2023.11.01

短所一覧・回答例あり!短所の自己分析から面接での効果的なアピールまでの3ステップ

短所一覧・回答例あり!短所の自己分析から面接での効果的なアピールまでの3ステップ

面接での「自己の短所は?」という質問に自信を持って答えられますか?
この一見シンプルな質問に、多くの求職者が悩むことでしょう。しかし、この質問の真意は単なる自己評価を知りたいわけではありません。面接官はあなたの自己認識、そしてそれをどう改善していく意志があるのかを知りたいのです。

この記事では、自己分析の方法から短所をポジティブに伝えるテクニック、具体的な回答例までを詳しく解説します。

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面接官が「短所」を聞くのは、弱点を正確に把握し克服できるか知りたいから

「短所」は、弱点や不足している部分を指す言葉です。しかし、面接官がこれを質問するのは、単に応募者の欠点を知りたいからではありません。

面接官は、応募者が自分の弱点や成長が必要な部分を、どの程度正確に理解しているか、そしてどのように対処しているかを知りたいのです。
また、この質問を通じて、自分の弱点をうまく言葉で表現できるか、また採用するポジションの要件に相応しいかどうかも確認しています。

応募者にとってこの質問はむしろ、自己理解や向上心をしっかりアピールする絶好のチャンスなのです。

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ステップ1:自己分析で自分の短所を探る

ステップ1:自己分析で自分の短所を探る

面接で短所を効果的にアピールするためには、まずは自己分析で自分の短所を正確に理解しましょう。

面接官に伝えるためには、まず自分自身の理解が必要

自己分析の目的は、自分自身の理解を深めることです。面接で短所を効果的にアピールするためには、まずは自分自身が短所を正確に理解する必要があります。

自己理解を深めることで、より客観的に自分のことを評価することができるようになります。それにより、短所やそれをを改善するための具体的な行動が明確になり、キャリアパスを描くことや、自分に合った仕事や環境を見つける手がかりにもなるでしょう。

短所との向き合い方をしっかり説明することで、問題解決能力や向上心を示すことが可能です。

自分の苦手なことや経験、人から指摘されたことなどから考える

自分の苦手なことから探す

日常生活や仕事の中で、特に避けたいと感じるタスクや苦手意識を感じることから、自身の短所を見つけ出すことができます。
自分のモチベーションの変化を視覚化する「モチベーショングラフ」や、中心にあるテーマから派生するキーワードやアイデアを枝分かれさせていく「マインドマップ」を活用すると、自分の中の短所を視覚的に整理することができおすすめです。

失敗した経験を振り返る

過去の失敗体験を振り返り、その原因や背景を深く掘り下げることで、自分の弱点や課題を明確にすることができます。
人生の転機や印象に残っているエピソードを年表にした「自分史」を作成して、どのような状況で失敗したのか、その原因は何だったのかを考えることで、短所を明確にすることができます。

日常で指摘されたことを振り返る

友人や同僚、上司からの指摘やアドバイスを思い返すことで、自分では気づかなかった短所や課題を発見することができます。特に、繰り返し指摘されることや、共通する指摘は、自分の短所である可能性が高いです。

自分の長所から考える

自分の長所と短所は、しばしば表裏一体の関係にあるため、長所から短所を考えるというアプローチも効果的です。自分の長所や得意なことをリストアップし、それと対極にある能力や特性を考えることで、短所を洗い出すことができます。

家族や親しい人に聞いてみる

友人や家族から自分の客観的な評価をもらうこと(他己分析)で、自己分析では気づけなかった短所を知ることができます。
他己分析を行う際は、ある程度の信頼関係がある人からフィードバックをもらうことが大切です。また、一人の意見に偏らないよう、多くの意見を聞くことで、より広い視野で自分を知ることができます。

【短所一覧】一般的な短所の例

面接で一般的な「短所」のイメージができない方のために、いくつか例を紹介します。

  • 完璧主義者で細かいことにこだわりすぎることがある。
  • 人前でのプレゼンテーションが苦手。
  • 新しい環境や変化に適応するのが遅い。
  • 一つのことに集中するあまり、他のタスクを見失うことがある。
  • 他人の意見を尊重するあまり、自分の意見をしっかりと述べないことがある。

また、その他の短所を一覧にまとめました。これを参考に、自分の短所を整理し、短所を探すヒントとして活用してください。

■自己中心的な考えに関する短所

自分勝手 我が強い 頑固
言い方がストレート プライドが高い わがまま
独断的 他人に厳しい 自己主張がつよい

■コミュニケーション能力・人間関係に関する短所

人見知り 周囲を気にする 引っ込み思案
無口 口下手 人の話を聞かない
八方美人 冷たく見える お節介やき
図々しい 鈍感  

■意志・判断・考え方に関する短所

意志が弱い 流されやすい プレッシャーに弱い
優柔不断 考えすぎる 自分に自信がない
理屈っぽい 臆病 ネガティブ
単純 自分に甘い 楽観的
悲観的 消極的 決断が遅い

■行動・実行力に関する短所

あきらめが悪い 追い込み型 慎重すぎる
出しゃばり 負けず嫌い 凝り性
短気 そそっかしい おっちょこちょい
見切り発車 おおざっぱ せっかち
要領が悪い 1人で抱え込みやすい 神経質
いい加減 ことなかれ主義 没頭しすぎる
注意力散漫 視野が狭い おとなしい

■感情・感受性に関する短所

緊張しい 心配性 冷めている
傷付きやすい 真面目すぎる  

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ステップ2:短所をポジティブに変換する

ステップ2:短所をポジティブに変換する

短所はそのまま伝えても、単にネガティブな印象を与えるだけで終わってしまいます。
面接では、そのままネガティブな形で伝えるのではなく、どのようにその短所から学び、成長してきたか、ポジティブに活用してきたのかを中心に話すのがポイントです。

短所から「隠れた長所」が見える

短所と長所は表裏一体です。たとえば「完璧主義」は、行き過ぎると周囲との摩擦を生んだり、業務の遅れを招く恐れもありますが、逆に「高いクオリティへのこだわり」と捉えることもできます。

短所をポジティブに伝えるために、以下の3ステップが考えられます。

  • 短所がもたらすポジティブな影響や可能性に目を向ける
  • その短所をどう具体的なアクションに移したかを考える
  • その経験や学びをストーリー化して伝える

例えば、上記の「完璧主義」の場合、失敗から改善する方法を学び、過去のプロジェクトで、そのこだわりがどのように成果をもたらしたかなどのエピソードを交えて説明することで、面接官にポジティブな印象を与えることができるでしょう。

短所から長所への言い換え表

短所とそれに対応する長所を、一覧表にまとめました。この表を参考にしながら、自身の短所の裏に隠れた長所を見つけ出し、面接でのアピールに活用してみましょう。

■自己中心的な考えに関する短所

短所 長所(ポジティブな捉え方)
自分勝手 独自のビジョンや方針を持ち、周囲に流されない
我が強い 意志が強い、自分の考えを持っている
頑固 芯が強い、変化に振り回されない
言い方がストレート 率直、正直
プライドが高い 自分の仕事や行動に自信がある
わがまま 個性的、自分の意思を持っている
独断的 早く決断できる、リーダーシップがある
他人に厳しい 高い基準や目標を持つ、向上心がある
自己主張がつよい 自分の考え・意見を主張できる

■コミュニケーション能力・人間関係に関する短所

短所 長所(ポジティブな捉え方)
人見知り 深い関係を築ける
周囲を気にする 他人を尊重できる
引っ込み思案 人の補佐をするのが得意、熟考する
無口 聞くスキルが高い、観察力がある
口下手 言葉より行動を大切にする
人の話を聞かない 信念がある、意志が強い
八方美人 協調性が高い
冷たく見える 冷静、客観的
お節介やき 他者を思いやる心が強い
図々しい 自分の意見や要望をはっきりと伝える
鈍感 余計なことに振り回されない

■意志・判断・考え方に関する短所

短所 長所(ポジティブな捉え方)
意志が弱い 多様な視点を受け入れる
流されやすい 柔軟性がある
プレッシャーに弱い 落ち着いて行動できる環境を選ぶ
優柔不断 多角的な視点からの考慮が得意
考えすぎる 深い洞察力がある
自分に自信がない 謙虚
理屈っぽい 論理的思考が得意
臆病 安全第一の行動ができる
ネガティブ リスクを先回りして対策する
単純 シンプルな解決策が得意
自分に甘い 自分のペースで動ける
楽観的 前向き、ポジティブ
悲観的 事前のリスク回避が得意
消極的 慎重に判断できる
決断が遅い 慎重に判断できる、思慮深い

■行動・実行力に関する短所

短所 長所(ポジティブな捉え方)
あきらめが悪い 粘り強い
追い込み型 デッドラインに強い
慎重すぎる 安全な選択をする
出しゃばり リーダーシップをとる
負けず嫌い チャレンジ精神が旺盛
凝り性 とことんやり抜く
短気 スピーディな行動が取れる
そそっかしい 好奇心が旺盛、流行に敏感、行動的
おっちょこちょい 天真爛漫、愛嬌がある、行動が早い
見切り発車 行動に移すのが早い
おおざっぱ 大局的な視点を持つ
せっかち 効率を追求する
要領が悪い 真面目
1人で抱え込みやすい 独立性が高い
神経質 細部への注意力が高い
いい加減 フレキシブル
ことなかれ主義 長期的な視点で物事を考える能力
没頭しすぎる 集中力が高い、タスクに完全にコミットできる
注意力散漫 多方面を意識できる
視野が狭い 一つのことに深くフォーカスできる
おとなしい 落ち着きがあり、周囲の状況を冷静に観察できる

■感情・感受性に関する短所

短所 長所(ポジティブな捉え方)
緊張しい 深く考える、周到な準備ができる
心配性 慎重に準備を重ねてから行動する、計画的
冷めている 客観的、冷静に判断する能力
傷付きやすい 感受性が豊か
真面目すぎる 責任感が強い、しっかりとした仕事をする

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ステップ3:面接官を納得させる短所の伝え方

ステップ3:面接官を納得させる短所の伝え方

大切なのは短所とどう向き合っているか

短所を伝える際には、ここまで繰り返し伝えたように、まずその短所を明確に伝えた上で、その短所とどのように向き合ってきたのか、どのような取り組みをしてきたのかを具体的に説明することが重要です。
自分の短所を受け入れ、それを乗り越えるための具体的な行動や成果を伝えることで、自身の成長や向上心をアピールすることができます。

短所は物語性を持たせて説明する

ストーリーテリングは、情報を伝える上で非常に効果的です。短所に関連するエピソードや経験を交えて物語性をもたせて伝えることで、面接官により深く内容を理解してもらうことができます。
また、情報を伝えるだけでなく、聞き手の共感を引き出す効果もあります。

具体的には、以下の要素を含めると物語性を持たせられるでしょう。

  • 状況:短所に気づいた背景や状況を説明する
  • タスク:その短所を克服するための具体的な取り組みや課題を伝える
  • アクション:具体的な取り組みや行動を説明する
  • 結果:取り組みの結果、どのように変わったかを伝える

言葉選びと話し方を工夫して伝える

短所を伝える際の言葉選びや話し方も重要です。ネガティブな印象を与えないように、ポジティブな言葉選びを心がけましょう。また、自分の考えや取り組みを明確に伝えるために、話し方を工夫することも大切です。

例えば、「失敗」という言葉よりも「学びの経験」という言葉を使うことで、その短所から学び取ったことや成長の過程を強調することができます。

相手の反応を見ながら、自分のメッセージが伝わっているか確認し、話すスピードやトーンも意識しながら伝えましょう。

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知っておきたいNGな短所の回答

面接では、避けるべきポイントがいくつかあります。

ポジティブに伝えられない

ここまでお伝えしてきた通り「短所とどのように向き合い、どのように成長してきたのか」が大切です。面接における短所の回答として、ポジティブに伝えることが難しい短所は選ばない方がよいでしょう。
面接の場では評価に繋がらない回答はNGのひとつ。自分を理解していることや向上心があることのアピールにつながる短所を回答するのがポイントです。

自分のことを卑下しすぎる

自分のことを過度に卑下するのは、「自分に自信がない」「自分の価値を正しく伝えられない」「困難な状況を乗り越える能力が不足している」との印象を与えかねません。
自分の経験や学びを正しく伝えることで、過去の失敗も成長の過程としてアピールすることができます。自分を過小評価せず、自分の価値をしっかりと相手に伝える姿勢が大切です。

複数の短所を答える

複数の短所を並べると、聞き手に散漫な印象を与えるだけでなく、いくつも短所があるというネガティブな印象を強める恐れもあります。
回答は1つに絞り、深く掘り下げて、どのように向き合っているか、改善する意志があるかなどを話しましょう。

「なし」と答える

「短所はありません」という回答は、自己分析が不足していると捉えられ、向上心や適応力などがマイナスの評価を受ける恐れもあります。

「短所」に関する質問は、向上心や解決能力をアピールする機会です。その機会を無駄にしてしまわないよう、回答をしっかりと準備しましょう。

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【回答例】面接での「短所」の伝え方

<例文①>

私の短所は、完璧主義であり、細かいことにこだわりすぎることがある点です。
プロジェクトでの資料の作成を担当した際には、資料の質が高いとほめていただけましたが、完成度にこだわるあまり、予定の作業時間をオーバーしてしまいました。
その反省を活かし、現在は効率と質のバランスを重視するように心掛けています。計画的に作業を進められるようスケジュール調整することや、必要な完成の品質を明確にすることで、完成度へのこだわりという良い面も損なわずに作業できるようになりました。

<例文②>

私の短所は、人前でのプレゼンテーションが苦手な点です。
以前、大きなプロジェクトの発表時に緊張してしまった経験があります。事前に先輩方の前でリハーサルをした際、緊張で早口になってしまうことが分かりました。自信が付くまで何度も繰り返し練習をすることで、本番は無事に終えることができました。
それ以降は公開スピーチのトレーニングへ参加したり、事前に練習の時間を確保してスケジューリングするように工夫し、自信を持って発表するスキルを向上させてきました。人前での発表が苦手だからこそ、事前準備をおこたらずに挑みたいと考えています。

<例文③>

私の短所は、新しい環境や変化に適応するのが遅い点です。
初めは環境に慣れるのに時間がかかりましたが、その短所に気が付いてからは、新しい環境ではまず、先輩や同僚とのコミュニケーションを増やし、アドバイスを求めながら取り組むようにしています。
環境になれるために始めたことですが、コミュニケーションを積極的にとったことで、スムーズに連携ができるようになり、いち早く必要な知識も得られるようになりました。
現在でも、新しい環境では自然に適応するのを待つのではなく、自ら行動することを心掛けています。

<例文④>

私の短所は、一つのことに集中するあまり、他のタスクを見失うことがある点です。
複数のタスクを持つプロジェクトで、一つに没頭してしまい、他のタスクの進捗が遅れることがありました。現在は、全体の進捗を遅らせないために、タスク管理ツールの導入や、日々振り返り作業を行うことで、全体のバランスを可視化するようにしています。
ただし、裏を返せば、集中力が高いので、可視化してタスクの管理をすることで、以前よりも効率よくマルチタスクに対応できるようになりました。

<例文⑤>

私の短所は、他人の意見を尊重するあまり、自分の意見を強く主張できない傾向にある点です。
以前、チームミーティングで、意見を控えめにしか主張出来ず、実行段階になって「あの時にもっと意見を押すべきだった」と感じる場面がありました。
この経験から、自分の意見もしっかりと伝えることの重要性を学びました。意見が通るかどうかにかかわらず、まずは自分の意見を話し合いの場で発表するということにフォーカスし、苦手意識を克服するよう努めています。

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まとめ:自分の短所を理解し、前向きにアピールする方法を身につけよう

短所は、それ自体が欠点であるというより、それとどのように向き合い、どのように成長してきたのかをアピールするチャンスだと考えることが大切です。
面接の場で自分の短所をしっかりと伝え、その上で苦手や困難を克服する力や、成長への取り組みをアピールすることで、面接官にあなたのことを強く印象付けることができるでしょう。

短所を受け入れ、あなたの良いところを伸ばし、成長できる職場をバイトルNEXTの豊富な求人情報から見つけましょう!

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