2022.11.22

面接では「御社」と「貴社」どちらを使うのが正しい?

面接では「御社」と「貴社」どちらを使うのが正しい?

アルバイトや就職の応募先企業を指す呼び方として、「御社」や「貴社」を使うのが一般的です。両方とも似たような言葉ですが、実は明確な使い分けのルールが存在します。とはいえ、採用面接ではどちらを使うのが正しいのかわからない方もいるでしょう。

そこで、この記事では「御社」と「貴社」の使い分け方法や使用例を解説します。また、ビジネスシーンで使用頻度の高い言葉の使い分けや、よくある誤用も紹介するので参考にしてください。

 

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話し言葉(口語)のときに「御社」、書き言葉(文語)のときに「貴社」を使うのがルール

「御社(おんしゃ)」と「貴社(きしゃ)」はどちらとも、相手の会社を指す際に使う言葉です。しかし、これらには使い分けのルールがあり、話し言葉のときは「御社」、書き言葉のときは「貴社」を使用します。

したがって、面接の場(会話)では「御社」を使うのが適切です。

言い間違えても、不採用の直接的な理由にはなりづらい

面接の場で「御社」ではなく「貴社」を使ってしまったとしても、それが不採用の直接的な理由になるとは考えにくいでしょう。たしかに、マイナスポイントになる可能性はありますが、あくまでも面接官は応募者の身だしなみや受け答えなど、全体を見て採用の合否を判断します。会社にとって魅力的な人材であることをアピールできれば、多少の言い間違いは問題ありません。

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「御社」と「貴社」を使うシチュエーション別例文

「御社」と「貴社」を使うシチュエーション別例文

 

ここでは、「御社」と「貴社」の使用イメージをいくつか紹介します。

御社を使った例文

◆面接の場合

  • ・○○の分野で先鋭的な挑戦を続ける御社に魅力を感じ、応募いたしました。
  • ・前職での経験を活かし、御社においても貢献したいと思っています。
  • ・私が御社を志望したのは~
  • ・御社を知ったきっかけは~
 

◆電話の場合

  • ・御社のアルバイトの求人を拝見してお電話いたしました。

貴社を使った例文

◆ビジネス文書の挨拶文

  • ・貴社におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
  • ・末筆ではございますが、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
 

◆応募先企業へのメール

  • ・貴社説明会に参加を希望しておりますが、その際の○○についてお尋ねしたく、ご連絡差し上げました。
 

◆履歴書の志望動機

  • ・私が貴社を志望する理由は~

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御社と貴社のどちらも使えないケースもあるので注意

先述のとおり、「御社」や「貴社」はどちらも会社を指す言葉です。

しかし、以下のような一般企業以外の場合は、「御社」や「貴社」を使うのではなく、別の呼び方があります。

◆御社と貴社のどちらも使えないケース

銀行 「御行」「貴行」
郵便局 「御局」「貴局」
信用金庫 「御庫(御金庫)」「貴庫(貴金庫)」
学校・学校法人 「御校」「貴校」(学校名によっては「御学院」「貴学院」、「御学園」「貴学園」なども可)
組合 「御組合」「貴組合」
協会 「御協会」「貴協会」
機構 「御機構」「貴機構」
財団 「御財団」「貴財団」
市役所・区役所 「御庁」「貴庁」
病院 「御院」「貴院」
事務所 「御事務所」「貴事務所」
NPO法人 「御法人」「貴法人」

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「御社」と「貴社」以外にも意識したい言葉の使い分け

「御社」と「貴社」以外にも意識したい言葉の使い分け

 

「御社」と「貴社」のように同じものを指していながら、使い分けが必要な言葉は他にもあります。ここでは、ビジネスシーンでよく使う用語の使い分けを紹介します。

「弊社」と「当社」

「弊社」と「当社」は、どちらも自分が所属している会社を指す言葉です。「弊社」は謙譲語となり、へりくだった表現のため、より丁寧な印象を与えます。相手より自分の立場が下であることを示したい場面や、社外の人に対しては「弊社」を使うのが基本です。

それに対して「当社」は、相手との関係が対等である場合に使用する丁寧語です。例えば、同じ会社の社員に宛てた文書内では「当社」を使います。社外の場合であっても、抗議文書を送る際などはへりくだる必要がないため「当社」を使うのが適当です。

「わたし」と「わたくし」

「わたし」と「わたくし」は、いずれもビジネスシーンで使える一人称です。どちらを使っても問題ありませんが「わたくし」のほうが、よりフォーマルな印象にはなります。

ただし、「自分」や「僕」は自分と同等または目下の人に対して使う表現のため、面接では不適切です。男性であっても、自分のことを指すときは「わたし」もしくは「わたくし」を使いましょう。

「了解しました」と「かしこまりました・承知しました」

目上の立場の人に対する返事や、相手を立てるべき状況では「了解しました」は不適切です。「了解」という言葉自体が、目上の人が目下の人に対して使う意味合いがあるため、上司や社外の人に対して使うと非常識だと思われかねません。ビジネスシーンでは、「かしこまりました」または「承知しました」を返事に使うのが基本です。

一方で、同僚または自分の部下に対する返事で「了解しました」と使うのは、問題ありません。また、上司であっても、関係性によっては「了解しました」を使うのが適切なときもあります。例えば、近い存在の上司に常に「かしこまりました」や「承知しました」を使っていると、よそよそしい印象を与えてしまうかもしれません。上司であっても、あえて「了解しました」と返事したほうが上司との距離が縮まり、仕事をスムーズに進められる可能性があります。

「~になります」と「~です」

「こちらは○○になります」という表現は広く使われていますが、本来は状態の変化などを表す言葉のため、適切ではありません。例えば、飲食店などで「お水になります」という言葉をよく耳にしますが、これは誤った表現です。余計な言葉を削ぎ落とし、「お水をお持ちしました」や「お水です」と言い切るようにしましょう。

このような表現は「バイト敬語」などと呼ばれ、若年層を中心に飲食店などでよく使われる独特の表現です。現在は一般的に使われるようになりましたが、ビジネスシーンでは相手によって違和感を与えかねないため、避けたほうがよいでしょう。

「大丈夫です」と「問題ありません」

「問題ありません」と言いたいときに「大丈夫です」という表現を使いがちですが、状況によっては意味が正しく伝わらないこともあります。

「大丈夫です」は、「OK」など肯定的な意味で使われるときもあれば、「結構です」など否定的な意味で使われるときもあります。返答が曖昧になり、解釈の違いが起きやすいので、なるべく使わないようにしましょう。ビジネスシーンでは誤解を避けるためにも、「問題ありません」を使うのが無難です。

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まとめ

「御社」と「貴社」をはじめとした、言葉の使い分けを解説しました。面接では、話し言葉である「御社」を使うほか、普段使いがちな言葉の誤用にも気を付けましょう。

言葉遣いはもちろん重要であるものの、面接は応募者の人柄や能力などをトータルで判断する場です。そのため、ちょっとした言い間違いを過剰に心配する必要はありません。言葉の使い方で緊張しすぎることなく、落ち着いて面接に臨みましょう。

 

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