どうも、バイトル編集長の森田です。今回はバイトに関係するデータを見ながら、「こんなバイト探しの仕方もあるよ」といったお話をします。
 

特徴から仕事を探す

「有効求人倍率」って知っていますか？

みなさんは「有効求人倍率」というのをご存知でしょうか。ニュースを見ているとたまにこの言葉が流れてきますよね。アルバイトを探している皆さんには関係ないよ、と思っていませんか？
実は皆さんのアルバイト探しにも関わってくる重要な数字なんです。今日はこの数字って何？というところから始めたいと思います。

有効求人倍率とはズバリ、公共職業安定所いわゆる職安で扱われているお仕事の数を、職安でお仕事を探している人の数で割ったものになります。

簡単にいうと仕事をしたい１人に対し、何件のお仕事があるかということです。 前と較べて今はたくさん仕事があって人が足りていない状態だ、という具合に世の中の景気をみる指標になっています。ではいまこの数字がどうなっているのか見てみましょう。

リーマンショック直後大きく落ち込んだ求人倍率が、いまでは1.1という、ここ10年で最も高い水準に戻ってきています。 以前は1人に対して0.5件しかお仕事がなかった（1人は職に就けなかった）状態が、いまでは1人に対して求人が1.1件ある状態ですから、全体的な人手不足が加速しているということになります。

人手不足ではあるものの・・・

さきほどの数字は全国平均でした。一言で「人手不足」と言っても、職種によって、地域によって差があります。次の図は都道府県別に求人倍率を表示したものです。バイトルでとくに募集が多い都道府県だけに絞りました。

数字の大きな都道府県ほど、人手が不足しているということになります。 職種別にも数字がまとまっているので興味のある方は厚生労働省統計局のページを見てみて下さい。 ここで、この都道府県別の有効求人倍率にバイトルに掲載されているお仕事の平均時給を重ねてみます。

するとどうでしょうか。一部例外もありますが、有効求人倍率が高い都道府県ほど、おおむね時給が高いことがお分かり頂けるかと思います。

バイト探しにデータ分析を活用

「人手が不足している」エリアは「時給が高い」ということがデータから読み解けました。 今回都道府県単位で分析しましたが、バイト探しに他の都道府県に行きましょう、という話ではありません。同じ仕事内容でも、人手が不足している領域では時給が高くなる傾向がある、という部分が重要です。
例えば地元で仕事を探してるんだけれど、もっと不足している都心エリアであれば同じ仕事内容でも高く時給が貰えるかも、と考えてみましょう。職種領域でも同じ話が言えますね。似たような仕事内容だけれども、人手が不足している業界のほうが高くなる傾向があります。 この考え方で探してみると、同じ時間でもっと効率よく稼げるバイトが見つかるかもしれません。自分がバイト探しにポイントとしている部分を中心に、視野を少し拡げて、探してみてくださいね。