2023.04.17

フリーターは職務経歴書になにを書く?書き方のポイントと例文を紹介

フリーターは職務経歴書になにを書く?書き方のポイントと例文を紹介

フリーターはアルバイトが中心のため「職務経歴書を書いた経験がない」という方も多いのではないでしょうか。しかし、正社員の求人に応募する場合は、履歴書と職務経歴書を提出する必要があります。職務経歴書には基本的な書き方があるものの、正社員の職歴の有無で書き方が若干変わります。また、職務経歴書は手書きかパソコンで作成しますが、両者のメリット・デメリットを把握しておくことが大切です。

今回は、職務経歴書の概要と基本的な書き方、職歴に応じた職務経歴書の記入例、提出前のチェックポイント、手書き・パソコンのメリットとデメリットについて解説します。

正社員採用に応募するときはフリーターも職務経歴書を準備しよう

正社員採用に応募するときはフリーターも職務経歴書を準備しよう

 

パートやアルバイトに応募する場合、先方から指定がない限り、職務経歴書を提出する必要はありません。ただし、正社員の求人に応募する場合は、履歴書と併せて職務経歴書の提出が必須です。

まずは、職務経歴書の概要を踏まえ、職務経歴書の役割、テンプレートについて解説します。

職務経歴書とは

職務経歴書とは、これまでの業務経験や得たスキル、自己PRなどをまとめた書類のことです。履歴書はあくまでもプロフィールであり、過去の職歴については在籍期間や退職理由などの基本的な情報のみ記載します。

職務経歴書では、これまで在籍した会社でどのような経験をし、どのようなスキルを得たのか、応募する企業で何を活かしたいかを詳細に記載します。履歴書には書ききれない情報を補足するものであり、就活には欠かせない応募書類です。

職務経歴書で基本的なビジネススキルをアピールできる

正社員の経験がないフリーターの方は、職務経歴書で何をアピールすればいいか悩むことも少なくありません。しかし「職務経歴書の書き方」によって基本的なビジネススキルが備わっていることをアピールすることもできます。

職務経歴書に誤字や脱字がなく、丁寧で読みやすい文章であれば、文章の作成能力があるとアピールできます。表やグラフを挿入したり、文字のサイズなどのレイアウトを調整したり、読み手のことを考えて作られた職務経歴書は一定の評価が得られるでしょう。

さらに、職務経歴書は自己PRも記載することから、自分自身をプレゼンする役割もあります。重要なポイントをピックアップして簡潔にまとめることで、プレゼンテーション能力があると評価されるでしょう。

もちろん就職先の業務に関する経験がアルバイトの中であれば、それもアピールできます。

職務経歴書のテンプレートをダウンロード

職務経歴書には決まった形式がないため、どのように記入すればいいか悩む方も多いでしょう。職務経歴書を作成する際は、インターネット上にあるテンプレートを活用するのがおすすめです。

テンプレートは求人サイトや転職サイトで公開されており、誰でもダウンロードすることが可能です。

なお、職務経歴書のテンプレートには「逆編年体形式」「編年体形式」「キャリア形式」の3種類があります。各形式の特徴とメリットは以下のように異なります。

  • 逆編年体形式:現在から過去にさかのぼって記載する形式。直近の業務をアピールしたいときに適している。
  • 編年体形式:過去から現在へと時系列に記載する形式。キャリアアップの過程をアピールできる。
  • キャリア形式:業務内容ごとに分類して記載する形式。複数の業務経験がある人に適している。

なお、こちらからバイトルの職務経歴書が、WordとExcelの形式でダウンロードできます。フリーターや新卒などキャリアが浅い場合、過去から現在に記載する「編年体形式」がおすすめです。

履歴書の形式別テンプレート

職務経歴書の基本的な書き方

職務経歴書の基本的な書き方について、順を追って見ていきましょう。

職務要約

職務経歴書の冒頭には、これまでの職歴の要点を伝える「職務要約」を記載します。

これまでアルバイトで携わった仕事内容やエピソードを、長くても300文字程度(3~4行程度)で簡潔にまとめた「あらすじ」のようなものです。

現在に至るまでに行なったアルバイトの仕事内容を簡潔に書いたうえで、最後に簡単な志望動機を書くのが基本的な構成です。職務要約は職務経歴の理解度を高めるほかに、採用担当者に興味を持ってもらう役割もあります。応募する企業や職種に役立ちそうな経験やスキルを、志望動機に結びつけるとよいでしょう。

職務経歴

次に、職務経歴書のメインである職務経歴を記載していきます。職務経歴は単純に仕事内容を書くだけでなく、以下の情報を順に記載する必要があります。

  • 在籍期間
  • 企業名
  • 事業内容
  • 企業情報(資本金、従業員数、売上高など)
  • 雇用形態
  • アルバイトの仕事内容や実績

なお、仕事内容を書く際は、冒頭に箇条書きなどを用いて簡潔に書きましょう。次に詳細な仕事内容や取り組み、実績や成果を書きます。自己PRと関連付けできる経験やスキル、数字で表せる実績があれば積極的に記載しましょう。

職務経歴を記載する順番は、選んだテンプレートの形式通りで構いません。また、読みやすさを考慮し、企業ごとに表を作成するのもおすすめです。

活かせる経験・スキル

仕事に役立つスキルを、箇条書きで記載しましょう。

パソコンスキルや語学力、営業、ビジネススキルなど、ビジネスに関するスキルはすべて記載します。なお、1つのスキルにつき、できることが複数にわたる場合、以下のように具体的に書くことがポイントです。

(例)
Excel:基本的な関数、グラフの作成
ビジネススキル:コミュニケーション能力、スケジュール管理能力

保有資格

免許資格を記載する場合は、スキルと同様に箇条書きで記載します。略称ではない正式な資格の名称、取得した級、取得した年月日を記載するのが基本です。

(例)
普通自動車第一種運転免許 取得日:2023年○月○日

所有する免許の数が多い場合は、仕事に関係するものをピックアップして記載しましょう。

自己PR

自己PRでは、アルバイト経験で得たスキル、自分の能力などの強みを志望する企業でどう活かせるか、また、仕事に対する熱意をアピールしましょう。

これまでの仕事内容を通してどのような成果や成長があったのか、具体的に書くことが大切です。例えば、大変な仕事をどう乗り越え、その経験を通して何を学んだかなど、わかりやすいエピソードを添えるとよいでしょう。

自己PRに書くことが見つからない場合、自己分析を通して過去の自分の振り返り、長所や短所を知ることが必要です。自己分析のやり方はいくつかありますが、初めての場合は性格診断や適職診断などのツールを活用するとよいでしょう。

さらに、自己PRを考えるうえで、企業側が求める人物像を把握する必要があります。アピールするポイントがその人物像に近いほど、採用のチャンスが高まります。

企業研究をすることで、自己PRでアピールするべき自分の強みが明確になるでしょう。人物像は求人情報に書かれていることが多いため、自己PRを考えるときの参考にしましょう。

フリーターの職務経歴書の書き方の例

職歴あり・職歴なしの職務経歴書の作成例を紹介します。(※テンプレートはバイトルのものを使用)

職歴ありの場合

過去に正社員や契約社員などで就職した経験があるものの、退職後にフリーターになるケースも少なくありません。職歴がある場合、フリーターをしていた期間は一般的に「空白期間(ブランク)」とみなされます。

空白期間のアルバイト経験が応募先の企業で役立つものであれば、職務経歴書に記載します。空白期間が長いと不審に思われることもあるため、アルバイトであっても職歴は書いたほうがよいでしょう。

上記のことを踏まえ、退職後にフリーターになった場合、職務経歴書は以下のように作成してみてください。

■職務経歴書記入例(職歴ありの場合)
職務経歴書記入例(職歴ありの場合)

正社員などの経験がある場合、職務経歴は優先的に記載しましょう。アルバイトの経験しかない場合と比べ、採用される可能性が高くなるためです。

なお、職務経歴書には、前職の退職理由は書かないことが一般的です。「一身上の都合」などの退職理由は、履歴書に書いていれば問題ありません。ただし、転職回数が多い場合や、無職の期間が長い場合など、退職理由を書いたほうが良いケースもあります。

職歴なしの場合

一度も就職した経験がなく、アルバイトしかしたことがない場合、職務経歴書は以下のように作成しましょう。

■職務経歴書記入例(職歴なしの場合)
職務経歴書記入例(職歴なしの場合)

上記の例は2カ所のアルバイト経験を想定していますが、なかには仕事が長く続かず、職歴が多い方もいるでしょう。職歴が多い場合は、応募先の業務に関連した職歴のみを記載しましょう。

ただし、短期間のアルバイト経験を記載すると「すぐに辞めるのでは」と思われる可能性があります。職務経歴書には自分の強みをアピールできる職歴を書き、それ以外のものは履歴書に書いておくとよいでしょう。

完成した職務経歴書を見直すときのチェックポイント

職務経歴書を作成したら、提出前にミスがないか確認が必要です。職務経歴書を見直す際は、以下のポイントをチェックしましょう。

誤字脱字、不自然な文章が無いか

職務経歴書の内容が素晴らしいものでも、文章に誤字脱字があると緊張感がないイメージを与えてしまいます。職務経歴書は丁寧に作成すると同時に、誤字脱字がないか確認が必要です。

また、自己PRなどの長文を書く際「です・ます調」と「だ・である調」の混在、主語と述語のねじれなどが起こりやすくなります。不自然な表現の文章がないか、音読してチェックするとよいでしょう。

経歴から志望動機につなげることができているか

志望動機は基本的に履歴書に記載しますが、職務経歴書にも補足できるような内容を記載したほうがよいでしょう。その際、アルバイト経験から得たスキルや強みと、内容がつながっている必要があります。

上の記入例にもあるように、志望動機の項目を用意するのではなく、自己PRと関連して、入社後にどのような貢献ができるか、詳細に書くことがポイントです。

履歴書に書いた志望動機と一貫性を持たせるように注意しましょう。

採用後に活かせる経験やスキルが記載されているか

職務経歴書に記載する経験やスキルは、業務に役立つものを書くことが基本です。企業側が求める経験やスキルを持っていると、採用担当者から高く評価され、採用の可能性が高くなります。

なお、仕事に関連する経験やスキルがない場合は、どの仕事にも必要なものを記載します。例えば、協調性や忍耐力などのヒューマンスキル、電話応対などのビジネスマナー、パソコンのスキルなどが挙げられます。

ただし、ヒューマンスキルは客観的な評価が難しくなるため、具体的なエピソードや周囲からの評価を添えるのがポイントです。

職務経歴書は手書きとパソコンどちらで作る?

職務経歴書は手書きとパソコンどちらで作る?

 

職務経歴書は、手書き、パソコンのどちらでも作成が可能です。ただし、両者にはメリット、デメリットがあるため、事前に把握したうえで職務経歴書を作成しましょう。

手書きのメリット・デメリット

手書きの職務経歴書は、丁寧さや意欲、人柄が伝わりやすいメリットがあります。自己PRなどの長い文章を手書きするのは労力がかかるため、志望度が高いと評価される可能性があります。

一方、手書きにするデメリットは、時間と労力がかかることに加え、一文字の誤字でも書き直す必要があることです。パソコンは簡単に修正できますが、手書きでは修正テープなどを使えません。また、字の大きさにばらつきがあると読みにくいうえに、書ける情報量も少なくなります。

「パソコンのスキルがない」という印象を与える可能性もゼロではありません。そのため、パソコンが必須の業種の場合、手書きは避けたほうが無難でしょう。

パソコンのメリット・デメリット

職務経歴書をパソコンで作成するメリットは、手書きよりも手間がかからず、読みやすいように工夫しやすいことです。

表の作成や見出しの設定、行間の調整など、文書のレイアウトを簡単に調整できます。文字のサイズも調整できるため、文字の量を増やすことも可能です。読み手を意識した職務経歴書を作成できれば、文書作成のスキルがあると評価されるでしょう。

書き間違いをすぐに修正できるうえに、データを保管して他社の応募に利用できることも、パソコンのメリットといえます。

一方、パソコンは変換による誤字、修正時点の脱字が起きやすいというデメリットがあります。予測変換は誤字をしやすく、特に企業名を間違えるとマイナスイメージになるので注意しましょう。文字を詰め込み過ぎて読みにくくならないような配慮も重要です。

また、同じデータをアレンジして複数の企業に応募する場合は、違う企業に対する文章が残る可能性があるので注意しましょう。

パソコンがある人はパソコンでの作成がおすすめ

仕事でパソコンを使用することが主流となり、メールや応募フォームなどから応募書類を提出することも多くなってきた現代では、職務経歴書は手書きでもパソコンでもどちらでも良いと考える企業が多くなっています。

職務経歴書を作成する手間と読みやすさを考慮すると、パソコンがある方はあえて手書きを選ぶ必要はないでしょう。

パソコンを持っていない場合は、スマートフォンで職務経歴書を作成できるテンプレートやアプリもあるため、活用してみてください。

まとめ:職務経歴書を準備してフリーターを卒業しよう

フリーターから正社員の求人に応募する場合、職務経歴書の作成が必須です。職務経歴書はテンプレートを活用し、基本的な書き方に沿って作成します。

職務経歴書を作る際は手書き、パソコンのどちらでも構いません。ただし、読みやすいパソコンを選ぶほうが修正も楽でおすすめです。提出前には、誤字脱字や不自然な文章などがないかチェックし、万全な状態で応募しましょう。

フリーターから正社員を目指す方は、バイトルNEXTをぜひご活用ください。未経験OK、フリーター歓迎などの求人が豊富なため、ぴったりの求人が見つけやすいはずです。

 

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