アルバイト・パートの面接は、あなたがきちんとスタッフとして働けるかどうかを判断するだけではなく、「本当にここで働きたいか」という意思の確認の場でもあります。
面接官の話をよく聞き、業務内容やシフトなどのルールについて納得した上で、面接を進めましょう。

特に注意したいのが、シフト関係。勤務できる曜日や時間帯、休みの希望を出すタイミングなどをあらかじめ聞いておき、後々のトラブルを防ぐことが大切です。

面接を受けるにあたって、準備しておくことがいくつかあります。面接当日に焦ることがないように、面接日が決まったときから早めに準備をしていきましょう。

面接当日の、出発時間や交通手段などを確認しましょう。
どうやって面接会場まで行くのか、電車の場合は自宅の最寄り駅から面接会場の最寄り駅までの時間、駅から面接会場までのマップなど、当日に慌てることがないよう、前日までに確認しておきましょう。

面接会場が初めて行く場所の場合、当日は道に迷ったり、駅の出口を探したりして遅くなるかもしれません。時間には余裕を持って1～2本早い電車に乗るようにすると安心です。

また、電車が遅延することもあります。そのような場合には、すぐに応募先に電話をして「到着が遅れてしまうかもしれません」と伝えましょう。この連絡の方法についてはSection5-1で紹介します。

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バイトの採用において、履歴書は重要な書類です。あなたの個人情報や学歴などを確認するほかにも、バイトに対する真剣度なども見られますので、しっかりと時間をかけて準備しましょう。誤字脱字などがあった場合は、塗りつぶしや修正テープなどで修正せずに、新しい履歴書へ書き直すようにします。

当日に履歴書を手渡しする場合は、白の封筒に「履歴書在中」と赤字で書いて履歴書を入れておきましょう。移動中にバッグの中で履歴書が折れるのを防ぐためにも、封筒に入れた状態でさらにクリアファイルに挟んでおくのがおすすめです。

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面接には履歴書のほかに筆記用具などを持って行きますが、これらの持ち物は当日に準備するのではなく、前日までに用意しておきましょう。また、持ち物チェックは、前日に1回、当日に1回の計2回行うのがおすすめです。

会社によっては面接当日に採用が決まり、そのまま即日契約となることもあります。印鑑や銀行のキャッシュカード、マイナンバーカードやマイナンバーを確認できる通知書類なども念のため持って行くことをおすすめします。

キャッシュカードやマイナンバーはあなたの番号であることが分かれば問題ありませんので、コピーでも大丈夫です。当日に用意しておくと、採用から実際に働くまでの時間を短縮できることもあります。

【アルバイト面接の持ち物】

• 履歴書
• 筆記用具
• メモ帳
• ハンコ
• トラブル時に連絡ができるもの（携帯電話）
• キャッシュカードや通帳
• マイナンバーの分かるもの
• その他会社から事前に連絡されていたもの

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面接当日答えに詰まらないよう、よく聞かれる質問の回答は事前に用意しましょう。回答を考える際は、自分の経験や考えを整理するためにも、紙に書き出すのがおすすめです。よくある質問の例はSection7で紹介します。

面接の質問への回答は、結論を最初に伝えます。質問に対する答えからはじめれば、今から何を話すかはっきりし、話全体が相手に伝わりやすくなるからです。
また、結論とその理由に、「実際のエピソードや具体例」も盛り込めると、説得力が増します。

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面接前日、準備不足がないか下記のチェックリストで確認しましょう。

バイトの面接に適した服装のポイントは以下の3つです。

• 清潔感がある服装
• シンプルなデザイン
• 控えめな色合い

女性は、淡色で明るめのシャツやブラウスに、ひざ下丈のスカートやパンツ、男性は無地の長袖シャツやポロシャツなど襟付きのものに、チノパンやスラックスが無難な服装です。冬は、女性であればニットやカーディガン、男性であればジャケットを羽織るのがおすすめです。

NGな服装は、男女ともに、ショートパンツやミニスカート、キャミソール、ハーフパンツやジャージなどです。露出の多い服装やラフすぎる服装は避けましょう。

不潔なものは避け、しっかり手入れされたシャツやズボンを着るようにしましょう。シワや襟元の汗ばみが目立つシャツや、明らかに汚れが付いている服も、面接担当者に良くない印象を与えます。

また、おしゃれは足元からと言われるように、シューズ選びも慎重に行いましょう。
サンダルやブーツ、カジュアルすぎるもの、あまりに派手な色やデザインの靴は避け、シンプルな靴を選びます。

女性は柄や装飾のないパンプスやローファー、スニーカー、きれいめのフラットシューズがよいでしょう。男性は、革靴やスニーカー、デッキシューズなどがおすすめです。色は、白や黒、茶色といった淡色のものが無難です。

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高校生の場合、基本的には制服と私服どちらでも問題ありません。制服は高校生にとっての正装です。制服を選んでおけば、私服選びや服装マナーで失敗することが少ないでしょう。

制服で面接にのぞむ場合は、着こなしに注意が必要です。ルールを守って着ることで、仕事に対しても真面目に取り組める人という印象を持ってもらえるようになります。着崩したり、派手に見せたりすることは、仕事においてもルールを守れない、きちんと働けない人だという印象を持たれかねません。

【制服を着るときの注意点】

• 校則に則った着こなしをする
• シャツやブレザーのボタンは留めておく
• ズボンは腰で穿かず、きちんとシャツを中に入れる
• スカートは折らず、規定どおりの長さで穿く
• 靴、靴下はきれいなものを選ぶ

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髪型も清潔感が大切です。寝ぐせなどはしっかり直し、自然に整えましょう。
前髪は目にかからない長さにするか、横に流すなどして目と顔が見えるようにします。髪が長い場合は後ろでまとめるようにして、シンプルで目立たないヘアアクセサリーを使用しましょう。

髪色はバイト先によりルールが違うため、極端に明るい髪色は避け、地毛のような自然な色にしておく方が無難です。ヘアセットをする際には、強い香りのヘア製品は控えめにしましょう。

そのままバイト先で働けるようなメイクが基本です。濃く派手なメイクにならないよう、ナチュラルな仕上がりを心がけます。自然な眉、健康的な印象を与える程度のリップとチーク、肌馴染みの良いアイシャドウにアイラインやマスカラを控えめにしましょう。
ただし、アパレルショップなどの面接の場合は、店舗のテイストに合っていれば、少しメイクが濃くてもOKです。

また、メイクを働く上でのマナーと考える人もいるため、普段ノーメイクの人は、事前に確認しておくと安心です。仕事中の化粧について不安がある場合「働くときは化粧をする必要がありますか？」と、面接官に尋ねると良いでしょう。

ネイル自体が禁止されている職場も多く、特に飲食店では衛生面を気にするため、基本的には禁止と考えてください。

また、勤務時にネイルOKのお店でも、面接時にしていると悪い印象を与えるおそれもあります。ネイルは落として面接にのぞむことをおすすめします。もしもネイルをする場合には、派手すぎないものにしましょう。

面接室に案内された場合はノックを3回し、中から「どうぞ」や「お入りください」と声をかけられてから、ドアを開けて入室しましょう。ドアがなければ「失礼いたします」と声をかけて、そのまま入室します。

入室したらまずはドアをゆっくりと閉めて「よろしくお願いいたします」と元気良く挨拶し、頭を30度下げて一礼します。

この時に注意することは、ドアを振り返って閉めることです。ビジネスマナーでは、振り返らずに後ろ手でドアを閉めるのは失礼とされています。
また、一礼の際に、しっかりと頭を下げるのをおろそかにする人が多いため、しっかり頭を下げることでプラスの印象を与えられます。

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入室したら、姿勢を正して椅子の横まで歩きます。面接担当者の目を見て名前を元気良く名乗り、再度「よろしくお願いいたします」と挨拶をします。
着席は、挨拶後に「座ってください」や「どうぞ、おかけください」と言われてから、椅子に座るようにしましょう。

面接時に気をつけることは、目線・表情、言葉遣い、姿勢の3つで、どれも重要なポイントです。

目線・表情は、面接担当者の目を見て、笑顔で元気良く受け答えするように心掛けます。
また、たまに面接担当者の胸元を見るようにして、目線を外しましょう。ずっと目を見ていると、にらんでいるかのように見えて、マイナスな印象になってしまいます。

言葉遣いは、社会人として当然のマナーです。綺麗で完璧な敬語を話せる必要はありませんが、他人を不快にしない丁寧な話し方が求められます。「です・ます」を使って、丁寧に受け答えをしましょう。

姿勢の良さは、印象を大きく左右します。首や背中が丸まっていると、自信なさげに見えてしまいます。立っているときも、座っているときも背筋を伸ばすことを意識しましょう。座るときには、足を組んだり腕を組んだりせず、背もたれに寄りかからないよう気を付けてください。

面接が終わり「以上で本日の面接は終了です」と言われたら、「本日はお時間をいただき、ありがとうございました」とお礼を述べて軽く一礼してから立ち上がりましょう。
出口でもう一度担当者のほうを向き「失礼します」と言って、お辞儀をしてから静かにドアを閉めます。

退室後も気を抜かず、面接室から離れるまではスマートフォンなどを取り出さないように注意が必要です。

面接当日、遅刻してしまいそうな時には、必ず面接予定時刻までに担当者に連絡します。「〇〇線の電車が遅延した」「今は〇〇駅にいる」など詳しい状況と、何時何分に到着する予定かを伝えましょう。

もし事故で電車が止まった状態などで、到着時間が分からない場合は、今の状況と何時までに再度連絡するかを伝える必要があります。

できる限り遅刻しないように努力し、それでも遅刻してしまった場合は「遅れてしまい、申し訳ございません」としっかり謝罪して、面接で遅刻を取り返すだけのアピールを頑張りましょう。

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