紫舟(書家/アーティスト)バイトル独占スペシャルインタビュー |ボムスbyバイトル編集部

BOMS バイトルマガジン

powered by バイトル

紫舟(書家/アーティスト)バイトル独占スペシャルインタビュー

紫舟(書家/アーティスト)バイトル独占スペシャルインタビュー ©masaaki miyazawa

今月8日より開催される「Love Letter Project' 16」など数々のイベントを控えている書家・紫舟(シシュー)氏。フランス国民美術協会サロン展にて日本人初の金賞をダブル受賞、NHK大河ドラマ「龍馬伝」の題字やチームラボとのコラボ作品など様々な発表を通じて、世界中で注目を集めるアーティストとしてご活躍中です。今回は書家になられたいきさつや学生時代のアルバイトなどのお話をお伺いすることができました。

書道との出会い

―「書」を始められたきっかけは
6歳のとき、祖母にすすめられて始めました。日本舞踊やピアノ、バイオリン、剣道などいろいろなお稽古事をしましたが、10年以上続いたのはお習字でした。

―どのように打ち込まれたのですか
とにかく、練習に励んでいました。厳しい先生でしたので1日8時間も書き続けていたこともあります。書道でよく表彰されていましたので、幼いながらも「自信となる礎を手放してはいけない」と思い、長く続けることができました。

紫舟(書家/アーティスト)バイトル独占スペシャルインタビュー 幼少期の紫舟氏

アルバイト先で気付いたこと

―どういった大学生活でしたか
実は、書道を一度辞めていました。書道を習っていたころから好き嫌いといった感情ではなくお稽古として継続していましたので、大学進学で地元を離れるのを機に筆を置きました。その後、合気道にのめり込みました。当時「勝ち負けとはなんだろう」と深く考えていましたので、勝敗のない合気道やその思想にひかれていきました。

―アルバイトはなにをされていましたか
お寿司屋さんのお手伝いです。お寿司が好きという理由で始めました。ここでもとてもいい「気付き」を得ました。

―その「気付き」とは?
アルバイトは「大人とコミュニケーションできる絶好の機会」です。学校で知り合う方々は、年齢や興味、経験値などが近しい人達です。一方アルバイトでは、年齢も、価値観も、経験量も、学校では知り合えない人に出会えます。理想的な生き方をしているちゃんとした大人と知り合い、将来について相談し、大人の知恵や経験値からのアドバイスをいただくこともできます。若さ特有の単眼思考から、物事を多面的にみる複眼的な思考や、長い目でみてどうかなど間俯瞰の視野を知りました。

紫舟(書家/アーティスト)バイトル独占スペシャルインタビュー 「夢」

表現者としてのスタンス

―一度離れた書道を再び選んだきっかけは
3年間の会社勤めを辞め、「なにになりたいのか」と立ち止まり、自分自身を見つめました。そして3か月経ったある日、ふと自分のおなかの奥底に「書家」があることに気がつきました。その瞬間に、心に平安が訪れました。

―すぐ活動に移られたのですか
まずは個展を開きました。厳しい評価も受けましたし「個展を辞めよう」と思ったこともありました。ですが、恩師から「表現者とは、人に見てもらうことでしか成長しない」とアドバイスをいただき、意識が変わりました。以来、その時から年10回は個展や展覧会で作品を発表し、人に見てもらう機会を作っています。それは今でもです。

―継続する際大切にしていることは
目の前のことに一所懸命で取り組むことは、価値があります。クリエイターを志す中で、「見てもらうこと」を諦めて、自らステージを降りてしまう人たちを沢山見てきました。与えられた状況で一所懸命やるのは、誰にでも平等に与えられたチャンスです。そしてその姿勢は、いつか夢を叶えたり、大切な人を守るすべては糧となると信じています。

紫舟(書家/アーティスト)バイトル独占スペシャルインタビュー 写真「東アジア文化都市2016奈良市 古都祝奈良-時空を超えたアートの祭典」 撮影:木奥惠三

Love Letter Project

―「Love Letter Project」についてお聞かせください
今年で11年目を迎える、書の文化活動の一環です。今年も恵比寿ガーデンプレイス「ザ・ガーデンルーム」で開催します。

―紫舟氏主催のワークショップが行われるそうですが
はい。文字が「情報」から「表現」に変わる瞬間を体感いただけます。そして「誰かのために送る手紙」を書くことで、愛されていること、支えられていることを感じることができる、あたたかな涙が流れるワークショップです。

―様々な企画が目白押しですね
今年も例年通り、チームラボとのコラボ作品「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」や、ルーブルで展示した絵画と彫刻とさらにその影が融合していく作品や、7mの新作の展示も行います。また、ギャラリートークでは、発想の仕方や、作品が生まれるまでの過程から創作秘話までお話ししたいと思っています。

―最後に、夢に向かい頑張る方々へメッセージをお願いします
夢を人に話してみるとよいと思います。多くの人に夢を語ることで、自分自身も覚悟ができ、夢への一歩を踏み出せます。すると、誰かは「諦めろ」と言うかもしれない。そして誰かは笑うかもしれない。そんなことに負けるわけにはいきませんよね。そして、その次の人は、全力で応援してくれるかもしれません。そして次の人は、大きなチャンスやアドバイスをくれるかもしれません。
全ての人は何かを始めたことは、上手くできずに、人に笑われ、恥をかき、つまずく経験をします。それを繰り返すことで、人は強くなり、大きくなり、成長し夢へと近づいていくのだと思っています。

紫舟(書家/アーティスト)バイトル独占スペシャルインタビュー Love Letter Project' 16展示予定の新作「喰うカラス喰われるカラス」

【プロフィール】
紫舟
書家/アーティスト
代表作にNHK「龍馬伝」「美の壺」。パリ・ルーブル美術館地下会場Carrousel du Louvreにて開催されたフランス国民美術協会(155年前にロダンらが設立)サロン展2015にて、横山大観以来の世界で1名が選出される「主賓招待アーティスト」としてメイン会場約250㎡で展示。2014年同展では「北斎は立体を平面に、紫舟は平面を立体にした」と評され、日本人初・金賞をダブル受賞。
日本の伝統文化である「書」を書画・メディアアート・彫刻へと昇華させながら、文字に内包される感情や理を引き出し表現するその作品は唯一無二の現代アートとなり、世界に向けて日本の文化と思想を発信している。 大阪芸術大学教授。
Facebook / Instagram / Twitter / YouTubeにて各アカウント共通「sisyu8」発信中

【展覧会・イベント情報】
東アジア文化都市 古都祝奈良
[場所]世界遺産・春日大社、重要文化財・今西家書院
[期間]2016年9月3日(土)~ 2016年10月23日(金)
http://culturecity-nara.com/kotohogunara/

Love Letter Project' 16
[場所]恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンルーム
[期間]2016年10月8日(土)~ 2016年10月10日(月)
http://www.standard-works.com/LLP/

奈良県大芸術祭
[場所]近鉄奈良駅 行基広場屋根
[期間]2016年10月22日(木)~ 2016年11月16日(水)
http://nara-arts.com/

TOKYO DESIGN WEEK 写楽インスパイア展
[場所]明治神宮外苑
[期間]2016年10月26日(水)~ 2016年11月7日(月)
http://tokyodesignweek.jp/2016/tokyo/syaraku.html

 

この記事が役に立ったらいいね!してください

バイト求人探すならバイトル