決められた言葉をマニュアル通りに言うのが嫌だった─。多くの作詞を手がけ、言葉を大切にしているまことさんは、当時からセンシティブな性格。そんなまことさんのアルバイト体験は、やっぱりちょっと人とは違う!?
1968年大阪生まれ。『シャ乱Q』のドラマーとして1992年7月にデビュー。 親しみやすいキャラクターを生かしバラエティー番組等に数多く出演。その他“ハロー!プロジェクト”コンサートのMCや、また『シャ乱Q』活動中からも作詞家として、多くの作品をバンド内および他のアーティストへ提供。キャラクターや人間性が、お茶の間に認知されたミュージシャンを目指している。 趣味で始めたアウトドアでは、趣味が高じて雑誌にも展開中。 年に数回自転車レースに参加する程、熱烈な自転車マニアでもある。
☆シャ乱Q オフィシャルサイト
http://www.sharam-q.com/
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工場勤務で「モノ」の大事さを学ぶ
東大阪にある友人の両親が経営する部品工場で、ひたすらプラグの先端を作るアルバイトもやりました。赤と白のケーブルで、ファミコンに接続して使うためのものです。バンド活動が忙しくなってきた頃だったので、かなり時間を融通させてもらって、一日に一時間とか二時間だけ作業して帰ったりしていました。
そんな感じで緩く働かせてもらってはいましたが、この仕事から学べたことは非常に多かったんです。ふだん皆さんが何気なく使っている─例えばリモコンのボタンひとつ取ってみても、それを一生懸命作っている人がいて、作っている人の後ろには家庭や生き様があって、それらの部品が組み合わさってひとつの商品になるんだなと考えると、物を粗末に扱えなくなりました。それと、自分が関わった部品が知らない家庭に届くことを想像するだけでも嬉しかったです。
そこの工場長さんはとても優しい人だったのですが、機械をいじっているときの後ろ姿とか、仕事の話をしているときの眼がとてもカッコよかったことを覚えています。僕はそのとき、接客業よりもモノづくりの方が向いているなあ、と思いました。
上京するまでそこ働かせてもらって、僕のアルバイト経験はこれがラストになります。
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特徴から仕事を探すまこと流「アルバイトの心構え」は
イヤでもすぐには辞めないこと
振り返ってみると、僕にとってのアルバイトとは、お金のためというより、とりあえず働いていたという感じでした。ミュージシャンとして生きていくことは、当時から既に決めていたので……。ですが、アルバイトをしたおかげでそれまで気付かなかった自分を知れたことや、学校では学べない社会のルール、ギャランティをもらうことに対する責任感、協調性……あ、僕はあまりなかったですけど(笑)。そういったことの大切さを感じられたのはとても良かったと思っています。
あと、アルバイトをする際、ひとつ決めていたことがあるんです。たとえその仕事が一週間とかで嫌になってしまっても、決してすぐには辞めず、とりあえず半年、一年は頑張って続けようと、自分の中でルールを作っていました。コンサート警備の仕事だけは二回で辞めちゃいましたけど(笑)。
さっきも話したとおり、僕にとっては「とりあえず」のアルバイトではありましたが、辞め癖がつくのは嫌だったので、何度か乗り越える努力はしていましたね。みんな好きなことだけやって生きているわけではないのですから……。
実際に働いてみないと
本当の自分はわからない
慎重になりすぎると最初の一歩がいつまでたっても踏み出せないので、とりあえず飛び込んでみることが大事だと思います。自分が考えている自分の性格って、案外当たっていないんですよね(笑)。
働いてみてわかることがきっとあると思います。居心地がいいからダラダラ続けるのはあまり良いとは思えませんが、辞めたくなっても少しは我慢してみたり、いろいろなジャンルの仕事にチャレンジしてみたりするのもいいことだと思います。ちなみに、僕のアルバイト経験のなかで心残りなのは、アルバイト先でのアバンチュールがなかったことです(笑)。
皆さん、頑張ってくださいね!
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