2021.10.28

いろいろな”プロ”が働く学童保育アンカー|注目の職場ピックアップ!

スタッフと手をつなぐ子どもたち

ディップが2021年3月から実施した職場の紹介動画のコンテスト、”バイ撮る選手権”。日本全国から寄せられた多数の応募の中から、学童保育Anchor(以下、アンカー)の作品が最優秀賞に輝きました。

学校帰りの子どもたちに遊びや生活の場を提供する民間の学童保育Anchor(アンカー)は、共働きやひとり親の家庭をはじめ、子どもを持つ多くの家庭を、個性豊かなスタッフたちが手厚くサポートしています。

中峰陸歩さん、増渕開渡さん、森川誠人さんとディップの取材班

今回は、理事長の松島希さん、スタッフの中峰陸歩さん、増渕開渡さん、森川誠人さんに、バイ撮る動画の制作の裏側から学童保育運営に寄せる思い、賞金1000万円のステキな使いみちまで、たっぷりとお話を聞きました。

バイ撮る選手権で最優秀賞を獲得!

 

バイ撮る選手権授賞式

”バイ撮る選手権”で作品の素晴らしさから審査員の圧倒的な支持を集め、グランプリに輝いた学童保育Anchor。
YouTubeライブで中継された授賞式では、賞金の1000万円を手に「お菓子食べ放題だよー!」と中峰陸歩さんが子どもたちに向けてコメントをし、盛り上がりました。

バイ撮る選手権に応募した動画の制作は、アンカーの大学生スタッフが中心となって進めました。締め切り間際に、学童に通う子どもたちにせかされ、急ピッチで作業を開始することに。
使用したカメラ(GoPro)は、バイ撮る選手権へ応募する動画撮影のために撮影日直前に購入したのだそうです。慣れないカメラ操作に四苦八苦しながら動画の撮影に挑みました。

動画の編集は、大学生スタッフの増渕開渡さんが手がけました。動画編集の経験は”ほぼ素人”という彼は、ワンカットずつ編集方法を調べて、48時間かけて作り上げたのだとか。
「画面を上下に分割して表示したい!」という松島理事の要望にも、しっかりと対応。アンカーの高校生スタッフをナレーション役に抜てきし、学校の試験の合間に収録場所へ通ってもらって、動画にのせる音声を何度も録りなおしたのだそう。ようやく動画が完成したのは、バイ撮る選手権の締め切り直前でした。
増渕さんは、広告代理店やエンタメ業界を志望しているとのことで、今回の動画制作の経験は大きな自信につながったと話しました。

いろいろなプロがいる職場

室内で遊ぶスタッフと子どもたち

バイ撮る選手権で応募動画の制作に並々ならぬ情熱を注いだ大学生スタッフをはじめ、学童保育アンカーでは、高校生・主婦・シニアと、幅広い年代の方が働いています。
アルバイトとして働く学生も、かつてはアンカーで育った子どもだったりします。

大学生スタッフの中峰陸歩さんは、アンカーの卒業生です。
アンカーを卒業後、お母さまを通じて松島理事から地域イベントの司会者を依頼されました。急遽欠員が出た司会者を務めてほしいという突然の依頼でしたが、持ち前の明るさと度胸で華麗にこなします。この出来事がきっかけでアンカーのスタッフとして働くことになりました。

アンカーでは、教育学部出身に限らず「その人の存在が子どものためになる」と思えれば、アルバイトとして採用する方針を掲げています。
外で子どもたちと遊ぶのが得意な人、車が好きな人、プログラミングができる人など、多様な人材がアンカーには在籍しています。

中峰さんの”小学校で初めてできた友達”だという森川さんは、野球が得意で、子どもたちと野球の話題で盛り上がります。野球好きの子どもたちには、プレー方法のアドバイスを行うことも。
そんな彼の名刺にはバットとグローブがデザインされていました。実は、この名刺もデザイン作業ができるスタッフお手製のものです。

最年長スタッフと子どもたち

複数の仕事を並行して行うパラレルワーカー。本業のかたわら、副業を行うパラレルワーカーも最近ではよく見かけるようになりました。

「例えば、病院でフラワーアレンジメントができるスタッフがいたり、介護施設でネイリストが出張サロンを開いたり、パラレルワーカーという働き方は、”何かのプロ”が、違う業界で持てるスキルを生かします。パラレルワーカーはさまざまな業界で活躍できる人材です。学童保育の現場でも可能性を無限に広げますね。」と、松島理事は話します。

”何かのプロ”から教わる一つ一つのことが、アンカーに集う子どもたちにとって上質な経験へとつながっていきます。
子どもたちの特性を伸ばす上で、”何かのプロ”が身近に存在することは大きな影響があるでしょう。

「いろいろなプロがいたらいい」という松島理事の思いのもと、個性豊かなスタッフがアンカーを支えていました。

OMNIBUS計画~計画寄り道経由図書館バス~

ブランコに乗るスタッフと子どもたち

アンカーの大学生スタッフの皆さんから、「バイ撮る選手権の賞金の一部で、学童に通う子どもたちをはじめ、地域の人たちが憩いの場として利用できる”図書館バス”を作りたい」と伺いました。

それもただの図書館ではなく、さまざまな人がリラックスした時間を過ごせる”チル”な空間を思い描いています。

「先日、バスを活用した図書館を静岡まで見学に行きました。現在は地元企業”相鉄バス”と中古バスの購入に向けて話し合いを進めているんです!」と、中峰さん。みんなの夢を実現するために奔走中です。

「”図書館バス”のプロジェクトは成功したかな?とトミカを見るたびに思い出してくださいね!」と、今回取材に伺ったバイ撮る選手権事務局メンバーもいただいたのは相鉄バスのトミカです。”図書館バス”のプロジェクトに関わった人たちにプレゼントしているのだそう。
手のひらにのるバスが、”図書館バス”になる日が楽しみです!

バイトル選手権で最優秀賞を受賞したことが、近所ではちらほら噂になっていて、「アンカーが何か楽しいことをするのではないか?」と地域の人たちからも期待が高まっています。

子ども、親にとって港のような場所

食事の様子

日々、約65名の子どもたちがアンカーに帰宅し、社員・アルバイト・パートスタッフで子どもたちをあたたかく迎えています。

学童保育では珍しい夜8:30と、比較的遅い時間まで開所しており、利用する子どもたちに合わせ、スタッフが夜ごはんを共にすることもあります。
そこで、子どもたちの”食事”に対する支援に力を入れようと、フードパントリーと学童をつなげる新たなプロジェクトを始動しました。
フードパントリーとは、企業・農家・家庭などから寄付される食料を無料で配布する支援活動です。
それぞれの家庭に合った必要な支援が行き届くよう、アンカーのスタッフは日々新しい挑戦をしています。

海をみる子どもたち

アンカーを利用する保護者たちの就労支援の側面だけではなく、「息抜きに美容院へいきたい」「ひとりで掃除をしたい」などといった理由でも、学童保育の利用を推進していると松島理事は話します。
子育ての中で感じるうれしいことや悩みを共有できる場としても、アンカーを利用するすべての人に寄り添っています。

地域との関係も深く、地域のイベントやお祭りにアンカーのスタッフが手伝いに出向くこともしばしば。
松島理事が適任のスタッフを選び、お手伝いに送り出します。 「また手伝いに来てね!」という言葉をいただくたびに、地域との絆を強めています。

”アンカー”とは、英語で碇(いかり)を意味します。アンカーを利用する子どもも親も安心して帰ってこられる港のような場所でありたいという思いが、その名前に込められています。
日々の活動で人と人とのつながりを広げている学童保育アンカー。さまざまなスキルと個性を持つスタッフが、地域とともに子どもたちを育てる環境を提供しています。

<取材協力>
学童保育Anchor(アンカー)
●Facebook:学童保育Anchor ぼくんちあたしんち
●所在地:神奈川県海老名市国分寺台2-11-21

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