職務経歴書の書き方 業界別職務経歴書見本

アルバイト・社員を募集する企業のほとんどで、応募の必要書類とされているのが履歴書と職務経歴書。
フォーマットが決まっている履歴書と異なり、職務経歴書は何をどう書いていくのかを、自分で内容を決めていかなければなりません。
実務能力を企業にしっかりとアピールするための書き方のポイントを確認していきましょう。

職務経歴書とは?

社員を募集する企業のほとんどで、応募の必要書類とされているのが履歴書と職務経歴書。フォーマットが決まっている履歴書と異なり、職務経歴書は何をどう書いていくのかを、自分で内容を決めていかなければなりません。実務能力を企業にしっかりとアピールするための書き方のポイントを確認していきましょう。

職務経歴書と履歴書の違い

採用担当者にとって履歴書は学歴・職歴・連絡先などの基本的な人事情報を確認するためのもの。スムーズな通勤は可能か、条件面の記載があれば応募者側の希望と大きな隔たりがないか、などの物理的な条件の確認も履歴書で行われます。
一方、職務経歴書は、募集している職種に合うスキルや経験があるかどうか、熱意が感じられるかどうかという視点で見られます。自分がどのような業務を経験し、そこでどのような活躍をしてきたのか、募集内容に関連することを中心に、整理してまとめていきます。履歴書では表現しきれなかった実務能力を、しっかりとアピールしていきましょう。
また、職務経歴書は手書きよりもパソコンで作成するのが一般的。提出書類として見やすいこともありますが、職務経歴書の作成を通してパソコンスキルもアピールすることもできます。

職務経歴書で見られるポイント

採用担当者が職務経歴書のどのような部分をチェックしているのか、詳しく見ていきましょう。

求人広告の内容に合致している実務経験があるか。能力は十分か

  • 募集職種の内容に関連がある職歴や資格を優先して記載します。
  • 「販売」などの職種名ではなく、誰に何をどのように売ってきたのかなど、経験してきた業務の内容を具体的に記載します。
  • 成果や実績は、数字を用いて表現することを心がけます。
  • 保有資格は、募集職種に関連したものを優先して記載します。

内容が整理されているか

  • 単に職歴を羅列するだけでなく、入社後に発揮できる自分の強みを強調して書きます。
  • 募集職種に関係のない職歴は最小限の記載にとどめるか、省略します。

読みやすい工夫がされているか

  • 枚数はできれば1~2枚、多くても3枚以内にまとめるようにします。
  • パソコンで作成した場合は、見出しや文字のスタイル(フォント)でメリハリをつけて、どこに何が書かれているのかがわかるようにします。
  • ひとつの項目の文章は簡潔に150字程度にまとめます。

意欲は感じられるか

  • 入社後にどのように貢献できるのか、過去の経験をベースに記載します。
  • 募集職種の業務に必要なスキルや資格の取得に向けて、努力しているものがあれば記載します。

職務経歴書の種類

一般的に「どのようにまとめるか」の違いで3つの種類があります。

  • 編年体式
  • これまでの職歴を古い順番からまとめたものです。学校を出て最初に就職した会社の職歴から順に書いていきます。採用担当者にとっては履歴書と併用して見られるため、理解してもらいやすいですが、アピールしたいのが直近の職歴の場合は、後半まで読み進めてもらう必要が出てきます。
  • 逆編年体式
  • その名の通り、編年体式の逆バージョンです。直近の職歴から始めて後半にいくほど職歴が古くなっていきます。直近の職歴に注目してもらいやすいメリットがあります。
  • キャリア式
  • 会社ごとに書くのではなく、職歴の中で共通する業務についてまとめて書いていく形式です。自分自身の実務能力をアピールしやすく、また、デメリットとしてとらえられがちな転職回数が多い場合でもあまり目立ちません。派遣社員としての勤務経験が多い方にも向いているスタイルです。

職務経歴書の提出スタイル

郵送するとき

職務経歴書を折らずに入れられるサイズの封筒を使用します。A4サイズで印刷した場合は、角形2号(通称:角2)サイズの封筒を、B5サイズ(B4サイズ二つ折り)の場合は角形3号(通称:角3)サイズの封筒を使用します。送付状・履歴書など、他の必要書類と一緒にクリアファイルに入れた上で封筒に入れると折り目もつかず、水ぬれも防げるため安心です。

持参するとき

郵送の場合と同様に他の必要書類と一緒にクリアファイルに入れてから封筒に入れます。送付状は必要ありません。受付の方などに預ける場合は封筒のままお渡しします。面接時などで直接、渡す場合はクリアファイルごと書類一式を出し、封筒の上に重ねて両方を渡します。

職務経歴書を書く準備

職務経歴書を書く前に準備しておきたい項目は2つあります。一つめは、企業がどのような人物を求めているのかを求人広告の内容から把握すること、二つめは自分の経験やスキルの中から強くアピールするべき内容を決めることです。ここでは経験やスキルの棚卸しの方法や企業に合わせたアピール内容のピックアップの方法をお伝えしていきます。

準備のプロセスは2種類ある

自分のアピールポイントをあげることを、難しいと感じる人は多いのではないでしょうか。
経験を棚卸ししてアピールポイントを考えたり、求められているスキルに自分が当てはまるか洗い出すなど、アピールポイントを考える方法は、たくさんあります。
今回は、企業で求められている経験やスキルを洗い出して、自分の経験やスキルの中から当てはまるものを探し出す方法を紹介します。

2ステップで自分の経験・スキルを洗い出す

  • 求められている人物像を把握する

    「仕事内容」「業務内容」「応募条件」「応募資格」の項目に書かれている内容を、以下のポイントで書き出してみましょう。

    具体的な業務内容は何か

    同じ職種での経験は必要か

    業務に必要なテクニカルスキルは何か

    • パソコンで〇〇が使用できる など

    どんなヒューマンスキルが求められているのか(協調性・正確性など)

    • 自発的に問題解決に取り組むことができる力(主体性)
      作業を正確に行える力(正確性)

    入社後はどのような形でステップアップしていけそうか

Step
1
企業分析

  • 2ステップで自分の経験・スキルを洗い出す

    Step1で書き出した内容に沿って、自分の経験やスキルをピックアップしていきます。

    自分の職歴をピックアップ 募集内容に記載されている業務の中から、自分がこれまでに経験してきたものをピックアップしましょう。これが職務経歴書でアピールすべき職歴となります。当てはまるものがなく、かつ「未経験でも可」と書かれている場合は、次であげる「求められているスキル」の部分でアピールポイントを見つけましょう。

    自分のスキルを把握する 応募する業務に必要なスキルの中から、自分が持っているスキルを洗い出していきましょう。
    「スキル」と聞くと、パソコンの操作スキルや保有資格などのテクニカルな能力に目がいきがちですが、仕事への取り組み姿勢などのヒューマンスキルもぜひアピールしていきたいもの。代表的なスキルの例をあげますので参考にしてみてください。

    テクニカルスキル 業務を正しく遂行するための能力
    パソコンスキル

    扱えるソフトの種類

    プログラミングスキル

    使用可能な言語など

    操作可能な機器

    具体的な機器名

    資料・文書作成能力

    資料・文書の種類

    事務処理能力

    営業技術

    営業対象

    販売・接客技術

    商品知識

    語学力

    保有資格

    ヒューマンスキル 人間関係を良好に保つための能力
    行動する力

    物事に進んで取り組む力
    周囲に働きかけて巻き込む力
    目的を設定し確実に行動する力

    考え抜く力

    現状を分析し、目的や課題を明らかにする力
    課題の解決に向けて計画を立て、準備する力
    新しい価値を生み出す力

    チームワーク

    自軍の意見をわかりやすく伝える力
    相手の意見を丁寧に聴く力
    意見や立場の違いを理解する力
    社会のルールや人との約束を守る力
    ストレスの発生源に対応する力

    ヒューマンスキルをアピールするエピソードを整理 職務経歴書でヒューマンスキルをアピールする際は、具体的なエピソードが必要です。どのような場面で、どういった工夫や取り組みをしてきたのか整理しておきましょう。

    • キャンページに合わせてオリジナルチラシを作製し、集客に貢献した。担当者とのコミュニケーションを密にとり、顧客ニーズに合った商品展開を行った。

Step
2
自己分析

会社が求めるものと自分のビジョンが一致するように

会社が求めているキャリアステップに応えられるかどうかも考えてみましょう。「技術を磨ける」「管理職への道も用意されている」など、自分が思い描いている将来像と一致している場合は、職務経歴書内で触れておきたいもの。意欲をアピールする材料になるので、あらかじめメモしておきましょう。

職務経歴書Q&A

いざ職務経歴書を作成するとなると迷う部分も出てくるもの。ここではよくある疑問にお答えしていきます。

手書きで作成してもよいですか?

原則、パソコンで作成しましょう。企業ではビジネス文書を手書きで作成することはないので、手書きで作成された職務経歴書は、採用担当者にかなりの違和感を覚えさせます。手書きで読みやすくきれいにレイアウトされた職務経歴書を作成することはなかなか難しいもの。パソコンでWordを使用して、作成するのが一般的です。

パソコンを持っていない場合はどのように作成したらいいですか?

スマホを持っていて、Wordを使用したことがある場合は、iPhone/iPad用のiOS対応版やAndroid版をインストールして使用する方法があります。(インストールは無料ですが、利用できない機能が一部あります。)ただし、一からスマホで作成するのはかなり大変です。現実的なのは、手書きで下書きをし、周囲のパソコンを持っている人にお願いしてWordの文書ファイルにしてもらう方法です。頼めそうな知人がいない場合は「文書作成代行サービス」の利用を検討します。手書きの文章をデータにして納品してくれるほか、コンビニのプリンターから完成書類をプリントアウトできるサービスもあります。自分の状況に合った便利なサービスを探してみましょう。

何枚くらいにまとめたらいいですか?

1~2枚、多くても3枚以内にまとめるようにします。
採用担当者は一度にたくさんの応募書類をチェックします。一目で何が書かれているかわかるように、できるだけシンプルにまとめます。

退職理由を書く必要はありますか?

原則、不要です。面接で聞かれた際に答えられるように準備をしておけばよいでしょう。その際は、前職の批判にならないように気を付けましょう。
前向きなキャリアチェンジである場合は、「かねてから希望していた部署へ異動ができなかったため転職」など、一言、書き添えてもよいでしょう。

短期間で退職した職歴も記載したほうがいいですか?

期間と業務内容によります。1~2か月というごく短期間で辞めた仕事や、募集内容に関連しない職歴であれば、あえて職務経歴書に記載する必要はありません。募集内容に関連する職歴であれば1年程度の勤務期間でも書いてかまいませんが、転職回数が多い場合は編年体式で書くと回数の多さが目立って見えがちです。キャリア式でまとめるとよいでしょう。

正社員として働いた経験がない場合、アルバイトや派遣社員の経験を書いてもいいですか?

アルバイトや派遣社員の職歴の中で募集内容に関連するものがあれば、実務内容や成果について具体的に書いていきましょう。同じ職種の経験だけでなく、自分の持っているヒューマンスキルの中で応募職種に必要なものがあれば積極的にアピールしていきます。

経験したことがない職種にチャレンジしたい場合は何を書いたらいいですか?

成果を上げてきた実務経験について書いていきましょう。仕事への真摯な姿勢や、新しいことへ積極的にチャレンジできる人材という印象が伝わる具体的なエピソードを盛り込めるとよいでしょう。

職務経歴書は他の企業への応募用に流用してもいいですか?

たとえ同じ職種の募集であっても、募集内容は各社で異なるもの。求められている経験やスキルに合わせて、アピールすべき項目に強弱をつけていく必要があります。よって、職務経歴書は応募する企業ごとに変更するのが原則です。少しずつでもアレンジして使用しましょう。

ブランクがある場合はどう書いたらいいですか?

子育てや介護などによりブランクがあり、再就職を目指している場合も、職歴をアピールすること自体は変わりません。だだし、ブランクの年数や職種によっては経験やスキルが現在のビジネス環境に合わないものになっている可能性があります。ブランクの期間にスキルをアップデートするために努力してきたことや、募集内容に関連するパートやアルバイトの経験があれば、合わせて書くようにしましょう。

経験してきた仕事に一貫性がないのですが全部を書かなければいけませんか?

Q5にあるとおり、募集内容に関連しないごく短期間の職歴を除き、社員としての職歴は原則、全部を書きます。その場合、応募職種に最も関連がありそうな実務経験がアピールできるように書き方を工夫します。直近の職歴を目立たせたい場合は逆編年体式で、そうでない場合はキャリア式で応募職種に最も共通点がありそうな職歴からまとめていきましょう。

職務経歴書の書き方ポイント

アピールしたい内容を目立たせるためには、どの順番で何を書くのか、まとめ方はどうするのかなど、構成も工夫する必要があります。編年体式の代表的な例を挙げてポイントを解説していきます。

実例でチェック!職務経歴書の書き方

ここでは飲食業の職歴をアピールして同業界へ転職を目指すケースを例に見ていきます。職務経歴書は決まったフォーマットがあるわけではありません。自分の強みが表現しやすい項目にアレンジしましょう。文字の太さを変化させたり、下線を効果的に使い読みやすくなるよう心がけます。

職務経歴書の書き方
日付

職務経歴書を持参する場合は手渡しする日、郵送の場合は投函予定日、メールの場合は送信日を書きます。

職務要約

募集内容に関連する内容に絞ってコンパクトにまとめます。

所属・業務内容

アルバイトの経験も募集内容であれば書きますが、他にアピールすべき職歴が豊富な場合は省略も可能です。

配属変更

配属が変わったり、昇進したりした場合は明記します。

保有スキル

資格では表せないスキルがあれば明記します。特にない場合は項目を省略してもかまいません。募集内容に関連するものから順に書きます。

資格

資格名は省略せずに正式名称を書きます。募集内容に関連するものが上に来るようにします。

自己啓発・取得予定・他資格

志望職種に関連する資格を持っていない場合は、資格の代わりに「自己啓発」という項目を設けましょう。目指している資格があればその資格名を、業務に関連して学んでいることがあればその講座内容などを書くとよいでしょう。

自己PR

具体的なエピソードを交えてアピール内容を記載します。「達成事項」として具体的な内容を箇条書きにしたり、「心がけていること」として職務に当たる際に留意してきたことを書きます。

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