16タイプ性格診断・MBTIとは?相性や日本人に多いタイプを解説

16タイプ性格診断・MBTIとは?相性や日本人に多いタイプを解説

「16タイプ性格診断」や「MBTI」という言葉を聞いて、具体的にどういうものか気になったことはありませんか?
この記事では、16タイプ性格診断の概要と、16種類のタイプそれぞれについて解説します。自分がどのタイプでどんな人と相性が良いのかなど、ぜひ参考にしてみてください。
※「MBTI」は、一般社団法人日本MBTI協会の登録商標です。

16タイプ性格診断とは

16タイプ性格診断とは、人の性格を16の型に分類する考え方です。
日本では人の性格を判断する基準の一つとして血液型を聞くことがありますが、欧米ではその代わりに16タイプの性格診断が浸透しています。

その始まりは「MBTI」という性格検査です。MBTIは1960年代に発表されて以降長く欧米で使われ、比較的最近になってからその派生版ともいえる「16Personalities」が生まれました。
16Personalitiesは、いくつかの質問をもとに性格を分類する診断テストで、これが現在の16タイプ性格診断の元になっています。

「MBTI」「16personalities」「16タイプ性格診断」は、同じもののように扱われていますが、それぞれ別のものです。

MBTI(マイヤーズ=ブリッグスタイプ指標)

MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)は、スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングの「心理学的類型論」の影響をうけて、1960年代にアメリカのキャサリン・クック・ブリッグスと、彼女の娘イザベル・ブリッグス・マイヤーズによって開発されました。

MBTIは他の一般的な性格診断とはちがい、自分の認知パターンを理解するための性格検査として作られました。
対人関係の改善、キャリアの適性判断、チームワークの強化などに役立つよう設計されていて、心理学の現場や企業でのキャリアカウンセリング、教育、組織開発など、様々な分野で利用されています。

MBTIは人間の心理的な傾向を、4つの切り口とそれぞれ2つの要素で、合計16種類に分類します。「INFP」や「ESTJ」など、MBTIに興味を持った方はこのような言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。後発の「16personalities」や「16タイプ性格診断」でも、この考え方にならった分類がされています。

本格的にMBTIに興味を持たれた方は、ぜひMBTI公式サイトをご覧になってみてください。国際規格のトレーニングを受けたMBTI認定ユーザーの支援を受けながら、MBTIを実際に体験する方法が紹介されています。
参考:日本MBTI協会

16Personalities(MBTIから派生した性格診断)の誕生

「16Personalities」は、MBTIの考え方にもとづいた性格診断テストとして生まれました。
このテストは、NERIS Analytics Limitedによって2010年代初頭に開発され、MBTIと同じような性格の分類を使いつつ、オンラインでの利用のしやすさから広く普及しました。

「16Personalities」は無料のオンライン診断を受けるだけで自分の性格タイプを知ることができます。診断の質問は簡単かつ直感的に答えることができ、新しい世代のユーザーにマッチした性格診断になっています。

「16タイプ性格診断」が若者の間でSNSを中心に流行

MBTIや16personalitiesは、日本に入って来ると「16タイプ性格診断」という新しい概念となって、若者を中心に主にSNSで広がりました。特にK-POPアイドルやVTuberなどのインフルエンサーが自分の性格タイプを公表し、ファンとのコミュニケーション手段として利用したことが、日本での浸透につながったようです。

日本では、自分と他人を理解する役割を果たす一方で、エンターテイメントや趣味の要素としても受け入れられています。例えば、アニメや漫画のキャラクターに性格タイプを当てはめるのが流行し、キャラクターの内面を深く掘り下げる方法として使われました。
また、SNSなどのプロフィールに自分の性格タイプを書くことも流行しているようです。「自分の性格タイプは〇〇〇〇だから自分はこうなんだ」というように、性格タイプの特徴を自分の指針のようにとらえる人も現れたりしています。

MBTIから派生した「16タイプ性格診断」は、若者の間で「自分の内面を知るための検査」から「人の性格を分類するコミュニケーションツール」へと独自の発展をしたといえるでしょう。

分類の基本的な考え方

16タイプ性格診断では、4つの切り口とそれぞれ2つの要素の組み合わせで、性格タイプを判断します。
ここでは具体的に、切り口と要素について解説します。

I(内向型)とE(外向型)

この切り口は、人との接し方を診断する要素です。
I(内向型)は一人でいることを好み、グループにいるときも少人数のグループである場合が多いとされています。新しい環境に身を置くことを避ける傾向があり、人見知りな性格です。
E(外向型)はフレンドリーで、多くの人、コミュニティと関わりを持つことを好みます。共感性が高く、話すことが好きな明るい性格という印象を与えることが多いです。

S(感覚型)とN(直観型)

この切り口は、感じ方や考え方を診断する要素です。
S(感覚型)は事実を重視します。経験や知識からくる情報を信じ、五感をフルに使って情報を収集しようとする面もあります。
N(直観型)は想像力が豊かで予想が得意です。与えられた情報から、その奥に隠れている情報を予測する力があります。

T(思考指向型)とF(感情型)

この切り口は、物事の判断方法を診断する要素です。
T(思考型)は論理的・合理的に思考し、結論を出します。正論を好み、ディベート対決が得意なタイプです。
F(感情型)は自分の好き嫌いを重視し、感情や価値観に基づいて結論を出すタイプ。ただ、自分以外の価値観も尊重するため、気遣いのできる人という印象を与えることが多いです。

J(判断型)とP(知覚型)

この切り口は、ライフスタイルを診断する要素です。
J(判断型)は、規則やルールを重視し、時間厳守など、厳格な印象を与えます。計画的で、行動する前に考えるタイプです。
P(知覚型)は、計画よりも即効性を重視し、変化に柔軟に対応する意欲的なタイプです。周囲の状況に応じて柔軟に行動するのが特徴です。

16の基本タイプの紹介と相性の良い組み合わせ

ここでは16種類のタイプを、それぞれどんな性格か、相性の良いタイプはなにか、簡単に説明します。

ISTJ(管理者型)

ISTJ(管理者型)は真面目で責任感が強いことが特徴で、計画的で努力家なタイプです。
相性の良い他のタイプはENFJなど、社交性や共感性が高いタイプと言われています。

【関連記事】
ISTJ(管理者型)ってどんな性格?相性は?|16タイプ性格診断

ISFJ(擁護者型)

ISFJ(擁護者型)の特徴は、思いやりがあり他者への共感力が高いことです。そのため他者の幸せが自分の幸せであったり、人から誠実とみられることが多いタイプです。
相性の良い他のタイプはENTJなど、合理的で自分の意見を強く持っているタイプと言われています。

【関連記事】
ISFJ(擁護者型)ってどんな性格?相性は?|16タイプ性格診断

INFJ(提唱者型)

INFJ(提唱者型)の特徴は、献身的な理想主義者であることで、自分の使命と思いやりを持ち合わせているタイプです。
相性の良い他のタイプはESTJ(幹部型)など論理的で行動力があるタイプといわれています。

【関連記事】
INFJ(提唱者型)ってどんな性格?相性は?|16タイプ性格診断

INTJ(建築家型)

INTJ(建築家型)の特徴は、論理的に思考する計画的な戦略家であることです。効率を求め、個人で目標を達成することに喜びを感じるタイプです。
相性の良い他のタイプはESFJ(領事館型)など、コミュニケーション力が高いタイプと言われています。

【関連記事】
INTJ(建築家型)ってどんな性格?相性は?|16タイプ性格診断

ISTP(巨匠型)

ISTP(巨匠型)の特徴は、エネルギーを秘めた好奇心旺盛な合理主義者であることです。感情に流されず、器用で創作の才能があることが多い職人気質なタイプです。
相性の良い他のタイプはENFP(広報運動家型)など、創造力の高いタイプと言われています。

【関連記事】
ISTP(巨匠型)ってどんな性格?相性は?|16タイプ性格診断

ISFP(冒険家型)

ISFP(冒険家型)の特徴は、探求心と好奇心が強く、芸術家のような感受性をもっていることです。心が広い平和主義者で、斬新なアイデアを生み出すのが得意なタイプです。
相性の良い他のタイプはENTP(討論者型)など、好奇心旺盛でユーモアのある、明るい印象を与えるタイプと言われています。

【関連記事】
ISFP(冒険家型)ってどんな性格?相性は?|16タイプ性格診断

INFP(仲介者型)

INFP(仲介者型)の特徴は、理想主義で芸術家のような感受性をもつことで、他者に対して深い思いやりを持った繊細なタイプです。
」相性の良い他のタイプはESTP(起業家型)など、内面が豊かで、新しいことに挑戦するのが好きなタイプと言われています。

【関連記事】
INFP(仲介者型)ってどんな性格?相性は?|16タイプ性格診断

INTP(論理学者型)

INTP(論理学者型)の特徴は、知的好奇心が旺盛で論理的であること。加えて柔軟な発想力も持っている、天才タイプです。
相性の良い他のタイプはESFP(エンターテイナー型)など、社交的でエネルギーに満ちたタイプと言われています。

【関連記事】
INTP(論理学者型)ってどんな性格?相性は?|16タイプ性格診断

ESTP(起業家型)

ESTP(起業家型)の特徴は、注目を浴びるのが好きで行動力があることで、現実の物事にスリルを求めているタイプです。
相性の良い他のタイプはINFP(仲介者型)など、感覚的で感受性の高いタイプと言われています。

【関連記事】
ESTP(起業家型)ってどんな性格?相性は?|16タイプ性格診断

ESFP(エンターテイナー型)

ESFP(エンターテイナー型)の特徴は、感情豊かで社交的、冒険好きであることで、文字通りのエンターテイナータイプです。
相性の良い他のタイプはINTP(論理学者型)など、知的好奇心が旺盛なタイプと言われています。

【関連記事】
ESFP(エンターテイナー型)ってどんな性格?相性は?|16タイプ性格診断

ENFP(広報運動家型)

ENFP(広報運動家型)の特徴は、好奇心旺盛で創造性にすぐれることで、新しいことに挑戦するのを好むタイプです。
相性の良い他のタイプはISTPなど、旺盛な好奇心をもつタイプと言われています。

【関連記事】
ENFP(広報運動家型)ってどんな性格?相性は?|16タイプ性格診断

ENTP(討論者型)

ENTP(討論者型)の特徴は、大胆さとユーモラスさをもつことであり、新しいアイデアを生み出したり、挑戦や変化を楽しむタイプです。
相性の良い他のタイプはISFP(冒険家型)など、社交的で調和を大切にするタイプと言われています。

【関連記事】
ENTP(討論者型)ってどんな性格?相性は?|16タイプ性格診断

ESTJ(幹部型)

ESTJ(幹部型)の特徴は、冷静で計画性に優れ責任感が強い事です。特にルールや規則、秩序を大切にするタイプです。
相性の良い他のタイプはINFJ(提唱者型)など、人に対する深い思いやりを持つタイプと言われています。

【関連記事】
ESTJ(幹部型)ってどんな性格?相性は?|16タイプ性格診断

ESFJ(領事官型)

ESFJ(領事官型)の特徴は、社交的で人に思いやりをもって接することです。チームワークを大切にする、人と協力して目標を達成することを重視するタイプです。
相性の良い他のタイプはINTJで、合理的な完璧主義者タイプと言われています。

【関連記事】
ESFJ(領事官型)ってどんな性格?相性は?|16タイプ性格診断

ENFJ(主人公型)

ENFJ(主人公型)の特徴は、良心的で責任感が強いことです。人を惹きつけるリーダーシップがあり、カリスマ性もあることが多いタイプです。
相性の良い他のタイプは、ISTJ(管理者型)など、論理的思考力が高いタイプと言われています。

【関連記事】
ENFJ(主人公型)ってどんな性格?相性は?|16タイプ性格診断

ENTJ(指揮官型)

ENTJ(指揮官型)の特徴は、カリスマ性と合理性を持ち合わせていることです。計画と実行が得意で、自分が主導権を握って人を引っ張りたいタイプです。
相性の良い他のタイプはISFJ(擁護者型)など、相手に合わせることが好きな調整役タイプと言われています。

【関連記事】
ENTJ(指揮官型)ってどんな性格?相性は?|16タイプ性格診断

日本人に多いタイプは?|16タイプと人口比率

16タイプについて、世間ではどのタイプが多いのか気になる方もいるのではないでしょうか。ここでは16personalitiesのデータをもとに、各タイプの割合をご紹介します。
※2024年3月時点

日本人の16タイプの割合ランキング

16タイプについて、日本人のタイプ別の割合ランキングは以下のようになっています。

1. INFP(仲介者型) 16.44%
2. ENFP(広報運動家型) 13.78%
3. INTP(論理学者型) 7.91%
4. ISFJ(擁護者型) 7.17%
5. INFJ(提唱者型) 6.16%
6. ESFJ(領事官型) 7.38%
7. ISFP(冒険家型) 5.58%
8. ESFP(エンターテイナー型) 6.02%
9. ENFJ(主人公型) 5.59%
10. ENTP(討論者型) 5.19%
11. INTJ(建築家型) 4.12%
12. ISTJ(管理者型) 3.57%
13. ESTJ(幹部型) 2.94%
14. ISTP(巨匠型) 3.14%
15. ESTP(起業家型) 2.57%
16. ENTJ(指揮官型) 1.54%

※回答者:79,290人 16personalitiesより

まず、日本で最も多いのはINFP(仲介者型)。INFPは感受性豊かで、内面的な価値観や信念に基づいて行動するタイプです。

割合のおよそ半数を占める、ランキング上位5つの性格タイプに注目してみましょう。I(内向型)N(直観型)F(感情型)P(知覚型)がそれぞれ多いことが見て取れます。これはそのままINFPになり、日本でのINFPのランキングが一番高いことに納得がいきますね。

このことから、日本人には以下のような性格の人が多いと言えるのかもしれません。

  • I:対人関係は控えめ
  • N:知識や経験よりも想像力を大切にする
  • F:理屈よりも好き嫌いで判断する
  • P:ルールを守るよりも柔軟な対応を優先する

Iについて、対人関係が控えめな人が多いのは、一般的なイメージのとおりではないでしょうか。少し偏見かもしれませんが、日本人は欧米人に比べてシャイな人が多いと言われるようです。また日本には調和を重んじる文化があり、「話し過ぎないほうが良い」という空気もあります。シャイでなくでも自己主張を控えめにして、周囲とのバランスを取りながら行動することもありますよね。

Nについても、想像力が豊かで相手を慮る(おもんぱかる)日本人的なイメージに当てはまるように思えます。

一方で、Fの「理屈よりも好き嫌いで判断する」や、Pの「ルールを守るよりも柔軟な対応を優先する」については、意見が分かれそうです。
日本人は真面目で、規律やルールを重んじるとよく言われますよね。そんなイメージがありますが、社会的な規範や調和を大切にする一方、個人ではまた別の基準で物事を見ることもあるのかもしれません。

また、日本で最も少ないのはENTJ(指揮官型)。ENTJは外交的で合理性のあるリーダータイプです。
ENTJをはじめとした珍しいタイプの人は、より個性的な存在として活躍することができるでしょう。

あなたの性格タイプは多数派、少数派、どちらだったでしょうか。
「〇〇人はこういうイメージだ」のような話と合わせて考えてみると、あっているようでもあり、そうでないようでもあり、興味深いですね。ここでご紹介した「日本人」だけでなく、ほかの国や都道府県、自分の職場、学校などに置き換えて考えてみるのも面白いかもしれませんね。

自分の性格タイプだけでなく、周りの人の傾向も知ることで、より生きやすい振る舞い方を見つけるヒントになるでしょう。

16タイプの判定方法

簡単に自分がどんなタイプなのか調べてみたい方は、以下のページがおすすめです。
16Personalitiesを開発したNERIS Analytics Limitedが用意している公式ページで、簡単ないくつかの質問に、同意するかしないか7段階で選んでいくと判定がでます。
参考:無料性格診断テスト|16Personalities

また、直接オンラインでの判定はおこなわれていませんが、MBTI理論をより深く理解して専門的に活用したい方には、日本MBTI協会の公式サイトをおすすめします。こちらではMBTIの詳細と公式な診断方法に加えて、トレーニングやセミナー情報も提供されています。
参考:日本MBTI協会

まとめ

16タイプの性格診断について、一通りご説明してきました。タイプごとの詳細な説明は、この記事からリンクしているそれぞれのタイプ別記事で詳しく解説しています。ぜひ、自分や親しい友人のタイプの記事をご覧になってみてください。

5つのSTEPでキミのバイト応募をサポート!バイトGET完全マニュアル

さっそくお仕事を探してみよう

カテゴリ一覧