独特のセンスと鋭いツッコミが魅力のコンビ・インパルスが登場！ 二人のバイト選びのキーワードは"自分の身になるバイト"……？
（写真左から）堤下敦／1977年生まれ。板倉俊之／1978年生まれ。
1998年、東京NSC4期生だった二人でコンビを結成。以降、テレビや舞台を中心に活躍。堤下さん初の著書、先輩や仲間からイジられた時の"返し"の技術をまとめた『ブタの返し』（主婦の友社刊）が好評発売中。
オール新作のコントライブDVD 『丘の上の木の下で』が発売中！
2012年8月に行われたインパルス単独ライブ『丘の上の木の下で』を完全収録したDVDが好評発売中。過去2作品『村雨～むらさめ～』、『地下室』との3部作完結編である本作。実力派コント師・インパルスの独特の世界観は、必見です！ 3,990円（税込）／よしもとアール・アンド・シー
ハンバーガー屋とガソリンスタンド バイトをするなら、どっちがトク!?
板倉：せっかくオイル交換やクルマの修理ができるようになったので、居酒屋を辞めた後、別のガソリンスタンドでバイトを始めました。夏場の日中は、きつかったです。灼熱の中を走り回るんで、1回の休憩で2リットルのアクエリアスがなくなっちゃうぐらい。で、よくお腹を壊しましたね（笑）。
芸人の仕事を始めてからは、深夜に切り替えてもらいました。日中はガソリンを入れる以外にもいろいろやることがあるんですけど、深夜はラクなのに時給がいい。バイト終わりに自分のクルマを洗車できたし、社割でバッテリーの交換もできたし、いいバイトでしたね。それに、今もしクルマがパンクしても、自分でタイヤ交換できますから。ガソリンスタンドで働いたのは「自分の身になるバイトをしよう」という狙い通りで、ホントよかったと思いますね。だって、ハンバーガー屋さんで働いても、そんなに役に立たないじゃない？
堤下：……でもさ、板倉さんはおいしいハンバーガー屋さんを探す方法、知らないでしょ？ よりおいしい店を探す方法、知りたくない？
板倉：まあね。
堤下：僕、タイヤ交換はできないけれども、おいしいハンバーガー屋さんなら5秒で見分けられます！ 鉄板が○○○○（※編集部自粛）な店はおいしいんです！ 肉がふっくら焼けるんですよ。知らなかったでしょ、板倉さん！
板倉：でもさ、今、聞いたじゃん。それでよくない？ 働く必要はなくない？
堤下：……じゃあさ、コーンスープがおいしい時間帯、知ってる？ △時と□時は、作りたてのコーンスープが飲めるんですよ。知らなかったでしょ、板倉さん！
板倉：いや、今、聞いたから。働いていた人と同じ知識、今、持てたもん。
堤下：……もう言わなきゃよかったよ。でも、楽しかったですから、ハンバーガー屋のバイト。そういうのがね、結局は一番大事なんですよ。
板倉：僕は、自分のクルマにブースター（※編集部注 他車のバッテリーとつなぐためのケーブル）を積んでおけば、バッテリーが上がったクルマを助けられますよ。つなぎ方があるんですけど……それは、絶対教えないです。
堤下：教えてよ！ こっちはハンバーガー屋の知識、2個も出したんだから。
板倉：ダメだよ。会得したものがムダになっちゃうじゃん。
堤下：ズルイんだよなぁ、板倉さん。でも、たしかに板倉さんのクルマの知識はすごいですよ。僕がクルマのことを質問すると、なんでも答えてくれますから。でもね、板倉さんは質問してこないんですよ、ハンバーガーのこと。聞いてくれればいいのに。
板倉：別に聞きたいこと、ないって（笑）。
自分に合ったバイトが見つかる！
特徴から仕事を探すバイトは早いうちにするべし！
そして、一生懸命に働くべし！
板倉：アルバイトは、なるべく早いうちからやったほうがいいですよね。親がお金を稼ぐの、どれだけ大変かもわかるし、1万円がどんなお金なのかもわかるし、高校で禁止しないほうがいいと思いますね。部活こそ、なんの役にも立たなかったりする場合もありますから。
堤下：それ、僕のこと言ってます？ 僕は高校の時、やってましたよ。本気で高校野球を。
板倉：じゃあさ、野球やってて、今、なにかの役に立った？
堤下：……なんにもなってないですよね。野球で飯を食ってるわけじゃないし、野球の番組を持ってるわけでもないし。ただテレビで高校野球を観て、「なんだよ、今のプレー！」とか、エラそうに文句を言ってるだけで。
板倉：それらしいことを、なんとなく言えるってだけでしょ（笑）。
堤下：たしかにね、そうですよね、そうですよね。部活もバイトもなにも身になってないし、僕なんて、なんで生まれてしまったんだろうってね。高校野球でキャプテンにまでなって、大学も野球の推薦で入ったのに、今はビール飲みながら高校野球に文句言って、ブクブクブクブク太ってさ。なにもないのに、気づいたら嫁と子どもがいて、あくせく働かないといけなくて。「なんだったんだろう、俺の人生」ってね。でも、嫁と子どももいるし、親もまだ生きてるし、貯金もねえのに、どうしようってね。働くしかないですよね。でも、一生懸命働いたって、長生きできないですよね、太ってるから。あと、14、5年かな、どうせ生きたって。「なんだったんだろう」って、病室で一人思うのかな。俺、なにやってたんだろうってね。でもさ、今は生きてる！ それだけ！ 俺が言いたいのはそれだけ！ そういう人もいるんだってね。だから、バイトを一生懸命がんばれってこと！ 『バイトル』を見ている方に言いたいのは、それだけです！
板倉：……ということで、みなさん、バイトも部活もがんばってください（笑）。
