コンビニ店員に警備員、コンサートスタッフなど、さまざまなバイトを経験してきた鈴木さん。意外にも(?)超マジメ&デキる男だったアルバイト時代のエピソードを大公開!
ドランクドラゴン・鈴木拓
1975年生まれ。1996年、スクールJCA(プロダクション人力舎のタレント養成スクール)の同期だった塚地武雅と、お笑いコンビ「ドランクドラゴン」を結成し、テレビや舞台などで活躍。『コス-1グランプリ』(ひかりTV)にレギュラー出演中。
熱狂的ファンからクレームの嵐!
コンサートスタッフはつらいよ!?
警備員と並行していたコンサートスタッフのアルバイトでは、お客さんから相当怒られましたね。アイドルのライブの時は、特に。お客さんが押し寄せるのを止めないといけないんですけど、「ジャマなんだよ、ボケ!」とか、「どけよ、ブサイク!」とか、それはそれはヒドイ言葉で……。
ライブ終わりにお客さんを誘導するのも僕らの仕事で、階段に集中して将棋倒しにならないように、ワザと蛇行させて帰り道を作るんです。でも、だいたいどのライブ会場にも"道を極めた方"がいらっしゃいまして(笑)。あちらは道を極めていますから、僕らの作った道じゃ、気に食わないんでしょうね。まっすぐに進もうとするんですよ。それを止めると、「なんだ、テメェ!」と胸倉をつかまれて怒られまして。すぐにリーダーが飛んできて、今度はリーダーが怒られるんですけど、「僕に免じて許してください!」と土下座をして、なんとか許してもらいました。僕、謝ったりするのは全然苦じゃないんですよ。だから、リーダーからの株は自然と上がりましたよね。
自分に合ったバイトが見つかる!
特徴から仕事を探す上司からの評価が高くなる!
鈴木流・時給アップのコツ
どのバイト先でも、基本的に上司には好かれました。上からの評価が高いと、時給を上げてもらいやすいでしょう? それには、ちょっとしたコツがあるんですよ。みんなが黙ってやっているようなことを、ちょっと強めの口調で、わざわざ言うんです。例えばコンビニなら「この商品、並べておきますね」とか、「袋、補充しておきましょうか?」とか。そうすると上司は「コイツ、よく気がつくな」、「デキるな」ってなるんです。黙ってやっていても、上にはわからないですから。
それから、なにか質問をする時は「○○したほうがいいですよね?」と、相手の答えを「イエス」か「ノー」のひと言だけにする。「どうすればいいですか?」だと、「わかるだろうが!」と怒られちゃうけれど、「いいですよね?」は確認作業だから、全然印象が違うんですよ。たとえ間違っていたとしても「やる気があるな」と思われますし。……ちょっとセコイですけどね(笑)。
これは、昔から人を観察するのが好きで、仕事がデキる人・デキない人の違いをこっそり見ていてわかったことですね。上司と仲よくなると働きやすくもなりますし、『バイトル』を見ているみなさんにも、ぜひ実践していただきたいです!
自分に合ったバイトが見つかる!
特徴から仕事を探すどんなバイトも「とりあえず」ではなく、
本気で働けば楽しい!
後輩芸人や友達に「二人はなんのつながりなの?」と聞くと、「バイト先で知り合った」って答える人、意外と多いんですよね。バイトの友達が人生を変えたって例も、非常に多くて。失礼な言い方ですけど、僕は、自分の世界があって、アルバイトはもうひとつの世界だと思っていましたし、バイトでエラそうにしているヤツが大っ嫌いで(笑)、ほとんど同年代とは付き合いがなかったんです。でも、今思うと、そういうヤツがどんどん出世してるんですよ。そのまま正社員になったり、店長になって何店舗も仕切っていたり……。
夢がある人にとって、アルバイトは「とりあえず、お金を稼ぐもの」と思っているかもしれないですけど、もしかしたら一生の友達ができるかもしれないし、一生の仕事になるかもしれないし。適当にやると、適当にあしらわれて、適当に辞めて、適当に時間が過ぎちゃうので、夢が叶いそうになるまでは、ちゃんと働いたほうがいいんじゃないかなと思いますね。どんな安い時給のバイトでも本気でやれば楽しいですから、みなさんもアルバイト、がんばってください!
