全国の平均時給は1,107円（前月比20円減、前年比40円増）と前年同月比では41カ月連続で上回っています。

　職種別平均時給は、「建築系」など「建設の職業」1,219円（前月比53円増、前年比29円増）「製造系」など「製造・技能の職業」1,107円（前月比26円増、前年比15円減）と、9職種中3職種が、前月より上回りました。前年同月比では、9職種中8職種で上回っています。

　関東エリアの平均時給は1,156円（前月比27円減、前年比40円増）、東海エリアの平均時給は1,082円（前月比19円減、前年比38円増）、関西エリアの平均時給は1,138円（前月比7円減、前年比62円増）、九州エリアの平均時給は989円（前月比8円減、前年比43円増）となり、すべてのエリアで前年を上回りました。

■トピックス

　「サービスの職業」のうち「イベント関連」の求人件数は、前年より21.3%増加、平均時給は1,507円と前月比7.1%増（100円増）、前年同月比13.5%増（179円増）と前月、前年比ともに大幅に増加しました。東京オリンピック・パラリンピックにむけたイベント関連の人員確保のため、募集時給が高騰しているようです。また、オリンピック選手村の食堂での「食事提供のお仕事」として、需要増加の影響を見越して、給食事業などに携わる企業は採用活動を例年より前倒して動いているようです。

　「飲食の職業」のうち「カフェ・レストラン・ファストフード」の平均時給は1,024円と前月比0.4%増（4円増）、前年比4.1%増（40円増）と前月、前年比ともに増加しました。根底にある人手不足はまだまだ続く中、東京オリンピック・パラリンピックにむけ、外国人観光客など来店客数増加の影響を見込み、まずは短期スタッフの人材確保に注力し、オープニングスタッフの時給を「採用後2カ月間は時給1,500円」と高額で設定をするなど、応募数獲得のための工夫をする企業が目立ちました。この需要を上手く活用し、短期スタッフの教育やケアを丁寧に行うことで、スタッフの定着を狙いとしている企業も見受けられました。

1．小職種別平均時給（2020年1月）

2．高時給職種ランキングTOP10（2020年1月）