっと…講師の要件を満たしているからと言って、誰でもなれるというわけではないんです。

…ごもっともです。ここはひとつ、佐藤さんにプライベート・ティーチャーたるものの心得を伝授していただこうではありませんか！　ハイ、気をつけ！　礼！

POINT：1　コミュニケーション能力

生徒さんのレベルや目標はそれぞれ違うもの。ひとりひとりの要望をくみ取ることができないと、生徒さんが満足できるレッスンは実現不可能です。そして、次回のレッスンの予定を確認するなどのやりとりも当然発生。生徒さんとしっかりコミュニケーションが取れないと成立しないのがプライベート・ティーチャーの世界なのです。

POINT：2　マナー・身だしなみ

敬語が使える、挨拶ができる、清潔感のある身だしなみを心がける。社会人として当たり前のことだけど、生徒さんのご自宅などで、しかもすぐ隣で教えることが多い分、より一層の注意が必要。トライさんでは事前に研修を行って「靴下は必ず履く！」「きつい香水をつけない！」「露出の高い服装は控える！」などの注意を促しているんだとか。「直前にギョーザを食べない！」もよろしく！

POINT：3　上達を一緒に喜ぶ気持ち

仕事だからもちろんレッスン料がもらえます。でもお金を稼ぐことが目的になってしまっては指導もそれなりのものになってしまいがちです。先生として最も大切にしたいのは、生徒さんの夢を叶えてあげたい、なんとか合格してほしい、と願う気持ち。そういう志を持って、教えることにやりがいを見いだせる人が、センセイと呼ばれる資格があるのです。

センセイという立場の重さに身が引き締まる思いです。
しかし、技術と情熱だけではプライベート・ティーチャー業は務まらない。事務的なところも押さえておかないと、生徒さんとの関係にヒビが入りかねません。個人契約の方は特に注意が必要。トライさんの例を参考に、あらかじめ生徒さんとルールを取り決めておきましょう。

指導場所までの交通費・施設利用料は誰が払う？

生徒さんが払います

カフェなどでレッスンする場合、講師の飲食代を払うのは？

講師が払います

途中から生徒さんの友人が参加するように。レッスン料は据え置くべき？

個人レッスンと、グループレッスンでは受講料が異なります

レッスン当日の生徒さんのキャンセルはOK？

原則、前日までに連絡を

指導料の支払い方法は？

生徒さんからは授業料を銀行引落しでいただき、講師の指導料はトライから振り込まれます

「何かができるようになることで、その方の人生もより豊かなものになります。そのプロセスをそばで見ることができるのが家庭教師のやりがいであり、喜びなんです」。

佐藤さんの言葉が胸に沁みます。
“教えてあげる”なんてエラそうな立場じゃなくて、生徒さんの目標をシェアさせてもらって一緒に追いかける、そんな気持ちさえあれば、誰でも先生になれる資格は十分アリ。
もしかして自分もセンセイになれるかな？　そう思ったキミは、今まで大好きで続けてきたこと、趣味、特技の棚卸しからスタートだ！

取材協力：
株式会社トライグループ　『大人の家庭教師』
TEL：0120-017-984
〒102-0072　東京都千代田区飯田橋1-10-3
HP：http://www.otonatry.com/